望遠レンズの圧縮効果・やり方とは？望遠レンズのおすすめ6選も紹介

カメラデビューも間もなく、さらに世界を掘り下げるカメラマンがまず購入を検討するのが望遠レンズ。この望遠レンズにおける写真の表現方法のひとつ「圧縮効果」をご存じですか？この方法を知ると、カメラの世界をさらに深く楽しめます。

圧縮効果とは、望遠レンズを使ってナチュラルにインパクトを強める効果を指します。メインの被写体と背景の距離感が圧縮されてで生まれる自然な強調手法です。

一口に望遠レンズと言っても撮影する被写体や状況で選ぶべきタイプが異なります。そこで本記事では、圧縮効果について詳しく解説します。また、おすすめの望遠レンズ3選と望遠レンズ搭載のデジカメ3選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

圧縮効果自体はどんなレンズでも生じる現象です。特に望遠レンズには圧縮効果を生み出しやすい特性があります。この特性を活かして、インパクトのある写真の撮影が可能です。

望遠レンズは遠くのものをはっきりと撮影できます。また、画角と呼ばれる幅が狭く作られています。広角レンズと異なり背景のものがより大きく映りこむため、背景がボケやすいのが特徴です。

広角レンズは距離感が強調されるので、背景が遠くに感じられる写真が撮れます。一方で、望遠レンズでは距離感をぼやかして背景を大きく写す性質から圧縮効果が生まれやすいです。

iPhoneなどのスマホで月や富士山などを撮影するとわかりますが、とても遠く小さく写りますよね。スマホのレンズは広角レンズなので、肉眼で見るより小さく写ってしまいます。しかし、望遠レンズで撮影するとその結果は異なります。

望遠レンズの特性は遠くのものが大きく映る点です。たとえば、望遠レンズで富士山を撮影するとスマホどころか肉眼よりも大きく写ります。富士山の夕暮れ時の赤く染まった表情の部分を狙って撮影するとより美しくはっきりと撮影可能です。

望遠レンズと一口にいっても機能はさまざまです。倍率の違いなど多様なレンズがあるので、自身が撮影したいものや撮りたいイメージに合わせて望遠レンズを選ぶ必要があります。

焦点距離が85mmの中望遠レンズだと、適度に距離感がぼやけた状態になります。身近な風景から一部をメインとして撮影したいときには最も適したレンズです。背景がぼやけすぎず、ナチュラルな風景として撮影できます。

たとえば、身近な風景の中から咲いている花だけをピックアップして撮影したいときには一番向いている望遠レンズです。周りを消さずに主題を活かした写真が撮影できます。

焦点距離が200mmの望遠レンズでは、人物を撮影するときに圧縮効果をうまく利用した写真を撮りやすいです。もちろん前述の中望遠レンズでも撮影はできますが、インパクトは段違いです。風景を活かすのではなく、とにかく被写体をメインに撮影したい時には焦点距離が200mmの望遠レンズをおすすめします。

焦点距離400mmの超望遠レンズでは、遠くのものでも大きくかつピントを合わせて撮影可能です。したがって、遠くの野鳥や乗り物などを撮影する時に使われます。長い焦点距離に合わせて、望遠レンズそのものが非常に大きく重くなります。三脚がないと手ブレが発生してしまうほどパワフルな望遠レンズです。

圧縮効果を利用すると、そこまでの混み具合ではなくとも、あたかも人混みの中で撮影したかのような写真が撮れます。マスコミの記事でも使われる手法で、「にぎわっているように見せている」と話題に上がったことも。これは望遠レンズの画角の狭さを利用した撮影テクニックの1つです。

実際は混雑していない商店街で、カメラの切り取り範囲をうまく調整すると大勢の人がいるように見せられます。映画のポスターや警察のお知らせポスターなどでも使われる撮影方法です。

センサーサイズは、光の度合いを認識して画像として写し出せるイメージセンサーの大きさです。デジタルカメラに内蔵される機能で、センサーサイズが大きければ大きいほどきれいな画像を写し出せます。イメージセンサーにも種類があるのでチェックが必要です。

まずはフルサイズのイメージセンサー。フルサイズタイプのカメラに内蔵されています。このセンサーサイズの特徴として挙げられるのは、切り取り範囲が広い点です。また、ボケ量が多く受光率が高いです。他のカメラでははみ出す部分もしっかり写し出せます。

APS-Cは、切り取り範囲はフルサイズより狭いですが、被写体を大きく撮影する場合に適しています。月をきれいに写したいときや遠くの小鳥を大きく撮りたい時にとても使いやすいイメージセンサーです。このセンサーは、コンパクトなデジカメに内蔵されています。対応するレンズも含めて全体的に重すぎず使い勝手の良さに定評があります。

カメラを始めるなら、望遠レンズと圧縮効果の使い方は必須の知識。より効果的な撮影方法及び画像編集方法を使い分けると、ただ写真を撮るのとは違う結果が生まれます。カメラワークの次のステップを楽しむためにもぜひ活用してください。