必要性は？加湿器のおすすめ5選｜メリット・デメリットを解説

乾燥対策のために加湿器を使う方は少なくありません。一方で加湿器に対し、意味ない・必要性を感じないと考える方もいらっしゃいます。「今まで加湿器がなくても冬を越せたし、湿度が低くても気にしない」といった意見を持つ方も多いです。

加湿器は、空気中の水分量を増加させ、湿度を上げる役割があります。そして、部屋の湿度が上げれば、さまざまなメリットが存在しています。しかし、適切に使わないと思わぬデメリットを引き起こす場合も。

本記事では加湿器のメリット・デメリットのほか、一人暮らしにも使いやすいコンパクトな加湿器などのおすすめ商品5選をご紹介します。スチーム式・気化式などの加湿方式についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

加湿器に対し、必要ない・意味ないといった意見も少なくありません。適切な温度・湿度が保たれている場合であれば加湿器がなくとも構いませんが、エアコンを稼働させる場合には空気が乾燥してしまいます。

特に冬場は顕著で、ただでさえ乾燥しがちな時期にエアコンをフル稼働させると、部屋の湿度は大幅に低下します。乾燥は風邪・インフルエンザ・肌トラブルを招くため、加湿器によって対策しましょう。

まず1つ目のメリットは乾燥を防ぎ、風邪やインフルエンザの予防につながります。一般的に、湿度は40〜60%に保つのが推奨されていますが、湿度が40%以下になると、鼻や口から吸い込む空気が乾燥しているため、喉の粘膜が乾いてしまいます。

喉の粘膜が乾燥して炎症を起こしたり、菌やウイルスが付着しやすくなり、結果的に風邪やインフルエンザにかかりやすくなるので乾燥には気をつけるべきです。また、ウイルスは湿度40%以下では空気中に漂う時間が長くなります。そのため、加湿器で湿度を適切な状態に保つのが大切です。

加湿器は、乾燥による肌・髪のトラブルが気になる方にもおすすめです。冬になると肌が乾燥してかゆくなったり、白い粉をふいたりする方も多いはずです。これは、湿度が下がり、肌の水分量の蒸発を防ぐバリア機能が低下すると起こります。

また、髪の毛も乾燥で水分量が減少すると、傷みや切れ毛や枝毛の発生につながるので注意が必要です。そのため、加湿器を使って乾燥を防ぎ、髪や肌の乾燥ダメージから守りましょう。

ただし、加湿器には肌を保湿する効果はありません。水分を与えるわけではないので、保湿をしたい方はフェイススチーマーを使うのがおすすめです。

部屋の温度が一定でも、湿度が高い時と低い時では、体感温度が違います。湿度が高いほど体感温度も高くなります。加湿器を焚けば、湿度が高くなるので体感温度も上がり、室温が多少低くても、寒く感じません。

エアコンを使うと室温は高くなりますが、湿度が下がります。そこで加湿器を使って湿度を保てば、より暖かく感じます。そのため、エアコンの設定温度を低くくでき、エアコン代の節約にも繋がります。

湿度が低いと静電気が起きやすくなります。夏よりも冬に静電気が起きやすいのは、湿度が低いためです。セーターなどを脱ぐ時や、ものを触った瞬間にバチバチっとくる静電気は、湿度を高くすると予防できます。一般的に湿度が40%以下になると、静電気が起きやすくなると言われています。

加湿器はメリットばかりでなく、以下のようなデメリットもあります。

• 水を毎日入れ替える必要がある
• 定期的にお手入れしないとカビや雑菌が繁殖
• 加湿しすぎると結露やカビの発生につながる
• サイズが大きいと設置に場所を取る
• 電気代がかさむ

加湿器は清潔に使うために、定期的なお手入れが必須です。お手入れが面倒な場合は、雑菌が繁殖しにくいスチーム式やハイブリッド式を選びましょう。水を加熱するため、比較的衛生的に使えます。また、部屋よりも加湿量が多すぎると結露やカビが発生するので、部屋のサイズに合った加湿器を選ぶのも大切です。

【スチーム式のメリット】

• 加湿力が強いのでしっかり加湿してくれる
• 湿度と同時に室温も上げてくれる
• お湯を沸かしているので、雑菌の繁殖が比較的少ない
• 清潔に保ちやすいので、お手入れが楽

【スチーム式のデメリット】

• 電気の消費が多いので電気代が高くなる
• スチームの吹き出し部分が高温になるのでヤケドの危険がある
• 音が大きめ

スチーム式の加湿器は、沸かしたお湯の蒸気を送り出して加湿します。加湿力が強いので、一気に加湿したい場合や広いお部屋で使いたい方におすすめです。部屋の温度も上がるので、冬にはありがたいですね。スチームの吹き出し部分が高温になるため、小さいお子様がいるお部屋で使う時は十分ご注意ください。

【気化式のメリット】

• スチーム式より音が静か
• 電気代が比較的安く済む
• 本体や蒸気が熱くないので子どもやペットのいる家庭でも安全

【気化式のデメリット】

• 加湿力がそれほど強くない
• 室温が下ってしまう
• 本体サイズが比較的大きい
• 雑菌が増えやすい

気化式の加湿器は、フィルターに水を染み込ませてから、ファンでフィルターに風を送ると、水を気化させて加湿する仕組みです。気化式の加湿器は、スチーム式と違って高温になる部分がなく安全なので、お子様がいるお部屋で加湿器を使いたい方におすすめです。タンク内の水に雑菌が繁殖しやすいので、こまめにお手入れが必要です。

