【徹底解説】掃除機の布フィルターのお手入れ方法！交換時期も

掃除機の吸引力が弱くなるのは、掃除機内部に溜まった汚れが原因です。こまめに掃除機内部のごみを捨てることで、吸引力は大幅に改善されます。ただし、一時的にしか改善されない場合があります。

その場合は、掃除機内部の溜まったごみだけではなく、掃除機内部全体についた汚れが原因です。掃除機内部には、ごみが溜まる紙パックもしくはダストカップ・フィルター・吸い込み口など汚れが蓄積される場所が多数あります。

特に、フィルター部分は細かな汚れが溜まりやすくお手入れの仕方にも悩む場所です。そこで今回は、吸引力が落ちる原因となるフィルター部分の汚れのお手入れをご紹介します。便利なグッズも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも掃除機の布フィルターは水洗いが可能なのか気になりますよね。掃除機によっては水洗いができないものもありますが、基本的には水洗い可能です。ただし素材が布なので乱暴にお手入れすると吸引力を復活させるどころか逆にフィルター部分を劣化させてしまいます。

布フィルターにいきなり水をかけて掃除してしまうと、元々フィルターについていたほこりやごみが固まり、擦れてフィルター部分を劣化させることにもなりかねません。

まずフィルター内のごみを丁寧に取り除きます。フィルター内にはハウスダストやダニが溜まりやすく、ごみを捨てる時にその空気を吸い込みかねません。新聞紙やごみ箱の上で作業を行い、ごみが飛び散らないように注意してください。

掃除機の電源が切れていることを確認し、フィルターを取り出します。フィルター内のごみを丁寧に取り除き、フィルターを水洗いします。まず、流水でフィルターの汚れを流してください。

この時点である程度のごみは流れますが、汚れが残る場合はスポンジや歯ブラシで軽くこすります。強くこすりつけると布フィルターの劣化に繋がりますので、優しくこすることが大切です。流水をかけながらこすると力を入れずに汚れが取れます。

汚れが取れたらよく絞り、フィルターの水気をしっかりと切ります。あとは風通しのいい場所に置いて24時間以上自然乾燥させてください。よく乾燥させてから掃除機内部に取り付けないと、カビの原因になったり、掃除機をかけたときにより汚れがこびりつきやすくなったりします。

ほとんどの布フィルターは水洗い可能ですが、水洗いできない部分やそもそも水洗いできないフィルターの場合もあるでしょう。水洗いができない部分は湿らせてよく絞ったスポンジや布で拭き取り掃除をしてください。

水洗いができない布フィルターの場合は、付属で掃除用ブラシがついていることがありますので、そのブラシで優しくこすって汚れを落とすか、歯の柔らかい歯ブラシなどを使って汚れを落とします。フィルターの布目に沿って優しくこすっていくと細かい部分の汚れも取れ、吸引力が復活します。

長期間布フィルターのお手入れをしていないと、水洗いをしても布フィルターに臭いが残ることがあります。そんな時は、一度フィルターを水洗いした後、漂白剤に浸けもう一度水洗いをしてからよく乾かします。

10ccの洗濯用酸素系漂白剤を1Lの水で薄めた液に3時間程浸け置きすると、気になる臭いがしっかりと取れます。ただし、メーカーによっては漂白剤に浸けてはいけないフィルターもあるので、取扱説明書を確認してください。

漂白剤に浸けた後はしっかりと水洗いします。漂白剤が落としきれていないで乾燥させ掃除をしてしまうと、掃除機から廃棄される空気が漂白剤臭くなります。また、せっかく漂白してもしっかり乾燥させないと、廃棄される空気がカビ臭くなってしまうので注意してください。

ただ手で水洗いをするよりも汚れを落としやすい道具を使った方が、布フィルターの布目に入り込んだ汚れをしっかりと落としてくれます。掃除機の布フィルターは布目が細かいため、どうしても流水だけだと限界があります。

丸洗いができる布フィルターにも、水洗いができない布フィルターにも使えて便利なのが、柔らかいスポンジです。表面がザラザラしているものは布フィルターの布地を傷つけてしまうので、柔らかいスポンジを使用してください。目が細かく手で簡単に曲げられるスポンジがおすすめです。

スポンジと同様フィルターの布地を傷つけてしまうことを防ぐため、毛先が柔らかいブラシを使います。ブラシは布フィルター特有の細かい布目の汚れを取るのに適しています。歯ブラシなど柄が長く細かい毛先のブラシを使うと力加減も調節しやすいので、汚れを落としやすいです。

基本的に布フィルターのお手入れを定期的にしているにもかかわらず、吸引力が戻らなくなった時が布フィルターの交換時期です。フィルターの素材が布なので、何度もお手入れをしていると布地が傷んできます。吸引力が弱くなっていなくても吸い込んだダニやハウスダストを掃除中に排出してしまいますので、長期間使っている場合は交換しましょう。

吸引力は落ちていないけど布地が傷んでいる場合には、水洗い後乾燥させた時にフィルターがゴワゴワした触り心地になります。それほど使い込んでいる場合は、思い切って交換するのがおすすめです。

フィルターは、水洗い後、乾かすことも重要です。湿った状態で掃除機に戻すと、臭いやカビ発生の原因となるのためしっかり乾かしましょう。

乾かす場合は、風通しのいい場所で乾かすようにしましょう。多くの場合、1日前後で乾くものが多いですが、機種によっては3日程度乾かないものもあります。また、水洗いができないものやドライヤーの使用がNGの場合があるので注意してください。

掃除中に吸引力が下がると、気分も落ち込んでしまいます。定期的に布フィルターや掃除機内部もきれいにして、排出される空気も汚さないようにしたいですよね。吸引力抜群の掃除機で日々のお掃除を楽しみましょう。