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一般的に加湿器の寿命は5年程度とされていますが、想定よりも早く故障すると損した気分になりますよね。また、修理や買い替えが必要になるため思わぬ出費になります。他の家電に比べて少し寿命は短めですが、できるだけ長く使いたいと思う方も多いでしょう。
加湿器にはさまざまな製品があり、種類によっては壊れやすいものもあります。しかし、どれが壊れやすいのかを知らないと買ってから後悔するかもしれません。とはいえ、何を基準に選ばばいいかわからないと困ってしまいますよね。
そこで、この記事では壊れやすい加湿器に加えて、加湿器を長持ちさせるお手入れ方法を紹介します。記事の最後にはおすすめの加湿器と役立つ情報も紹介するので、ぜひ最後まで読んで役立ててください。
加湿器は主に、超音波式・蒸気式・ハイブリット式・ヒーターレス式の4種類ですが、種類ごとに仕組みや特徴が異なり壊れやすさも変わってきます。それぞれの特徴と壊れやすさについて解説するので参考にしてください。
<目次>
超音波式加湿器は水を振動させ細かいミストを放出する仕組みです。非加熱式なので電気代が安く済みますし、吹出口が熱くならないので火傷の危険性もありません。ただし、4種類ある加湿器の中では一番壊れやすいと言われています。
理由は、振動を起こすための振動子の寿命が5,000時間程度しかないからです。そのため、使用する時間が長いほど寿命を迎えるのも早くなるのは否めません。ただし、製品によっては振動子の交換が可能なものもあります。
蒸気式加湿器はスチーム式とも呼ばれるように、ヒーターで水を加熱して蒸気を放出する仕組みです。水を加熱させるためタンク内に雑菌が繁殖しにくく、寒い時期に室温が下がりにくいのがメリットです。
加熱に使用する電熱線の寿命は10,000時間程度で、寒い時期だけの使用であれば3年~5年は持ちます。ただし、電熱線に不具合が生じると蒸気が出ないため、修理や交換が必要です。
ハイブリッド式加湿器は、「超音波式&気化式」または「蒸気式&気化式」の2つの機能を兼ね備えています。一般的に家電は多機能になるほど壊れやすいとされていますが、加湿器の場合は少し違います。
センサーが湿度の状態を見て不要なときはエコモードに切り替えるため、他のタイプに比べると部品への負担は少なく済むのです。ただし、ハイブリッド式の寿命ははっきりと公開されていないため、何年持つかは製品や使い方によっても変わります。
ヒーターレス加湿器はフィルターに水を吸わせて風を送り気化させるシンプルな仕組みで、「気化式」とも呼ばれています。加熱はしないので電気代が安く済み、吹出口が熱くならないので火傷の心配もありませんが、冷たい風が出るので室温が下がります。
空気清浄機に加湿機能をプラスした製品も多く、フィルター自体の寿命は長く設定されています。そのため、壊れにくいという条件を重視するのであれば、ヒーターレスも選択肢の1つです。
【主な原因】
- 超音波式:振動子の傷
- 蒸気式:加熱部にカルキが付着する
- ヒーターレス:水漏れ
- 種類問わず:メンテナンス不足
4種類の加湿器の中で最も壊れやすいとされる超音波式は、振動子にダメージを負うと壊れやすくなります。お手入れの際にうっかり傷付けることが故障の原因になるので、慎重に取り扱いましょう。
蒸気式加湿器は加熱部に、水道水内のカルキが付着すると壊れやすくなります。しかし、こまめなお手入れをすれば防げることです。気化式はフィルターが濡れる分には問題ありませんが、誤って他の部分に水を侵入させると故障する可能性があります。
また、種類に限らずそれそれに定期的なメンテナンスは必要です。種類によってもメンテナンス方法は異なるので、取扱説明書をしっかり読んでメンテナンス不足にならないよう心がけてください。
加湿器はこまめにメンテナンスを取り入れることで長持ちします。ただし、種類別にメンテナンス方法は異なるので注意しましょう。種類別のメンテナンス方法を紹介します。
<目次>
- タンクと振動子は毎回洗う
- 振動子は傷つけないよう丁寧に扱う