【超音波式のメリット】

• コンパクトサイズのものが多い
• おしゃれなデザインが豊富
• 価格が安め
• 電気代が比較的安く済む

【超音波式のデメリット】

• 雑菌が増えやすく、雑菌を空気中に放出する恐れがある
• 周りにあるものに水滴がつく場合がある

超音波式加湿器は、タンク内の水を超音波を使って振動させ、微粒子に分解して、ファンで風を送って、ミスト状になった微粒子を放出して加湿する仕組みです。アロマディフーザーにも、この仕組みが使われています。

超音波式の加湿器は卓上にもおすすめな小さいサイズのかわいらしいものや、デザインがいいものが多くあります。お部屋のインテリア感覚で卓上加湿器として置けます。加湿器のデザインにもこだわりたい方におすすめです。タンク内の水に雑菌が繁殖しやすいので頻繁に掃除をする必要があります。

【ハイブリッド式のメリット】

• ヒーターを採用しているので、素早く加湿できる
• 室温が下がらない
• ヤケドの心配がない

【ハイブリッド式のデメリット】

• 価格がやや高い
• 電気代が高くなる

ハイブリッド式加湿器は、加熱気化式と加熱超音波式の2種類があります。加熱気化式の加湿器は、気化式と仕組みは似ていますが、フィルターに風を送るときに温風を使います。気化式の加湿器と違い、室温が下がりません。

加熱超音波式の加湿器は、タンク内の水をヒーターで温めてから、超音波で振動させて微粒子にして放出します。超音波式加湿器と同じように、周辺にある家具などに、水滴がついてしまう可能性がありますが、超音波式に比べ、雑菌の繁殖は少なめです。

ハイブリッド式加湿器は、加熱気化式も加熱超音波式も、吹き出し部分が高温になるわけではないので、ヤケドの心配もありません。スチーム式・気化式・超音波式のいいとこ取りをしたのがハイブリッド式なので「値段が高くてもいいものが使いたい」といった方におすすめです。

ここまで、4種類の加湿方式のメリット・デメリットを紹介しました。ここでは、それぞれの加湿器がどんな人におすすめかを表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

加湿器のお手入れや掃除が面倒で後回しにしてしまう方が多いです。そこで、おすすめなのがお手入れが簡単なフィルターなしのモデルです。フィルターなしのモデルだとフィルターにカビが生える心配もないので、非常におすすめです。

また、加湿しないときはフィルターに風を送ってカビの繁殖を防ぐ商品をあります。なお、フィルターがあるタイプは気化式、もしくはハイブリット式の加湿器についているので購入の際は必ず確認してくてださい。

室内を加湿しすぎて、湿度が高くなりすぎると、カビやダニが繁殖しやすくなります。梅雨の時期のジメジメした状態と同じくらいまで湿度が高くなると、冬でもカビやダニが発生します。また外気が冷たい時に加湿しすぎると、窓ガラスに結露がつきやすくなります。

さらに、湿度が80%を超えてくると、人は一般的にストレス指数が上がります。気づかないうちにどんどん加湿してしまって、湿度が高くなりすぎないように気をつけましょう。

加湿器を使う時は、湿度計を用意して部屋の湿度が40%から60%くらいになるようにしましょう。カビやダニは湿度が60%を超えると繁殖しやすくなります。湿度が高すぎると、布団や衣類にカビが生えたり、ダニが湧いてしまう原因になるので要注意です。

湿度が40%から60%だと快適に過ごせるので加湿器を調節して、湿度がだいぶ上がってきたら、一度加湿器を切るなどして湿度を調節してください。

加湿器はどこでも無造作に置いていいわけではありません。「家に悪い」といったネガティブな口コミ評判は、正しい置き場所を選んでいない事由による場合もあります。加湿器の効果を高めるためにも、設置場所として相応しくないポイントをチェックしましょう。

NG例の設置場所は以下の通りです。

• 窓の近く
• 出入り口の近く
• 換気扇の真下
• 壁際電化製品の近く
• 紙類の近く
• エアコンの風が直接当たる場所
• 加湿器の吹き出し口が床に近い（床からの高さ30cm以内）

最近では、美容にも使える「美顔スチーマー」の商品も多く販売されています。どちらも蒸気で乾燥から守る商品となりますが、美顔スチーマーは肌に潤いを与える美容家電です。美顔スチーマーは、スチームを噴出する粒子のサイズが小さいのが特徴です。

そのため、美容目的で使用したい方は美顔スチーマーもぜひチェックしてみてください。なお、美顔スチーマーのより詳しい情報は下記のリンクで解説していますので、こちらも合わせて御覧ください。

加湿器のメリットは、喉・肌・髪の毛を乾燥から守ってくれる・湿度を上げて体感温度が上昇する・静電気の予防になるなどたくさんあります。冬は特に乾燥しやすいので、加湿器を活かして部屋の湿度を適切に保ち、快適に過ごしましょう。