エアコンをきれいに！掃除機でできる簡単掃除・おすすめノズルをご紹介

季節の変わり目を迎える度にエアコン掃除をするのが理想ですが、自分でやるにはなかなかハードルが高いイメージがありますよね。そのため、もう何年も掃除していないという方も多いのではないでしょうか。

しかし、エアコンを掃除しないまま放置すると内部にカビが繁殖してしまいます。そのまま使用すると、部屋中にカビをまき散らし、アレルギーを引き起こすこともあります。また、掃除をしないことで内部にホコリが溜まり、エアコンの空調効率が下がる上に電気代が上がってしまうデメリットもあります。

実は、エアコン掃除は掃除機で簡単にできることをご存知でしょうか。この記事では、掃除機を使ったエアコンの掃除方法や、エアコン掃除におすすめな掃除機ノズルについてご紹介します。

エアコン掃除をする前に、自分のエアコンの状態を簡単にチェックしましょう。

エアコンを使用するうえで、一番先に目につくのはエアコンの外見です。すぐに目に入る外見の汚れを、まずは簡単にチェックしましょう。

エアコンの外見で汚れをチェックするポイントは、ルーバー(吹き出し口）の羽根周辺部分です。この部分に黒い汚れがあれば、カビが発生していると考えられます。目視でわかりにくい場合はティッシュや綿棒などを使ってチェックしましょう。

次に、内部の状態を簡単にチェックしましょう。ルーバー(吹き出し口）が開いている状態でエアコンを運転停止し、電源を抜いてください。

面パネルを開けるとエアコンのフィルターが見えます。このフィルター部分が掃除機でお掃除できる部分です。また、内部のルーバー(吹き出し口)やシロッコファン(吹き出し口の奥にあるファン)の汚れはスマホや懐中電灯のライトなどを照らして黒い部分がないか確認しましょう。

ここでは、エアコン掃除で簡単にお掃除できるフィルター部分についてご紹介します。

掃除機で簡単に掃除できるのはフィルター部分です。以下、掃除機でのフィルター掃除手順になります。

1. 面パネルをあけて、フィルターのホコリを掃除機で吸い取る。面パネルの開け方はエアコンによって異なるので、説明書に沿って行ってください。フィルターを外す前にある程度掃除機で吸い取ることで、ホコリの飛び散りを防止します。
2. フィルターを丁寧に外す。フィルターは無理やり引っ張ると形が変形してしまったり破れたりする原因となるので、注意して外しましょう。

3. フィルターに優しく掃除機をかける。（表面→裏面）ホコリがフィルターの目に詰まってしまうのを防ぐため、必ずフィルターの表面から掃除機をかけましょう。

掃除機でエアコンのフィルター掃除を終えたら、細かいホコリやカビなどを取り除くため、仕上げに水洗いをしましょう。この時、掃除機で掃除した際とは逆に、裏面→表面の向きでシャワーを使って洗い流してください。

表面から水を流してしまうと、ホコリがフィルターの目に詰まってしまうことがあります。流し終わったら、最後に乾いたタオルでフィルターを丁寧に挟み、水分をしっかり取り除きましょう。

ここからは、エアコン掃除で上記以外に簡単にお掃除できる「吹き出し口(ルーバー)」「シロッコファン(送風ファン)」の2箇所についてご紹介します。

まずは吹き出し口（ルーバー）の掃除方法について解説します。

吹き出し口(ルーバー)はエアコンの風が通り抜ける場所なので、この部分にカビや汚れがあると部屋中に汚れた空気をまき散らしてしまいます。吹き出し口は手の届きにくい場所にあるので、簡単に自作できるお掃除棒を用意しましょう。割り箸にキッチンペーパー巻き付け、輪ゴムで止めて完成です。

1. ルーバー(吹き出し口）があいている状態でエアコンを運転停止し、電源を抜いてください。もし電源がない場合には、ブレーカーを落としてから作業をはじめましょう。
2. 用意したお掃除棒を使って吹き出し口(ルーバー)拭きます。お掃除棒を軽くお湯に浸して、水気を取ったら吹き出し口の中を優しく拭いていきます。この時、シロッコファン(送風ファン)を傷つけないように注意しましょう。

※エアコンの位置が高くて手が届かない場合・作業が難しいと感じる場合には無理せず掃除を中断しましょう。

続いて、シロッコファン(送風ファン)部分の掃除方法について解説します。

シロッコファン(送風ファン)の掃除は、他の部分に比べると細かい作業が多く手間がかかります。しかし、時間をかければ自分でお掃除できる部分です。シロッコファン(送風ファン)の掃除に必要なものは以下の通りです。

養生用：はさみ・ゴミ袋・養生テープ

掃除用：ゴム手袋・いらないタオル数枚・歯ブラシ・霧吹き・ファン掃除用スプレー

1. エアコンの電源を抜きます。
2. 養生をします。汚れがつかないように、はさみ・ゴミ袋・養生テープを使ってエアコンの周辺や床を養生します。近くに家具がある場合にはその部分もしっかり養生しましょう。
3. ルーバーを外してファンにスプレーを噴射します。ルーバー（吹き出し口）を説明書に沿って取り外したら、ファンにファン掃除用スプレーをかけましょう。ファンをゆっくり回して、スプレーをファン全体に絡めることがポイントです。そのまま30分ほど放置します。
4. 歯ブラシで汚れ取りましょう。掃除用スプレーによって汚れが浮いてきたら、柔らかい歯ブラシで擦って汚れを落とします。（※力を入れすぎてしまうと、ファン破損の原因となりますので優しく擦ってください）
5. 霧吹きに水を入れて、しっかりと汚れを洗い流します。きれいになったらタオルで優しく水分を拭き取ります。
6. 水分が少しでも残ったまま放置すると、カビが発生する原因となります。1時間乾燥させ、その後1時間程度送風運転を行ったら完了です。

エアコン内部は細かな部品があり複雑な構造をしているので、慣れていない方が掃除をすると思わぬ故障の原因になります。また、カビ・ホコリをすべて取り除くには業務用の高圧洗浄機なども必要です。そのため、フィルター部分は自分で行い、自信のない部分はプロのクリーニング業者に依頼することをおすすめします。

業者に依頼した際の料金は、機種にもよりますが約1~2万円程度です。また、プロに掃除してもらうことで、エアコンの保持力も上がります。

エアコンの掃除を怠ると、カビが発生してしまったり、ホコリが溜まって電気代が上がってしまったりとさまざまなデメリットが発生します。方法さえ分かってしまえば、掃除機を使ってフィルター掃除は簡単にできます。まずは定期的に掃除をすることからはじめましょう。