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空気清浄機は定期的なお手入れが必要です。いざお手入れをしようとすると、汚れが酷くて交換するか、水洗いするかなどお手入れ方法で迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。実は空気清浄機のフィルターは水洗いができないものが多いので、注意が必要です。
空気清浄機のフィルターは数種類で構成されており、その多くが水洗い禁止です。水洗い禁止のフィルターを水洗いしてしまうと、効果が落ちるというような不都合が起きてしまいます。
この記事では空気清浄機のフィルターがなぜ水洗いができないのか、できるフィルターはないのか、お手入れの方法などをご紹介します。空気清浄機のフィルターのお手入れについて気になる方は、ぜひご覧ください。

空気清浄機のフィルターは数種類で構成されていることが多いです。ここからは一般的に使われている空気清浄機のフィルターの機能と、水洗いができるかどうかをご紹介します。
プレフィルターはフィルターの中で一番外側についているフィルターです。プレフィルターにて大きめのホコリやゴミを取り除くことで、集塵フィルターや脱臭フィルターの性能維持に役立ちます。
多くのメーカーや機種ではプレフィルターの水洗いは禁止されています。ただし中には水洗いOKの機種もあるので、まずは取扱説明書を確認してみるのがおすすめです。
集じんフィルターはプレフィルターを通過し、空気清浄機本体に入った細かいホコリをキャッチする、ジャバラ状のフィルターです。集じんフィルターにホコリが溜まっていくと、清浄能力が落ちてしまうため、定期的なお手入れや交換が欠かせません。
ただし集じんフィルターは水洗いできないものがほとんどです。水洗いをしてしまうとフィルターの機能を失ってしまいます。掃除機でのお手入れすらNGの場合もあるので、よく確認しましょう。
脱臭フィルターは多数の小さな穴があいている活性炭が入ったフィルターです。タバコやペット、トイレ、生ゴミなどの匂いや、排ガスを吸着してくれます。
脱臭フィルターも水洗い禁止のものが多く、掃除機でお手入れする場合がほとんどです。脱臭フィルターを水洗いしてしまうと、効果は落ちてしまいます。ですが機種によっては水洗いOKの場合もあるので、取扱説明書を確認しましょう。
加湿フィルターは加湿機能付き空気清浄機についているフィルターです。加湿フィルターが水に浸され、風などでフィルターの水分を蒸発させることで加湿を行います。
加湿フィルターは水洗いが可能です。すすぎ洗いや押し洗いなど、優しく洗って汚れを落としていきます。もし汚れや匂いがひどい時はクエン酸や重曹を使って洗浄します。

上記のように、空気清浄機のフィルターは水洗いできないものが多いです。しかし説明書をよく確認せず、水洗いしてしまう人も多いのではないでしょうか。水洗いしてしまうとフィルターがどうなるのか?対処法はないのか?それぞれご紹介します。

集じんフィルターや脱臭フィルターを水洗いしてしまうと、元の効果は失われてしまいます。十分にホコリやゴミをキャッチできず、匂いも吸着しないため、空気清浄機としての性能が不十分になってしまいます。
機種によっては水洗いできるものもありますが、集じんフィルター・脱臭フィルターは水洗いできない前提で考え、お手入れ前に取扱説明書を確認するようにしましょう。
水洗いをしてしまっても、フィルターを完全に自然乾燥させれば、本体に取り付けて使用することは可能です。ですが効果は落ちてしまうことは避けられません。
水洗い禁止なのに水洗いをしてしまったフィルターは交換するのがおすすめです。交換フィルターは安いものではありません。ですが効果が薄い状態で使い続けるのも費用対効果が悪いので、早めに交換してしまう方がいいでしょう。

