日本製ネットワークカメラおすすめ7選｜防犯カメラとの違い・MIPCの危険性は？

数年前まではかなり高価な製品であったネットワークカメラですが、中国企業などの参入により価格が大幅に下がり数千円から手に入るようになりました。しかし簡単に手に入れられるようになった反面、中国製はセキュリティ上の問題も浮き彫りとなっています。

ネットワークカメラは見守りカメラとも言われています。離れた場所からでもアプリなどで家の中の様子を見られるため、子供の見守りやペットカメラなどのホームカメラとして使う方も。防犯カメラと違い、ネットワーク上にあげられた映像データにアクセスして映像を見ます。簡単にアクセスできるメリットもありますが、常に不正アクセスの危険性があり、怖いと感じる方も多いですよね。

脆弱性は会社の信用に関わってくるため、優秀なメーカーは脆弱性を素早く修正するなど、定期的なアップデートを行います。この記事ではそんな安全性の観点から、日本製のネットワークカメラについて解説していきます。

「ネットワークカメラ」と「監視カメラ」は離れた場所から映像を見るためのものであり、機能的にはほぼ同じです。しかし、仕様に明確な違いがあります。

監視カメラはセットしたカメラに映った映像データをそのまま別のモニターに転送して映像を見ます。一方、ネットワークカメラはセットしたカメラに写った映像を一度ネットワークに上げてから別のモニターに転送します。その映像を対応したスマホやPCで確認できるのが魅力です。

ネットワークカメラは、その名の通り「ネットワーク」を使っていることが最大の特徴です。そのため、パソコンやスマートフォンなどインターネットにアクセスできる端末からならどこでもカメラの映像を見れます。

たとえば、外出中に空き巣の被害はないか、子どもにトラブルが起きていないかなどを確認できます。また、ペットの様子を把握することも可能です。

基本的にネットワークカメラは、パスワードを入力しないとアクセスできません。これだけ聞くとセキュリティも安心できるように思えますが、「パスワードが分かれば誰でもアクセスできる」ことにも繋がります。

第三者に自宅のネットワークカメラにアクセスされ、悪用されると考えると恐ろしいですよね。加えてパスワードが分からなくてもアクセスできてしまうような脆弱性がカメラに残っていると、悪用の危険性が高まります。

このような不正アクセスを防ぐために、「メモを見ないと分からないような複雑なパスワードを設定する」「口コミを参考に脆弱性のないモデルを選ぶ」などの対策がおすすめです。

「自宅の様子を確認できるなら格安ネットワークカメラでもいい！」と思う方も多いですよね。しかし、格安ネットワークカメラはノーブランドや中華品であることが多いです。そのため、大手メーカーが出しているカメラに比べて、以下のようなトラブルもあります。

• パスワードを入力しなくてもアクセスできてしまうなどの脆弱性
• 微弱性が確認されても修正する技術力がなく、放置されてしまう

格安ネットワークカメラは「アクセスへのセキュリティ面に劣る」点が危険です。仮に名前のあるメーカーが作っていたとしても、メーカーとしてのレベルが低いと脆弱性が多くなりがちなので、やはり安価なカメラはおすすめできません。

「パナソニック」や「アイオーデータ」など、多少高価でも名の知れたメーカーのネットワークカメラを購入することが推奨されます。

さまざまな家電の代表メーカーとして知られているパナソニックは、ネットワークカメラの販売も行っています。そんなパナソニックのカメラは監視機能はもちろん、使える機能として「首振り」や「お話機能」があります。

首振りはカメラの角度を変えることで全域を監視する機能、お話機能は端末を用いてカメラのスピーカーに声を届ける機能です。後者に関しては、危険なことをしそうなお子さんの呼び止めなどができるので重宝できます。

アイオーデータはスマホやテレビ、パソコンの周辺機器を主に販売しているメーカーです。アイオーデータのモデルは100万画素からなる高画質と、動作検知といった機能が優れています。

特に動作感知機能に関しては、カメラで映している映像に変化があった際に、利用者のスマホに通知が行く作りとなっています。たとえば「家の前に不審者が現れた」といった場合でも、通知により気づけます。

マスプロはテレビ用受信アンテナなどを主に製造しているメーカーです。もちろんマスプロもネットワークカメラを販売しているのですが、パナソニックやアイオーデータに比べると値段が高い傾向にあります。

しかし、録画機能や複数カメラによる同時撮影、そして夜間撮影など性能が特に優れているのが魅力です。録画機能に関しては、外出時にスマホで確認できなかった映像部分を後で見返せます。

ネットワークカメラの用途は、主に「防犯」と「家の見守り」の二つに分けられます。一つのネットワークカメラでそれらの兼用は可能ですが、用途によって機能に違いがあるので「どのような用途で作られたネットワークカメラか」を確認する必要があります。

防犯に関しては「暗所に適していない」や「録画できない」ものでは犯行を確認できません。特に「不正アクセスの脆弱性」には重点を置いてネットワークカメラを選びましょう。家の見守り用途であれば、カメラ越しに声が伝えられる「おはなし機能」が付いているのがおすすめです。

屋内、屋外どちらに設置するかでも種類は変わってきます。自分がどこに設置する予定なのかを決めてから、製品を選びましょう。

屋内に設置するなら、コンパクトなものがおすすめです。小さいこどもやペットなどカメラにびっくりしてしまう可能性もあるので、小さめのものを選ぶと怖がりにくいです。また、屋内に置くのであれば、インテリアの邪魔をしないものをおしゃれなものを探すとお部屋に馴染みます。

屋外に設置する場合は、必須なのが防水機能です。屋外は雨や雪などに晒されるため、防水機能がないと壊れてしまいます。また、夜の防犯にも役立つように、暗がりでもしっかり写せる暗視機能があるタイプがおすすめです。

