業務用掃除機を家庭で使うのはOK？バキュームクリーナーとの違いデメリットも

掃除機には家庭用と業務用の2種類があります。オフィスなどで業務用掃除機を使っている人もいますよね。業務用掃除機及びバキュームクリーナーは、家庭で使う製品に比べるとサイズも大きく、重さも段違いです。また、稼働音も大きいので使用中は周囲の声が聞こえなくなる場合もあります。

家庭用と業務用の掃除機の1番大きな違いは、モーターのパワフルさと耐久性です。業務用の掃除機は家庭用よりも幅広い場所を掃除する機会が多いので、簡単には壊れません。また、バキュームの名にふさわしく、ホコリや小さいゴミだけでなく、濡れたゴミも吸い込みます。

しかし、上記の2点以外は家庭用の掃除機と大きな違いはありません。そのため、家が建っている場所によって砂ぼこりなどが多く、掃除機の寿命が短くて悩んでいる場合などは、業務用掃除機を使うのも1つの選択です。今回は、マキタのクリーナーなど家庭でも使えるおすすめ業務用掃除機5選を紹介します。

はじめに、業務用掃除機と家庭用掃除機の違いを解説します。具体的にどのような違いがあるのか、家庭用と業務用、それぞれの特徴やメリットに注目してください。

業務用の掃除機は、家庭用のものより長時間の使用を想定して作られています。そのため、プラスチックよりも金属の部品が多く、ちょっとやそっとでは壊れません。家庭用掃除機の寿命は8～12年ですが、業務用掃除機は15年近く持つものもあります。

しかし、その反面業務用の掃除機は重量があります。キャスターはついていますが、持ち上げるのに一苦労した経験があるかもしれません。また、業務用の掃除機は家庭用掃除機のようにパーツ交換ができない製品も多く、部品が壊れたら買い替えになる場合もあります。

業務用掃除機は、家庭用の掃除機より多種類のゴミを吸い込むように想定して作られています。家庭用の掃除機では吸い込めない大きさのゴミでも吸引可能です。機種によっては濡れたゴミも吸い込んでくれるほか、液体も吸引できる乾湿両用型も登場しています。

その反面、業務用掃除機は稼働音がうるさいといったデメリットがあります。家庭用の掃除機はかなり音が小さくなっているので、業務用掃除機の音の大きさに驚く方もいるかもしれません。また、モーターがパワフルな分掃除機のサイズが大きく、ある程度の置き場所を確保する必要があります。

業務用掃除機家庭用掃除機と比較すると約5倍程度の容量があります。そのため、ゴミ捨ての頻度が少なく済みます。ゴミ捨ての回数を減らせるので、広い場所を掃除する際もストレスなく快適です。また、たくさんのゴミを1度に吸い取りたい場合でも、最後まで吸引力が落ちません。

しかし、その一方で、紙パック式の場合は専用紙パックの価格が高いといったデメリットがあります。家庭用の数倍高い製品も珍しくありません。また、一般的なホームセンターなどには紙パックが販売されていない場合があり、手に入れるのに苦労する可能性もあります。

業務用掃除機は、家庭用掃除機に比べて多種類のゴミを吸い込めます。ホコリなど乾いたゴミはもちろん、濡れて重くなったゴミなども吸い込み可能です。また、機種によっては液体も吸い込めます。

そのため、多種多様なゴミがあって掃除が大変な場所の掃除に適しています。こまめに掃除方法を変える必要もないので、掃除中の手間を大幅に削減可能です。しかし、どんなゴミでも吸い込めるわけではありません。機種によっては液体は不可の場合もあるので、事前に吸引できるゴミの種類を確認しておきましょう。

一般的な掃除機は、室内での使用を前提としています。主にほこりやチリなどに対応しており、水分を含むゴミなどは故障の原因になるためNGです。いっぽう、バキュームクリーナーは室内に限らず屋外でも使用可能で、金属片や砂、粘性の高い液体まで吸い取れるところが大きな違いです。

業務用掃除機にもいろいろな種類があります。広い場所を効率よく掃除するための大型製品もあれば、狭い場所をこまめに掃除するためのコンパクトな製品も豊富です。また、最近は清掃業者にも女性スタッフが増えているので、女性でも扱いやすい製品が多くなりました。

「業務用掃除機　コンパクト」で検索すると小型の業務用掃除機がたくさんヒットします。小型の業務用掃除機であれば大型の製品と比べ稼働音も抑えられているので、騒音トラブルに発展する可能性が低くなります。家庭用掃除機では吸いきれない種類のゴミが出る家庭におすすめです。

業務用掃除機のデメリットでまず最初にでてくるのは、自宅での置き場所です。業務用掃除機は家庭用の掃除機よりも大きいため、使っていない時に保管する場所に困る方が多いです。また、本体の重量もあるため、移動させる時にも一苦労します。

キャニスター型は、掃除機の最もスタンダードな形です。キャニスター型の業務用掃除機は容量が大きく頑丈なのが一番のメリットとなります。そのため、広い部屋を掃除したり、ゴミをたくさん集めたりといったときに重宝します。

