【徹底解説】キーボードの選び方｜用途や予算に合わせたおすすめ11選

キーボードは毎日パソコンを使って仕事をする方の必需品ですよね。しかし、さまざまな製品が販売されており、「キーボードを新しく購入したいけど、どれが自分に合っているキーボードなのかわからない」と感じる方も多いです。

キーボードの種類には「メンブレン」「パンタグラフ」「メカニカル」「静電容量無接点」の4つがあります。いずれも特徴やキーボードの打ち心地などが変わるので、購入を検討されている方は、実際に気になるキーボードを試してから決めるのもおすすめです。

本記事では、キーボードの種類・詳しい選び方・ゲーミングキーボードとの違いなどについて解説します。さらに、用途別でのおすすめキーボードも紹介するので、キーボードの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

メンブレンキーボードは、デスクトップパソコンに多く採用されているキーボードです。比較的安価で手に入りやすく、種類も多いのが特徴です。メンブレンは回線が張り巡らされたシートを重ねており、キーを押すとカバーが接触し張り巡らされた回線によりキーを感知します。

すべてのキーボードを1枚のシートでカバーする形状で、ラバードームを採用しているので、打鍵感はゴムのような感触です。しっかりキーを押しこむ必要があるため、素早くキーを打つより、確実に間違えずにキーを打ちたい方向けです。

パンタグラフキーボードはノートパソコンに多いキーボードです。メンブレンとは違い、支持構造でキーを支える仕組みです。支持構造が搭載されているので、キーの中心部を押さなくても反応します。

タイピングの際に疲れにくく高速で文字入力できるのも特徴です。また、薄型のキーボードが多く、持ち運びに向いています。比較的安価な商品が多いので、サブキーボードとして使用するのに最適です。

「茶軸」は、赤軸と青軸とのちょうど真ん中に位置する機械軸です。打鍵感は軽すぎず重すぎず、クリック感と重さがちょうどよく万人受けするキーボードです。初めてメカニカルキーボードを使用する方にも人気があります。

「赤軸」は3つの機械軸の中で1番打鍵感が軽いです。キーを押したときに反発力が高く、あまり力を入れずに軽くキーを押せる点から、長時間のタイピングでも疲れないとの意見があります。軽く押しただけで反応するので、素早くキーを押す必要があるゲームにも最適です。

青軸のキーボードは、3つの機械軸の中で最もクリック感が軽く、クリックしたときのカタカタ音が特徴的です。打鍵感が心地いいので打った感じが欲しい方や、プロゲーマーやライターにも人気があります。ただし、打鍵音が大きいので周りを気にせず入力ができる方におすすめします。

静電容量無接点は、他のキーボードとは違ってスイッチに接点がありません。スイッチ内部で静電気を発生させ、感知すると入力ができます。打鍵感は比較的軽く、スプリングを利用しているため反発力もあります。

無接点は静音性が高く、底打ち感もありません。また、耐久性が高くほとんど劣化しない点もメリットです。高価な商品が多く、主に高速入力が必要な仕事で使われています。

ワイヤレス接続はケーブルなしでパソコンに接続可能なため、近年では主流の方法になっていますよね。実はワイヤレス接続には「2.4GHz」の電波で接続を行う方法と、規格の1つである「Bluetooth」を使って接続する方法があります。ここでは、2.4GHzの電波を使った接続方法について紹介していきます。

ワイヤレス(無線/2.4GHz)のキーボードのメリットは、Bluetoothでの接続に比べて安価なところです。また、レシーバーをUSBポートに挿し込むだけで簡単に使えるので、機械の操作が苦手な方でも気軽に使用できるのも特徴の1つです。

ただし、有線に比べて接続が不安定になるときがあり、反応が遅れる恐れがあります。これは2.4GHzのみならず、Bluetooth接続にも共通しているデメリットです。

ワイヤレス(無線/Bluetooth)のキーボードのメリットは、USBポートを使わずに接続できるところです。Bluetoothはスマートフォンやタブレットの普及により、近年ではさまざまな場面で使われています。

それは、USBポートにレシーバーを挿し込む2.4GHzでの接続とは異なり、レシーバーを使わずに接続可能なためUSBポートが限られている方には嬉しい接続方法だからです。

しかし、便利な反面、価格が高い点はデメリットです。また、使用する際には充電やペアリング設定が必要なので、2.4GHzでの接続に比べ手間がかかると感じる方もいます。使用する場面や用途に応じて適切な接続方法を選びましょう。

有線のキーボードは、パソコンにケーブルを接続して使用するキーボードです。直接パソコンに接続するので、接続状況が安定しキーを押したときの反応が遅れることなく使用できます。安定かつ遅延がないので、ゲーム用に使用したい方に最適です。