ネットワークカメラで、写したものを遅延なくなめらかに見たい場合は「フレームレート」にも注目しましょう。ゲームをする方は聞いた経験のある言葉かもしれませんが、フレームレートとは1秒間に使用される静止画の数を表す数値です。そのため、fps値（フレームレート）が高いほどなめらかな映像になります。

広い範囲を写したい場合は、画角もチェックしましょう。360度回るカメラであれば、前方から広報まで見られます。またカメラは、左右の首振りの他に上下にも首振りできます。上下の振り幅も忘れずに確認してください。

広範囲を確認するうえで、首振り機能は必須です。首振り機能がないネットワークカメラを選んでしまうと、一方向しか見れないために死角ができてしまい、見守りや防犯が甘くなってしまいます。

しかし、首振り機能があれば、子供やペットが画面外に行っても多少の追跡は可能です。どの角度まで首を振れるかはモデルによりますが、「なるべく広範囲を確認したい」場合は広い角度まで首を振れるモデルを選びましょう。

防犯用途でネットワークカメラを使用するなら、「動体検知機能」のあるモデルを選びましょう。動体検知機能とはカメラの視野内に人影が入ったり動いたりした時に、センサーが反応してアクションを起こす機能のことを指します。

アクションは、主に「録画の開始」や「警告音の発信」などが挙げられます。前者は以前から自宅に何らかの被害が起こっている時に、決定的な証拠を残すアクションとして有効です。

録画機能があると、ネットワークカメラに映った映像をクラウド保存できます。その他、内蔵されているSDカードへの録画も可能です。

録画を残すという意味では、防犯目的で役に立つ機能になります。しかし、容量やモデルによって、録画時間に制限ができる点に気を付けましょう。

通常のネットワークカメラだと夜間は暗いため、映像を確認しても見えないことが多いです。しかし、赤外線機能による暗視機能があるモデルなら、夜でも問題なく映像を確認できます。寝ている間の防犯機能としておすすめです。

太陽光を利用したソーラーパネル付きの防犯カメラもあります。電源の位置を考えずに設置が可能なため、人気があります。また、電源だけでなくWi-Fiでの接続も可能なため、ネット配線が通っていない場所にも設置ができる点もおすすめです。

屋外であれば屋内と違い雨風にさらされるため、防水機能は必須となります。加えて防塵機能も付いているとなおいいです。黄砂や強風にさらされる地域の方はぜひ検討しましょう。

せっかくネットワークカメラで不審者の行動を確認しても、解像度が低いと顔が判別できません。映っている人間の行動や顔を把握できる程度に解像度の高いモデルを買う必要があります。しかし、あまりに高解像度だと通信量が大きくなりパケット代の負担になるので気をつけましょう。

ネットワークカメラの中には、スマホなどを用いることでカメラのスピーカー越しに呼びかけできるものが存在します。これにより、家の中にいる家族と外出先でも会話できます。

マイクに関しても、防犯目的ならその場の物音をしっかり拾える程度の性能であるか確認しましょう。さらに、音を録音できるモデルだと犯行時の証拠にもなります。

ネットワークカメラの接続方法は、LANケーブルを使用する「有線接続」と、BluetoothやWi-Fiを使用する「無線（ワイヤレス）接続」があります。有線接続はケーブルを設置する場所が必要ですが、通信障害が少なく安定した回線なので、しっかりと記録したい方におすすめです。

また、無線（ワイヤレス）接続は場所を選ばず、手軽に導入できるのがポイントです。有線ほど安定はしませんが、断線等の心配はありません。

防犯カメラの初期パスワードは、「admin」などの有名な文字列をはじめとした数パターンしかありません。購入後のパスワードは、初期設定のままにせず必ず変更しておきましょう。

また、カメラの操作を行うアカウントを事前に決めておけば、簡単に不正アクセスされる事態を防げます。操作変更も可能な「管理者アカウント」や、映像の確認だけが可能な「登録ユーザー」の設定も可能です。この他のユーザーはブロックされ、ブロック対象となるユーザーが入ろうとした場合のログも残せます。

システムの脆弱性を改善するため、定期的にフォームウェアの更新が行われます。フォームウェアが更新されたら、その都度最新のものにしていきましょう。

ネットワークカメラの中には、自動で更新されるものもあります。ただし、ネットワーク環境によっては更新されずに以前のバージョンのままになってしまう場合があるので、定期的にネットワークにアクセスして更新状況のチェックを行うのが大切です。

ネットワークにウイルスが侵入した場合、それを検知して排除する働きをしてくれるのがウイルス対策ソフトです。こうしたソフトを導入しておけば、異常が発生した際にデータ通信を強制的に遮断してくれるので、盗聴されたり、個人情報が流出するといった事態を防げます。

ウイルス対策ソフトはカメラ本体だけにかけるのではなく、ルーターなどネットワーク全体にかけます。そのため、接続機器の数に応じて種類・金額は異なってきます。

MIPCアプリは映像の遠隔操作やハッキングされる危険があります。野外の映像を撮っている場合人に危害が加わる可能性は少ないですが、操作を乗っ取られたりカメラを止められた場合、防犯面で問題が生じてしまう可能性が高いです。

主な原因は、ログインIDやパスワードを初期設定のままにしておくことです。ですが、ログインIDやパスワードを個別で設定したとしても安全とは限らないので、定期的に変更したり難しいものを設定したりするなど対策をしましょう。

中華やノーブランドのネットワークカメラは、不正アクセスなどの脆弱性がある可能性も否めないのでおすすめできません。しっかりとしたネットワークカメラを求めるなら、日本製のネットワークカメラを選ぶようにしましょう。