陶器・素焼き加湿器のおすすめ5選｜効果なし？自然気化式加湿器の仕組みも

乾燥による風邪やウイルス感染対策に、加湿器の導入を考える方は多いです。加湿器にはさまざまなタイプがありますが、陶器・素焼き加湿器は水を入れるだけでいいので、電気を使わない加湿器として「エコ加湿器」と考えられています。またインテリアとしてもおしゃれで人気があります。

しかし、重要なのは加湿器としての効果です。陶器・素焼きをはじめとする自然気化式の加湿器は、満足している方もいる一方で、効果を実感できない方もいて、賛否両論です。「効果なし」といった噂もあるため、実際に加湿効果があるのか不安に感じる方もいます。

そこで今回は、陶器・素焼き加湿器の仕組みや効果、選び方のポイントを解説します。用途に合った加湿器を選べば、満足な加湿効果を得られます。また、かわいい陶器のおすすめ加湿器のほか、ダイソーのグッズやニトリの商品もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

陶器・素焼き加湿器は、陶器に水を含ませて蒸発させる自然気化式の加湿器です。「容器に入れた水が自然に蒸発する」のが加湿の原理となり、気化率の高い陶器を利用するとより効率よく加湿できます。

また、素材や形状によって加湿力に差があり、自然気化率10倍以上（コップに張った水と比較）の加湿力が高い商品も販売されているのが特徴です。自然の力に頼るので、室内の環境によって加湿力にムラがありますが、結露はしにくいといったメリットもあります。

自然気化式の陶器タイプの加湿器は、自然の気化力でじっくりと緩やかに周囲を潤します。そのため短時間での加湿効果は少なく、「効果なし」と感じる可能性もあるのが難点です。一方、電気式の加湿器を使ったときの急激な湿度変化が苦手な方には心地よく感じられます。

また、陶器の加湿器は、狭い範囲を加湿するのに効果的です。暖房のきいたオフィスでの乾燥や就寝時の乾燥が気になる場合には、デスクやベッドサイドに置いておくと快適に過ごせます。

キャラクター商品からオブジェ風のものまで、陶器加湿器にはさまざまなデザインがあります。リビングやオフィスにおいても雰囲気を損なわず、加湿器を使用しないオフシーズンでもおしゃれで不自然になりません。加湿効果だけでなくインテリアとしても楽しめるのも、陶器加湿器の魅力です。

陶器加湿器は、本体に水を吸わせて気化させる自然気化式の加湿器です。電気を使用しないためランニングコストがかからず、お財布に優しいのが魅力といえます。繰り返し使用できてゴミも出ないので、地球にやさしい加湿器です。

また、電気式の加湿器のように操作する必要がなく、水を入れるだけで簡単に加湿できます。陶器タイプは、シンプルでエコ（省エネ）な加湿器を使いたい方におすすめです。

陶器タイプの加湿器は、自然の力で加湿するので動作音がしません。加湿中も無音なので、就寝時やお子様のお昼寝を邪魔せず安心して使えます。

静音設計された電気式の加湿器もありますが、完全な無音ではありません。わずかな音でも気になる方や静かな加湿器を探している方には、陶器タイプの自然気化式加湿器がおすすめです。

陶器タイプの加湿器は、加湿に熱を利用しません。加熱式のように、熱くなった水蒸気や加湿器に触れて火傷をする危険がないので、赤ちゃんやペットのいるご家庭でも安心して使用できます。安全性を重視する方には陶器タイプがおすすめです。

陶器や素焼きの加湿器は、他のタイプに比べて比較的安い価格で手に入るのが魅力です。季節商品として100均で販売される時期もあり、ダイソーやセリアなどの100均で300円程度で購入できます。しかし、店舗によって在庫がない場合もあります。

また、陶器タイプはかわいいキャラクター商品でも1000～3000円程度で購入できるのが魅力です。ランニングコストもかからないので、とてもコスパの高い商品といえます。

陶器タイプをはじめとする自然気化式の加湿器は、室内の温度や環境によって加湿効果が左右され、電気式のように加湿力の調整ができません。急速に加湿したい場合は効果を得にくく、自然の力に頼った緩やかな加湿になるので、物足りないと感じてしまうケースもあります。

