空気清浄機は24時間つけっぱなしで大丈夫？寝るときや外出時など【火事の心配は？】

花粉症シーズンの到来や子どもが生まれたタイミングで空気清浄機の購入を検討する方は多いです。また、ウイルスの感染対策のため、少しでも室内の空気をきれいにしたい思いから、空気清浄機を購入し使用する方が増えています。

空気清浄機を使うにあたって「電気代が気になるからつけっぱなしをやめた」「寝る時や外出時にずっとつけたままにしていて火事にならないの？」と心配になる方もいます。気になるのは、24時間つけっぱなしにしたときの電気代や安全性です。

この記事では「空気清浄機は一日中つけっぱなしでも大丈夫なのか？」について解説します。また、空気清浄機の寿命についてや効果を高めるための使い方、おすすめ空気清浄機5選もご紹介しています。ぜひ最後までチェックして空気の室内で過ごしてください。

空気清浄機の主な役割は

• 目に見えないウイルスやほこりを除去する
• においの元を不活性化し、消臭する

空気清浄機には数層のフィルターが内蔵されており、汚れた空気を吸い込むとそのフィルターを通して目に見えないほこり・ウイルス・花粉などを除去し、きれいな空気を排出する仕組みです。

空気清浄機を止めている時間はもちろん空気が浄化されませんし、決まった適用床面積に合わせて空気清浄機を購入しても、全体の空気をきれいにするまでには数分かかります。ある程度つけっぱなしにしないと、空気清浄機は本来の役割を果たせません。

空気清浄機はつけっぱなしを前提として作られているので、長時間つけていたところで基本的には火災の心配はありません。しかし、空気清浄機もコンセントを繋いで稼働する家電なので、旅行などで数日間家を空けるときは切っておいた方がいいです。

自宅に誰もいなければ空気清浄機をつける必要はない上、その分電気代もかかるので切っておくのが無難な選択です。

空気清浄機は寝る時もつけっぱなした方がいいです。上述した通り、空気清浄機は基本的につけっぱなしにしておく家電であり、その方が効果が高くなるためです。寝ている間もホコリやウイルス、臭いの粒子を吸い込んで空気を綺麗にしてくれます。

つけっぱなしだと喉が痛いと感じるので、つけっぱなしを避けている方も見受けられます。しかし、それには以下のような原因があり、メンテナンスや使い方を見直せば喉が痛くなるのを防げます。

空気清浄機は汚れやすくカビが発生しやすいので、フィルターやタンクをこまめに掃除しましょう。加湿機能を使う際は湿度を40～60％に保つのが大切です。湿度を上げすぎるとカビが繁殖しやすく、喉が痛い原因になります。また、イオン機能が体に合っていない場合もあります。

加湿機能に使う水は水道水を使用してください。水道水は塩素で殺菌されているので、カビが繁殖しにくいためです。どうしても水道水ではない水を使いたい場合は、こまめに手入れをしましょう。詳しくは下記記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

空気清浄機のフィルターには吸い込んだ空気中の汚れが溜まるので、こまめに掃除をしましょう。メンテナンスする時期はメーカーや商品によって異なりますが、1ヶ月に1回を目安にしてください。

フィルターのお手入れが面倒な方には、メンテナンスフリーの空気清浄機がおすすめです。普段のお手入れをする必要がなく、半年~1年に1回フィルターを交換するだけでいい商品や、フィルターがない商品まで、お手入れの手間が省ける空気清浄機があります。

以下の記事では、メンテナンスフリーの空気清浄機について紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。

空気清浄機には適用床面積があり、これに合わせて空気清浄機を選ぶ必要があります。日本電機工業会では、適用床面積を「規定の粉塵濃度の汚れを30分で清浄できるお部屋の広さ」と定めています。したがって、適用床面積が広いほど浄化スピードが速くなります。

