【効果は？】空気清浄機の必要性を解説｜使わない方がいい？メリット・デメリットも

さまざまなメーカーから、多種多様な機能が搭載した機種が販売されている空気清浄機。空気清浄機は、機種やメーカーにもよりますが花粉やウイルスの除去に加え、消臭効果を持ち合わせるものが多く、自宅の環境によっては大活躍するアイテムです。

しかし、具体的に「どれくらいの効果が得られるのかわからない」「意味ない・効果ない？」「使わない方がいい」「一人暮らしではいらないのでは？」と思う人もいますよね。そのため、空気清浄機はどういう効果があり、どのようなシーンで必要性があるのか認識するのが大切です。

この記事では、空気清浄機を使うメリットとデメリット・期待できる効果・加湿機能について・フィルター交換不要の空気清浄機について解説します。寝室でも使える静音性の高いものや、自動掃除機能付きのものなどおすすめの空気清浄機10選もあわせて紹介するので、空気清浄機について知りたい方・導入を迷っている方はぜひ参考にしてください。

スギに代表される花粉、カビ、ホコリはアレル物質です。毎年スギ花粉に悩まされる人はも多いと思います。また、赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では、カビやホコリなどハウスダストには特に気をつけたいですよね。

粒子の大きさとして、スギ花粉が30～40μm、ハウスダストが10～40μmの大きさなので、空気清浄機があればHEPAフィルターがしっかり捕集します。室内の空気をきれいにして悩ましいアレルギー反応を改善したいなら、空気清浄機を設置するのがおすすめです。

大気汚染物質PM2.5や排気ガスが心配なら、空気清浄機の設置をおすすめします。自宅近くに道路があると、自動車から排出されるホルムアルデヒドなどの有害物質が健康に被害を及ぼす可能性があります。また、近年は大気汚染物質PM2.5を気にする方も多いかと思います。

これらについても、ほとんどの空気清浄機が採用しているHEPAフィルターで捕集ができます。ただし、大気汚染物質PM2.5の粒子は非常に小さく、高性能なフィルターを搭載した空気清浄機でないと吸収しきれない場合があるので選ぶ際には気を付けましょう。

空気清浄機を使用すれば、結核菌やその他の細菌を取り除けます。搭載されているフィルターや機能に依りますが、菌の大きさはおおよそ2～4μmなのでHEPAフィルターでほとんど捕集されると言えます。

インフルエンザウイルスは0.12μmとかなり微細ですが、ウイルスは表面にスパイクがあるのでHEPAフィルターに捕集される可能性が大きいです。ですが、新型コロナウイルスの除去については確実な研究がされていないため、過度な期待は禁物です。

部屋の嫌なにおいを除去したい方にも空気清浄機は必要です。梅雨時の洗濯物の生乾きの臭いも不快ですし、来客時にペットのにおいがするのは避けたいですよね。 自宅に喫煙者がいる場合・ペットを飼っている場合・室内干しが多い場合には、特に消臭機能に優れた空気清浄機を購入するのがおすすめです。

空気清浄機があれば、臭いを感じる前にセンサーが機能して不快な臭いを吸引します。過度に換気をしなくても、自動でパワーアップして臭い成分に働きかけるのでつねに爽やかな状態が保てます。

空気清浄機を設置するメリットは第一に花粉・ハウスダスト・カビなどアレル物質の除去に役立つ点です。アレルギーに悩まされている人は、空気清浄機の効果で楽になりますよ。

また、生活をしているとどうしても嫌なにおいが発生します。空気清浄機でペット・タバコ・生乾きの洗濯物などの生活臭を素早く取り去けます。 他にも、細菌やウィルスをおさえる作用があるので、風邪をひきやすい人は使用するのがおすすめです。

さらに加湿器機能がついた商品であれば、乾燥する季節には加湿しながらきれいな空気を循環し続け、最適な環境に保てます。

空気清浄機が部屋の空気を吸引するので、家具や雑貨、パソコンのキーボードの上にほこりがたまりにくくなります。普段のお掃除の手間が省ける・部屋のお掃除が楽になるのは、多くの人にとってメリットになりますよね。 

一人暮らしで忙しくてなかなか拭き掃除をしている暇がない方やきれい好きの方は、特に空気清浄機を設置すればメリットを実感できます。

空気清浄機は機能が多いほどランニングコストが高くなる傾向にある家電です。特に多機能な製品になるとフィルターの数も増え、長い目で見るとフィルターの交換でコストがかかります。

