【徹底解説】高い掃除機は何が違うの？安い掃除機との違いを紹介

掃除機は高い機種と安い機種の価格差が大きいものですが、具体的にどのような違いがあるのか分からないという人も多いのではないでしょうか。比較的リーズナブルな掃除機でも多機能を備えた機種やスタイリッシュでデザイン性が高い機種もあるので、高い掃除機との違いが分かりにくい場合もあります。

しかし、高い掃除機と安い掃除機の違いをしっかりと把握しておかないと、知らず知らずのうちに性能が低い掃除機を選んでしまう可能性があります。ジャパネットやニトリなど低価格でも掃除機は購入できますが、どうせならいい掃除機が欲しい方も多いのではないでしょうか？

そこでこの記事では、買ってはいけない掃除機を避けるために掃除機を選ぶときに見るべきポイントや高い機種と安い機種の違いを徹底解説します。値段は高いものの高性能なおすすめ掃除機5選も紹介しますので、あわせてチェックしてください。

【メリット】

• コンセントから給電しながら使用するのでハイパワーで掃除し続けられる
• 比較的安価

【デメリット】

• コードがあるので取り回ししづらい

キャニスタータイプは、最も一般的なタイプの掃除機です。他のタイプよりも強力なモーターを搭載している製品が多いので、ハイパワーな掃除機が欲しい人におすすめです。後に解説するように集塵方式の違いがあり、これによって価格帯が変動しますが、安価なモデルなら1万円以下でも購入できます。

【メリット】

• 軽量・コンパクトで片手でも使いやすい
• コードレスなら取り回ししやすい

【デメリット】

• コードレスの充電式は使用時間に限りがある
• 長時間の掃除には不向き

スティックタイプの掃除機はコードレスの充電式が多く、ハンディ式としても使用できるタイプもあるので、コード付き掃除機では難しい狭い場所や車内の掃除をしたい人におすすめです。

スティックタイプの価格帯はキャニスタータイプよりも高い傾向があります。安いものであれば1万円程度で購入できますが、近年はパワーが衰えにくいタイプも増えており、このようなタイプの価格は4～7万円と高めです。

【メリット】

• 留守中でも自動的に掃除してくれる
• スマホで遠隔操作も可能

【デメリット】

• 最も価格帯が高い
• 部屋の角のような細かな場所、障害物がある場所の掃除が難しい

ロボット掃除機は、設定した条件で自動的に室内を掃除してくれます。不在時でも掃除ができるので、普段多忙で掃除機をかける時間がない人におすすめのタイプです。その一方でロボット掃除機は価格帯が最も高く、安いものでも3万円前後、中には15万円以上という高価なモデルも存在します。

【メリット】

• 消耗品が不要なのでランニングコストが安い
• 排気がきれいなので空気が汚れにくい

【デメリット】

• お手入れが面倒
• 価格が高め

サイクロン式はダストカップにゴミを集める方式で、消耗品が必要ありません。空気とゴミを分離し、フィルターを通してきれいな空気が排気されるため、赤ちゃんがいる家庭やハウスダストアレルギーの方におすすめです。

また、紙パックは必要なく消耗品費用がかからないので、できるだけ掃除にかかるコストを抑えたい人にも適しています。

【メリット】

• 掃除機本体の価格が安い
• 紙パックごとゴミを手軽に捨てられる
  
  

 【デメリット】

• 紙パックのコストがかかる
• ゴミが溜まるにつれて吸引力が落ちる

紙パック式は、吸い込んだゴミをそのまま紙パックに集めるタイプです。サイクロン式より溜められるゴミの量が多く、溜まったゴミは紙パックごと簡単に廃棄できるのが大きなメリットです。

紙パックをセットしなければ使用できないため、紙パックのコストがかかる点とゴミが溜まると吸引力が落ちる点がデメリットですが、手軽にゴミを捨てたい人には最適です。

【メリット】

• シンプルな構造で最も価格が安い

【デメリット】

• 吸引力やゴミを掻き出すパワーが弱め

風の力を利用して、掃除機の吸い込み口に付いたブラシでゴミを掻き込む仕組みのブラシです。後述するモーター式・自走式と比べるとゴミを掻き込むパワーが最も弱いため、吸引力が必要な場所の掃除やしっかり掃除をしたい場合には向いていません。

しかし、シンプルな構造なので価格が手頃なタイプが多く、安い掃除機が欲しい人にはおすすめです。

【メリット】

• 比較的価格がリーズナブル

【デメリット】

• 床ブラシより吸引力があるが自走式パワーへッドには劣る
• 絨毯の上のゴミや髪の毛を吸い込みにくい

掃除機を動かす際に発生する風でブラシを回転させる仕組みのヘッドです。絨毯の上の掃除には不向きですが、フローリングの掃除であればタービンブラシでも十分きれいに掃除できるでしょう。床ブラシと価格帯が近いので、同価格帯の掃除機があった場合はタービンヘッドの方がおすすめです。

【メリット】

• 床ブラシやタービンヘッドより吸引力が高い

【デメリット】

• 価格が高め

ヘッドの内部に搭載したモーターで、ブラシそのものを回転させるタイプです。畳やカーペットのゴミも吸い取りやすく、床ブラシやタービンヘッドよりも吸引力に優れています。

畳や毛足の長い絨毯やカーペットでも、しっかりとゴミを吸い取ってくれます。吸引力が強力なので、しっかりと掃除をしたい人におすすめのタイプです。

【メリット】

• 最も吸引力が強い
• 毛足の長い絨毯やカーペットのゴミもしっかり吸い取れる

【デメリット】

• 最も価格が高い
• 方向を変える際に少し力が必要

パワーヘッドにローラーが付いたタイプで、ブラシの回転力でヘッドが前に進みます。高価格帯の掃除機に多く、軽い力でも前に進めやすいのでラクに掃除したい人におすすめです。他のタイプでは吸引力が落ちがちな畳や毛足の長い絨毯、カーペットの掃除もしやすく、しっかりとゴミを吸い取ってくれます。

