
【徹底解説】ドラム式洗濯機の寿命は何年?壊れやすいメーカーはある?
日立やパナソニックなど有名メーカーから多数販売されているドラム式洗濯機。せっかくなら長く使い続けたいですよね。この記事ではドラム式洗濯機の寿命のサインや、故障が少ないのはどのような製品か、より長く使い続けるためのコツも紹介します。洗濯機に不調が目立ってきたと感じている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
2022/04/22 更新
目次

「前より洗濯物が乾かなくなった」「ガタガタと異音がする」「運転中に洗濯機が停止してしまう」など、お使いのドラム式洗濯機の調子がおかしいと感じることはありませんか。もしかすると、それはドラム式洗濯機が寿命を迎える前兆かもしれません。
また、いざドラム式洗濯機が故障してしまった場合、買い替えるか修理するか悩む人も多いですよね。「家電が好きだから2年で買い替えた」「もう10年以上同じ洗濯機を使っている」など人によって対応もさまざまです。
本記事ではドラム式洗濯機の寿命や長持ちさせるコツを紹介します。さらに、故障が少ないメーカーや、壊れやすいメーカーについての注意点を解説し、疑問をスッキリ解消します。ぜひ最後までご覧ください。
ドラム式洗濯機の寿命は約7年~10年といわれています。洗濯機に限らず家電メーカーの部品保有期間が過ぎてしまった後の故障は、寿命が原因のことがほとんどです。洗濯機にはメーカーの設定した耐用年数が記載されているので、取扱説明書であらかじめ確認しておきましょう。
定期的にお手入れをしている場合や洗濯回数が少ない場合「同じ機種を20年以上使っている」という方もいます。ただし、このような場合は縦型洗濯機を使用していることが多いです。

ドラム式洗濯機の寿命は運転回数に換算すると約2,500回といわれており、1日1回の洗濯で7年間ほど使い続けられる計算です。1日に複数回洗濯している場合、平均寿命より早く洗濯機が故障する可能性があります。
逆に故障が少ないのは一人暮らしをしている方など、洗濯を数日に1度しか行わない場合は10年を超えても問題なく使い続けられることが多いです。最長で20年ほど使用できることもあるようです。
縦型洗濯機とドラム式洗濯機の寿命には大きな違いはありません。しかし、各レビューサイトを見てみると、「壊れやすい」との評価はドラム式の方が目立ちます。
ドラム式洗濯機は構造上洗濯槽が斜めになっており、運転時に負荷がかかりやすいというデメリットがあります。そのため、衣類を一度に大量に洗う場合は縦型洗濯機より早く寿命を迎えるケースが多いです。

寿命が近いドラム式洗濯機は運転が頻繁に止まるほか、脱水や乾燥などの性能が目に見えて衰えます。また、運転中に異音や水漏れが確認される場合は何らかの部品が既に壊れている可能性もあります。故障前に起こりやすいトラブルを確認しておきましょう。
- 壊れる前兆かもしれない5つのポイント
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洗濯機の運転中に止まる

ドラム式洗濯機は寿命が近づくと、洗濯中や脱水運転中など頻繁に運転が止まるようになります。この前兆に覚えのある方は、なるべく早めに修理や買い替えを検討しましょう。
ただし、洗濯機は故障時以外にも容量オーバーや荷重の偏りなどさまざまな原因で急停止します。衣類の一部を取り出すなど必要な対策を講じた上で、それでも急停止を繰り返す場合のみ故障を疑ってください。
洗濯中に異音がする

運転中に聞いたことのないような異音が生じることも、ドラム式洗濯機の寿命を示す重要なサインです。普段の運転音を覚えていない方でもハッキリ異常と分かるような「ガタガタ」「ガリガリ」「キュルキュル」などの音が出ます。また、「洗いのみ異音がする」「乾燥だけ異音がする」などケースもさまざまです。
異音の原因としてフレームの破損やモーター部分の故障、異物の混入などが主に考えられます。故障箇所が分かっていれば修理を依頼する手もありますが、どの部品も修理費は高いので注意してください。
また、動作音を制御するインバーターが故障している場合もあります。使っている洗濯機がインバーター搭載かどうかも確認しましょう。
ドラム式洗濯機の脱水能力が弱くなった

寿命の近いドラム式洗濯機は、購入時に比べて脱水能力が大きく低下します。一般的に洗濯機は「洗い」「すすぎ」「脱水」の3工程を経て運転が完了するため、脱水機能に不備があると洗濯が終わりません。
脱水能力が落ちる主な原因は、排水弁モーターの故障です。まずは排水弁モーターの修理を検討し、部品保有期間が過ぎていた場合は買い替えも考えましょう。他の原因として排水口が目詰まりしているケースもあるので、ゴミが溜まる箇所は定期的に掃除するよう心がけてください。
ドラム式洗濯機の乾燥能力が弱くなった

ドラム式洗濯機は寿命が近づくと、脱水だけでなく乾燥能力も衰えていきます。ただし、汚れや湿気が原因で乾燥効率が落ちている場合もあるので、乾燥できていないと感じたらまずはフィルターを掃除しましょう。それでも性能が戻らない場合は、寿命の可能性が高いです。
水漏れが発生している

ドラム式洗濯機が水漏れするパターンは主に2つあり、1つは給水ホースや排水ホースから漏れているケースです。この場合はホースや給水用蛇口、またはホースと蛇口をつなぐジョイント部分を清掃・交換することで、比較的スムーズに水漏れを解消できます。
もう1つは穴やヒビ割れなどにより、水槽自体から水が漏れているケースです。この場合はほぼ確実に洗濯機自体が壊れているので、ホースや蛇口に原因が見当たらない場合は既に製品寿命を迎えているものと考えてください。

