無刻印キーボードおすすめ10選｜文字なし・印字なしのメリットは？

「できるだけシンプルなキーボードが欲しい」と思う方も多いです。そんな方には、無刻印キーボードがおすすめします。無刻印キーボードとは、その名の通り一切刻印されていないキーボードです。

通常のキーボードよりもモノトーンでおしゃれな雰囲気があります。しかし、無刻印キーボードにもさまざまな種類があり、選び方に悩んでしまいます。また、無刻印キーボードには、おすすめできる方とできない方がいるのです。

今回は、「無印・印字なしのメリットは？」など、無刻印キーボードの気になる点についてまとめました。無刻印キーボードが向いている方、失敗しない無刻印キーボードの選び方などを徹底解説します。また、おすすめの無刻印キーボード10選や、今持っているキーボードを無刻印化する方法もご紹介しますので、ご参考ください。

そもそも無刻印キーボードとは、キーの表面に印字や刻印が何もないキーボードです。キーを目視できないため、タッチタイピングが必須となります。キーボード操作に慣れていて、タッチタイピングができる方なら、無刻印キーボードでも問題ありません。

万が一無刻印キーボードを使いこなせなかった場合は、刻印付きのキーキャップを買って交換すればOKです。なぜ、わざわざ無刻印キーボードを使用するのか気になります。無刻印キーボードのメリットについて見ていきます。

• シンプルで見た目がおしゃれ
• 圧倒的な存在感
• セキュリティ対策ができる

無刻印キーボードは洗練されたインテリアのような見た目です。とてもスマートで存在感があり、デスクに置いてあると知性が感じられます。見た目だけでないメリットは、セキュリティ面です。パスワードを入力する際、手元を見られても判別しにくく、タッチタイピングが得意な方でないと勝手にパソコンが触りづらくなります。

無刻印といった特徴から、無刻印キーボードは人を選ぶのも確かです。実際に使ってみて、「無刻印キーボードでは思うようにタイピングできない」といった問題に直面する場合があります。失敗しないためにも、無刻印キーボードをおすすめできない方について解説します。

キーボードに一切刻印されていないため、無刻印キーボードはブラインドタッチが必須です。ブラインドタッチができないのに使うと、タイピング速度が劇的に悪化してしまう恐れがあります。

そのため、ブラインドタッチを習得してから無刻印キーボードを買うのがおすすめです。ただ、無刻印キーボードを使うとブラインドタッチの練習になるメリットはあります。

自分がブラインドタッチを完璧に取得していても、取得していない家族や同居人がいると、無印・文字なしの無刻印キーボードに戸惑ってしまいます。そのため、無刻印キーボードは共用キーボードとしては向きません。

しかし、自分用の無刻印キーボードと、同居人用のキーボードをそれぞれ用意すれば対処できます。ただ、PCを利用する度にキーボードを付け替えなければいけないので、手間がかかるのは事実です。

キーボードを持ち運びたい方はサイズや重量に注目して選びましょう。テンキーがなくてBluetooth対応のキーボードはコンパクトなタイプが多く、カバンの中に入れても荷物を圧迫しにくいです。

コンパクトなキーボードは手や指を動かす範囲が狭いため、長時間タイピングしても疲れにくくなります。キーボードを持ち運びたい方だけでなく、作業の負担を減らしたい方にもおすすめです。

キーボードには、主に有線と無線の2つの接続方式があります。それぞれの違いはケーブルの有無ですが、使い勝手に関わるので必ずチェックしましょう。ここでは、無線・有線キーボードの特徴を解説します。

無線タイプは、ケーブルレスのキーボードです。パソコンのUSBポートにレシーバーを付けて通信する方式が主で、ケーブルがないのでパソコンとキーボードの距離をかなり離しても使用できます。また、ケーブルが邪魔にならないのもメリットです。

しかし、消耗品の電池が必要なのでランニングコストがかかります。また、モデルによってはキー入力に遅延が発生するので注意しましょう。

有線タイプは、ケーブルが付いているキーボードで、パソコンのUSBポートに接続して使います。USBポートに接続するだけで使える簡単さや、電池不要で使用できるのがメリットです。無線式に比べて価格も安い傾向にあります。

しかし、パソコンから距離を離して使えないのがデメリットです。また、コードが邪魔でわずわらしさを感じる場合があります。

無線式、いわゆる2.4GHz無線のキーボードは、パソコンにレシーバーを取り付けて使います。レシーバーはUSB式がほとんどで、パソコン以外のUSBポートが設けられていない機器には使えません。