ただし、ケーブルを使用するので、デスク回りをすっきりとさせたい方にとっては邪魔に感じる場合があります。

キーボードを購入するときは、対応OSも確認しましょう。手持ちのパソコンに対応していなければ、キーボードが使用できない可能性があります。手持ちのパソコンに対応しているかどうかを、きちんと確認して購入しましょう。

キーボードには、テンキーがあるタイプとないタイプがあります。テンキーは数字の入力をするときにとても便利です。数字を入力する場面が多い方は、テンキーがあるキーボードを選びましょう。ただし、テンキー付きだとキーボードが長くなります。

テンキーがなくても数字の入力はできるので、横幅が気になる方はテンキーなしを選びましょう。また、テンキーは外付けでも接続できます。

キーボードを選ぶ際に静音性を重視するのであれば、メカニカルタイプか静電容量無接点タイプを選びましょう。静電容量無接点タイプはキーボードの中でも静音性に長けています。ただし、高価なものが多く、気軽に手を出せない可能性が高いです。比較的安価で手に入れたいなら、メカニカルタイプの「赤軸」がおすすめです。

キーボード配列には、日本語配列と英語配列の2種類があります。日本語配列には「全角/半角」「変換」などのキーがありますが、英語配列にはありません。基本的には、今まで使用してきた文字配列のキーボードを選ぶ方が安心です。

操作方法やキーの形や大きさも少し異なり、使いにくいと感じてしまう場合があるため文字配列は慣れているタイプを選びましょう。

• エルゴノミクス

エルゴノミクスは人間工学に基づいて設計されたキーボードです。自然な姿勢でタイピングできるため、長時間使っていても疲れにくいのが特徴です。形は湾曲したものや左右非対称なものなど、さまざまなものがあります。

• 折りたたみ式

折りたたみ式は持ち運びに便利なキーボードです。コンパクトなものが多いので、限られたスペースでの作業には最適です。カバンにすっぽり入るサイズもあります。

• タッチパッド付き

タッチパッドはキーボード上の平たいスペースで、指一本だけでも操作できるものです。タッチパッドでカーソル操作ができるためマウスを使う必要が無くなり、狭いスペースでも快適に使用できます。

キーボードの打ち心地は、「キーストローク」と「キーピッチ」で変わります。キーストロークとはキーを押したときの深さ、キーピッチとはキー間隔の長さを表します。

キーストロークとは、キーを押したときに底につくまでの距離を指します。ノートパソコンのキーボードでは2～3mm程度が多く、デスクトップパソコンでは4mm程度のキーストロークが一般的です。打鍵感が欲しい方は、キーストロークの深いタイプがおすすめです。

キーピッチはキー間隔の長さを表します。デスクトップパソコン用のキーボードは、キーピッチが19mmのものが多く、19mmがほぼ基準です。小型のキーボードではキーピッチが狭くなるので、手が小さい方におすすめです。

一方で、手が大きい方はキーピッチが狭いと押し間違いが増える原因になるので、キーピッチの広いタイプがおすすめです。

ゲーミングキーボードと普通のキーボードとの違いは、次の5点です。

• キーの反応速度が速い
• 複数のキーを同時押しできる
• 打鍵感のいいキーボードが多い
• メカニカルキーボードが多い
• 耐久性がある

ゲーミングキーボードは普通のキーボードと用途が少し異なり、キーボードの反応速度が速く複数のキーを同時押しできる機能が重宝されます。また、ゲーム中の打鍵感の良さを求める方が多く、メカニカルキーボードが人気です。

安いキーボードと高級キーボードの違いは、種類(スイッチング)と機能による違いです。安いキーボードだと、1万円以内で買えるキーボードが数多くあり、事務や一般的な使用には十分です。しかし、ゲーム用では1万円を軽く超えてくる高級キーボードも存在します。

中古販売では比較的値段が下げられた状態で販売されているので、「高価なキーボードが欲しいけど手が届かない」と悩んでいる方は、中古販売で目当てのキーボードを探してみてください。

キーボードを購入する際は、使用環境に応じて選びましょう。メール・文書作成で使用するキーボードを探しているのであれば、比較的安価で静音設計の「メンブレン」や「パンダグラフ」のキーボードがおすすめです。

ゲームで使用する場合、メカニカルキーボードがおすすめです。メカニカルキーボードは他のキーボードに比べて、軽いタッチで反応したり反応速度が速かったりするためです。ここでは、おすすめのメカニカルキーボードを紹介します。

キーボードを購入する際は、使用環境や用途によっても選ぶ種類が変わります。どんな機能が搭載されていてほしいのか、また大きさやテンキーの有無などをしっかり考慮してキーボードを選びましょう。