【2024】人気でおすすめな超音波式加湿器｜意味ないって本当？デメリットは？

冬は乾燥が気になる季節です。外気が乾燥している上に、エアコンの影響で部屋の空気も乾いています。そんな時、加湿器を使用すると乾燥が和ぎますが、どんな加湿器が自分に適しているのかはわかりにくいものです。

今回紹介するのは超音波式と呼ばれる加湿器です。超音波で振動を与え、霧状の水を放出して部屋を加湿します。超音波式加湿器は各メーカーからたくさんのシリーズが発売されているので、購入時に迷う方も多いですよね。

そこでこの記事では、超音波式加湿器のメリット・デメリット・選び方についてまとめました。おすすめ商品ランキングも紹介するので、超音波式加湿器の購入を検討している方はぜひ参考にして自分に合うものを選んでください。

超音波式加湿器とは、名前の通り超音波の振動で細かい霧状のミストを発生させる方式の加湿器です。超音波を発生させる装置が内蔵されており、タンク内の水を振動させて微細なミストを放出します。

加湿器にはスチーム式や気化式などいくつか種類がありますが、超音波式は「消費電力が低い」「ミストが熱くならないため、やけどのリスクが軽減する」といった特徴があります。

超音波に危険なイメージを持つ方がいるかもしれませんが、超音波機器は産婦人科でも使われており、規格に基づいたものは安全性が認められています。一般に販売されている超音波式加湿器で身体に悪影響を与えるのは考えにくいので、安心してお使いください。

超音波加湿器には以下のようなメリットが挙げられます。

<超音波式加湿器のメリット>

• 電気代や本体価格が抑えられる
• 蒸気が熱くないのでやけどの心配がなく安心
• おしゃれなデザインの商品が多い
• アロマやUSB対応などさまざまなタイプがある
• 静音性が高く置き場所を選ばない

超音波によって作られた細かいミストを拡散させる超音波式加湿器は、一般的な加湿器のようにヒーターやファンを使用しません。そのため、消費電力が低く電気代が安いメリットがあります。

また、構造がシンプルで価格帯の安い商品が多数存在するため、ドンキや100均などでも気軽に購入できます。デザインの自由度も高いためインテリア性のある商品も多いです。

さらに、ヒーター式と違って熱い蒸気によるやけどの心配がなく安全性が高いので、小さなお子さんのいるご家庭でも安心して使用できます。ファンを使わないため運転音も静かなので、赤ちゃんがいる部屋や寝室などの使用にぴったりです。

超音波加湿器のデメリットは以下の通りです。

＜超音波式加湿器のデメリット>

• 加湿力は比較的低い
• 内部に雑菌やカビが繁殖しやすく、カビを拡散する恐れがある
• 家具に水道水に含まれる成分がつくケースがある
• こまめな手入れが必要

超音波式加湿器はヒーターを使用しないため内部に雑菌やカビが繁殖しやすく、霧と一緒に拡散してしまう恐れがあります。雑菌やカビは人体に悪影響を及ぼす危険性があるうえ、臭いも気になるのでこまめなお手入れが必要です。気になる方は除菌機能のついている製品を選びましょう。

また、超音波加湿器を使うと家具等に白い粉がつく場合があります。これは水道水に含まれる水垢やカルキ、消毒用の次亜塩素酸などが結晶化したものです。

最近では超音波加湿器で拡散されたカルキによる、精密機器の故障例も報告されているので使用場所は要検討しましょう。

加湿器使ったくらいで電気代にそんな違いある？

と思われる方もいるのではないでしょうか。

実は加湿器使用による電気代の上昇を感じている方は少なからずいます。アンケートの結果の通り、5人に1人は電気代の上昇を経験しています。節約を意識している方は、購入後に後悔しないように事前にランニングコストの見積もりをしておきましょう。

以下の表は適用畳数8畳の機種の電気代をランダムに集計したものになります。

※適用畳数8畳の機種をランダムに集計

※電気代料金単価は1kWhあたり27円（税込）で計算

この差を知らないで購入し、冬の間長時間使っていたかと思うとゾッとしますよね。特にスチーム式はかなり電気代が高いです。本体価格が安く人気な機種も多い加湿式ですが、電気代の側面からいうとおすすめはできません。