超音波式加湿器は、加熱しないのでタンク内に雑菌やカビが繁殖しやすい状態です。不衛生な状態で使い続ければ、タンク内の雑菌がミストと一緒に放出されます。また、タンクだけでなく吹出口やその周辺にも雑菌が繁殖しやすいのでしっかりとお手入れしましょう。
また、タンク内に残った水は捨てて毎回タンクを洗ってください。振動子もタンク同様に毎回洗いますが、振動子を洗う際は傷つけないよう丁寧に扱いましょう。しばらく使わないときは、水気が残らないよう柔らかい布で拭き取ってから収納してください。
- タンクの水は毎回捨てる
- タンクはこまめに洗う
- 汚れが酷いといきはクエン酸洗浄モードを使う
蒸気式加湿器は、ヒーターで水を加熱するので超音波式よりは雑菌が繁殖しにくいですが、タンクの水は毎回取り替え、ぬめりが出ないようこまめに洗うことをおすすめします。面倒でも水を取り替える際に洗っておくと清潔を保てます。
洗浄モードを搭載している製品であれば、クエン酸洗浄をおすすめします。クエン酸を入れて運転することで、手が届かない部分の掃除も可能です。メーカーによっては専用洗浄剤もあるのでチェックしてください。
- 取り外せるパーツを外し水垢を落とす
- フィルターのニオイや汚れがひどいときはクエン酸液に浸け洗う
- タンクや吹出口のパーツも洗う
ハイブリッド式は、気化式で使用するフィルター・水を入れるタンクの掃除・吹出口の掃除をしましょう。フィルターを取り外せるものは取り外し、スポンジやブラシで水垢を落とします。ただし、メーカーによってはスポンジやブラシがNGなものもあるので注意してください。
こすり洗いができない場合は、30分~1時間ほどクエン酸液に浸けおきしてから、しっかりとすすぎましょう。タンク内もぬめりが残らないようよく洗ってください。吹出口にもフィルターがある場合は、同様に手入れをしてください。
- フィルターはこまめに水洗いする
- タンクも週に1回程度きれいに洗う
ヒーターレス加湿器は、フィルターにカルキや水垢が付きやすいので小まめなお手入れが必要です。掃除の目安は1週間に1回程度ですが、洗ってもニオイが気になるときはクエン酸液に浸けおきすることで解消できます。
フィルター以外にタンク内にも雑菌が繁殖しやすいため、水を交換するとき一緒にタンクを洗っておくといいでしょう。
STEM 630i HM-C630i
加湿効率を追求したスタイリッシュデザイン
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
加湿性能に優れた超音波式加湿器です。デザインがおしゃれなのでインテリアにもマッチしやすく、目に付きやすいリビングに置いても違和感はありません。超音波式ですが、抗菌プレートを採用したタンクは、水を除菌するので加湿しながら除菌もできます。さらに、超音波式に起きやすいホワイトダスト(石灰石)を抑制するカートリッジも搭載されているのもポイントです。
- メーカー
- cado(カドー)
- 商品名
- HM-C630i
- サイズ
- 270x855x270mm
- 加湿方式
- 超音波式
- 適用畳数
- 木造10畳/プレハブ洋室17畳
- 加湿量
- 600ml/h
- 運転音
- 38dB
- 連続加湿時間
- -
- 消費電力
- 37W
- タンク容量
- 2.3L
- 設置対応
- 据え置き
MH-C20
外出先にも持っていけるポータブル加湿器
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
バッテリーを搭載した充電式のポータブル加湿器は、オフィスや車など好きな場所に持っていって使用できます。パーツは簡単に分解できてお手入れもしやすく、給水はワンタッチオープンなので水交換もスムーズです。ライト機能も搭載されていて、3色から好きな色位を選んだりグラデーションにしたりして楽しめます。
- メーカー
- cado(カドー)
- 商品名
- STEM Portable MH-C30
- サイズ
- 66x210x66mm
- 加湿方式
- -
- 適用畳数
- -
- 加湿量
- -
- 運転音
- -
- 連続加湿時間
- 15時間(弱モード)
- 消費電力
- -
- タンク容量
- 150ml
- 設置対応
- 卓上
Dyson Hygienic Mist MF01IB
