【夜釣・ドライブ】GoPro（ゴープロ）は夜間撮影に使える？｜ナイトモード設定も

GoProは高画質のアクションカメラです。さまざまなアクティビティの動画撮影に使われていて、超広角の画角を活かした大迫力の映像を撮影できます。新しい機種が発売されるごとに、さらに活用の幅が広がる新機能が搭載され、進化を続けています。

そんなGoProですが、アクションカメラなのでどうしても夜間のような暗い場所での撮影は苦手です。そのため、きれいな映像が撮れないと悩んでいる方も多くいます。しかし、GoProの機能を使ったり、夜間撮影に適切な設定に変更したりすれば、暗所での撮影が可能です。

そこで本記事では、GoProに搭載されている夜間撮影向きの機能であるナイトモードやISO感度の設定方法など、きれいに夜間撮影を行うためのポイントをまとめました。暗所での動画撮影設定も紹介します。さらに、GoProに接続できる夜間撮影に便利なライト、おすすめ3選もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

GoProは、アクションカメラの代名詞となりつつあります。写真や動画を撮影してみようと思ったとき、一度は候補に入るカメラです。そこで、GoProがどのようなカメラなのか簡単にまとめました。

GoProの魅力は小型・超軽量でありながら超広角・高画質な映像が撮れる点です。耐久性も高いのでどのようなアクテビティにも耐えられ、迫力のある映像を撮影できます。GoProは手ブレ補正がとくに優秀です。バイクや自転車にマウントしてもきれいな映像を撮影できます。

また、スマートフォンやタブレット向けのアプリも充実していて、Wi-Fiを使えば各端末に保存して加工するのも可能です。パソコンを使わなくてもいいので、映像編集・投稿をより手軽に行えます。このようにGoProは活用方法が多岐にわたる、万能なアクションカメラです。

夜のバイクや車のドライブ・夜釣を撮影したいという方は多いですよね。しかし優秀なアクションカメラのGoProですが、暗所での撮影はどうしても苦手です。これはGoProに限った話ではなく、アクションカメラや小型のカメラすべてに共通します。

夜間撮影が苦手な理由は、センサーの面積が狭いからです。センサーの面積が小さいと、暗い場所では十分な光量を1画素で受けられません。そのためノイズが多くなります。

この弱点を補うために、GoProには夜間撮影を補助してくれる機能が搭載されています。また、設定を工夫するとよりきれいな映像撮影が可能です。

現在GoProでは5つのモデルが発売されています。それぞれの違いを表にまとめたので参考にしてください。

夜間撮影を考えているなら、ナイトラプスビデオが搭載されているHERO8・HERO9・HERO10がおすすめです。HERO9・HERO10はとくに画質が向上しているので、5Kでの撮影をしたいならHERO9・HERO10、そこまで画質を求めないならHERO8を選びましょう。

ナイトラプスは、タイムラプス撮影に夜間撮影用の設定を追加した機能です。タイムラプスは連続撮影を一定の感覚で行う機能で、写真をつなぎ合わせて空の動きを本来より短い時間で映像にできます。HERO8以降はナイトラプスビデオ機能が追加され、ビデオ形式での撮影が可能になりました。

たとえば、ナイトラプス撮影では星空を撮影して星の動きを映像にできます。シャッタースピードを設定できるので、普通に撮影すると真っ暗になる場面でも、わずかな光を拾ってはっきりとした写真撮影ができます。夜空を撮りたい方には必須の機能です。

撮影に入る光の強さに応じてシャッター時間を調整する必要があるので、ある程度の慣れが必要です。シャッター時間を長くしすぎると真っ白になり、何も映りません。

ナイトフォトは、ナイトラプスのように長時間の撮影をするのではなく、普通の写真を撮るような感覚で夜間撮影を行いたい場合に利用します。

細かい設定をしなくても、簡単に暗い場所での撮影に適した設定で撮影を行うので、設定を調整するのが難しい初心者や、夜間撮影の画質にあまりこだわっていない方におすすめです。

ナイトフォトでもシャッタースピードを長くして撮影をするので、手ブレが発生しやすくなる点には気を付けましょう。

スーパーフォトは、すべての環境でその環境に合わせた撮影を行うモードです。とくに、レタッチをするつもりのない方におすすめの機能ですが、夜間撮影にも使えます。

切り替えが面倒なら、常にスーパーフォトで撮影を行っていれば、ほとんどの写真はきれいに撮れるので便利です。しかし、夜間のような暗所での撮影が主な場合は、ナイトフォトをおすすめします。

