ヘアアイロン前に使える市販のヘアオイルおすすめ15選｜髪の毛を熱から守る

ヘアアイロンは高温の熱を直接髪にあてるため、ダメージが心配ですよね。そんなとき、ヘアアイロン前につけるヘアオイルをなんとなく使っていませんか。実は、ヘアオイルは使い方を誤ると、逆に髪を傷める原因になる場合があります。

ヘアオイルは「トリートメント」と「スタイリング剤」の大きく2種類に分けられますが、種類によって髪へ与える効果が異なるため、それぞれの正しい使い方を知る必要があります。この中でも、ヘアアイロンの前に使用できるものが、髪を熱から守る効果のあるヘアアイロン用のスタイリング剤です。

今回の記事では、髪を巻く前につけるオイルによるダメージについてや、ヘアアイロンで髪に過剰なダメージを与えないための方法、ヘアオイルの正しい使い方について解説します。さらに、メンズ・レディース共に市販でも購入できるおすすめのヘアアイロン用スタイリング剤も紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

ヘアアイロンによるスタイリングは、熱で髪の水分を蒸発させて水素結合によって形が決まります。髪の毛を構成する成分の多くを占めているのは、タンパク質です。

料理をすると肉などのタンパク質が硬くなるのと同じようなもので、ヘアアイロンで髪に熱を与えると髪のタンパク質が変性して固まります。それが、髪の外側を覆うキューティクルが剥がれる原因です。

そして、キューティクルが剥がれてできたダメージホールから髪内部の水分が抜けていきます。その結果、髪がパサパサになった状態を「髪が傷んだ状態」と呼びます。

髪を守ってくれるヘアオイルは、ドライヤーの前に使うのは効果的です。しかし、ヘアアイロンの場合は水分を蒸発させながらスタイリングを行うため、オイルしてからヘアアイロンを使うというヘアアイロン前の使用はおすすめできません。その理由は次の通りです。

• 水分の蒸発を妨げてしまい形が決まりにくくなる
• ヘアアイロンを何度も当てて熱や摩擦ダメージが蓄積される
•  オイルによる高熱で髪がダメージを受ける

ヘアアイロン前にヘアオイルを付ける行為は、「摩擦」「オイルによる高加熱」のダブル要因で髪を傷めてしまうので気をつけましょう。

また、ヘアオイルにより湿った髪は、キューティクルが柔らかく、剥がれやすい状態です。そのような状態で熱を加えると、キューティクルが剥がれて余計に髪が傷んでしまいます。

まずは、ストレート用やカール用など、自分のなりたいヘアスタイル用のヘアオイルを選びましょう。理想とするスタイルに合っていないものを使用すると、セットをしてもうまく決まらない・すぐに落ちてしまうなどの原因になりかねません。

時間と手間を無駄にしないためにも、購入前にきちんと確認しましょう。

ヘアミストは細かい霧状にして髪に吹き付けるため、水分量が多いのが特徴です。そのため、サラっとした質感で自然な仕上がりを叶えるほか、パサつきや広がりも抑えます。また、ノズルをプッシュするため手も汚れずに手軽に使えます。

オイルは重めのテクスチャなので、濡れた質感やツヤを出すなど、大人っぽい雰囲気を演出したいときに適しています。また、ダメージなどによる髪の毛のパサつきが気になる場合にもおすすめです。なお、付けすぎるとベタついたりべちゃっとした仕上がりになってしまうので、少量ずつ髪の毛になじませるようにしましょう。

スプレーは、オイルの成分を髪の毛全体にまんべんなく吹き付けられるところが特徴です。扱いやすいので、オイルに慣れていない場合におすすめです。スプレーはハードからソフトまでタイプが豊富なので、がっちりキープしたいときやふんわりキープしたときなど、その日のスタイリングに合わせて使い分けられます。

ヘアオイルに含まれている成分にも注目してみましょう。髪はヘアアイロンなどの熱からダメージを受けているので、ヒアルロン酸やホホバ種子油など、保湿成分やダメージ補修成分が含まれているものがおすすめです。そのほか、日中の紫外線から髪を守るUVカット効果のあるヘアオイルもあります。

ヘアアイロン前に使用できるヘアオイルのブランドの商品を紹介します。ここでは人気があるミインカール・リファロックオイルについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

ミルボンのミインカールもアイロン前に使うヘアオイルとしておすすめです。ベタつきが少なく髪の毛にも馴染みやすいため、普段からベタつきに悩んでいる方でも問題なく使えます。

髪質が軟毛・細毛の方向けのものと普通毛・硬毛の方向けのものの2種類が販売されているので自分に合ったアイテムをチェックしてみてください。

きれいなヘアスタイルを長時間キープしたい方は、リファのリファロックがおすすめです。リファロックはカール・ストレートヘアとわず崩れにくい髪をキープできるロックオイル。キューティクルを補修しながらヘアスタイルをキープできるのが魅力です。