陶器加湿器には、スチーム式や超音波式の加湿器のように、広い部屋を均一に潤せるほどの加湿効果はありません。周囲の環境に合わせて適度な加湿をするため、電気式の加湿器に慣れている人には、加湿力が弱いと感じる場合もあります。

陶器加湿器は自然気化式なので、電気式の加湿器のように「目に見えるミスト」は出ません。そのため、加湿の効果がわからない、加湿されている実感がわかないなど、加湿力に疑問を持つ方も少なくないです。

陶器タイプは、加湿器の周囲をゆるやかに潤すため、広い部屋より狭い範囲の加湿に効果があります。就寝時に枕元においたり、乾燥したオフィスのデスクで使用したりすると、加湿の効果を感じやすいです。

加湿には水を必ず使用します。水は放置すると雑菌が繁殖するので、陶器タイプの加湿器も定期的なお手入れが必要です。周囲の湿度や気温によってはカビが発生する可能性もあるので、定期的に乾燥させましょう。

また、水に含まれるカルキで白い汚れが付いたり、手垢が付いて汚れが目立つ場合もあります。周囲の気温や湿度は日々変化するので、放置せずに定期的なお手入れを心がけましょう。

ペーパー式の加湿器は、陶器タイプの加湿器と同じ自然気化式の加湿器です。陶器と同様に、水を加湿器に染み込ませるだけでしっかり加湿できます。持ち運びできるコンパクトタイプや、紙の特徴を使ったかわいいデザインが多いのが特徴です。

一方で、陶器タイプの加湿器と違って定期交換が必要です。抗菌の商品でも、通常1～6カ月ごとの取り換えが推奨されています。比較的安価で購入できるので、シーズンや月ごとに取り替えて、さまざまなデザインを楽しむのもおすすめです。

ダイソーなどの100均で取り扱っている陶器加湿器が、おしゃれで種類が豊富だと人気が高いです。シンプルなポット型をはじめ、犬やパンダなどのアニマル型も種類が多く、どれもかわいいので、ぜひチェックしてください。

陶器タイプの加湿器は、「お手入れ不要」との口コミが度々見かけられます。しかし、室内の気温や環境によってはカビが発生したり、手垢やカルキの汚れが浮き出たりするので、定期的なお手入れが必要不可欠です。

また、「水が減らない」と感じた場合、カルキ汚れが原因の可能性があるのでお手入れをおすすめします。そこで、以下より長持ちさせるためのお手入れ方法と、カビが発生してしまった際の対処法を解説します。

素焼き・陶器タイプの加湿器は、表面に細かい凹凸があるため、一度汚れが入り込むと元通りにするのが困難です。使用後は柔らかいスポンジで軽くなでるように洗い流し、定期的にしっかり乾燥させると長持ちします。放置せずに、日ごろのケアを心がけましょう。

陶器加湿器に発生したカビは、以下の方法で取れます。

＜用意するもの＞

• ブラシ・スポンジ
• 酸素系漂白剤

＜掃除方法＞

1. 陶器加湿器を乾かし、ほこりを除去する
2. 一度、加湿器の汚れを水で落とす
3. 洗面器に入れた30〜40℃のお湯に漂白剤を溶かす
4. 加湿器をお湯の中に入れ、30分前後で取り出す
5. カビや汚れがついている場合はスポンジで擦る
6. 加湿器をしっかり水ですすぎ、1日以上乾燥させて完了

漂白剤を使う場合は、陶器に臭いが残りやすいため「無臭」タイプを選ぶのがおすすめです。また、漂白剤を使用するため、色落ちする可能性もあります。取扱説明書に記載の範囲でお手入れするのが最良ですが、買い替えも検討しつつ、どうしてもカビを落としたい場合にお試しください。

電気を使用しない陶器・素焼きの加湿器は、お財布にも環境にもやさしいエコな加湿器です。きちんとお手入れをすれば長く使用できますし、オフシーズンにはオブジェとしても活躍します。インテリアとしても楽しめる陶器加湿器を効果的に活用し、この冬の乾燥を乗り切りましょう。