ヘアアイロンは髪の毛が傷む？毎日アイロンしても傷まない方法【毎日使って大丈夫？】

乱れた髪を整えたい時や、お出かけ前にヘアアレンジをしたい時などに欠かせないのがヘアアイロンです。手軽に思い通りのヘアスタイルにできるため、毎日の生活の必需品になっている方も多いですよね。最近ではメンズで利用する方もいます。

高熱を発するアイロンは、間違った使い方をすると髪が傷んでしまいます。アイロンを毎日やるとどうなる？と気になる方もいると思いますが、毎日アイロンを使うと髪が傷むだけでなく、髪質によってはケアできないほどのダメージを受け、最終的には傷んだ部分をバッサリ切るしかなくなります。

本記事では、ヘアアイロンで髪が傷んでしまう理由や髪が傷みにくいおすすめのヘアアイロン5選も紹介します。また、傷まない方法・アイロンで傷んだ髪をケアする方法なども紹介するので参考にしてください。

髪の表面には、髪の触り心地や艶に関係するキューティクルと呼ばれる鱗状のものがあります。ヘアアイロンの熱はキューティクルに大きくダメージを与えます。キューティクルが傷ついて剥がれ落ちてしまうと、本来保たれるはずの水分が外に放出され乾燥状態となり、髪が傷む原因となります。

ハリやコシなどを生み出す重要な成分であるたんぱく質が髪の主成分です。しかし、ヘアアイロンの熱を与えるとたんぱく質が凝縮してしまい、髪内部に空洞を作ってしまう場合があります。

熱によってたんぱく質が凝縮されてしまう現象を、「たんぱく質の熱変性」といいます。内部に空洞ができると、水分が余計に外に出てしまい髪を傷めてしまいます。

髪に摩擦が加わると、髪の表面を覆い、髪の内部を保護しているキューティクルがめくれ上がったり剥がれたりしてダメージを受けます。そうすると、髪にツヤがなくなり、手触りもゴワゴワになってしまいます。

あまりにダメージが酷い場合、髪の弾力・ハリ・コシがなくなってしまうので、キューティクルに摩擦を与えないようにしましょう。

髪の傷みの原因である「たんぱく質の熱変性」が起こるのは、乾いている髪で約130℃からです。130度以下の低めの温度設定であれば髪の傷みが軽減できます。しかし長時間かけて使用していると、高温設定と同じように髪を傷める原因になってしまいます。

低温で使用した場合は、スタイリングの維持に不安をもつ方もいますよね。その場合はキープ力がしっかり目のスタイリング剤などを併用すると、セット力が上がるのでおすすめです。

ヘアアイロン用のスタイリング剤は、アウトバストリートメントやオイルタイプなどさまざまなタイプが販売されています。熱から髪を保護する成分が含まれているため、傷みの軽減に期待できます。

たとえばオイルタイプの場合は、ヘアアイロンを使用する前に少量付けると、熱や摩擦から髪の毛を保護してくれます。スタイリングが完成した後も軽く付けるとしっとり保湿されるのでおすすめです。

パーマや矯正縮毛は、髪の主成分であるたんぱく質の繋がりを切り離し、高温の熱を加えて形を矯正した後、再度たんぱく質を結びつける仕組みになっています。高温な熱を加えるので、1度でも髪に与えるダメージは大きいです。

ヘアアイロンも日々髪に熱を与えるので、傷みを加速させてしまいます。どちらも髪へのダメージは大きいですので、毎日のヘアケアで傷みを軽減するのが重要です。トリートメントやヘアパックなどを取り入れてみましょう。

髪質が硬かったり、癖が強かったりなどヘアアイロンでスタイリングがしにくい髪質の場合は、160℃から180℃の温度設定をおすすめします。高温なので、パーマや矯正縮毛を施している髪に使用するのは避けましょう。

すでにダメージがひどい場合や、髪質が細い場合は150℃以下の温度設定をおすすめします。しかし低い温度だからと何度もヘアアイロンをあてると傷みの原因になるので注意してください。

ヘアアイロンを髪にあてる回数が少ないほど髪は熱に触れずに済むため、傷みを減らせます。加えて、髪が傷む原因である摩擦も減らせます。ヘアアイロンで髪を挟む時は、優しく挟むのも摩擦を軽減するために重要です。

