加湿器の容量は何リットルがいい？選び方を徹底解説｜容量別おすすめ10選も！

室内が乾燥しやすい冬場は、乾燥肌や喉を痛めやすい方にとって辛い時期ですよね。空気が乾燥するとウイルスが繁殖しやすいので、風邪などの感染症で体調を崩してしまう心配もあります。そんな時は加湿器を使うのが1番です。

加湿器の性能と容量には密接な関係があります。容量が少なすぎると長時間の加湿に対応できず、十分に加湿されません。一方、加湿量が多すぎるとカビや結露の発生の原因になることも。そのため、加湿器を購入する際は環境に合った容量を選ぶことが大切です。

そこで本記事では、加湿器の容量の目安・加湿器の選び方を詳しくご紹介します。さらに、加湿器のおすすめ人気商品を容量別にご紹介しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

加湿器の加湿能力は「ml/h」の単位で表されます。1時間当たりの加湿量を示すもので、数値が大きいほど加湿力が高いことを表します。最大加湿量とは室温20℃・湿度約30％の条件における加湿能力です。

また、適用畳数は加湿可能な部屋の広さを指します。適用畳数の値は洋室・和室で異なるため、設置する部屋のタイプを確認しておきましょう。最大加湿量と適用畳数の目安は下表の通りです。

最適なタンクの容量とは一体どれぐらいなのかご存じですか。タンク容量は、部屋の広さだけでなく連続使用時間と併せて選ぶ必要があります。たとえば最大加湿量が200mlの加湿器で2時間使うのであれば、単純計算で400ml程度のタンク容量が必要です。加湿器の運転時間を想定しつつ、下記の表を参考に確認してください。

水を加熱してその蒸気を利用して加湿するのが「スチーム式」です。やかんでお湯を沸かした際に出る蒸気と同じ原理を利用しています。加湿能力に優れており、加熱による除菌が期待できるので衛生的です。

さらに、比較的広めの部屋に対応している上、シンプルな構造なのでお手入れがしやすいのも特徴です。一方で、加熱するヒーターを内蔵しているため、やけどのリスクがあり安全性はやや低くなります。また、電気代が高いこともデメリットです。

室温が上昇しやすいため冬場以外での使用にはあまり適していません。しかし、最近では水を沸騰させず本体が熱を持ちにくいスチーム式加湿器も販売されています。

気化式は水を含んだフィルターにファンで風を当てることによって加湿します。室内に干した濡らしたタオルに、扇風機の風を当てるようなイメージです。ヒーターを使用しないので電気代が安く、安全に使用できます。

そのため、小さなお子さんやペットがいるご家庭におすすめです。その反面、風を送るためのファンを使用するので、大型化しやすく動作音が大きい傾向にあります。また使用時には室温が下がるため、加湿器の出番が多い冬場は注意が必要です。

さらに、一般的にはフィルターの定期的なお手入れや交換が必要で、そのまま放置しておくと空気中の雑菌が繁殖する恐れがあります。ただし、最近ではフィルターの改良やDCモーターによるフィルターの長寿命化で、コンパクトかつ低騒音なモデルも販売されています。

超音波式は水を超音波によって振動させることで、水を霧状にして放出し加湿します。ヒーターやファンを搭載していないので、静音性と省エネ性能に優れています。また、デザイン性に優れており、アロマ機能のような付加機能を搭載したモデルが多いのも魅力です。

デメリットは小まめなお手入れが必要であることです。熱を使用しないためタンク内に雑菌が繁殖しやすく、お手入れを怠ると雑菌が空気中に放出されてしまいます。超音波式加湿器の中には次亜塩素酸水対応の除菌機能を搭載したモデルがあるので、気になる方はチェックしましょう。

ハイブリッド式は2つの加湿器タイプの特徴を組み合わせた方式です。ハイブリッド式は主に「気化式+スチーム式の温風気化式」「超音波式+スチーム式の加熱超音波式」の2タイプがあります。

温風気化式は水を含んだフィルターに温風を当てることによって加湿する仕組みです。気化式よりもやや電気代が高めですが、優れた静音性と加湿能力を両立しています。水が蒸発しにくい低温下でもしっかり加湿可能です。

一方、加熱超音波式は水を加熱してから超音波によって水蒸気化するもので、超音波式のデメリットであった衛生面が改善されています。また、スチーム式のように熱い蒸気を放出するわけではないので、やけどのリスクが低い点もメリットです。

加湿器にはリビングなど広い空間の床に設置できる「据置きタイプ」と、デスクなどの省スペースに置けるコンパクトな「卓上型」があります。据置きタイプはパワフルな加湿ができるものが多いのが特徴です。大型がタイプが多く、設置スペースを確保する必要があります。

卓上タイプは、強い加湿力はないですが軽量で持ち運びしやすいものが多いのが特徴です。据え置きタイプと卓上タイプでは使い勝手が大きく異なるため、加湿器を設置したい場所に合ったサイズのものを選びましょう。

加湿器を気軽に長く使うコツは、給水とお手入れが楽な機種を選ぶことです。たとえばタンク着脱タイプでも、お手入れのしやすさは給水タンクの取り付け位置によって変わります。タンクの取り付け位置が本体上部のものなら、取り外しがよりスムーズです。

また、タンクキャップは抗菌仕様のものがおすすめです。雑菌やカビの付着を抑えられるため、より衛生的に使えます。さらに、フィルターの有無・お手入れの頻度にも注意が必要です。フィルターの洗浄は1～2週間に1回程度が目安ですが、フィルターなしタイプなら洗浄の手入れを省略できます。

アロマ対応機種なら乾燥対策だけでなく、アロマの香りによるリラックス効果も得られて一石二鳥です。加湿器に対応しているアロマは、エッセンシャルオイル・アロマウォーターの2種類です。加湿機によってはどちらかにしか対応していない場合もあるので、使用する際は必ず取扱説明書を確認してください。

タイマー機能付きの加湿器であれば、任意のタイミングで湿度をコントロールするのに役立ちます。過度な加湿を防げるほか、電気代の節約にも役立つためおすすめです。傾向としてオフタイマーのみのモデルが多いため、電源自動オンの機能も必要の場合は入りタイマー付きかどうかもチェックするようにしましょう。

チャイルドロック機能があれば、小さいお子さんやペットがボタンに触れてしまっても誤動作を防げるため安心です。機能のオン・オフ切り替えは、専用のボタンを数秒間長押しして操作するのが一般的です。簡単操作で手軽にチャイルドロックを利用できます。

加湿器の容量は対応できる部屋の広さや運転時間を左右する重要なポイントです。多すぎても少なすぎても使用する際不便を感じてしまいます。この記事を読んで選び方や使い方をしっかり押さえましょう。そして、自分にぴったりの加湿器でしっかり乾燥対策を行ってください。