ヘアアイロンで髪が伸びない原因｜ストレートアイロンしても髪がうねる・効かない場合

忙しい朝に髪をセットしようとヘアアイロンを使ったものの、「アイロンしてもうねる・パサパサ」「うまく髪が伸びなくてすぐ戻る」と悩んでいる方も多いですよね。せっかくのお出かけでも、アイロンが効かないせいでうまく髪がセットできなければ、なんだか気分が落ちてしまいます。

実はヘアアイロンをしても髪がストレートにならないのにはいくつか理由があります。ヘアアイロン自体の劣化・髪の状態に問題がある場合など理由はさまざまですが、ひと工夫加えるとまっすぐ伸ばせることも多いです。

今回はアイロンしても真っ直ぐにならない・伸びてもすぐ取れる原因とその対処法をご紹介します。ヘアセットを長持ちさせるコツと注意点など、くせ毛・剛毛さんは必見です。自分のヘアアイロンや髪の状態を理解して、うねりのひどい髪とサヨナラしましょう。

そもそも、ヘアアイロンを使うとなぜ髪が伸びるのか。実は水素結合が関係しています。通常、髪には常に水分が含まれている状態です。その水分をヘアアイロンの熱で飛ばすと酸素と水素が結合して繋がり、髪が伸びた状態で維持されるのです。

また、物理的な圧力を加えるのも理由の1つです。ヘアアイロンを使って挟むと、髪に圧力が加わってまっすぐになります。さらに、熱で髪の油分が溶けて油が固まって伸びた状態になります。このように、髪が伸びる理由はさまざまです。

髪を伸ばしたり形付けたりするアイテム「ヘアアイロン」。そのヘアアイロンを使ってもうまく髪が伸びないときにはいくつかの理由が考えられます。

そもそもアイロンが劣化していると、本来の力を発揮できず髪を伸ばせません。温度が高くならない、髪がアイロンに引っかかるなどは買い替えのサインです。そのままアイロンを使用すると、時間がかかる上にすぐうねり髪に戻るので、潔く買い替えましょう。

髪の長さに合っていないヘアアイロンを選ぶと、うまく挟めずきれいに伸ばせません。ショートの人は細めのプレート・ボブやミディアムの人は普通サイズのプレート・ロングの人は太めのプレートと、自分の髪の長さに合わせたヘアアイロンを選びましょう。

メーカーや製品によってサイズはバラバラなので、しっかり性能などを確認して自分に合ったヘアアイロンを見つけてみてください。

もともとの髪の癖が強すぎてヘアアイロンで伸ばせない場合があります。時間をかけて何とか伸ばしても数時間後に元に戻る場合もあるので、くせ毛や剛毛の人はヘアアイロンではなく縮毛矯正をかける方が効果的です。

しかし、縮毛矯正は髪に大きなダメージを与えるので、髪が傷むのが嫌な方にはおすすめしません。その場合は、もとのくせ毛を生かしたヘアスタイルを見つけてアレンジを楽しみましょう。

アイロンしてもうねる原因に、髪がダメージを受けていることも考えられます。夏は紫外線によるダメージ、冬は外気や室内暖房による乾燥で髪がパサパサになりやすいです。また、ブリーチを繰り返していたり、シャンプーやタオルドライで髪をゴシゴシすると髪同士が摩擦し、傷んでしまいます。

そのほかにも、トリートメントやスタイリング剤で髪を保湿しすぎている可能性もあります。髪の余分な水分がなかなか抜けないため髪がまっすぐにならず、何度もアイロンを繰り返してしまうと、髪がパサパサになってしまいます。

帽子をかぶって紫外線対策をしたり、加湿器等を使用したりして乾燥を防ぐのが望ましいです。シャンプーはしっかり泡立てて行い、タオルドライは優しく髪をはさむようにします。乾燥と摩擦を防ぐのが大切です。

そして、栄養不足も大敵です。タンパク質はじめビタミン・ミネラルなどの栄養をしっかりと摂取して睡眠休息をとりましょう。

美容への関心が高まる中、男性でも髪をきれいな状態で保ちたい方はたくさんいますよね。ここでは、メンズの方向けのパサパサ髪の対処法についてご紹介します。

メンズのパサパサ髪を防ぐ一番の近道は、「保湿力の高いシャンプーを選ぶ」です。メンズシャンプーは洗浄力を重視している商品が多いため、保湿力は女性用より劣るケースもしばしば見られるからです。

