パソコンの動作が遅い原因はHDDかも｜読み込みや転送速度が遅い原因も

パソコンを使うとき、起動に時間がかかったりデータの転送速度・書き込み速度・読み込みが遅かったりして、困っていませんか？パソコンの起動・動作が遅いときは、HDD(ハードディスクドライブ)に原因がある可能性があります。

今回はWindows10やMACなどのパターン別にパソコンの動作が遅くなる原因・HDDの状態を確認する方法・改善法を徹底的に解説します。動作が重く作業がままならないという人や、HDDの読み込み速度を速くしたいという人は必見です。

さらに、記事後半ではHDDの処分方法についてもまとめました。HDDの買い替えを検討している人もぜひ参考にしてください。

HDDの容量が不足した状態で使用していると、パソコンの動作が遅くなります。まずは自身が使っているパソコンのHDDの空き容量を確認しましょう。ここでは、Windows10とMacのHDDの空き容量を確認する方法を紹介します。

Windows10のHDD空き容量を確認する方法は、以下の手順です。

1. スタートボタンを右クリック
2. [エクスプローラー]を開き、[PC]をクリック
3. [デバイスとドライブ]項目にあるローカルディスクの空き領域を確認

上記の手順で確認ができない場合は、ローカルディスクを右クリックして[プロパティ]を開くことで空き領域の詳細を知ることができます。

MacのHDD空き容量を確認する方法は、次のとおりです。

1. Appleマークをクリック
2. メニューから[このMacについて]をクリック
3. [ストレージ]を選択し、空き容量を確認

上記の手順で確認すると、カラー付きゲージで表示されるため、視覚的にも分かりやすいです。また、「ターミナル」というアプリにコマンド「$ df -h」を入力して確認する方法もあります。

HDDはデータを転送したり保存したりすることを頻繁に行うため、高温になりやすい傾向があります。熱暴走もデータ転送速度に影響を与えるので、フリーソフトを使ってHDDの温度・状態を確認することをおすすめします。

HDDの健康状態を確認するフリーソフトはさまざまで、中には使用時間・電源投入回数・動作時間・読み込みエラー率などを確認できるものもあります。HDDの状態をより詳しく知りたい場合は、多機能を搭載したフリーソフトを使いましょう。

HDDの容量が不足している場合は、空き容量をしっかり確保することで読み込み速度を速くできます。HDDの容量を圧迫している原因の多くは、使っていないアプリやソフトウェアです。

また、古いバージョンのプログラムも容量を消費します。使っていない大容量のデータファイルが残っているなら消去してHDDの空き容量を確保しましょう。

パソコンの動作がいつもより異常に遅いと感じた場合、ウィルスに感染してHDDに悪影響を与えている可能性があります。ウィルスに感染していないか、ウィルス対策ソフトを使って定期的にパソコンをスキャンすることが大切です。また、ウィルス対策ソフトを使えば、感染確認からウィルスの消去まで行えるのでぜひ活用してください。

パソコンを使い続けていると、ファイルやゴミ箱内のデータなど使っていないデータがHDDに一時ファイルとして残り続けます。一時ファイルは基本的に使われることがない不要なファイルのため、ディスクのクリーンアップを行うことでHDDから削除されて空き容量を増やすことが可能です。

もし、不要なプログラムを削除しても空き容量が増えない場合は、ディスク・ファイルのクリーンアップをしてHDDの空き容量を確保しましょう。

パソコンを起動している間、稼働を続ける常駐プログラムがあるなら、停止させることでHDDの容量を増やせます。Windows・Macどちらもタスクマネージャーから常駐プログラムの確認が可能です。

使っていない常駐プログラムを無効にすると、次回からパソコンを起動してもプログラムが勝手に稼働することはありません。ただし、ウィルス対策ソフトはパソコンを守るために必要なため、常駐プログラムを停止させるときは問題がないか入念に確認してください。

パソコンは定期的にOSのアップデートが行われますが、手動でのOS更新に設定しているなら、最新のOSにアップデートすることでHDDやSSDの速度が改善される可能性があります。

ただし、OSをアップデートすると稀にHDDが認識しなくなることがあるため注意が必要です。もし、OSアップデート後にHDDが正常に動作しなくなった場合は、HDDのドライバーを最新バージョンに更新することで解決します。

デスクトップパソコンを使っていて外付けHDDを使っているなら、高速データ転送に対応しているSSDに交換することで高速化を実現できます。SSDはHDDより2倍も速いため、ソフトウェアの起動は常に快適です。

また、HDDと比べて静音性が高く耐久面も優れているので、長く使い続けることができます。そのため、パソコンの動作に不満がある人はSSDへ交換することも検討してください。

HDDが元気かどうか簡単にチェックしたい方におすすめなのがCrystalDiskInfo（クリスタルディスクインフォ）です。このソフトを使えば、使用時間・温度・健康状態などの情報がわかりやすく閲覧できます。

また、正常な場合ブルーで、危険な場合レッドで表示されるシンプル仕様なので、HDDやPCにうとい方・自信がない方でも便利に確認できます。HDDにおけるトラブルが心配な方はぜひクリスタルディスクインフォを活用しましょう。

改善方法を試しても改善が見られない場合は、HDDの寿命が考えられます。HDDの寿命はおよそ3～4年程度のため、同じHDDを長年使い続けているという人は、HDDを買い替えるかSSDに切り替えるのがおすすめです。

SSDは容量が少ない分データ転送速度が速く、パソコンの動作を軽快にしてくれます。そのため、容量と転送速度の両方を求めるなら、HDDを買い替えて新たにSSDを取り付けることが理想的です。

HDDを買い替えるなら、不要になったHDDを適切な方法で処分する必要があります。HDDには個人情報が入っているため、処分する前にデータを消去しておくことが大切です。

データ消去したHDDの処分方法には、専門業者に引き取ってもらったり、リサイクル業者を利用したりするなどがあります。詳しいHDDの処分方法については、以下の記事を参考にしてください。

HDDはパソコンを使い続けていると経年劣化しデータ転送速度に影響を与えるため、定期的に状態を確認したり買い替えたりすることが大切です。HDDの読み込みを高速化するためにも、十分な空き容量を用意して快適にパソコンを使いましょう。