寿命が長い冷蔵庫おすすめ10選｜長持ちするメーカーは？寿命と耐用年数は何年？

国税庁の定める冷蔵庫の耐用年数は6年ですが、冷蔵庫の寿命は平均10年程度です。もちろんメーカーごとに想定している寿命は変わってきます。理由として、メーカーが修理の際に必要な部品を保存している期間が9年であるため、コンプレッサーの寿命が10年程度であるためといった説が挙げられます。

しかし、実際は何年持つか知らずに、15年〜20年と使っている人も少なくありません。故障もなく、電気代が高いまたは冷えが悪くなってきたなどの問題がなければ、わざわざ買い換えようとしない人も多いです。

「まだ使えるから」と買い替えを迷っているのであれば、修理ができなくなるかもしれない10年を目安にするのも1つの方法です。一番多い利用期間は12年程度といった説もあり、故障の前に買い替える人が多いと考えられます。

冷蔵庫が冷えない？と感じたら、冷蔵庫内の温度を測ってみましょう。測り方はとても簡単で、水の入ったコップに温度計をさして冷蔵庫の中央部分で数時間放置するだけでOKです。数時間後に温度計をチェックして、6℃以下になっていた場合は問題ありませんが、それ以上になっているのであれば機能低下の可能性があります。

また、故障のサインがで始めた時に、冷え方にムラがある場合もあります。そして、冷蔵庫の冷えが悪いと感じたら、冷蔵庫の放熱を邪魔するものが周辺にないかもチェックしてください。放熱を妨げるものもなく、ただ冷えが悪くなっているのであれば、故障のサインであると考えられます。

冷蔵庫が冷えない時の対処法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

冷蔵庫から水漏れが起こる場合、霜取り機能が不具合を起こしている可能性があります。水漏れは冷蔵庫の扉を閉め忘れた際にも起きますが、そうでないのであれば、劣化が原因で、ゴミやカビが溜まった事によるものの可能性が高いです。

ゴミの詰まりによるものであれば、修理が可能である場合があります。買い替えたくない方はメーカーのサポートセンターに問い合わせてみましょう。水漏れについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

氷ができない・、アイスが溶けてしまう場合には、冷凍庫の機能低下が考えられます。冷凍庫は0℃以下まで温度を下げるので、負担が強く一番最初に壊れる可能性が高い部分です。

温度調節機能が鈍ると、適切な温度まで下げられなくなってしまうので、冷凍庫内のものが溶けてしまいます。アイスや冷凍食品が溶けるまで行かなくても、霜がつきやすくなるのも冷凍機能が鈍ってきているサインです。

冷凍庫の温度が温かくなってきたと感じたら、冷蔵庫が壊れる前兆だと考えましょう。氷ができない原因については、以下の記事でも詳しく解説しています。

冷蔵庫の運転音が大きいと感じたら、落下物などがファンを塞いでいないかを確認してください。ファンをもので塞ぐと、動作音が大きくなってしまいます。何も落ちていないのであれば、コンプレッサーの機能が劣化している可能性があります。

冷蔵庫の温度を一定に保つためのコンプレッサーが弱ると、冷蔵庫内の温度が上がりそれを下げるためにコンプレッサーがフル稼働する仕組みです。そのコンプレッサーの動きが異音の原因となるため、運転音がうるさいなと感じたら買い替え時期だと考えられます。

運転音は機器によっても大きさが違い、判断基準としては「いつもより稼働音が大きくなってきたどうか」です。冷蔵庫の異音については、以下の記事でも解説しています。

東芝の冷蔵庫を修理する場合の予算は6,000〜2万円とされています。これは、簡単な修理の場合の費用で、大掛かりな修理となると10万円くらいかかる場合もあります。

冷蔵庫の容量にもよりますが、修理に10万円かけるなら新しい冷蔵庫を購入するのがおすすめです。

日立の冷蔵庫は簡単な内容であれば8,000〜2万円程度で修理ができます。この範囲で済むのであれば、買い替えよりも修理の方がお得です。しかし、大掛かりな修理となると8万円近くかかる場合もあります。