一方でBluetooth式は、スマホやタブレットなどのBluetooth接続可能な機器に使用できます。Bluetoothのみで接続するため、受信用レシーバーのようなアイテムは不要です。

メンブレンは、キーの上下にある2～3枚の接点シートが接触し、キー入力を認識する構造です。キーと接点の間にラバーカップと呼ばれるゴムが設けられており、そのゴムの反発でキーを戻します。

このようにシンプルな構造なので、他の構造と比べてコスパがいいです。また、液体に強いのもメリットです。しかし、キーの中央以外は反応が悪い場合があります。

パンタグラフの仕組みはメンブレンと同じですが、パンタグラフの方が薄型なのが特徴です。その分コンパクトであり、ノートパソコンや薄型キーボードなどに多く採用されています。その手のキーボードに慣れている方なら馴染みやすい仕様です。

また、ラバーカップが薄いので打ち心地がとても軽いです。そして、キーのどの部分を押しても均等に反応します。

メカニカルは、キーの内部に機械式スイッチと金属バネを搭載した構造で、スイッチが接点に触れてキー入力を認識する仕組みです。メンブレンやパンタグラフと違ってバネを使っているので、キーの沈み・戻りがなめらかです。

しっかりとしたタイプ感があり、独特なカチカチ・カタカタなどの打鍵音を楽しめます。耐久性が高いですが、その分価格も高いのがデメリットです。

静電容量無接点式は、静電気を利用してキー入力を認識させる構造です。他のキーボードと違って、物理的な接点がありません。その特徴からスイッチが摩耗せず、半永久的に使い続けられます。

打鍵音が静かでふわっとした打心地を楽しめるのもメリットです。しかし、特殊な構造なのでキーボードの中ではトップクラスで高価格です。

Nキーロールオーバーは、複数のキーを同時押しした場合に、押したキーをすべて認識させる機能です。Nに入る数だけキーの同時押しが可能で、たとえば10キーロールオーバーなら1度に10個のキーを認識できます。

また、すべてのキーを同時認識できるモデルもあります。キーの同時押しが必要なPCゲームをする方は、この機能を必ずチェックしましょう。

無刻印キーボードはメーカーで選ぶのも手です。ハードウェアなどの開発・製造を行う日本のメーカーPFUは、キーボードシリーズのHHKB（Happy Hacking Keyboard）の中で無刻印モデルも販売しています。「静電容量無接点方式」による極上のキータッチと、静音かつ高速タイピングができる「HYBRID Type-S」構造が特徴です。

また、自社ブランド「FILCO」を展開するダイヤテックは、すべての印字をキートップ前面のみに施した、一見無刻印に見えるキーボードを販売しています。無刻印キーボードが気になるけど、全く印字がないのは不安な方におすすめです。

MacBookのキーボードを使っているなら、専用の無刻印シールを使うのがおすすめです。シールなので、キーボードのキーに貼るだけで無刻印化できます。もし、元の状態に戻したくなったら、シールを剥がすだけなので簡単です。シールを選ぶ際はキーボードの色に合わせたものを選びましょう。

無刻印シールはMacBook用のものがほとんどで、デスクトップ用の商品はありません。そこでおすすめなのが、無刻印キャップです。

今使っているキーキャップと交換する手間が掛かりますが、キーボードを完全無刻印化できます。無刻印キャップの色によっては、キーボードをおしゃれにアレンジするのも可能です。

「自作PCに無刻印キーボードを採用したい」と思う方もいますよね。メカニカルキーボードは1からキータイプを選んで組み立てるので、無刻印のパーツを使えば実現できます。

自作PCのキーボードをメカニカルにする予定なら、その点も意識しましょう。打心地や打鍵音を理想的なものにするために、軸にも注目すると完璧です。

ローマ字入力専門の方・タッチタイピングを取得した方の中には、「カナ表記だけいらない」と思う方もいますよね。そんな方には、かな刻印なしのモデルをおすすめします。必要な英字表記のみのため、すっきりとした印象で見やすいのがメリットです。

ブラインドタッチが必須な無刻印キーボードですが、キーボード操作に慣れれば問題なく使えます。自信がある方は、ぜひ挑戦しましょう。記事内で紹介した無刻印キーボードもおすすめなので、興味がある方は購入を検討してみてください。