焦点距離600mmの望遠レンズおすすめ5選｜単焦点レンズも

写真撮影をする際の被写体は、野生動物や野鳥・航空機・景色など多岐にわたります。そんな時に活躍するのが望遠レンズです。望遠レンズがあればより遠くの風景なども撮影可能であり、自分の求める写真が手に入ります。

望遠レンズの種類はさまざまですが、300mmや400mmでは難しい野鳥の撮影なら600mmレンズであれば可能です。ズーム機能付きや単焦点レンズなど、焦点距離600mmの望遠レンズもあります。しかし、初心者には種類が多すぎて分からない方も多いです。

そこで今回は、600mmの望遠レンズについて解説します。記事の最後ではおすすめの使いやすい600mm望遠レンズおすすめ5選も紹介するので必見です。最後まで読み、自分に合ったレンズを見つけましょう。

超望遠レンズには「大きくて重い・高い」とのイメージがありますよね。実際の重さは3kg～4kg程もあり、主にプロが使用しています。そのため、アマチュアの方が購入するにはハードルが高いレンズなイメージがありました。

しかし最近は、技術の進歩と工夫によって、扱いやすい600mmレンズも数多くあります。重さが1kg前後、価格が10万円以下の製品もあるため、コスパよく扱いやすいレンズが欲しい方におすすめです。

超望遠600mmレンズは、「単焦点レンズ」か「ズームレンズ」のどちらかを選ぶ必要があります。それぞれの違いを知っておくと、必要なレンズが決めやすくなります。ここでは特徴を見ていきましょう。

単焦点レンズの主な特徴は、

• 画角を変化できない
• F値が小さいため写りが明るい
• 被写体ブレがおきにくい
• サイズがコンパクト

などです。

一見、制約が多く扱いづらそうな印象を受けますが、画角を絞って撮影できるため、ズームレンズよりもコンパクトかつ画質良く撮影できます。

ズームレンズは、画角と焦点距離を決まった範囲内で自由に変更できます。単焦点レンズよりも設定の自由度が高いため、1本所持していると多用な撮影シーンに対応可能です。そのため、撮影時にある程度臨機応変に対応できるレンズが欲しい場合は、必要な焦点距離をカバーしているズームレンズがおすすめです。

焦点距離が400mm程度までの中望遠レンズは、学芸会や運動会・航空機などのポートレート撮影に適しています。望遠レンズや中望遠レンズで撮影が難しい被写体は、超望遠レンズで適切に撮影可能です。超望遠レンズでは、野鳥や野生動物・上空の航空機・競技中のアスリートなど撮影者と距離が大きく離れている被写体をきれいに撮影できます。

焦点距離が長いとボケ味が上手に演出できるため、混雑している動物園や遊園地などで撮影をしてもきれいに撮影可能です。アップで撮影し周囲のみぼかしておけば、人混みに紛れている感じがしない写真ができ上がります。

超望遠レンズが活躍する場は、屋外で遠くの被写体を撮影する時だけではありません。室内でも活躍できるため、レンズをいかせる撮影にチャレンジしましょう。

超望遠レンズは狭い画角を利用して被写体を大胆に切り取り、大きく映し出せば迫力のある写真を撮影できます。また、被写界深度が浅いためボケ味を演出するのが可能です。遠くにある被写体を圧縮効果により大きく映し、ボケ味を加えてより強調するため、迫力が増します。

超望遠レンズは、他のレンズと比べると画角が狭いため、取り込む光の量が少ないです。必要な量の光が確保できないとオートフォーカス機能がうまく作動しなかったり、写真がブレる可能性が高くなったりします。そのため、撮影するときの環境や光の量・明るさを細かく観察してからレンズ設定を調節しましょう。

加えて、適切なISO感度の設定やシャッタースピードの調節など、撮影シーンに合わせてカメラ本体の設定もベストな状態にするのが大切です。

ブレ防止のためには、シャッタースピードを上げるのも重要です。ブレないシャッタースピードは「1/焦点距離」を目安に求めるため、600mmの場合は1/500または1/1000に設定しましょう。

手振れ補正機能が搭載されているカメラもあるため、設定を組み合わせて使用してシャッタースピードを遅くできます。併用時のシャッタースピード設定は、1/250・1/125などが目安です。

超望遠レンズ使用時は、撮影したい被写体や環境に左右されシャッタースピードを上げられない・重たくて手持ちのまま長時間使用するのが難しいなどの問題が発生します。そこで活躍するアイテムが「一脚」や「三脚」です。加えて、「シャッターレリーズ」を使用すると本体を揺らさずに撮影できます。

一脚よりも三脚の方が強固に固定されるため、ブレが少ない傾向があります。振動を発生しさせなければ、シャッタースピードを上げて撮影可能です。

0.1mmのわずかなブレでも、焦点距離が遠くなるごとに写真に大きく影響します。対策としてシャッターボタン半押しのように簡単な操作で作動するオートフォーカス機能を活用しましょう。1度ピントを合わせれば被写体を自動追尾してくれる便利な機能です。

加えて、連写モードも組み合わせるとシャッターチャンスが増えます。ただし、レンズによってはオートフォーカス機能非対応のため、セッティング前に確認しましょう。

日本での湿度だと、レンズにカビが生える恐れがあります。あまりに酷いと描写にも影響が出るため、中古を購入時はカビがないかチェックしましょう。また、レンズに曇りがある場合も変色してしまうため確認が必須です。

中古レンズを買う際は、気をつけるべき点がいくつもあります。しかし、選ぶ際の注意点を守れば欲しい望遠レンズが安く購入できてお得なのはメリットです。予算を考慮したうえで、自分が欲しいレンズを購入しましょう。

600mm超望遠レンズをはじめ、手ごろな各種望遠レンズがさまざまなメーカーから販売されています。使用する撮影シーンに合わせて最適なレンズを選び、被写体をいきいきと写真におさめましょう。