おすすめのCPUクーラー8選｜サイズ選びの注意点・人気の虎徹も

パソコンを長時間使っていて本体が熱くなり、動作が悪くなった経験がある人も多いのではないでしょうか。もしかしたら、CPUクーラーの性能がパソコンに見合っていないのかもしれません。

パソコンに最適なCPUクーラーを選べば、効率よく冷却できて熱暴走をする心配がなくなります。また、常に高いパフォーマンスを発揮することも可能です。ただし、CPUクーラーは種類によって設置方法やサイズに違いがあるので、パソコンケースに合わせて選ぶことが大切。

サイズを間違えると設置することができなくなるので要注意です。そこで今回は、CPUクーラーの選び方や、サイズ選びで気を付けるべき点を解説します。また、サイズ・種類別におすすめのCPUクーラー8選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

CPUクーラーは、CPUを効率よく冷却するのに欠かせないパーツです。CPUは常にデータの処理を行い、負荷がかかると高温になります。

CPUの適正温度は40～50℃ですが、発熱することで70～80℃になります。さらに重いアプリを使うと100℃近くの高温になるため、周囲のパーツにも悪影響を与えることもあるので注意が必要です。

また、CPUが高温になるとパソコンの動作が悪くなり、CPU本体の寿命も短くなってしまいます。しかし、CPUクーラーで効率よく冷却すればCPU本体への負担を減らすことが可能です。

空冷式のCPUクーラーは、トップフロー型とサイドフロー型の2種類に分けられます。どちらも空気を使って放熱しますが、設置場所に違いがあるので追加で取り付ける人は注意が必要です。それぞれの特徴について詳しく解説します。

トップフロー型は、上部から空気を送りつけて冷却するタイプです。Intel社とAMD社はどちらも円形の形状をしており、スリム・ミニ・ミドルタワー型に最適なCPUクーラーといえます。

また、CPU以外にもチップセット・メモリ・グラフィックボードなど、周囲のパーツも同時に冷却できる点が強みです。

クーラー高は37mm～134mmと抑えたものが多く、小ぶりなサイズで厚みもないため小型パソコンにも設置できます。ただし、種類によってメモリと干渉ないようにしましょう。

サイドフロー型は横向きに取り付け、空気を前面から背面に送り付けて冷却するタイプです。エアフローとの親和性が高い点が特徴で、主にフルタワー型に適しており、CPUを効率よく冷却することができます。

パソコンケースの背面に風を送ることで熱風を排出できるので、ケース内に熱風が残ることはありません。サイドフロー型は110mmのクーラー高が必要で、サイズも大きく厚みもあります。そのため、パソコンケースが大きくゆとりがないと設置できない点がデメリットです。

水冷式は水を用いて冷却するタイプです。空冷式よりもCPUが急激に高温になる心配はありません。冷却効果は空冷式より高く、CPUの熱をすぐに冷やして高温になるのを防げるため、熱暴走の心配は不要です。本格水冷式と簡易水冷式の2種類ありますが、取り扱いやすい簡易水冷式のほうが人気で選択肢も多いです。

水冷式はサイズが大きいものの、厚みはさほどありません。しかし、水冷ヘッド・チューブ・ラジエーターのパーツが必須になるので、大きめのパソコンケースが必要になります。

水冷式のメリットは静音性が高いので駆動音は気にならない点ですが、一方で故障しやすいというデメリットもあります。

CPUクーラーを選ぶときは、マザーボードのCPUソケットの確認をしましょう。なぜなら、CPUクーラーはマザーボードのCPUソケットの形状に対応したものを選ぶ必要があるためです。マザーボードのCPUソケットは、メーカーの製品ページにて確認できます。

CPUクーラーがPC本体ケースより大きいと、ほかのパーツと干渉してしまう可能性があります。そのため、CPUクーラーを選ぶときは利用しているPC本体ケースのサイズに合うものを選ぶことが大切です。

特に、空冷式サイドフロー型と水冷式は、設置スペースを広くとる必要があります。また、高性能なCPUクーラーはサイズも大きくなる傾向があるので、PC本体ケースに十分なゆとりがあるか確認をしましょう。

水冷式CPUクーラーを利用するときは、ラジエーターの長さも重要になります。水冷ヘッドやチューブが設置できても、ラジエーターが周囲のパーツに干渉してしまうと、使えません。

水冷式CPUクーラーを使うときは、水冷ヘッドとラジエーターが設置できるかを確認してから購入しましょう。

人気だったサイズ社の虎徹が、前作から改良を重ねてさらに進化し「虎徹 MARK3」としてリニューアルしました。合計52枚のアルミニウム製放熱フィンとナロータイプフィン構造により、エアフロー効率を向上させて、冷却ファンからの風を効率的に取り込むことが可能です。

また、CPUクーラー搭載用に特化した新設計のフレームを採用することで、より高いパフォーマンスを発揮できるようになりました。虎徹が気になっている方は、ぜひ新作の虎徹 MARK3をチェックしてみてください。

CPUクーラーを購入したものの、サイズが合わず設置できないときは返品交換をしてもらうか、別途で新規購入するしか方法はありません。返品交換に関してはメーカー規定の保証がなければ返品できないことがあるので注意が必要です。

CPUクーラーを購入するときは実際に設置場所のサイズを測り、パソコンケースに収まるものを選ぶようにしましょう。

CPUクーラーはパソコンケースやマザーボードに干渉しないサイズのものを選ばなければ取り付けができません。せっかく購入しても取り付けができなかったら意味がないので、入念に設置場所のサイズを確認しておくことが大切です。CPUの寿命を長くするためにも、十分な設置スペースか確認してからCPUクーラーを選びましょう！