また、スタイリングが決まらないからと長時間ヘアアイロンをあてると、より熱を与えてしまいます。ダメージを加速させてしまうので、ヘアアイロンで髪を挟んだら流れるように動かしましょう。

髪が濡れていると髪表面のキューティクルが柔らかくなり、摩擦や熱によるダメージを受けやすくなります。タオルで髪を拭くだけでキューティクルが傷ついてしまう場合もあるほど、外部からの刺激に弱い状態といえます。

濡れた状態で熱や摩擦を与えてしまうと、キューティクルが傷んで水分が外に出てしまいます。結果的に艶もなくなり、乾燥して枝毛や切れ毛も増える原因になるのです。

急いでいる時など、ヘアアイロンで髪を強く引っ張ったりしていませんか。強く挟んだりすると、髪が切れて傷みをひどくする原因になります。ヘアアイロンを使う際は優しく扱うよう意識しましょう。

ヘアアイロンをあてる前は、髪をしっかりブラシで梳かしましょう。絡まった部分があると熱が通りにくく、何度もヘアアイロンをあてる使い方に繋がってしまいます。手間がかかりますが、丁寧に扱えば髪を傷みから守れます。

髪を炒めないためには、ヘアアイロンを使用する前にヘアアイロン用のスタイリング剤を使うのが大切です。熱から髪を守るといった目的で作られていて、髪の保湿をしつつ熱から守り、スタイリングもスムーズに行えます。自分の髪のタイプや、ストレート・カールといったつけたいクセに合わせて選ぶのもおすすめです。

髪を炒める原因の一つである摩擦を減らすのは大切です。摩擦を少なくできるアイロンを選ぶのもいいですし、使い方を工夫すれば、摩擦の軽減が可能です。ストレートタイプのヘアアイロンは、髪から離すときスッと滑らかに抜き取るイメージで離しましょう。カールタイプのヘアアイロンは、髪をはさむパーツを軽く浮かせて滑らせるように外すのがポイントです。

毛の量が多い方は、髪の毛を多めに挟んでしまいがちです。しかし、一度に挟む量が多いと温度にムラができてしまいます。カールが付きにくかったりストレートにするのが困難になるため、毛束の量は少なめに行いましょう。

ヘアアイロンを毎日使えば、髪へのダメージが毎日蓄積されていきます。与えるダメージを少しでも軽減するよう意識することで、ある程度傷みを抑えられます。

• しっかり乾いた髪に使用する

• ヘアアイロンの温度を細かく設定できるものを使う

• ヘアアイロンをあてる毛束の量を薄くし、少しの熱でスタイリングできるようにする

上記が髪を守るために必要なポイントです。ヘアアイロンの傷みから髪を守るためにぜひ参考にしてくださいね。

ヘアアイロンは高熱のプレートで髪をはさんで滑らせて使用するため、髪に「熱ダメージ」「摩擦ダメージ」を与えます。一方、縮毛矯正は髪に薬剤を塗布した上でストレートアイロンを使用するため、「熱ダメージ」「摩擦ダメージ」に加え「ケミカルダメージ」も与えてしまいます。

実は、縮毛矯正に使う薬剤や美容師の腕前によって違いはあるものの、髪へのダメージはヘアアイロン・縮毛矯正のどちらも大差ありません。そのため、くせ毛の強さによってヘアアイロンか縮毛矯正かを選ぶのがおすすめです。

ヘアアイロンで傷んでしまった髪は、トリートメントでケアができます。トリートメントには髪に必要な水分や油分・栄養などが含まれていて、本来の髪に近づける役割があります。ハリや艶のある髪を保つためには、トリートメントを積極的に使いましょう。

アイロンを使わない日や毎日のシャンプーの後に使うと髪の毛をケアできます。ご自身の髪の悩みに合わせて使えば、より髪の状態をよくできますよ。

高熱になるヘアアイロンを使うと、髪が傷んでしまうのは仕方がありません。しかし本記事でご紹介した傷みを抑える方法を試すと熱や摩擦から髪を守れます。ヘアアイロンを上手に使って毎日のヘアアレンジを思う存分楽しみましょう！