【外付けの使い方】フィルムカメラ用ストロボおすすめ5選｜フラッシュはいつ？

趣味としてフィルムカメラでの撮影を始めた方から、プロのカメラマンとして写真を撮影する方まで、ストロボ（外付けフラッシュ）が必要な場面に遭遇しているはずです。もしくは、ストロボって何？と思って検索してみた方もいるかと思います。

この記事では、フィルムカメラのストロボについて、使い方や必要な場面、どのような効果があるのかなどの基礎情報について触れつつ、目的別におすすめのストロボを紹介していきます。

ストロボの撮影方法と、活用法についてもご説明するので、フィルムカメラ用ストロボを買ってはみたけど使いこなせていない！ストロボを買った時のために使い方を簡単に知っておきたい！そんな方にも役立つ記事です。

ストロボ＝スピードライトであり、いわゆるフラッシュ撮影に活用される用品です。外付けタイプとカメラに内蔵されているタイプの2種類あり、外付けするタイプの方が機能性が豊富・優秀な傾向があります。

具体的には、外付けタイプの場合

• より遠くまでフラッシュの光が届きやすい
• 発光の方向を変えるバウンス機能付き
• 他のフラッシュと同調するスレーブ発光機能
• 内蔵型よりレンズから離れるので赤目現象が発生しにくい

利点があります。

また、ストロボを用いてフラッシュ撮影を行うと、電車や花火などのより素早さが求められる被写体に対しても一瞬を捉えて撮影できます。被写体をより鮮明に写しやすいのが魅力です。人物を撮影する際にも、赤目になりにくいため便利です。

ストロボが必要になってくる場面には、

• 夜間屋外や室内など暗い場所
• 逆光時に発光させる場面
• 一瞬を切り取って撮影したい場面

が挙げられます。

感度を上げすぎるとノイズが発生するため注意が必要ですが、光が少ない場所でも発色を良くできるため、暗い場所での撮影はストロボ使用がおすすめです。被写体を明るく写せるので、そのままでは暗い見た目になってしまう逆光の対策もできます。

また、ストロボを使用すると通常時よりもシャッタースピードが素早くなり、手ブレを抑制し、物体をはっきり写せるのもポイントです。

撮影時に用いるのがカメラ内蔵ストロボだと、3つの欠点が挙げられます。

• 光量が足りないため光の当たる範囲が狭くなる
• 感度が上がりすぎるのでノイズ混じりの写真になる
• 感度を低くしづらいため不自然な写真になる

人や物を綺麗に撮るには感度が低い方がいいため、内臓ストロボのみでは撮影に制限がかけられてしまいます。外付けストロボだと暗いところでは明るくなるよう調整でき、より被写体をはっきりと写しやすいので便利です。特に細かい調整をすると仕上がりが変わりやすい夜の写真・逆光でフラッシュ撮影が有効な場面に役立ちます。

どんな場面で使用するか、自分がストロボを使用したいシチュエーションをはっきりさせておくのが重要です。具体的には、夜の外出時でのポートレート撮影を行う・より素早い被写体を綺麗に写真に収めたい場合、取り入れる用品としてストロボが適しています。

室内での物撮りをする場合、外付けのストロボは天井に向ける・撮影用のアンブレラに向けると、より自然な光になります。そのため、角度の調節が行いやすいストロボを探すのがおすすめです。

使用しているメーカーの純正品か・サードパーティ製＝非正規品かをチェックするのも重要です。自分が持っているカメラのメーカーと同じものを選ぶ場合、接続が楽で連携して動いてくれるのが利点といえます。安心感はありますが、純正品は高いのがやや欠点です。

サードパーティ製の場合だと、値段は純正品より安くなっています。詳細設定が本体カメラと連動してくれないため、自分で細かい設定をしながら使用する必要があります。そのため、純正品よりもやや扱いが難しく、操作方法が複雑です。

