【臭い対策】掃除機のホースの掃除方法｜ホースの中まで水洗いできる？

毎日の生活に欠かせない家電のひとつである掃除機。掃除機はお手入れをしないと、どんどん吸引力が落ちてしまいます。そのため、フィルターやヘッド部分の掃除は定期的に行っている人も多いですよね。そんな人でも、見落としてしまう意外な盲点が、掃除機のホース部分です。

説明書にはダストボックスやフィルター、ヘッド部分の掃除方法は書いてありますが、ホースのお手入れについてはあまり触れられていないため、お手入れをしなくていいと思ってしまう人も多いようです。しかしホースは吸い取ったゴミが通る場所なので、中に汚れが付着しているのは当然ですよね。

お手入れを怠ると臭いや故障などのトラブルの元になりかねません。ホースの汚れは水洗いでしっかり落としましょう。そこで今回は掃除機ホースを洗う方法についてご紹介します。ホースの洗い方からトラブルの症状まで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

掃除機は使用頻度の高い家電のため、トラブルが起こったり調子が悪くなったりする頻度が高い家電のひとつです。そんなトラブルの原因は、ホース内部の汚れかもしれません。以下の症状がある人は、ホースの掃除をしましょう。

掃除機を長く使っているうちに、なんだか排気が臭う気がする…とお悩みの方も多いですよね。掃除機が臭う原因の多くは吸い込んだゴミから発生する臭いです。まずはダストボックスのゴミを捨て、フィルターのお手入れを行ってみてください。

ほとんどの場合はこれで臭いがおさまるはずですが、それでもイヤな臭いが取れない場合は、もしかしたらホース内に付着したゴミや汚れが原因かもしれません。掃除機の臭いがどうしても取れない場合は、ホース内の汚れも疑ってみましょう。

掃除機のトラブルの中でも多く聞かれるのが、吸引力の低下です。吸引力が落ちる原因も、フィルターの目詰まりやダストボックスのゴミを捨てていないことが原因です。また、ヘッド部分のブラシに髪の毛やヒモなどが絡みついていないかも確認してください。

他にもホース内部に大きなゴミが詰まっている場合や、湿ったゴミを吸い込んだ後に乾いたゴミを吸い込むと、ゴミがホース内部に固まって付着しやすいため、吸引力が落ちる原因になります。思い当たる人はホースの掃除をおすすめします。

掃除機から変な音がする場合、モーターに負荷がかかって運転音が大きくなっていたり、異物を吸い込んでしまっていたりするケースがほとんどです。また、吸い込んでしまった異物がホースに詰まってしまったり、付着したゴミで空気が通らなかったりする場合にも、異音が発生します。

風が強い日に聞こえる、空気がうまく通っていないような音が掃除機から聞こえた場合には、ホースにゴミが詰まっている可能性があります。

取扱説明書にはフィルターやダストボックス、ヘッド部分などのお手入れ方法しか書かれていないため、自分で掃除ができないのでは？と思ってしまいますが、分解や組み立ては必要ありません。単なるホースなので、自分でのお手入れが可能です。

ただし、ホース内部にゴミセンサーや操作パネルなどがついている場合には、水に濡れると故障する恐れがありますので、掃除方法に注意しましょう。

掃除機をよく使う人なら、上でご紹介した症状に心当たりがある人もいますよね。購入してから掃除機のホースを掃除していない場合は、一度掃除してみましょう。では、具体的な掃除のやり方をご紹介していきます。

掃除機のホース内部を掃除するために必要な道具は、水洗いができるかどうかで変わります。水洗い可能な場合は以下の物を準備してください。

• 洗剤（中性洗剤・ハイター・重曹など）
• ホースを固定するための深めのバケツ（なければラップと輪ゴム）

水洗いができない場合は、以下のものを準備します。

• 洗剤（重曹・中性洗剤）
• ホースに入れる長い物（紐・突っ張り棒・排水管ブラシなど）
• 雑巾またはスポンジ
• 雑巾を棒に固定するための紐や輪ゴム

まずは、水洗いが可能な場合の掃除方法をご紹介します。ホースに操作パネルがついている場合や、接続部分に端子がついているホースは水洗いはできませんので、注意してください。

掃除機本体からホースを取り外し、水を入れるために固定させます。固定する方法を2つご紹介しますが、ホース内部に水が溜められるように固定できればほかの方法でも問題ありません。

ホース全体に水が溜まるように固定します。家に深めのバケツがある場合は、バケツにホースをU字になるようにセットしましょう。バケツがない場合は、ホースの片側にラップを巻き、輪ゴムで固定し、ラップを巻いた方を下にして、風呂場のタオル掛けやベランダの物干し竿などに引っ掛けます。

ホースを固定したら、内部に洗剤を流し込みます。使用する洗剤は中性洗剤・重曹・ハイターなど、家にあるものを使ってください。ホース内部を水で満たし、洗剤を入れます。重曹はあらかじめ水に溶かしておきましょう。