上の表にある1時間あたりの電気代は「ワット数(W)÷1000×電気料金単価」で算出できます。商品のスペック詳細に記載してある消費電力の数値と、ご自宅の電気料金単価を確認して計算をしてみましょう。

超音波加湿器がおすすめなのは以下のような方です。

• 電気代を節約したい人
• 小さい子供やペットがいる人
• おしゃれなデザインを選びたい人
• 寝室で使用したい人

先述した通り、超音波式加湿器は水を加熱しないため電気代が安く済みます。加湿器は長時間付けっぱなしにする場合が多いので、電気代が気になる方も安心です。また蒸気が熱くならないので、小さいお子さんやペットがいるご家庭でも取り入れやすくなっています。

ヒーターを搭載しない分、自由度が高くデザイン性に優れているのも超音波式加湿器の魅力です。インテリアに合わせて選べるのも嬉しいところ。また、超音波式は作動音がとても静かなため、寝室での使用にも向いています。

ここからは加湿器を選ぶ上で、前提知識を解説します。編集部では実際に加湿器を購入した500名を対象に、アンケートを行いました。


単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入前の不安を解消できるような内容にしています。

• 加湿器の購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心して加湿器を選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

実は、たった2つのポイントを意識するだけで加湿器選びを失敗する確率がグッと下がります。

①自分にあった加湿方式の種類を選ぶ
②使用する部屋と適応畳数を合わせる

ですが、このポイントを確認しないで購入する方が実に多いです。加湿器購入者の500人を対象にした購入時にチェックしたことのアンケートを見ても分かるように、この2つのポイントはトップ3に入っていません。

アンケートでは、購入後に後悔したとの声も多く届きました。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 加湿式の特徴を比較して種類を選択する
• 使用する部屋を加湿できるか適応畳数をチェックする

これが失敗しない加湿器選びの最初のステップです。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

加湿器の加湿式はニーズによって5タイプに分かれます。

先述の通り、超音波式は以下のような加湿器をお探しの方におすすめです。

• 本体価格と電気代を抑えたい
• アロマ機能やイルミネーション付きのものを探したい
• おしゃれなデザインを選びたい

加湿力を重視・・・ ハイブリット式（温風気化式）　がぴったり！

本体価格の安さを重視・・・ ハイブリット式（加熱超音波式）　がぴったり！

電気代の節約ができるもの・・・気化式 or ハイブリット式（温風気化式）　がぴったり！

お手入れが比較的しやすいもの・・・ スチーム式　がぴったり！

本体価格と電気代が抑えられるもの・・・ 超音波式 or ハイブリット式（加熱超音波式）　がぴったり！

お手入れが比較的しやすいもの・・・ スチーム式　がぴったり！

自分に合っているのは超音波式ではなかった…！という方は、以下から該当タイプの詳細をチェックしてください。

適用畳数の意味がよくわからない…

とお困りの方もいるのではないでしょうか？

適用畳数とは、室温20℃を基準として湿度60％を維持できる大きさを指しています。この項目を確認することで、その加湿器がどれくらいの大きさの部屋をしっかり加湿できるかが分かります。

使用する部屋の広さより適用畳数が小さい加湿器を使用すると、湿度が上がるまで時間がかかってしまったり、最悪の場合はほとんど加湿できない場合もあります。

「適用畳数＝使う部屋の大きさ」だったらいいんじゃないの？！

と驚いた方もいるのではないでしょうか。

実は以下の項目に1つでも当てはまっている場合は、適用畳数よりワンサイズ上の加湿器を選んだ方が失敗しにくいんです。

【ワンサイズ上を選ぶべき人に当てはまる項目】

• 加湿器を使用する部屋が適用畳数の間
• エアコンで暖房を付けながら加湿器を使っている
• 使用する部屋の天井が高い（または吹き抜け）
• 加湿器を使用していたが、乾燥が改善しなかった
• タンクの水の減りが早い

