【代用】加湿器の代わりの加湿方法おすすめ8選｜ペットボトルで湿度を上げる

冬の間は空気が乾燥します。乾燥は肌荒れや体調不良の原因になる可能性があるため、できれば避けたいです。「外ではマスクを着けているから大丈夫」と思っていても室内が乾燥していたら意味がありません。そんなとき、役に立つのが室内の湿度を上げる、加湿器です。

とはいえ、夏季に高温多湿になる日本では、乾燥する時期にしか使用しない加湿器を備えていない家庭も多く、生活必需品ではないため持ってない方も多くいるのが現状です。さらに職場の場合は、会社に勝手に加湿器を置くわけにはいかないケースも考えられます。

しかし、実は加湿器がなくても他のもので代用できます。そこで今回は、加湿器がなくてもできる加湿方法のご紹介です。加湿器の代わりになるものや、さまざまなアイデアを見ていきます。ペットボトルや霧吹きなど身近にあるものですぐに代用できる方法ばかりなので、ぜひお家や会社で試してみてください。

1番手っ取り早いのが「お湯を沸かす」ことです。お湯を沸かした際に発生する水蒸気が部屋の湿度を上げます。水面の表面積が大きい鍋を使って沸かしてもいいですし、ケトルを使用するのも効果的です。

また、沸騰した電気ポットのふたを開けっぱなしにしても加湿ができます。蒸気が発生する方法なら何を使用してもいいので、ぜひ試してみてください。

ハンドタオルやバスタオルなどを濡らし、湿度を上げたい部屋にハンガーを吊るして濡れタオルをかけておくだけで加湿効果が得られます。ちなみに扇風機やエアコンの風が当たる場所に濡れタオルをかけると、蒸発した水分が部屋に拡散してさらに効果があります。

ただし、使用済みのタオルでは雑菌が繁殖している可能性があるため、生乾き臭を防ぐためにも清潔なタオルを使用しましょう。

ペットボトルに水を満杯に入れて、ミニタオルをペットボトル内に半分入れるだけでも加湿効果があります。ミニタオルがペットボトル内の水を吸い上げることによって、加湿の効果が得られます。

水がこぼれないようにするために、ペットボトルが入る容器を下に用意しておくのがおすすめです。この方法であれば、非常に価格を抑えて加湿できます。

お風呂を開けたままにする方法について後ほど説明しますが、お風呂の位置的にその方法を使用するのが難しい人は、洗面器を利用するのがおすすめです。沸かしたお湯を洗面器に入れて加湿したい部屋に置いておくと効果が得られます。

また、洗面台やキッチンのシンクにお湯を張るのも効果的です。これはホテルなどの出先でも簡単にできる加湿方法なので、乾燥が気になる場合は試してみてください。

霧吹きを使用するのも加湿に効果があります。乾燥が気になる部屋に置いておき、カーテンや壁などに軽く霧吹きを吹きかけます。ただし、使用前には霧吹きを使用する場所の素材を確認し、濡らしても差し支えのないものかどうかチェックしておきましょう。

霧吹きの中にお気に入りのアロマを数滴たらしたら、いい香りも楽しめて一石二鳥です。かわいいスプレーを買えばお部屋に置いてもおしゃれですし、加湿器を買うより節約にもなります。また、霧吹きの中の水は雑菌が繁殖しないよう、定期的に入れ替えることが大切です。

広範囲への加湿にはあまり効果がありませんが、狭い範囲で考えるならコップに水を入れるだけでも加湿効果は得られます。日中のデスクや寝室の枕元に置くと喉の乾燥を予防する効果が期待できるので、ぜひ試してみてください。

就寝中にうっかりコップを倒して水がこぼれるのが不安な人は、ラップ等でふたをして数か所に穴をあけておきましょう。完璧にふさいでしまうと加湿ができないため、水分の通り道はあけておいてください。

お風呂に入ったあと、お風呂のドアを開けておくと蒸気が部屋に広がって加湿に効果があります。しかし、この方法は風呂場が加湿したい部屋から遠いとあまり意味がありません。ワンルームなど、風呂場から居室が近い場合は効果的なので、この条件に当てはまる人はぜひ試してみてください。

ただし、お風呂のドアを開けたままずっと放置しておくと、脱衣所等にカビが生える原因になるので気を付けましょう。

感染症予防に効果的であることが広く知れ渡り、マスクは日常的に着用されるようになりました。これを濡らして使用するのも加湿に効果的です。

マスクをしている人のみが得られるピンポイントの効果ですが、のどの粘膜を乾燥から守ると風邪予防にも効果が期待できるため、濡れマスクに抵抗のない方は試してみてください。乾燥しやすい睡眠時に使用するといい方法です。

エアコンの代わりに石油ストーブを使っても加湿器の代わりになります。石油ストーブの灯油は空気中の酸素と化合して豊富な水分を放つことによって、加湿効果を上げられます。