修理の見積もりをとって金額が高いのであれば、新品への買い替えがおすすめです。

三菱の冷蔵庫を修理する場合の予算は6,000〜2万円とされています。これは、簡単な修理の場合の費用で、大掛かりな修理となると9万円くらいかかる場合も。

部品交換がある場合は、費用だけでなく修理の時間もかかってしまいます。そのため、冷蔵庫のサイズにもよりますが、買い替えたほうが安い可能性もあるのを覚えておきましょう。

シャープの冷蔵庫を修理するとなると、最低でも1～2万円の費用がかかってきます。大掛かりな修理となると10万円近くかかるため、平均寿命の10年程度使っているのであれば、省エネ性能も上がっているので、買い換えるのがおすすめです。

ハイアールの冷蔵庫の修理費用は9,000〜1万5000円程度だとされています。ハイアールオンラインストアから購入すれば、3年の保証期間があるためその範囲内であれば無償対応もできます。

大掛かりな修理となるとこれ以上の費用がかかる可能性もあるので、冷蔵庫の調子が悪いなと感じた場合は、メールか電話で相談してみてください。

パナソニックの冷蔵庫は修理費用の目安が公開されていませんが、公式サイトの修理診断を実施すると修理費用の目安がわかります。冷蔵庫の生産終了から9年が経つと部品不足で修理を受け付けない場合があるため、注意してください。

冷蔵庫を長持ちさせるためには、コンプレッサーに負担をかけないよう使用しましょう。コンプレッサーに負担をかける行為の1つが、ものを詰め込んでしまう行為です。冷蔵庫は冷気の通り道を作らなければ、熱効率が下がって効率よく冷やせません。

冷気の通り道をなくしてしまうと、冷蔵庫内の温度を一定に保つためのエネルギーが余分に必要になります。その結果、コンプレッサーに負担がかかり冷蔵庫の寿命を縮める原因になってしまいます。必要なものを入れて冷蔵庫がパンパンになってしまうのであれば、冷蔵庫のサイズアップも一つの手段です。

以下の記事では、冷蔵庫の収納のコツや便利グッズを詳しく紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

熱いものを冷蔵庫に入れると、冷蔵庫に負担をかけてしまいます。冷蔵庫は庫内温度を一定に保つように設計されているので、熱いものを入れて温度を上げてしまうと、もう一度冷やすためのエネルギー負担がかかります。

余計なエネルギー負担を削減すると寿命を伸ばせる可能性があるので、冷蔵庫に物を入れる際には必ず冷やして入れるようにしましょう。また、冷蔵庫の負担になるだけでなく、熱いものを入れると周囲の食材を傷めてしまう原因にもなります。そのような観点からも、熱いものを冷まさず冷蔵庫に入れる行為は避けましょう。

冷蔵庫の周りや近くにものを置いてしまうと、放熱を妨げてしまいます。冷蔵庫は後ろだけでなく、全体で放熱をしているため近くにものを置いてしまうと熱がこもって故障の原因になります。

冷蔵庫をできるだけ長持ちさせたいのであれば、冷蔵庫と家具などの距離を開けて放熱を妨げないようにしてください。家具だけでなく、壁にくっつけて配置するのもよくないです。必ず冷蔵庫の周辺には隙間を作るようにしましょう。

冷蔵庫は庫内の冷気が出る場所にホコリなどが溜まっていると、冷気の出が悪くなり熱効率が悪くなってしまいます。熱効率が悪くなると冷えにムラが出る原因に。また、冷蔵庫の外側のホコリも定期的に掃除しましょう。ホコリがついたままでは、放熱の妨げとなり、冷却機能に支障が出る場合もあります。

そして、先ほどお伝えしたとおり、扉についているパッキンの管理も例外ではありません。パッキンにホコリが溜まっているとドアがきちんと閉まらず冷気が逃げてしまうので、定期的なお手入れを行いましょう。冷蔵庫の掃除方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

冷蔵庫を開けるとその都度冷気は逃げます。つまり開け閉めが多いほど、冷蔵庫を冷やす必要が出てしまうので、コンプレッサーに負担となり消耗が早くなってしまいます。熱効率を下げないためにも、ドアの開け閉めを最小限にするとともに長時間の開けっ放しは避けましょう。