ほとんどのご家庭が当てはまるのではないでしょうか。

余分ではと思うかもしれませんが、最適な加湿状態に調節してくれる自動運転(湿度自動調整)設定・機能が備わっていれば、無駄に加湿してしまう問題はありません。むしろ、部屋と同じ適用畳数の加湿器よりスピューディに加湿でき、かつ電気代も抑えられます。

本体価格は必然的に上がってしまいますが、加湿が不十分な加湿器を買う方が後々大損になります。思い切ってワンサイズ上げることをご検討ください。

他に気にすべき項目があるのではないか

ここまでで失敗しない加湿器を選ぶことができるようになりましたが、これだけで本当に大丈夫かなと不安の方もいるのではないでしょうか。

そこで、購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目について実施したアンケート結果を見てみましょう。

加湿器ってそんなにお手入れしなきゃいけないもの？

と考えている方もいるのではないでしょうか。

加湿器はお手入れを怠るとカビや雑菌が発生します。不衛生の状態で使用するとミストと共にお部屋に菌をまき散らし、最悪の場合は咳や倦怠感などを発症する加湿器病になる恐れがあります。購入前にこれらのリスクを把握しておくのは大切です。

「じゃあ、お手入れが簡単な加湿器は何か」というと、以下のいずれかの特徴を持つ加湿器になります。

【お手入れが簡単な加湿器の特徴】

• スチーム式加湿器
• 内側にしっかり手が届く広口の加湿器
• 給水タンク・フィルター・トレーが着脱可能な加湿器
• 凹凸がなくて汚れが溜まりにくい、構造がシンプルな加湿器 

特にスチーム式加湿器はフィルターがなく、内容器にクエン酸を入れるだけで簡単に汚れを落とせることも多いのでおすすめです。メーカー・機種によってはクエン酸洗浄モードという機能があるので、ぜひ確認してみてください。

加湿器ってそんなにうるさいの？ 気にしすぎでは？

と疑問の方もいるのではないでしょうか。

実は加湿器の稼働音は加湿方式によって異なり、後悔するケースがとても多いです。口コミでも「コポコポ音が気になってしまう」「寝室用に買ったのにうるさくて寝るときに使えなかった」との声が多く届きました。以下の特徴に当てはまる加湿器を選ぶと静音性で失敗することがありません。

• 稼働音が30dB以下と記載してある機種
• 静音モードや静か寝モードが搭載してある機種

寝室や赤ちゃんが寝る部屋はもちろん、仕事・勉強をする部屋でも快適に加湿器を使えるのでおすすめです。

据え置き型は主に、リビングや寝室を丸ごと加湿するのを前提とした商品です。スチーム式・気化式・ハイブリッド式の商品が多く、お部屋の広さに合わせて適用畳数をチェックする必要があります。

また本体は適用畳数が大きいほど大型化し、それに伴い水タンクも大きくなります。水が入ると本体がかなり重くなる機種が多いため、動かしやすさや取っ手の有無も確認するのがおすすめです。

卓上型は中型サイズから極小サイズまで幅広く発売されています。加湿能力も商品ごとに大きく異なり、卓上でも4畳程度を加湿できる商品もあれば、デスク周りのみ気休め程度に加湿する商品もあります。ペットボトルタイプ・USB対応といった商品が多いのも特徴です。

しかし、小型商品になるほど超音波式加湿器が増えるため、パソコン周辺で使用すると機械としての寿命を縮める可能性が指摘されています。実際に、基盤内にカルキが入り込み故障した例も報告されていますので、パソコン周辺での長期間の利用は注意が必要です。

タンクの容量は大きくなればなるほど給水回数が減りますが、その分重くなるため持ち運びしやすさとはトレードオフとなってしまいます。適用畳数の広い加湿器もタンクが大きくなる傾向にありますので、持ち運びに自信がない場合は容量をチェックしておきましょう。

また、給水のしやすさと加湿器本体へのタンクの付けやすさも大切です。給水については本体の上から直接できるタイプが簡単でおすすめですよ。

最近ではアイリスオーヤマなどのジェネリック家電メーカーを中心に、アロマ機能付きの機種も増えています。加湿同時にアロマを含んだミストを噴射できます。デザイン的にもおしゃれな機種が多く、女性を中心に人気があります。リラックスできる雰囲気を作りたい方におすすめです。