以下の記事にて石油ストーブについて詳しく紹介しているので、気になる方はぜひご覧になってみてください。

冬場になると、食卓によく登場するお鍋料理ですが、このお鍋料理も加湿に効果があります。お湯を沸かす方法と同様に、お鍋料理を作ると水蒸気が発生するので部屋の湿度が上がります。加湿をしながら体も温まって1人でも家族でも楽しめる方法なので、今日の献立が決まってない人はぜひお鍋料理を作ってみてください。

また、料理後に洗った食器を水切りかごに入れておくのも加湿に効果があります。日頃から意識して、日常的に行う家事の中から加湿に役立つものを見つけてみましょう。

いつもの行動にちょっとプラスアルファの工夫を加えると、掃除中にも加湿ができます。普段、掃除機だけで掃除を済ませている人は水拭き掃除もプラスしてみてください。水を使用して掃除すると水分が蒸発し、部屋全体に適度に水分が行き渡って加湿ができます。

さらに、掃除機掛けだけでは落ちない汚れも落ち、部屋の中が快適になって一石二鳥です。

加湿器を使わない加湿方法といえば洗濯物の部屋干しが有名ですが、実は部屋干しにはメリットの他にさまざまなデメリットもあります。どのような欠点があるのか見ていきましょう。

部屋干しは一度にたくさんの濡れた衣類を室内に吊るすため、他の方法よりも高い湿度を得られます。また、広範囲の加湿に効果的で広い部屋でも水分が行きわたります。家事をしながらできるので、部屋干しするスペースがある人にはおすすめです。

ただし、部屋干しをする際は雑菌の繁殖や生乾き臭対策のため、部屋干し用の洗剤を使用しましょう。

部屋干しのデメリットは加湿しすぎるところです。洗濯物の量に比例して湿度も高くなるため、湿度が上がりすぎるとカビが生える原因になります。室内でもなるべく日の当たるところに干し、湿度が上がりすぎていると感じたら窓を開けるなどの調節が必要です。

また、部屋干し用の洗剤を使っても、やはり臭いが気になる可能性があります。部屋干ししたまま調理をすると料理の臭いがつく可能性もあるため、干す場所と時間帯に気を付けましょう。

観葉植物を部屋に飾ることも加湿に効果があります。定期的に水やりをするだけで、植物の葉から水分が蒸発して持続的な加湿効果が得られます。葉が大きいタイプの植物の方が水分の蒸発量が多く、おすすめです。

とはいえ、植物は生き物ですから、水をあげればあげるだけ室内の加湿ができるわけではありません。適切な量の水やりを心がけ、植物が元気に育つようお世話をしましょう。

フェイススチーマーはお肌のケアを目的として作られています。そのため、水の量や加湿の時間などが異なります。連続使用しても多くのフェイススチーマーの加湿時間は10分程度です。加湿が切れるたびにフェイススチーマーをオンしなければならず効率が悪く、睡眠時など連続で稼働させるのは困難です。

部屋全体を加湿するパワーもないため、フェイススチーマーを加湿器代わりにするのは難しいと言えます。

お湯を沸かす電気ケトルは加湿器の代わりになるのでしょうか。結論から言うと、電気ケトルは加湿の代わりになります。電気ケトルでの加湿の方法をご紹介します。

ケトルに水を入れて、蓋を開けた状態でスイッチを入れてお湯を沸かすだけです。1リットルの水は、約30分程度で空になります。普段リビングにあるもので、手軽に加湿できるものの本来の使い方ではなく、倒して火傷したり、空焚きが続くと火災の原因になるリスクもあるため、あまりおすすめの方法とは言えません。

1年を通して快適に過ごせる平均的な湿度は50〜60％と言われていますが、それよりも高すぎたり低すぎたりすることで起こりうるリスクがあります。湿度が高すぎると寝具や家具などに湿気がこもりやすくなり、カビやアレルギーなどの発生を誘発しやすくなります。

反対に、湿度が低すぎれば肌のカサつきや喉・鼻の乾燥が現れ、そのまま放っていれば肌トラブルや風邪などにつながりかねません。季節や湿度に合わせて加湿器のON・OFFをするのは面倒だと思っていた方も、ぜひこれからは平均的な湿度に注目してみてください。

実は、コーヒーフィルターを使っても加湿器を自作できます。材料は水分の吸収力がいいコーヒーフィルターがおすすめですが、ない場合はキッチンペーパーでも代用できます。作り方は簡単で、コーヒーフィルターを好きな形にまとめ、水の入ったコップに差しておけば加湿器に早変わりします。

さらにコップの代わりに、飲み口部分を切ったペットボトルで代用してもOKです。何枚かのコーヒーフォルターをまとめてクルクル丸め、ペットボトルのコップに挿していけば、ブーケのようなかわいい形の簡易加湿器を作れます。

この自作加湿器はインテリアとしてもかわいらしく、蒸気が吹き出ないのでPCなどの精密機器の近くに置いても安全です。

加湿器がなくても今すぐ始められる加湿方法はたくさんあります。今回ご紹介した中でピンときたものがあれば、ぜひ試してみてください。乾燥しがちな冬の時期をさまざまな知恵で乗り越えていきましょう。