必要なものはまとめて出して、冷蔵庫にしまうときにもまとめてしまうようにすると、冷蔵庫の開閉回数を減らせます。必要以上に冷蔵庫を開け閉めしないよう気をつける意識は、省エネにも繋がります。

冷蔵庫の買い替えるのであれば、できるだけ安い時期に買い替えたいと考える人は多いです。冷蔵庫がお得になるタイミングは2つあります。

1. 2月〜3月の決算期
2. 8月〜9月の新商品発売の時期

毎年、新商品が発売されるのが10〜11月なので、モデルチェンジが完了する前の8〜9月が狙い目です。また、このタイミング以外でも販促セールの時期や年末セールの時期など不定期に安くなるタイミングがあります。

冷蔵庫は値段もそれなりにする大型家電なので、ポイント還元が多い時期を狙うのも1つの方法です。自分がよく行く家電屋量販店などのチラシをチェックして、よりお得に買えるタイミングを狙って買い替えましょう。

冷蔵庫の処分をどこに頼めばいいのかわからないときには、住んでいる自治体に問い合わせましょう。自治体によっても対応はかわってきますが、家電リサイクル法に応じた処分方法を教えてくれます。

面倒だからと指定場所以外に放置すると、不法投棄となってしまいます。リサイクル料金や指定場所、そして収集運搬料金など、法律に沿った方法で処分を行ってください。

新しい冷蔵庫を購入する際に、古い冷蔵庫を引き取ってもらえる場合があります。新しい冷蔵庫を購入する際、家電量販店でリサイクル料金を提示してもらえます。引き取りに関する運搬料金と合わせて支払うと、搬入のついでに引き取り作業を行ってくれますよ。

多くの家電量販店では、冷蔵庫の購入の際に「古い冷蔵庫はどうしますか？」と聞いてくれるので、処分に困らない場合が多いです。しかし、ネットで購入する場合には古い冷蔵庫の処理方法をチェックしてから購入しましょう。

冷蔵庫の状態によっては、リサイクルショップに引き取りをお願いすると、収入になる可能性もあります。出たばかりの新製品など「売れる冷蔵庫」であれば、お金を払う必要はなく、逆に買い取ってもらえます。

まだ新しいモデルの冷蔵庫を買い替える場合には、リサイクルショップへの売却がおすすめです。

リサイクル料金を節約したいのであれば、知人やジモティーなどのアプリで譲り先を見つける方法も。使用済みの冷蔵庫を売るのは難しいですが、無料で譲るとなれば、引き取り手が見つかる可能性もあります。

多くの場合、配送料は譲り手と引き取り手で相談して決定します。しかし、どうしても負担するのが嫌な場合には、引き取りに来れる方限定で募集をするのもおすすめです。

冷蔵庫の寿命が近いと感じたら、早めに買い替えを検討してください。故障すると食材の保管場所に困ります。また、故障したその日に新品の購入・納品ができるとは限りません。冷蔵庫の中身をスムーズに引き継げるよう、早めに準備しておく必要があります。

大きい冷蔵庫に買い替えたい場合は、設置場所のサイズを確認しましょう。ドアがスムーズに開け閉めできる余裕があるかもチェックします。無理なく搬入できるか、経路の確認も忘れずにおこなってください。

買ってはいけない冷蔵庫メーカーを知っておくことが大切です。冷蔵庫を取り扱う誰もが知っている日本の大手メーカーから選びましょう。

OEMメーカーや知名度の低いメーカーなど、海外で製造された製品には注意しましょう。リーズナブルな価格が魅力ですが、耐久性や品質が劣っているとの声もあり、サポート面に不安があります。さらに詳しく知りたい人は、以下の記事を合わせてチェックしてください。

冷蔵庫の寿命は、なんとなく10年程度かな？といった認識の人が多いです。しかし、丁寧に使えば20年程度使える場合もあります。冷蔵庫を長持ちさせる使い方や寿命を知ると、冷蔵庫が完全に故障してしまう前に買い替えられる場合もあります。今使っている冷蔵庫の寿命について一度考えてみてください。