GoProには、夜間の動画撮影用に適した方法「PROTUNE」があります。動画設定には写真設定にある「ナイトフォトモード」のような機能がないため、手動での設定が必要がです。まずは以下の方法で、PROTUNEの項目を出してください。

1. ビデオモードで液晶をタッチでてくる「標準」をタッチ。
2. 「標準」の右側にペンの形をしたアイコンがあるのでタッチ
3. 画面が切り替わり、画面を少し下にスクロールさせると「PROTUNE」が出てくる

PROTUNEの項目の中でも、フレームレート(fps)を下げる・シャッタースピードを調整する・ISOを高くする、これらと行うと、夜の動画撮影に適した設定ができます。

夜間撮影を行うときはISO感度を高めに設定しましょう。より多くの光量を捉えられるので、はっきりした映像を撮影可能になります。

しかし、ISO感度を上げすぎるとノイズに対しても敏感になるのがデメリットです。撮影を繰り返して最もきれいに撮影できるポイントを探す必要があります。

照明をしっかり使って撮影を行う場合は、ノイズが入らないようにISO感度は低めに設定しましょう。

ビットレートは画質を大きく左右する数値で、基本的に「高」に設定しておきます。明るい場所での撮影も「高」に設定しておくので、変更の必要はありません。

シャープネスは、映像の鮮明さを左右します。「高」に設定すると輪郭がはっきりした映像になりますが、少し汚い映像に見える場合があるのを考慮してください。とくに、暗い場所ではシャープネスが高いと画質が荒く見えます。編集で改善できるので、「低」に設定しておくのがおすすめです。

シャッタースピードは、周りの明るさに応じて遅めに設定します。明かりのない山の中で星空を撮影する場合は30秒程度に設定するのがおすすめです。逆に、明かりがある場合は真っ白の映像になるので、2秒程度の短めの時間を選択しましょう。

RAW形式は他の形式に比べて圧倒的に多くの情報を持っています。後から細かい編集をしたいならRAW形式を選んでおきましょう。暗所での撮影はどうしてもノイズのような問題が発生するので、きれいな映像にするには編集が必要不可欠です。

ただし、RAW形式の映像をナイトラプスで撮影する場合、注意点が2つあります。

• シャッター時間を5秒以上か自動に設定しなければならない
• 撮影間隔はシャッター時間より長くしなければならない

シャッター時間を自動に設定した場合は、撮影間隔は最低15秒に設定しなければなりません。撮影に時間がかかるときや明るい場所では映像が真っ白になる可能性があります。

夜間撮影で、さらにきれいに簡単に撮影するポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。

夜間など、暗闇で人や物を撮影するならライトは欠かせません。とくに、キャンプのようなアウトドアでは周りに街灯もないのでライトは必須です。

GoProでは暗所で活躍する、ライトをマウントできるメディアモジュラーを販売しています。ライトを別で持ち歩くのは不便なので、一緒に購入しましょう。

夜間撮影でシャッタースピードを遅くしている場合、三脚は欠かせません。シャッターを切るまでにカメラが動くときれいに写真を撮れないからです。固定せずに数秒〜数十秒の間、カメラを動かさないようにするのは難しいので、三脚を使って撮影しましょう。

手持ちで撮影する場合は、ジンバルにカメラを取り付けると手ブレが気にならない程安定した映像を撮影できます。

GoProの機能をフル活用するには、三脚もあわせて使用してみましょう。凹凸のある地面にも安定した撮影が可能になります。自撮り棒と一体になるデザインもあるので、あらゆるシーンで役立ちます。下記の商品もチェックしてみてください。

夜間での撮影にこだわるなら、夜間撮影機能搭載のビデオカメラもおすすめです。花火や星空など、撮影が難しい被写体にも対応できる機種があるので、ぜひチェックしてみてください。下記の記事で詳しく紹介します。

GoProでは機能を利用したり設定を変更したりすると、小型カメラでは苦手とされる夜間撮影にも対応できます。GoProはアクションカメラの中でも汎用性・潜在能力が高いカメラです。いろいろと工夫して、さまざまなシーンでの撮影に活用してください。