設定が違うと綺麗に映らないため扱いには慣れが必要で、ストロボ初心者の方には純正品がおすすめです。

大きさに着目すれば、持ち運びやすさ・調整の自由度にこだわれます。大きすぎても持ち運びにくいので、趣味程度ならコンパクトサイズでも問題ありません。しかし、コンパクトタイプだと角度を自由に動かせない場合が多いのもポイントです。

持ち運びやすい軽量タイプにするか・調整しやすい大きめタイプにするか検討してください。カメラで撮影を仕事にしているなら大きくても角度が自由に変えられるタイプの方がいいです。また用途の広さを重視する場合調整の自由度が高いものが適しています。

またサイズが大きくなるほどGN(ガイドナンバー：ストロボをたいた時の光の強さ)が大きくなるため、より強い光で照らせます。

撮影モードの充実度も事前にチェックしておくといいです。TTL調光モードがついているタイプは、自動で調光してくれるので初心者の方におすすめします。TTL調光モードとは、レンズから入る光を評価して、シャッターを切った瞬間に適切な光量を計算する為にストロボを少し発光させ、周囲の光の量も合わせて最適な発光量を決定するシステムです。

TTL調光モードがついているストロボは増えていますが、モードの搭載があるかチェックが必須です。ストロボによっては、撮影モードにTTL調光モードが付属していない場合もあり、より細かい調節が要求される懸念もあります。また、TTL調光モードを使った場合写り方をチェックするのも重要です。

デジタル一眼カメラ向けか・フィルムカメラ向けのストロボなのかチェックも大事です。フィルムカメラ専用のストロボが存在するため、異なる種類のカメラにストロボを使いまわそうとすると不具合が発生する場合もあります。

厳密には使えないわけではないですが、上手く連動しない可能性があります。自分のカメラ機種をよく確認した上で選ぶのが重要です。

カメラの露出設定はP/A/Sのオート露出かMのマニュアル露出から選べて、ストロボの発光量はTTL自動調光か1/1.1/2のマニュアル調光から選べます。そのため、以下の設定がおすすめです。

• ストロボ初心者の方の場合P/A/Sのオート露出とTTL自動調光
• 慣れてきたらMのマニュアル露出とTTL自動調光
• 上級者の方はMのマニュアル露出と1/1.1/2のマニュアル調光

TTL自動調光が基本的にはおすすめですが、中級者の方であればマニュアル露出（M）でゆっくりシャッターを切るスローシンクロ・日が出ている間にストロボを使う日中シンクロを使うのもいいです。マニュアル発光は複数のストロボを活用した撮影に適しています。

ISO感度は400を基準に設定しておくと、ストロボの発光量を抑えて負荷やノイズの発声を避けられるのもポイントです。

撮ってみた写真を確認し、反射による自然でないテカリ・影がないかチェックしてください。写真の一部が白く反射していたりする場合には、ストロボの角度を変えてみる・発光量を調整してみると、より被写体の自然な色味を撮影できるようになります。

また、被写体の全体に光が当たっていなくて一部が暗かったり、影の色味が濃すぎる場合はストロボを直接被写体に当てないのも方法の1つです。天井や撮影用のアンブレラに当てて光を和らげる方法もおすすめします。細かい調整を繰り返して理想的な光の条件を見つけてください。

ストロボの使用は、初心者にとっては多少難しいと感じるかもしれません。最初に選ぶストロボであれば安いをもの選び、使い慣れた時点で性能のいいストロボも選ぶのもおすすめの方法です。安いものがいい場合、中国製のNEEWERもおすすめです。

4,000円から購入ができるので、手軽にストロボを使えます。性能がいいものを安心して使いたい人は、日本製のNikonやCannon（キャノン）などのメーカーを選んでください。

ストロボを活用し、写真撮影の幅をより広げていきましょう。具体的な役割や、大きさや使う場面などに着目する選び方を知れば、より適切なストロボを購入できます。ストロボの設定も上手に行って、異なる雰囲気の写真を撮影してみましょう。