ホース内部の汚れはホコリなどがほとんどですから、そこまで強力な洗剤は必要ありません。中性洗剤か弱アルカリ性の洗剤で十分です。カビ臭が気になるならハイターを使うとスッキリします。

しばらくの間洗剤につけておき、水でよくすすいできれいに洗い流します。後はホースを干して水気を完全に飛ばします。水気が残った状態で掃除機を使用すると、故障や新たなカビの原因となってしまいますので、必ずしっかり乾燥させてください。

ホースを洗うついでに、ブラシ・フィルター・ダストカップなど水洗いできるパーツがあれば一緒に洗うのもおすすめです。

次に、水洗いできない場合のホースの掃除方法をご紹介します。準備するものが少し増えますが、基本的には家にあるもので掃除できます。ホース内部にセンサーがついている掃除機の場合、水濡れ厳禁になりますので、センサー部分は乾いた布で拭くようにしてください。

水洗いできない場合は、棒や紐などの長いものに雑巾やスポンジを固定し、内部を拭く方法で掃除します。長めの突っ張り棒や、太めの紐などを準備しましょう。排水管を掃除するための排水管ブラシを使うのもおすすめです。

紐の場合はホースより長いものを準備してください。突っ張り棒はホースより短くても、両方の穴から入れて掃除すればきれいに掃除できるので、ホースの半分より長いくらいでも問題ありません。

スポンジや雑巾は洗剤か重曹水を水で薄めたものを含ませて、硬く絞っておきます。紐を使う場合は、片側に雑巾を結び、もう片方をホースに通したら、引っ張って内部を拭き取ります。紐がホースに通しにくい時は、何か重さのあるものを結んで落とすと楽に通せます。

突っ張り棒の場合は片側に雑巾を紐や輪ゴムで固定し、ホースに入れて内部を拭きとります。いずれの場合も内部で雑巾が外れないようしっかり固定してください。

1度スポンジや雑巾を通しただけではすべての汚れは取れません。何度か往復させたり、雑巾を取り替えたりして、ホースの中をきれいにしましょう。

汚れが落とせたら、内部をしっかり乾燥させましょう。少しでも水気が残っているとカビの原因になります。掃除後、雑巾を硬く絞ったから水分はさほどついていないはず、と乾燥させずにそのまま使うのは避けましょう。

ホース以外に考えられる臭いの原因は主に3つです。

• 掃除機で吸い込んでしまったゴミの臭い
• 部屋の生活臭
• 掃除機のお手入れ不足による悪臭

掃除機で吸い込んだゴミから発する臭いは、排気口を通して掃除機をかける度に外に悪臭となって放たれます。また、部屋の主な生活臭は、汗・カビ・髪の毛・埃・タバコ・ペットなどです。

これらの臭いを含むゴミを吸い取ると、掃除機本体に臭いがこもり、染みつくと取れなくなってしまうので気を付けましょう。

ホース内部の汚れをスッキリ落とし、快適に掃除ができるようになりましたか。内部の汚れ以外にも、掃除機のホースにまつわるトラブルはたくさんあります。そんなトラブルの一部を解決法と共にご紹介します。

掃除機をかけていたらうっかり何かを吸い込んでしまった！なんて経験は誰もがありますよね。大きな物はヘッド部分で止まりますが、小さな部品・おもちゃ・ペットボトルの蓋・小さな布やビニールなどは意外とホースの中まで入り込んでしまいがちです。

そんなときは、突っ張り棒で押し出すか、針金ハンガーのような太めの針金の先をフック状に曲げ、中のものをひっかけるようにして取り出してください。くれぐれも無理に押し込んで、ホースを傷つけないようにしましょう。

ホースが破れてしまったら、買い換えるしかなさそうに思えてしまいますが、掃除機のホースは以外に値段が高いです。自分で修理できればその方がいいですよね。ただ、掃除機のホースは曲がったり引っ張ったりと自在に動くため、普通のテープではすぐに剥がれてしまいます。

そんなときは、ホースの補修専用のテープを使いましょう。曲げてもしっかり密着してくれます。壁の角に引っ掛かった時に無理に引っ張るなど、ホースに負担がかかる使い方をしなければ、ホースの破損は防げます。

ホースの掃除や修理をしてみても調子が悪い時には、新しいホースへの交換をおすすめします。機種にもよりますが、価格はだいたい1万円前後でネットで簡単に購入可能です。

掃除機のメーカーの修理部品保有年数は6年ほどです。古い掃除機は修理したくてもメーカーに部品がない可能性もあります。今の掃除機を6年以上使用しているなら、新しい掃除機への買い換えも検討しましょう。

掃除機のホースの掃除についてご紹介しました。ホース内部が汚れたままだと、カビや菌を撒き散らしてしまう恐れもあります。これからは掃除機のお手入れの際には、ホースも一緒に掃除する習慣をつけてみてはいかがでしょうか。