【2024年最新】強化ガラスPCケースのおすすめ10選｜特徴やメーカーも紹介

マザーボードやパーツを格納するためのPCケース。基本的に機能やスペックで選ぶことが多いですが、機能性だけでなくデザイン性にこだわる方も多いです。

特に最近はLEDやRGBの普及に伴い、自作PCに強化ガラスパネル付きのPCケースを採用して、ライティングやディスプレイを楽しむユーザーが増えました。しかし、デザイン性も機能も優れたものを選ぶのは難しいですよね。

本記事では、PCケースの選び方や基礎知識のほか、強化ガラスPCケースのメリット・デメリットについて解説します。おすすめの強化ガラスPCケースや取り扱いメーカーも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

強化ガラスパネルとよく比較されるのが、透明性の高いアクリルパネルです。アクリルは合成樹脂に由来する素材であり、耐久性やメンテナンス性の面で強化ガラスより劣ります。PCケース内は熱がこもりやすいので、耐久性の低いアクリルパネルだと負荷が大きいです。

また、アクリルは静電気を帯びやすいのも弱点です。ホコリが付きやすいだけでなく、ショートによる機器トラブルを招くおそれもあります。やはり強化ガラスパネルと比べると、不安要素が多いです。

強化ガラスPCケースにはメリットとデメリットがあります。それぞれを解説するので、自分が求めている条件に当てはまるか確認しましょう。

強化ガラスPCケースには、デザイン性や視認性などの点が優れています。インテリアにこだわりのある方やこまめにメンテナンスを行う方におすすめです。

強化ガラスパネルは見栄えがいいのが魅力です。ホコリがつきにくく清潔感があり、内部の構造もデザインの一部のようにできます。裏配線スペースがある機種なら、配線を隠すことによりレイアウトをすっきりまとめられます。

洗練されたガラス素材は、インテリアのワンポイントにもぴったり。また、LED・RGBとの相性が良く、ライティングをスタイリッシュに楽しめるのも魅力です。

強化ガラスパネルは透明なので、ケース内が視認しやすいです。特にメンテナンス面で恩恵があり、ホコリのたまり具合が見えるほか、水冷式クーラーの場合はケースを開けずに水漏れのチェックができます。アクセスランプが見やすいのも利点で、パーツに異常が生じた際にも、原因を追跡しやすいのがメリットです。

強化ガラスPCケースのデメリットは、重量が大きくなりがちな点です。素材の特性上、ガラスが割れるおそれもあります。内部のホコリを除去したり、CPUクーラーのグリスを塗り替えたりする際、PCケースが重いと取り回しが大変です。また、ケースを倒した場合はガラスが割れる可能性もあります。

強化ガラス製に限らず、PCケースの選び方はPCの自作における重要ポイントです。ここでは、サイズ・規格・内蔵ベイ・電源ユニットなどのポイントについて見てみましょう。

PCケースは主に、小型の「ミニタワー」・中型の「ミドルタワー」・大型の「フルタワー」の3種類に分けることができます。大きいほどスペックが高くなりますが重量も増える傾向もあるので、最適なものを選びましょう。

ATX規格のマザーボードを取り付けるPCケースをタワー型ケースと呼びます。一般的に多いATX規格対応のPCケースが「ミドルタワー」で、ATXよりさらに大型のExtended ATX規格のマザーボードに対応するタイプは「フルタワー」です。

Micro-ATXやMini-ITX規格のように、ATXよりも小さいサイズのマザーボードに対応するPCケースは「小型ケース」と呼ばれます。外観やデザインの特徴に応じてミニタワー・スリム・キューブなどと呼ばれることもありますが、ATXよりも小さいサイズであれば「小型ケース」と一括りにして問題ありません。

対応するマザーボードの規格は、ケースサイズの選び方と同じ理屈が当てはまります。なぜなら、PCケースはマザーボードの規格に合わせて作られているからです。

一般的に市販されているマザーボードの規格は、ATX・Micro-ATX・Mini-ITXの3種類。寸法上は収まりそうに見えても、対応ファクタに記載のない規格のマザーボードは取り付けられない場合がほとんどなので留意しましょう。

エアフローと静音性はPCケースの要で、メーカーの手腕が最も問われるポイントです。CPUを中心としたPC機器は動作に伴って熱を発するため、適宜冷却と熱排出をする必要があります。

熱を効率的に逃がすためには良好なエアフローが必要ですが、通気性が良すぎるとPCの動作音が外に漏れます。そのため、エアフローを確保しつつも、音漏れをできるだけ防ぐ静音性が重要です。

PCデータの保存や読み込みはHDD・SSD・光学ドライブを介して行われ、それらをPCケース内に格納するために区切られたスペースが「内蔵ベイ」です。内蔵ベイの種類は、2.5インチ・3.5インチ・5インチの3つに分けられます。

自分のPC環境に合わせて、ケースに組み込む機器に必要な種類と数の内蔵ベイを確保しましょう。特に光学ドライブを格納するには、5インチベイを搭載したPCケースを選ぶ必要があります。

電源ユニットの選び方は比較的シンプルで、ほとんどの場合はATX規格の機種を選択すればケースに収めることが可能です。例外としてMini-ITXのような小型PCケースの場合は、SFX規格のスリムな電源ユニットが適合することもあります。

また、ケース内に取り付けるパーツが多いほど電力もたくさん必要です。電力が不足すると動作不良を起こすおそれがあるため、余裕を持って少し多めのワット数を選択しましょう。

PCケースの選び方を紹介しましたが、それでも悩む方にはメーカーから選ぶ方法をおすすめします。各メーカーに強みやこだわりがあるので、気になる方は確認しましょう。

Fractal Designは、2007年にスタートしたスウェーデンのメーカーです。PCケース「Define」は創業当時からの看板商品で、シリーズのナンバリングも「Define 7」にまでアップグレードされています。

カスタム性の高いドライブベイや裏配線に適した間仕切りなど、限られたスペースの中での機能性を徹底追及。Fractal Designによるデザインは、近年のPCケース設計におけるスタンダードになっています。

Corsairは、1994年にアメリカで創業した企業です。元々メモリの製造メーカーで、徐々に電源ユニット・SSD・CPUクーラーなどの周辺機器の製造にも進出。近年ではミドル～ハイエンド向けの価格帯が中心です。

CorsairのPCケースは装飾が控え目で、外観よりも通気性や静音性といった内部機能を重視した質実剛健な造りです。主に中級者以上の自作PCユーザーから広い支持を集めています。

Thermaltakeは1999年に台湾で誕生したPC周辺機器メーカーです。PCケース以外にも電源ユニットやCPUクーラーなど、幅広い分野をカバーしています。2003年には日本法人を設立し、インターネットの普及とともに知名度を高めてきました。

PCケースにおいてはversa Hシリーズ、H100・H200シリーズなどヒット作が多数。コストパフォーマンスが高く、初心者に優しいラインナップが魅力です。

強化ガラスPCケースはおしゃれなだけでなく、内装が見えることから内部機能も高品質でメンテナンスをしやすいものが多いです。ぜひお気に入りの強化ガラスPCケースを見つけて、PCの自作にチャレンジしてください。