ヘアケアオイルをつける最も効果的なタイミングは、髪を乾かす前です。髪に水分が多い状態でオイルを適量塗ると、水分の抜け落ちを防止してくれます。髪をドライヤーによる乾燥や熱から守る効果もあるので、艶のある髪に仕上がります。付けた後はしっかりドライするのがポイントです。

ただし、ヘアオイルは適量がポイントで、つけ過ぎると髪がベタベタします。髪の量や長さに合わせて量を調整しましょう。

スタイリングオイルはヘアアイロンをかける前ではなく、髪型が整った後に使用するのが適しています。スタイリングオイルを使用すると、コテやヘアアイロンでデザインした髪が長持ちします。

中には、ヘアアイロン前に使用できるスタイリング剤もあります。用途に合うものを使えば髪へのダメージ軽減効果が期待できます。

スタイリング剤には、ヘアアイロン用のものもあります。ヘアアイロン前に少しでも髪をケアしたい方は、市販のものでも構わないので、補修成分が含まれているスタイリング剤を選ぶのがおすすめです。

また、テクスチャーもミルク・泡・ミスト・スプレー・ジェルタイプなどがあり、それぞれ仕上がりが異なるので、ヘアスタイルや好みのテクスチャーに合わせて選びましょう。

ヘアアイロン前にスタイリング剤をつける場合は、熱から守るヒートプロテクト効果があるものや、ヘアアイロン前に使用できるタイプを使用してください。

髪が濡れていると、キューティクルが開いているため傷みやすくなります。そのうえ、60℃程度の低温でもタンパク質の熱変性が起きやすいので、濡れた状態で高温のヘアアイロンを使用するのは大ダメージです。そのため、タオルドライで髪の毛の水分をしっかりと取ってからヘアアイロンを使用しましょう。

タオルドライ後は、ヘアアイロン用のヘアオイルを髪に馴染ませます。ヘアオイルを髪にコーティングすることによって、熱から髪を守ります。ただ、普通のヘアオイルを使用すると、ヘアアイロンの熱によるダメージを受けてしまう可能性があります。パッケージなど使用方法を確認してください。

髪に残った水分をドライヤーで完全に乾かします。ここでのポイントは、ドライヤーを髪から15cm以上離して熱を当てることです。また、少しずつ角度をずらしながら当てると、タンパク質熱変性が起きるのを抑えられます。

髪をドライヤーで完全に乾かしたら、ヘアアイロンでスタイリングしましょう。髪に水分がないほうがアイロンの熱が伝わりやすいのでしっかりキープできます。また、ヘアアイロンの温度は160℃以下の設定ですばやく仕上げると、髪への負担が少なく済みます。

髪型がなかなか決まらないときは、何度も同じ場所にヘアアイロンをかけてしまいがちです。しかし、無理に何度もアイロンを当ててしまうと、髪は熱と摩擦でどんどん傷んでいきます。

髪についてしまったクセをとるには、髪を1度濡らしてドライヤーでしっかり乾かしてからヘアアイロンを当てるのがおすすめです。髪を濡らす時間がない場合は、何度もアイロンを当てるのではなく、ゆっくりと髪に通すのを心がけましょう。

髪がタンパク質変性を起こす温度が160℃なので、髪にダメージを与えないように徹底するなら温度は160℃以下に設定する必要があります。

しかし、髪が太い・クセがある髪質の方や、カールヘアを作りたい方などは、160℃以上でヘアアイロンを使いたいときもありますよね。高い温度で使用する場合は、ヘアアイロンを髪に当てる時間をなるべく少なくして、髪へのダメージを軽減させましょう。

濡れた髪にアイロンをあてるのは、ヘアアイロンをかけるうえで絶対にNGです。髪は濡れていると、キューティクルが開いた状態でとても無防備です。

そこにヘアアイロンをあてると、熱によって髪内外の水分を一気に蒸発させる水蒸気爆発現象が起きます。髪はゴワゴワになり枝毛や切れ毛の原因になるので、濡れた髪にヘアアイロンをあてるのは危険です。

ヘアオイルの他にも、髪を熱から守るスタイリング剤にはさまざまな種類があります。ドラッグストアなど市販で購入可能なので、自分に合うものをチェックしてみてください。

正しくスタイリング剤を使うと髪の毛をきれいに保てます。ただし、スタイリング剤を使ったからといってヘアアイロンの温度を上げ過ぎてもいけません。髪へのダメージをなるべく減らして、自分の好きなヘアスタイルを思い切り楽しんでください。