トイレの床に掃除機はダメ？かけてしまったら？｜トイレに置く掃除機の必要性

トイレにホコリが溜まると他の場所と同様に掃除機をかけている方も少なくありません。トイレは毎日家族全員が使用する場所なので汚れやすく、ホコリや髪の毛が床に落ちていたら掃除機で吸うのが一番手軽です。

しかし、「トイレに掃除機をかけると不衛生・汚い」と耳にして驚く方も多いようです。清潔を保つために掃除機をかけるのに、なぜ「不衛生」といわれてしまうのでしょうか。また「トイレに掃除機を置くのもダメ」といった声もあります。

そこで今回はトイレに掃除機をかけてはダメな理由を解説します。また、トイレ用掃除機を用意せずにトイレに掃除機をかける際の工夫や、かけてしまった場合の対処法も紹介します。トイレの床に掃除機を使う際は、ぜひ参考にしてください。

「トイレに掃除機をかけてはダメ」「トイレに掃除機を置くのはダメ」といわれる理由は、掃除機は濡れている場所が苦手なためです。特に男性や子どもが使用したあとは飛び跳ねた尿が床に落ちていて、水分を吸い込むため故障につながる恐れがあります。

また、尿やホコリなどの汚れに触れるため掃除機のヘッドに菌が付着します。そのまま他の場所に移動して掃除機をかけてしまうと、ヘッドについた菌を別の部屋に広げてしまいます。きれいにするために掃除機をかけるのに、逆に不衛生といわれるのはこのためです。

うっかりトイレの床に掃除機をかけてしまった場合はどうしたらいいのかを見ていきます。まずは、掃除機のヘッドに水滴や汚れがついている恐れがあるため、除菌クリーナーで拭き取ります。そして、掃除機の中に溜まったゴミはフルになっていなくても処分してください。掃除機がサイクロン式であれば、ダストカップをきれいにします。

清掃方法は掃除機によって異なりますので、取扱説明書を確認するのがおすすめです。

掃除機に付属しているノズルが数種類ある場合、そのうち先の細いノズルをトイレ専用にするのがおすすめです。ノズルを使い分ければ、付着した菌を他の部屋に持ち込む心配がなくなります。

付属のノズルがない場合は、100均のダイソーに付け替えられる掃除機ノズルが売られています。先の細いすき間用やブラシがついているノズルもあります。安価なので、汚れたら買い替えやすいのも嬉しいです。

なお、細型ノズルはトイレットペーパーの芯を活用して自作できます。まず芯の片方をゴミが吸い込みやすいように斜めにカットします。反対側は数か所に切り込みをいれて、掃除機にはめたらテープで固定してください。この簡単な作業で使い捨てノズルが完成します。

掃除機のヘッドの1つをトイレ専用にするのが難しい方は、使用したあと除菌クリーナーでヘッドをきれいに拭くようにしましょう。拭く作業は少し手間ですが、トイレ用の除菌クリーナーを使えば拭き取ったあとそのままトイレに流せます。また、トイレに流す前に便器などの拭き掃除もまとめて行うようにすればトイレ全体の掃除が完了します。

ノズルを使い分けできなかったり毎回除菌するのが難しい方の最終手段は、掃除機をかける順番を決めてしまいます。最初に部屋やリビングを掃除し、トイレに掃除機をかけるのは最後です。

部屋から部屋に向かう途中でトイレがあるとつい寄ってしまいがちですが、トイレの菌を他の場所へ拡散しないのを重視するとトイレは最後に掃除するのが一番です。

トイレマットは掃除機を使わない方が清潔です。布製のトイレマットは細菌やウイルスが多く付着しています。マットに掃除機をかけると、掃除機の中が細菌やウイルスで汚染されてしまうのです。

トイレマットはカーペットクリーナーでほこりや髪の毛を取り除き、その後洗濯機に入れて洗いましょう。洗濯する際は漂白剤を使用すると汚れやにおいがしっかり落ちる上、除菌もできるので安心です。

トイレ掃除の基本は、掃除機をかける前にトイレ内にある荷物を運び出し、壁・窓など高い場所から専用のお掃除シートを使って拭き掃除をすることです。床は尿が飛沫している恐れがあるため、手前から奥へ拭きあげ、最後に掃除機をかけましょう。

トイレ掃除の基本は拭き掃除ですが、気になるところを拭いてから掃除機をかける場合は手前側がかけていきます。なぜなら、汚れている部分を踏まないようにするためです。奥からかけてしまうと汚れたところを先に踏んでしまいます。衛生面を考慮するなら手前から掃除機をかけるのがおすすめです。

トイレの床は掃除機をかけるだけではきれいになりません。飛び散った尿汚れは乾いたあとも床にこびりついているので、悪臭の原因になります。そのため便器と同じように床もトイレクリーナーを使って拭き掃除をする必要があります。

汚れがしつこい場合は、クエン酸を溶かしたスプレーを使うのがおすすめ。酸性の性質であるクエン酸はアルカリ性である尿汚れと中和するため、落としやすくなります。拭き掃除をして最後に掃除機をかければ汚れも臭いもすっきり落ちて、トイレが気持ちのいい空間になります。

トイレに掃除機を使いたい場合にはいくつかの気を付けるポイントがあり、工夫が必要です。大切なポイントとしては、トイレの菌を他の部屋に持ち込まないよう掃除機のヘッドを清潔を保つことです。また、床が濡れている状態で掃除機を使用しないよう気を付けてください。トイレはできるだけ拭き掃除メインできれいにしましょう。