現在では保湿力の高いメンズシャンプーも販売されているので、パサつきが気になる方はそちらを購入しましょう。また、女性用シャンプーを選ぶのもおすすめです。

梅雨時期や湿気が多い季節は、せっかくセットした髪がうねりやすくなります。これは、キューティクルが開いていると水分が髪の内部に入り込み、水分を得ると髪の形が変わってしまうためです。

つまり、傷んでキューティクルが開いている髪ほど湿気の影響を受けやすくなります。これもダメージケアで防げる場合があるので、日常的にしっかりケアしましょう。

ヘアアイロンを使用する前に下準備ができていないと、髪の毛の水分・油分のバランスが整わず、せっかく伸ばしてもアイロンしてもすぐ戻ることがあったり、すぐ取れることがあります。そのため、髪にヘアオイルを付けておきましょう。指通りがよくまとまるうえに、ツヤとうるおいが出ます。

髪が濡れた状態でヘアオイルを付けた場合は、一度ドライヤーで乾かしてからヘアアイロンを使用すると、ダメージも防げます。

「アイロンしてもボサボサになる。」そのような方のためにヘアセットのコツを紹介します。1つずつ丁寧にこなすと髪を伸ばせるのでしっかりセットしましょう。

ヘアアイロンは熱を与えたときの状態で維持されます。そのため、髪がぼさぼさだったり癖が付いたりした状態で使用すると、アイロンに髪が引っかかって癖が取れません。使用前にきちんと髪を梳かしてからヘアアイロンを使いましょう。

アイロンを使用する際にはスタイリング剤を使用しましょう。髪をダメージから守ってくれたり保湿効果があったりと利点が多いので、髪型をキープするためにもスタイリング剤を使用しましょう。カール用やストレート用など用途に合わせて種類がさまざまですが、今回はストレート用をご紹介します。

ヘアアイロンは挟む髪の量が多いとうまく全体に熱が伝わらず、きれいに伸びません。アイロンしても真っ直ぐにならない場合は、髪の毛をいくつかにブロッキング（分ける）し、少しずつアイロンをかけましょう。挟む量を調節するとムラのない仕上がりになり、くせ毛でも伸びやすくなります。

細かくアイロンをかけると、アイロンもちがよくなって癖が出るのを防げます。また、仕上がりも圧倒的にきれいになるので少々手間でも丁寧に行いましょう。

髪が濡れているとキューティクルが柔らかくなります。その状態でヘアアイロンを使用すると、キューティクルがはがれて髪が傷みます。また、前述したように髪が乾いた状態で使うとしっかり髪の形が保たれます。

そのため、濡れた髪に使っても形がつかずに乾くまで何度も同じ場所に使用する必要が出ます。これは非常に大きなダメージにつながるので、髪が濡れた状態でヘアアイロンを使わないようにしましょう。

髪の状態によっても異なりますが、ヘアアイロンの適温は150℃~180℃程度と言われています。プレート温度が低ければ低いほどダメージが少ないように思えますが、温度が低ければなかなか髪を伸ばせずに何度も同じ場所にヘアアイロンを使うはめになり、結果的に髪が傷みます。

ヘアセットする際は適した温度でさっと仕上げるのがポイントです。髪が傷んでいる人は低めの温度から始めて、うまくセットができない場合は少しずつ温度を上げて適温を見つけましょう。

同じ場所に長時間ヘアアイロンを使うと、水分が抜けすぎてぱさぱさになります。また、髪が焦げる危険性があります。そのため、何度も同じ場所に使わずに数秒でさっと仕上げましょう。1回の毛の量を減らすと短時間できれいにまとまるので、伸びないからと長く当て続けるのはやめましょう。

「せっかくきれいにアイロンで伸ばせても、すぐに取れてしまう」と悩んでいる方にはドライヤーの冷風機能がおすすめです。温まってしまった髪の温度が下がるため、まっすぐな髪をしっかりとキープしてくれます。

やり方は、冷風を髪の根元から髪先まで流すように当てるだけです。このひと手間でキューティクルが引き締まり、サラサラ感も出るので大変おすすめです。

アイロンをしても髪がすぐうねる理由はさまざまですが必ず原因があります。自分の髪の状態を確認して日頃のケアをしっかり見直しましょう。また、正しいアイロンの使い方は大切です。伸ばしやすいアイロンで髪へのダメージを最小限にし、伸びない髪とサヨナラしましょう。