カメラ用レリーズおすすめ10選！自作は可能？気になる疑問を徹底解説

「夜景をきれいに撮りたいけど、手ブレしてしまう」「動物の写真を撮りたいけど、近づくと逃げてしまう」ということはありませんか？手持ちのカメラだとどうしても手ブレしてしまったり、気配に気づかれて自然な写真を撮影するのが難しいですよね。そんなときにおすすめなのがカメラ用レリーズです。

カメラ用レリーズとは、カメラに取り付けて離れた場所からシャッターを押せるようにする道具のこと。使い方はとても簡単でカメラ本体のシャッターを使わずに撮影でき、シャッターを切る際の手ブレを防止できます。

本記事ではカメラ用レリーズの選び方や、ニコン・オリンパス製を含むおすすめ商品10選を紹介します。自作できるかどうかについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

カメラ用レリーズを取り付けることで、写真撮影のクオリティをさらに向上させることができます。まずは、カメラ用レリーズがどのような場面の撮影におすすめなのか解説していきましょう。

カメラ用レリーズのメリットとして大きいものが、手ブレを抑えられる点と、遠くから撮影することが可能になる点です。星空や夜景の撮影においては、シャッタースピードが30分の1秒を超えるような長時間露光が必須となります。

F値（絞り値）が小さいレンズでも、数十秒・数分単位での撮影が必要となる場合があるため、カメラ本体に触ることなく手ブレを防げるレリーズは不可欠です。中でもシャッタースピードを自由に設定できるタイマーレリーズは、長時間撮影する場合に大変便利でしょう。

野鳥などの動物を撮影する際にも、カメラ用レリーズは大活躍します。動物の撮影は基本的に望遠レンズを使うことがほとんどですが、望遠レンズを使った撮影では、標準レンズの場合より手ブレしやすくなってしまいます。そんな時レリーズを使えば、手ブレを抑えられるのです。

また野生動物は人の動きや気配に敏感で、ちょっとした動きで逃げてしまうことがあります。レリーズを使えば離れた位置からシャッターを切ることができるので、動物たちの自然な姿をカメラに収めることができます。

カメラ用レリーズのリモコン機能を使えば、離れた場所から誰でも自由にシャッターが切れるので、家族や友人との旅行の際でも、全員での集合写真を気軽に撮ることができます。全員で写ろうと思うと都度誰かにお願いしなければならず、気が引けてしまうこともあるでしょう。

一人旅で他に写真をお願いできる人がおらず自撮りが必要な時も、リモコン機能を使えば綺麗な自撮りが可能です。カメラ用レリーズは、記録に残したい旅のお供として欠かせない存在だと言えます。

カメラ用レリーズには、ケーブルが付いた有線タイプと、ケーブル無しの無線タイプに大きく分かれます。どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあるので、特徴を知っておくことが大切です。

有線タイプのレリーズは、カメラ本体と直接ケーブルでつなぐため接続が安定しており、自分が撮りたいタイミングで確実にシャッターを切ることができます。また無線タイプに比べると比較的安い値段で手に入るのもポイントです。

デメリットとしては、ケーブルの長さによって行動範囲が限られてしまい、それ以上カメラから離れた撮影が困難である点が挙げられます。

無線タイプのレリーズは、カメラから離れて撮影することの多い方に向いています。ただし通信がうまくいかない場合、シャッターが思うタイミングで切れない場合も。無線のレリーズには赤外線式と電波式のものがありますが、それぞれに特徴があります。自分が何を重視するのかを考えて選ぶようにしましょう。

自分の手持ちのカメラがレリーズの対応機種に該当するかどうかは、必ず確認するようにしてください。カメラ用レリーズはカメラと同じメーカーの純正品はもちろん、非純正のサードパーティ製の商品もたくさん出回っています。

純正のレリーズであればそのメーカーのカメラにはおおよそ対応していますが、型番によっては適合しない場合もあります。純正品でも非純正品でも、対応機種の事前チェックが重要です。

夜間に星空や夜景の撮影がしたいという方には、バルブモードが搭載されたレリーズが便利です。バルブモードを使えばシャッターを任意の瞬間まで開いた状態にしておけるので、光の軌道をとらえることができ、夜景・花火・星の軌道などを綺麗に撮影できます。

レリーズには、ボタンを押してからミラーアップした状態で数秒間後にシャッターを切ってくれるディレイ機能が搭載されたものもあります。ディレイ機能を使えば、リモコンを持った手を写すことなく自分も集合写真に入ることができるため、全員での自然な集合写真撮影が可能です。

オートフォーカスを利用したい場合は、半押し機能が付いた機種を選びましょう。半押し機能のないレリーズだとマニュアルフォーカスが前提のため、初心者には不向き。ボタンを半押ししている間はピント位置を固定するか、ピント合わせを続けられるため柔軟に対応しやすいです。

インターバルタイマーとは、前もって設定した時間間隔に基づいて自動的に撮影する機能です。インターバルタイマーに対応したレリーズを使えばカメラに触れずに操作できるため、ブレを抑えるのに役立ちます。景色・動物などの定点撮影にぴったりです。

カメラ用レリーズの接続端子には、角型・丸形・ステレオ端子型の3種類があります。レリーズとカメラの端子タイプが同じでないと接続することができないため、購入前に必ず確認してください。万が一違う端子のものを購入してしまった場合は、別の端子に接続するためのアダプタを別途用意するようにしましょう。

カメラ用レリーズのおすすめメーカーは以下の3社です。各社の特徴について解説しますので、参考にお役立てください。

• キヤノン(Canon)・・・ラインナップ豊富で無線・有線のほかタイマー機能など、用途に合わせやすい
• ニコン(Nikon)・・・カメラのグレードによって角形コネクタタイプ・丸型コネクタタイプに分かれる
• ペンタックス(PENTAX)・・・防水タイプをラインナップしており屋外用におすすめ

カメラ用レリーズを購入せずに自作したという方もいます。カメラに合わせたデジタル回路を作成し、基板に部品をハンダ付けした上でプログラムまで作成する方法や、他のリモコンを安く購入して分解し、配線を組み替えることで作成する方法などがあるようです。

部品代のみで済むため購入するより安価な場合もありますが、何よりレリーズの自作は専門知識が必要で難しく、時間もかかります。よほど知識や自信がない限りは既製品を購入するようにしましょう。

カメラ用レリーズの選び方のポイントと、おすすめの10商品についてご紹介してきました。レリーズを使うことで、本体のみの撮影では困難な夜景や自然の撮影が可能になります。ぜひ自分に合ったレリーズを手に入れ、撮影の幅をさらに広げてみてください。