サーキュレーターにもなる加湿器
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
加湿器とサーキュレーターを一体化させたことで、広範囲にうるおいを届けられます。UV-Gライトを搭載しているので、水の中の最近を除去し清潔に保てるのも魅力です。音響工学に基づき設計されているため音が静かで、寝室や子ども部屋での使用にも向いています。1台2役こなすので季節を問わず通年使用したい方にもおすすめです。
- メーカー
- Dyson(ダイソン)
- 商品名
- Dyson Hygienic Mist MF01IB
- サイズ
- 240x579x222mm
- 加湿方式
- 超音波式
- 適用畳数
- 木造5畳/プレハブ洋室8畳
- 加湿量
- 300ml/h
- 運転音
- 22.7dB
- 連続加湿時間
- 10時間~18時間
- 消費電力
- 55W
- タンク容量
- 2.84L
- 設置対応
- 据え置き
PH-UH35
吹出口が360°回転するハイブリッド加湿器
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ハイブリッド式加湿器は、用途に合わせて使い分けが可能です。寒い季節はヒーターで水を加熱すれば、室温が下がりにくしっかり加湿します。夏は超音波式に切り替えれば細かいミストでうるおいを届け、音が静かなので場所を選びません。吹き出し口は360°回転するので、好きな方向を選べ、ミスト量は3段階に調節できます。
- メーカー
- IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
- 商品名
- PH-UH35-W
- サイズ
- 230x312x165mm
- 加湿方式
- ハイブリッド式
- 適用畳数
- 木造6畳/プレハブ洋室10畳
- 加湿量
- 350ml/h
- 運転音
- 35dB
- 連続加湿時間
- 12時間
- 消費電力
- 40W
- タンク容量
- 4.5L
- 設置対応
- 据え置き
SHM-260R1
お気に入りのアロマを楽しめる
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
コンパクトなので据え置きと卓上の2通りで使用できます。小さくても最大9時間まで連続使用が可能で、持ち運びもしやすくお手入れも楽です。アロマトレーにお気に入りのアロマを滴下すれば、うるおいと香りが部屋中に広がります。シンプルなデザインはインテリアを選ばず使用できるのもポイントです。
- メーカー
- IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
- 商品名
- HM-260R1
- サイズ
- 150x280x245mm
- 加湿方式
- スチーム式
- 適用畳数
- 木造4畳/プレハブ洋室7畳
- 加湿量
- 260ml/h
- 運転音
- -
- 連続加湿時間
- 9時間
- 消費電力
- 210W
- タンク容量
- 2.4L
- 設置対応
- 据え置き
壊れにくい!おすすめの加湿器比較表
商品画像 | |||||
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メーカー |
cado(カドー)
|
cado(カドー)
|
Dyson(ダイソン)
|
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
|
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
|
商品名 |
STEM 630i HM-C630i
|
MH-C20
|
Dyson Hygienic Mist MF01IB
|
PH-UH35
|
SHM-260R1
|
説明 |
加湿効率を追求したスタイリッシュデザイン
|
外出先にも持っていけるポータブル加湿器
|
サーキュレーターにもなる加湿器
|
吹出口が360°回転するハイブリッド加湿器
|
お気に入りのアロマを楽しめる
|
価格 | 45,650円 (税込) | 21,780円 (税込) | 38,317円 (税込) | 4,980円 (税込) | 3,022円 (税込) |