洗濯機は使い方や設置方法によって寿命が前後するため、本来であれば「このメーカーの製品は耐久性が低い」などと一概に指摘することはできません。ここでは「壊れやすいメーカーってある?」「買ってはいけないドラム式洗濯機って?」といった疑問を解消します。
日立のドラム式洗濯は壊れやすい?
国内外問わず人気の高い日立ですが、日立のドラム式洗濯機に関しては「壊れやすい」という旨の口コミやレビューが特に多く確認されています。しかし、日立のドラム式洗濯機の性能が悪いというわけではありません。
日立のドラム式洗濯機の多くは、温風によって衣類を乾燥する独自の『ヒートリサイクル』方式を採用しています。そのため、従来のポンプ式よりもモーターの稼働量が多く、結果として故障リスクにつながっているのです。
パナソニックも有名な大手家電メーカーですが、ドラム式洗濯機の故障が多いという内容の口コミやレビューがとても多いというわけではないようです。ドラム式洗濯機の構造上起きやすくなる故障もありますが、改善が進んでいます。
具体的にはヒートポンプユニットに埃が入って乾燥の効きが悪くなったり、扉を閉めるのに力が必要になったりするという声があります。しかしこれはドラム式洗濯機ならどのメーカーでも起こりうる不具合なので、パナソニックのドラム式洗濯機が特に壊れやすいわけではありません。
故障しやすいドラム式洗濯機の特徴は?

買ってはいけない故障しやすいドラム式洗濯機として「価格が安すぎる海外メーカーのドラム式洗濯機」が挙げられます。「知らないメーカーだけど安いから買ったらすぐ壊れてしまった」ということもあるので十分注意しましょう。

ドラム式洗濯機を長持ちさせるためには、洗濯物や洗剤の入れすぎに気をつけることが何より大切です。また、洗濯槽内に汚れを溜めないように換気や掃除は定期的に行ってください。
- ドラム式洗濯機を長持ちさせるコツ
カビを発生させない

洗濯槽にカビが発生すると、脱水などの効率が非常に悪くなります。洗濯機のふたを開け放しにするなどして、洗濯槽内を定期的に乾燥させることが重要です。定期的なお手入れ回数を減らしたい場合は、洗濯槽の自動掃除機能がついているものがおすすめです。
また、お風呂の残り湯は雑菌が多く温度的にもカビが繁殖しやすいため、日常的に使うのはおすすめできません。洗濯の際はキレイな水道水を用いるよう心がけてください。
洗濯物を入れすぎない

ドラム式は元々負荷のかかりやすい構造なため、洗濯物を限界まで詰め込むような使い方をしていると部品がすぐに摩耗・破損してしまいます。ドラム式洗濯機を長く使うには、洗濯物の容量オーバーに気をつけることが最も重要です。
具体的な目安として、衣類の量は洗濯槽のスペースの8割以下に収めることが望ましいといわれています。
洗剤を入れすぎない

洗濯機の早期故障につながる使い方として、無意識にやってしまいがちなのが「洗剤の入れすぎ」です。洗剤を過剰に入れても衣類の汚れが落ちやすくなることはありません。また、洗濯槽内に残った洗剤は黒カビの原因になります。洗剤を使う際は、容器に記載されている分量を入れるよう心がけてください。
定期的なメンテナンスを行う

ドラム式洗濯機は定期的にメンテナンスを行うことで、長期にわたって性能を保てます。以下に挙げるお手入れは一人暮らしの方でも手軽に行えるので、ぜひ明日からでも試してみましょう。
- 糸くずゴミを取り除く(なるべく毎日)
- 乾燥フィルターや洗剤投入口を歯ブラシなどで掃除する
- 洗濯槽の自動洗浄機能があれば活用する
また、月に1回ほど専用の洗剤で「槽洗浄」をしておくと、より長期的にカビ等の発生を防げるのでおすすめです。
洗たく槽 カビキラー 塩素系液体タイプ
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価格:1,111円 (税込)
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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ドラム式洗濯機が寿命を迎えた場合や寿命の前に故障してしまった場合、修理に出すか買い替えるか悩む方は多いですよね。ドラム式洗濯機を買って1~2年しか経っていないという方は修理、耐用年数が近い・超えている場合は買い替えがおすすめです。
洗濯機は新機種になるたび節水・節電効果も期待できるので、修理代と比較してお得な方を選びましょう。以下の記事ではおすすめのドラム式洗濯機を紹介しています。買い替えを検討する方は、ぜひチェックしてください。
ドラム式洗濯機の買い替え時期はいつ?

ドラム式洗濯機の調子が悪いとき、修理を依頼するか買い替えるか迷いますよね。ここではドラム式洗濯機の買い替え時期について説明します。
1つは保証対象外の不具合です。起こっている不具合が保証対象外である場合は、無償修理などの保証を受けられません。使用する上で問題が無い場合でも、放っておくと漏電などの大きな事故が起こってしまう可能性がありますので、早急に買い替えましょう。
もう1つは「標準使用期間」を超えたときです。これはメーカーが設計上の使用期限を定めたもので、この期間を超えて使用すると事故や故障が多くなる可能性があります。「標準使用期間」を超えたら買い替えを検討するのがおすすめです。
ドラム式洗濯機の寿命や故障の前兆、ドラム式洗濯機の寿命を延ばすコツについて解説してきました。ドラム式洗濯機は毎日のお洗濯に欠かせないものなので、寿命を過ぎていたり、故障の前兆が起きたりするようなら早めに買い替えを検討しましょう。