ここからはメーカー別のフィルターの水洗いについてです。ここで紹介することがすべての機種にあてはまるわけではありません。機種によって異なる場合があるので、お手入れの際には必ず取扱説明書を確認してください。
パナソニックではプレフィルターが水洗いOK、集じんフィルターと脱臭フィルターは水洗いNGの場合が多いです。ただしプレフィルターは機種によって水洗いを推奨していないものもあるので、事前に確認してください。
集じんフィルターと脱臭フィルターのお手入れは掃除機の使用が推奨されています。また加湿機能付き空気清浄機にある加湿フィルターは水洗いOKです。
シャープには「洗える脱臭フィルター」を搭載している機種があり、その場合は水洗いできます。洗える脱臭フィルターを水洗いする場合は、陰干しで十分に乾かしてから取り付けましょう。
その他はプレフィルターが水洗いOK、集じんフィルターは水洗いNG。加湿機能付き空気清浄機についている加湿フィルターは水洗い可能な機種が多くなっています。
ダイキンのフィルターはプレフィルターは水洗いOK、集じんフィルター・脱臭フィルターは水洗いNGです。集じんフィルターと脱臭フィルターは掃除機でのお手入れが基本で、機種によってはお手入れNGのものもあります。
またうるるとさらら空気清浄機などに付いているストリーマユニットや加湿フィルターユニットは水洗いが可能です。それぞれ水やぬるま湯でのつけ置き洗いが基本になっています。

ここからはフィルターの種類別の一般的にお手入れ方法をご紹介します。お手入れ頻度もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

何度も書いていますが、お手入れを始める前にまず取扱説明書を確認しましょう。以下でご紹介するお手入れ方法がメーカーや機種によって異なる場合があります。
一般的に掃除機でお手入れOKのフィルターでもNGなっている場合があり、下手をすると破損することもあります。必ず事前に取扱説明書を確認しましょう。
プレフィルターのお手入れは以下の手順で行います。
- 吸気口付近の外側に付着したホコリを掃除機などで取り除く
- 汚れがひどい場合は本体から取り外し、台所用合成洗剤を溶かした液でつけ置き洗い
- 洗剤が残らないように洗い流す
- 陰干しで完全に乾かしてから本体に取り付ける
本体から取り外してのお手入れ頻度は2週間に1回程度で行うといいでしょう。吸気口付近の外側に付着したホコリは掃除機をかけるたびに吸い取る習慣をつけておくのがおすすめです。
集じんフィルターのお手入れ頻度はこまめにするのが理想ですが、汚れや匂いが気になったときに行いましょう。
お手入れ手順は以下の通りです。
- 本体から取り外し、新聞紙やタオルなどの上に置く
- フィルター表面についたホコリを掃除機などで取り除く
- 汚れが取れたら本体に取り付ける
集じんフィルターの掃除は片面のみです。メーカーごとに面の見分け方は違うので、取扱説明書を必ず確認してください。集じんフィルターはお手入れ不可の機種もあるので、そちらもあわせて確認しましょう。
脱臭フィルターのお手入れ頻度は汚れや匂いが気になったときに行います。
お手入れ手順は以下の通りです。
- 本体を取り外し、新聞紙やタオルなどの上に置く
- ホコリを掃除機などで取り除く(両面)
- 汚れが取れたら本体に取り付ける
匂いが気になるなら、風通しの良い場所で陰干しをしてから本体に取り付けましょう。また脱臭フィルターは機種によって水洗いできるものもあるので、取扱説明書を確認してください。
加湿フィルターは水に浸かって、ぬめりや水アカなどの汚れがつきやすいため、1ヶ月に1回はお手入れする必要があります。手順は以下の通りです。
- フィルターを取り外す
- すすぎ洗い・押し洗いなどで表面についた汚れを落とす
- 汚れが取れたら本体に戻す
加湿フィルターは乾燥させる必要はありません。ただし長期間使用しない場合は完全に乾かしてから本体に戻しましょう。汚れや匂いがひどい時はクエン酸や重曹でつけ置き洗いします。つけ置き洗い後はよく水ですすいでから本体に戻しましょう。
以下の記事では、クエン酸や重曹を用いたお手入れ方法について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
空気清浄機のフィルターを長く、性能を保って使うには、正しい方法で定期的にお手入れする必要があります。もし水洗いNGのフィルターを水洗いしてしまうと、性能が落ちてしまうため、買い換えなくてはいけません。長く使うためにも空気清浄機のフィルターは正しい方法でお手入れしてください。