自動運転とはその環境の温度や湿度に合わせて加湿量を自動で調節する機能です。10,000円以上の高機能な機種に搭載されている場合が多く、技術力の高い大手メーカーほど高性能センサーが内蔵されているモデルが多いです。

お部屋の湿度は50〜60%を推奨されている場合が多く、それ以上加湿しすると結露が発生する可能性が高まります。湿度が自動調整される機能があれば、就寝時でも安心して眠れます。

ペットボトル対応加湿器は、ペットボトルをタンクとして使用するタイプとペットボトルの中にスティックを挿して利用するスティック式が存在します。卓上式に多く、ペットボトルの中にそのままアロマを垂らせるモデルもあります。簡易的な加湿器をお探しの方は検討してみてください。

加湿器にはタイマー付きのモデルも多く発売されており、機種によって『入タイマー』と『切タイマー』、その両方が搭載しているものなどがあります。帰宅時に電源が入るようにしたり、逆に就寝後に切れるようにするなど、生活スタイルに合わせた使い方ができます。

チャイルドロック機能は、操作パネルを触っても設定が変わらないようにロックしておける機能です。小さなお子さんがいるご家庭は取り入れてほしいおすすめ機能です。ヒーター搭載式を選ぶ場合は、この機能に加え転倒時お湯もれ防止構造なども重要視して探しましょう。

マグネットプラグはコードの本体に接続する部分がマグネットになっています。万が一加湿器のコードに足を引っ掛けても、コードが本体から外れるので加湿器ごと転倒するのを防げて安心です。特に小さな子供さんやペットがいるご家庭におすすめです。

アイリスオーヤマの加湿器は、スチーム式・超音波式・ハイブリッド式など豊富なラインナップと、おしゃれなデザイン展開が幅広くされている点が魅力です。

イルミネーション付きで色が変わるなど、まるで間接照明のようなモデルもありオリジナリティーに富んでいます。また何と言っても価格の安さが特徴で、5000円以下の機種も多く見つかります。おしゃれな加湿器が欲しい場合におすすめです。

ダイソンは加湿器の中では価格がお高めですが、デザイン性も非常に高く人気があります。超音波式を採用しているモデルは、超音波式の欠点でもあったタンクの中の雑菌にUV-Cライトを当てて除菌ができる機能があります。またダイソンの独自機能で部屋の中をどこでも均一な湿度に保てるのでおすすめです。

口コミやサイトを見ると「超音波加湿器は危険」や「意味がない」といった表記を目にした方もいるかもしれません。こちらでは、その理由を解説します。

超音波式加湿器は熱が発生しないため、タンク内は雑菌が繁殖しやすい状態になります。タンク内に雑菌が繁殖すると、ミストと一緒に雑菌もそのまま放出されます。それが、体に害を及ぼす恐れがあって危険だと言われる要因の1つです。

超音波式加湿器を使用する際は、タンク内に雑菌が繁殖しないよう水は注ぎ足さず毎回交換しましょう。また、ぬめりが出る前にこまめにタンクを洗うなど定期的なお手入れが大切です。さらに、水は塩素処理された水道水を使用してください。

意外と知られていませんが、加湿器は置く場所によって効果の発揮具合が全く異なります。置き場所によっては、意味ないなんて事にもなりかねません。以下の場所を避けて設置するように心がけましょう。

【加湿器を置かない方がいい場所】

• 窓や壁の近く
  結露に繋がり、カビが繁殖する可能性があります
• ドアなど出入口付近
  水蒸気や湿気が逃げてしまいます
• 電化製品のまわり
  水に弱い電化製品の近くは避けましょう
• 床に近いところ
  床に近いと一部しか湿度が回りません

乾燥が気になる冬には、加湿器は必須といってもいいアイテムです。超音波式加湿器は電気代が安くて済む上に安全性が高く、おしゃれでインテリアにも使えるアイテムです。ぜひ、この記事を参考にして、自分に合った超音波式加湿器で乾燥の季節を乗り越えてください。