有名ブランドの高性能多機能タイプと、ノーブランドのリーズナブルなもので購入を迷っている場合があると思います。高性能な商品だと節電モードがついているものもありますが、本体価格が高い場合がほとんどです。

もともとアレルギーや持病などを持っていない方は、空気清浄機の効果が分かりづらいと感じる場合があります。センサー付きの空気清浄機の場合は、センサーがホコリやニオイに反応してパワーを上げて運転するので分かりやすいです。

また、フィルターの汚れ具合でも効果が感じやすいです。目には見えていなくても、フィルターには実は汚れがたくさん付着しています。しっかり空気をきれいにできているのか心配な方は、フィルターをチェックしてください。

空気清浄機はフィルターのお手入れに時間が取られます。メーカーやフィルターの種類によって異なりますが、最低でも1か月に1回は各フィルターのメンテナンスが必要です。その他に加湿器一体型なら加湿フィルターやタンクのヌメリ取りもしなければなりません。

いつも正常に機能させるためには、こまめなお手入れが必須です。最近は自動掃除機能が搭載された高機能モデルや、お手入れのしやすさにこだわったモデルも登場しているので、 購入の際はメンテナンスのしやすさも考えての検討をおすすめします。

部屋全体の空気を対流させきれいにするためには、6時間以上の連続運転が必要だと言われています。ニオイ・花粉・ホコリが気になった時だけ短時間稼働させるやり方では、効果を十分発揮させられません。弱運転でも構わないので、とにかく長時間使いましょう。

空気清浄機を設置する際は、効果を最大限に活かすためにも部屋の真ん中に置くのが理想です。商品によっては本体が大きくインテリアに馴染みにくいので、部屋の隅に避けてしまう方も多いですよね。

ですが、空気の循環と清浄効果を考えれば、なるべく室内の中心かもしくはホコリが侵入しやすい出入り口周辺に設置するのが効果的です。

空気清浄機は、部屋全体の空気を循環させてハウスダストや花粉を除去します。家具や家電の間に設置すると空気の対流が上手くいかず、効率的な稼働になりません。心当たりがあれば、余裕を持った場所に設置すると改善する可能性があります。以下の記事も参考にして、適切な場所に空気清浄機を設置してください。

花粉やホコリを吸着するフィルターは、空気清浄機の要になり、フィルター自体が汚れていると当然効果は落ちます。長期間掃除していない方は、お手入れを行いましょう。月に1回程度が目安です。加湿機能が搭載されているものは、タンク内部のお手入れも忘れずに行うのが大事です。

以下の記事では、空気清浄機のお手入れ方法について詳しく解説しています。

フィルターが不要な空気清浄機が気になっている方も多いでしょう。一般的な空気清浄機は取り込んだ空気をフィルターに通して、浮遊物やにおい成分を除去してきれいな空気を放出します。

一方フィルターがない空気清浄機はオゾンを利用する仕組みで空気をきれいにしています。オゾンはにおい成分を分解できるため、脱臭したりウィルスを除去したりする効果があります。フィルターがない空気清浄機のデメリットは、以下のとおりです。

• オゾンのにおいが刺激的に感じる方も
• 清浄力はフィルターつきのタイプよりも劣る
• シャープ・アイリスオーヤマなどの人気メーカーからは販売されていない

空気清浄機を最大限に活かして使用するには、季節や室温にあわせて設置場所を変えてみるのが最も効果的です。ここでは、夏・冬に最適な置き場所と理由を解説します。

夏の暑い時期には、エアコンで部屋全体を冷やす家庭が多いかと思います。冷たい風は下に溜まるため、部屋の下部に温度の低い空気が対流しがちです。両方を効果的に使用するには、エアコンを上向きに、空気清浄機を下向きに循環させるのがベストです。

エアコンの風向きを上にしていれば部屋全体が効率よく冷え、空気清浄機を下向きにしていれば冷えた空気に妨げられずに稼働します。

冬場の寒い時期には、暖房器具としてエアコンを使用する家庭も多いですよね。暖かい空気は部屋の上に溜まるため、エアコンを下向きに使うと効果的です。その際は、空気清浄機をエアコンと平行に設置するようにしましょう。

向かい合わせにすれば、エアコンの風を妨げずに空気の洗浄ができます。

空気清浄機の必要性は部屋ばかりでなく、クローゼットや玄関、脱衣所にもあります。ダニやホコリの多い場所や湿気のたまりやすい水回りで機能する家電のため、高性能のブランドの機種からリーズナブルなノーブランドな機種まで使い分けると、さらに快適に過ごせます。この記事を参考に、ぜひ空気清浄機を導入して快適な生活を手に入れましょう。