リンク | |||||
メーカー |
cado(カドー)
|
cado(カドー)
|
Dyson(ダイソン)
|
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
|
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
|
商品名 |
HM-C630i
|
STEM Portable MH-C30
|
Dyson Hygienic Mist MF01IB
|
PH-UH35-W
|
HM-260R1
|
サイズ |
270x855x270mm
|
66x210x66mm
|
240x579x222mm
|
230x312x165mm
|
150x280x245mm
|
加湿方式 |
超音波式
|
-
|
超音波式
|
ハイブリッド式
|
スチーム式
|
適用畳数 |
木造10畳/プレハブ洋室17畳
|
-
|
木造5畳/プレハブ洋室8畳
|
木造6畳/プレハブ洋室10畳
|
木造4畳/プレハブ洋室7畳
|
加湿量 |
600ml/h
|
-
|
300ml/h
|
350ml/h
|
260ml/h
|
運転音 |
38dB
|
-
|
22.7dB
|
35dB
|
-
|
連続加湿時間 |
-
|
15時間(弱モード)
|
10時間~18時間
|
12時間
|
9時間
|
消費電力 |
37W
|
-
|
55W
|
40W
|
210W
|
タンク容量 |
2.3L
|
150ml
|
2.84L
|
4.5L
|
2.4L
|
設置対応 |
据え置き
|
卓上
|
据え置き
|
据え置き
|
据え置き
|

水の減りが遅いのは、性能が低下してうまくミストやスチームを出せない可能性があります。汚れがたまっているときも効率が悪くなるので水の減りが悪いと感じることはありますが、手入れをすれば解消されるはずです。
こまめに手入れをしているのに水の減りが遅くなった場合は、故障のサインと考えていいでしょう。5年近く使用しているのであれば、買い替えを検討してください。

超音波式加湿器では、振動子を支えるクッションの劣化で振動子が大きな音を出すことがあります。そのまま使い続けると、振動子が傷つき壊れやすいので使用を中止してください。クッション材を交換するか、本体ごと買い替えるかのどちらかです。
音だけでなく、振動が大きくなったり本体が熱くなったりするのも故障のサインである可能性が高いので、修理や買い替えを検討しましょう。
加湿器が故障しても、原因によっては自分で修理できる場合があります。加湿器の修理方法についてそれぞれ順番に見ていきましょう。
<目次>

ミストが出ないときに考えられるのは、吹出口にカルキが付着して詰まっている可能性です。吹出口や吹出し口のフィルターを取り外して、こびりついたカルキを落としましょう。クエン酸液を染み込ませたタオルで拭いたり、浸けおきしたりすればカルキは落とせます。分解が必要な場合は、ネジや部品をなくさないよう慎重に進めてください。

電源が入らない場合は、まずプラグをコンセントに差し込んだかを確認しましょう。コンセントに差し込んでも電源が入らない場合は、ブレーカーが落ちていないか、部品が正しくセットされているかを確認してください。
製品によってはパーツが正しくセットされていないと、安全装置が作動して電源が入らないことがあります。また空焚き防止機能があると、水が少ないときに自動で運転を停止したり電源が入らなかったりします。

上記以外の状態で加湿器が使えない場合は、原因が内部にあることが考えられます。この場合、素人では修理が難しいのでメーカーに問い合わせてから修理に出すか、新しく買い替えるのがおすすめです。
故障や不具合が生じたまま使用すると、思わぬトラブルや事故に繋がる可能性があります。おかしいな?と思ったときは、早めに適切な対処をしてください。
加湿器の種類によって壊れやすさは異なりますが、丁寧に使いこまめにメンテナンスをしていれば寿命まで使用できる可能性が高まります。紹介した壊れにくい加湿器は口コミでも評判がよく、幅広いシーンに活躍しますのでぜひ参考にしてください。