高機能な分他のタイプよりも価格が高く、自走式であるため方向を変える際は少し力をかける必要がある点がデメリットといえます。

ここまで見てきた価格が高い掃除機の特徴をまとめると、以下の通りです。

• パワーヘッドで少ない力で掃除ができるので負担が軽い
• 吸引力が高くしっかりとゴミを吸い取れる
• サイクロン式でランニングコストが不要
• スティック型なら持ち運びが楽

現在販売されている高価格帯の掃除機のほとんどがサイクロン式、かつパワーヘッド搭載モデルです。紙パックのように消耗品が不要なので、ランニングコストがかかりません。

さらに、強力な吸引力と軽い力でも前へ進みやすいので扱いやすく、ゴミをしっかり掻き取るパワーヘッドで、効率的に掃除ができます。

掃除機選びのポイントにあげられる代表例が、何といっても吸引力です。掃除機に対して高い掃除能力を求める方は多く、その代表的な性能が吸引力です。さまざまな機能やツールが充実した掃除機も増えていますが、吸引力が低ければせっかくの機能も活かせません。

そのため、吸引力が高くホコリや汚れをしっかり取り除く基本的な性能を備えた掃除機を選ぶことが大切です。掃除機選びに困ったときは、まずは十分な吸引力があるかチェックしましょう。

掃除機選びではコード式かコードレス式かの違いも重要なポイントになります。よく使う場所や用途次第では、吸引力と同じくらい重要視すべき点です。ここではコード式・コードレスの特徴やメリット・デメリットをチェックしましょう。

コード式は安定した電力を供給でき、長時間掃除できる点がメリットです。充電式と違ってバッテリーの消費で吸引力が低下することもありません。そのため、時間を気にせず徹底的に掃除したい人におすすめです。

デメリットとしては、階段や電源がないスペースでは使えない点です。コード式の掃除機は使える場所が制限されるので、事前にご自宅で使えないスペースがないか確認しておきましょう。

コードレスタイプは充電式のバッテリーを搭載しているので、場所を問わずに使用できる点がメリットです。コードレスタイプはスティック・ハンディの2way仕様の機種も多いため、高いところや車内など、幅広い用途で使える点も魅力です。

デメリットはコード式と比べてパワーが足りない製品が多く、充電式のため長時間使用できない点が挙げられます。使用時間は限られてしまいますが、小回りが利くので隅々まで掃除したいという方におすすめです。

排気がきれいかどうかも、掃除機選びの重要なポイントになります。排気の汚い掃除機は、赤ちゃんやアレルギーの方がいる場所での使用には向いていません。また、窓がない部屋では換気もできないため、使用する場所も限られます。

排気がきれいな掃除機であれば換気タイミングを気にすることなく使用できる上に、不快なにおいに悩まされることもありません。掃除機は長期間使うの家電製品なので、このような点にも注意して選びましょう。

掃除機選びでは静音性も注目すべきポイントです。掃除機は夜間や早朝の使用にはあまり向いていません。また、赤ちゃんのいるご家庭や集合住宅に住んでいる方は騒音に対して敏感な方も多く、トラブルの原因になることもあります。

そのため、こまめに掃除機を使いたい方・長時間掃除機をかけることが多い方は静音性の高い掃除機を選ぶことがおすすめです。静音性の高さは使用中の快適さにも繋がるため、必ずチェックしたい項目の1つです。

一般的に60dB以上の音が「うるさい」と感じられるため、静音性で掃除機を選ぶなら60dB以下のものがおすすめです。

世界で初めてサイクロン式の掃除機を開発した「ダイソン」は、「吸引力が変わらない、ただひとつの掃除機」というキャッチコピーで知られるイギリスのメーカーです。

海外メーカーの掃除機というと大きい、重い、使いづらいという印象がありますが、ダイソンでは日本向けに小型軽量かしたスティックタイプのクリーナーも販売しています。

シャープの掃除機の特徴は、軽量である点です。キャニスタータイプ、スティックタイプいずれも非常に本体重量が軽く掃除しやすい「RACTIVE Air」シリーズを展開しています。

本体が軽量ながら、独自の「遠心分離サイクロン」や自走式パワーヘッドなどを搭載しており、強力な吸引力でラクラク掃除ができる掃除機が多いのも特徴です。

三菱の掃除機は、独自に開発した「JCモーター」の高速回転による強力な吸引力とと自走式パワーヘッドで、ぐんぐんゴミを吸い取るパワフルな吸引力が魅力です。ブラシに絡まる髪の毛の処理も、毛がらみ除去機能で手軽に取れます。

デザイン製が高いのも三菱の掃除機の特徴で、インテリア感覚でリビングルームに設置できるほどです。

日立の掃除機は、吸引力と軽さのバランスに優れているのが特徴です。「ごみくっきりライト」や「からまんブラシ」などの便利な機能が付いている掃除機があります。

ごみくっきりライトは、ソファやベッドの下など見えにくい場所もライトが付いているのでごみを見つけやすいです。からまんブラシは、髪の毛が絡まりにくいのでお手入れが楽になります。

近頃低価格でも機能性に優れ、デザインも個性的な掃除機が数多く販売されています。そのため、掃除機を選ぶときは値段の差が出やすい部分を重点的にチェックしましょう。後から後悔しないためにも、自分に合ったポイントを押さえて買ってよかったと思える掃除機を選んでください。