空気清浄機を選ぶとき「8畳のお部屋に使いたいから8畳用のものを」と考えがちですが、より高い効果を発揮させたいならお部屋よりも広い適用床面積の製品がおすすめです。適用床面積は最低限の目安と考え、部屋の広さより2～3倍大きいものを選ぶとより効果的です。

空気清浄機を効果的に使うためには、空気が循環している場所に置くのがポイントです。空気が循環している場所の方がより多くの空気を浄化できるので効率がアップします。

たとえば、玄関やエアコンの前などがおすすめです。邪魔にならないようにとお部屋の隅に置くのは非常にもったいないです。置く場所を工夫すれば、フルパワーで稼働させなくても効果を発揮できて節電にもつながります。

以下の記事では、空気清浄機を効果的に使える置き場所について詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

さらに空気清浄機の効果を高めるためには、サーキュレーターを使って空気を循環させるのもおすすめです。空気清浄機には汚れを吸い込みろ過する働きがありますが、吸い込む力自体はあまり強くありません。空気が循環していないと遠い場所の空気をなかなか取り込めず効率が悪くなってしまいます。

サーキュレーターを使えば、床に落ちたホコリや花粉なども効率的に空気清浄機に取り込ませられます。サーキュレーターを用意できない場合は、こまめに換気するなどして対策をしましょう。

製品によって異なりますが、標準モードでつけっぱなしにした場合、空気清浄機の電気代は1ヶ月でだいたい500円前後です。弱モードなら月100円前後、強モードなら月1,000～2,000円になります。一般家庭で強モードで使い続ける場合はほぼないので、つけっぱなしにしても家計を圧迫するほどの電気代にはなりません。

エアコンなら1時間で15～20円、加湿器（気化式）なら1時間で3.5～7円程度の電気代がかかるので、空気清浄機は比較的電気代の安い空調家電です。

電気代の他に気になるのが、空気清浄機の寿命です。つけっぱなしで使うと空気清浄機の寿命が縮まるのではないかと心配になりませんか？使用頻度や使い方にもよりますが、空気清浄機の寿命はだいたい10年くらいです。

つけっぱなしで使うとフィルターが汚れるスピードが速くなりますが、こまめに掃除したり適切なタイミングで交換したりすれば、長持ちさせられます。適切な使い方をするなら、つけっぱなしによる劣化はあまり気にしなくて構いません。

旅行するときの対応でもご紹介しましたが、空気清浄機はつけっぱなしで使うのが前提で作られたものなので、正しく使えば火事にはなりません。

火災になる原因としては、

• 正しいメンテナンスが行えていなかった場合
• プラグにほこりが溜まっていた場合
• リコール品だった場合

が挙げられます。定期的に行うべきメンテナンスを長い間怠ったり、コンセントのプラグにホコリが溜まっていたりすると火災になる危険があるので、つけっぱなしにしていても普段からお手入れを欠かさず行えば火災の原因は防げます。

「24時間喚起をしていれば、空気清浄機を付ける必要はないのでは？」と思う方もいるでしょう。しかし、喚起と空気清浄機は役割が全く異なります。換気は室内外の空気の入れ替え、空気清浄はほこりや空気の汚れをキャッチして除去し、室内の空気だけを綺麗にします。

空気清浄機は、喚起のように外の空気を取り込めません。そのため在宅時だけでなく24時間常に稼働させておきましょう。一度で空気の汚れを取り除けるわけではなく、何度も空気を取り込んで徐々に室内の空気を綺麗にしていくからです。

空気清浄機を何台購入すればいいのか、迷っている方も多いでしょう。ほかの多くの家電のように、一家に一台あればいいと思っている方もいます。しかし花粉・ほこりなどの物質は、窓・ドア・ベランダなど家のいろいろ場所から入ってきます。そのため1台ではなく、各部屋に設置するとより効果的です。

空気清浄機をつけっぱなしにしていいのか心配だった方も、この記事を読んでつけっぱなしの方がいい理由に納得していただけたでしょうか。空気清浄機を効果的に使用して、快適な部屋で過ごしましょう。