その一方で、家庭用の掃除機に比べるとどうしても本体が大きくなります。狭い部屋や廊下を掃除するのには適していません。重さも3kg～4kgと家庭用掃除機に比べて重い点がデメリットです。

「業務用」と銘打っているわけではありませんが、スティックタイプの掃除機のうち、耐久性が高くパワフルなものは業務用に分類されます。容量は小さいですが、パワフルで耐久性が高いので、戸建て住宅ならば、これ一台ですべての場所が掃除できます。

ただし、容量が小さいので大量のゴミを吸い込むには向いていません。その一方で、広いカーペットの敷かれた部屋の掃除にはぴったりです。

業務用のハンディタイプクリーナーは細かな場所を掃除したりソファーの上を掃除機がけしたりするのにぴったりです。家にソファーが複数ある場合におすすめです。ただし、容量は小さいのでこまめなゴミ捨てが必要です。

家庭用掃除機はあるけれど、もう1台掃除機がほしい方におすすめです。吸引力が強いので、ゴミが吸い込めずにイライラする必要もありません。

業務用のロボット掃除機は、家庭用に比べてパワフルでいろいろな種類のゴミを吸い込んでくれます。仕事などで外出しているときに家をきれいにしておいてほしい場合は、ロボット掃除機を選びましょう。

ただし、家庭用のロボット掃除機よりも機能が少ない製品が多く、床の障害物をこまめに避けるなどはできないと考えましょう。広い場所を掃除したい人向けです。

業務用掃除機にも紙パック式、サイクロン式などがあります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、使う場所やシーンを考えて選ぶのがおすすめです。

サイクロン式掃除機は長時間利用しても吸引力が変わらず、排気もきれいです。たとえば、お客様の前でも掃除機をかける必要が出てくるといった場合にはサイクロン掃除機がおすすめです。

ただし、ゴミをこまめに捨てないとすぐにエラーが出てしまうデメリットもあります。また、容量も紙パック式より小さい製品が多いので、大量のゴミを掃除したい場合には不向きです。

業務用掃除機には紙パック式のほかに布パック式があり、繰り返しゴミパックを使えます。費用が安くランニングコストも抑えられ、容量も大きい点がメリットです。その一方で、ゴミが溜まってくると吸引力が落ちやすくなります。また、布パック式の場合はホームセンターなどに売っていない場合が多く、入手に苦労する可能性もあります。

最近は、コードレスの業務用掃除機も出てきました。コードレス掃除機は持ち運びが簡単ですが、稼働時間が短いなどのデメリットもあります。どこで使うかをよく考えて選びましょう。

コードがある掃除機は充電を気にせず長時間使えます。広い場所を掃除するのにぴったりです。また、コードがある掃除機の方がパワーが大きくいろいろなゴミを吸い取れます。その一方で、コードが邪魔になり狭い場所は掃除しにくい場合もあります。また、電源を確保する必要があるので使える場所が限られている点もデメリットです。特に、屋外での使用には向いていません。

コードレス掃除機は場所を選ばずに使える点が最大のメリットです。特に、屋外や車の中などを掃除する際は重宝します。長時間掃除する場合が多いので、バッテリー容量の大きいものがおすすめです。しかし、手軽な分コードありの掃除機よりもパワーの面では劣ります。

電動工具で有名なマキタは、業務用掃除機も高く支持されています。集塵機と名称で販売されている業務用掃除機は、強い吸引力がありながら運転音が小さいのが特徴です。コードレスタイプはバッテリーの急速充電に定評があり、予備バッテリーがあれば連続使用も可能です。

日立の業務用掃除機は、クリーンな排気が支持されており、美容室など店舗の床掃除に使用されています。優れた耐久性とパワフルな吸引力がありますが、比較的静音です。また、機種によってボディに工夫が施されており、壁にぶつかっても傷を付けないようソフトバンパーを採用しています。

大手家電メーカーのパナソニックも、店舗使用の業務用掃除機をメインに取り扱っています。営業中でも使用できるほど稼働音を抑えており、コンパクトボディでも吸引力は抜群です。また、ロボット掃除機の販売もしており、レンタルも可能なので、気になる方はそちらもチェックしてください。

業務用掃除機にはいろいろな種類があります。吸えるゴミも製品によって違うので、どんなゴミを吸えるのか事前に確認しましょう。液体も吸える掃除機は大きくて高価なので、家庭では使いにくい場合もあります。

また、掃除機の重さも重要です。業務用掃除機の中には重さが5kgを超えるものもあります。重い掃除機は階段の上り下りはもちろん、ちょっとした段差を超えるのも難しくなります。キャスター付きの製品であっても軽いものを選びましょう。

さらに、メーカーの保証もチェックしてください。業務用掃除機は頑丈な分、細かい修理に対応していないケースもあります。特にホースなどは替えの部品がある方が便利です。

業務用掃除機は広い場所をパワフルに掃除するために作られています。しかし、コンパクトな製品を選べば十分に家庭でも使えます。掃除をする場所、取りたいゴミなどを明確にしてから掃除機を選ぶと失敗がありません。また、メーカーの保証などもよく調べてから購入すると、長く使えます。