普段使いにおすすめのイヤモニ10選｜メリットやイヤホンとの違いを解説【音楽鑑賞】

イヤーモニター、通称「イヤモニ」はライブでアーティストが耳に付けています。高音質でクリアな音が聴けるので、主に音楽関係の仕事の現場で使われていますが、最近ではさまざまなメーカーが普段使いができるイヤモニが販売されています。

高音質な音楽を楽しみたい、よりクリアな音で映画やアニメ鑑賞をしたい方におすすめで、遮音性が高くしっかり音に集中できるところも魅力です。しかし、イヤモニの種類が豊富なので、どれを選べばいいのか悩む方もいますよね。

本記事では、イヤモニのメイクや選び方など詳しく解説します。普段使いにおすすめの商品も紹介するので最後まで読んで参考にしてください。自分に合ったイヤモニを見つけて高音質な音楽を楽しみましょう！

イヤモニとは、正確に音を聞き取るためのモニター用イヤホンのことです。ライブや作曲などプロ用によく使われており、高音質な音が聴けて遮音性に優れている特徴があります。イヤホンとの大きな違いは聴こえてくる「音」です。

イヤホンは音楽鑑賞用のアイテムなので、音が聴こえやすいように調整されています。対してイヤモニは改変されていないそのままの音を聴けるので、イヤホンより多くの音の情報を耳から拾うことが可能です。

イヤモニは高性能なイヤホンですがメリット・デメリットがあるので詳しく説明します。使う際の注意点も含まれているので、最後までしっかり読んで参考にしてください。

イヤモニは、イヤホンでは分からないアーティストの息づかいや細かい音まで表現できるので、高音質で美しい音楽を楽しめるのが特徴です。そして、耳に挿入して使うカナル型を採用しています。

遮音性に優れており耳栓のように使うので、周囲の音に邪魔されずに音にしっかり集中できます。音楽鑑賞はもちろん、映画やアニメ鑑賞をする際にも使えて便利ですよ。

高性能なイヤモニですが、遮音性が高いことから外での使用はおすすめできません。周囲の音が聞き取りにくいので、運転や歩行中に使うと危険です。また、有線タイプだと動いた際に服に擦れて発生するタッチノイズが原因で快適に音楽を楽しめません。

他にも、長時間使用すると耳が疲れやすいというデメリットがあります。それは、耳に密着させて使うことにより、音がダイレクトに鼓膜まで伝わるためです。さらに、肌に当たる部分は皮脂や油で汚れるので、定期的にイヤーピースの掃除を行う必要があります。

カスタムはオーダーメイドで好きなデザインを選べて、個人の耳の形に合うよう作られます。耳にしっかりフィットするので、イヤーピースを付ける必要がなくイヤホン本来の性能を体感することが可能です。ただし、価格相場が10万円程かかるので普段使いには不向きです。

市販品は家電量販店や通販で販売されており、付属品や別売りのイヤーピースを付けて使います。カスタムと比べて数千円から購入できるところが魅力です。この記事では主に、普段使いできる市販品のイヤモニに焦点を当てて解説します。

3種類の中で最もポピュラーなドライバーユニットが、ダイナミック型です。低音から高音まで幅広く音を表現することが可能です。特に低音の表現に優れており、パワフルで迫力のある音が聴けます。きれいな音質なので、音楽や動画などさまざまな場面で使えて便利です。

価格は比較的リーズナブルなものが多く、初心者でも安心して使えます。ただし、小型化が難しくイヤホンサイズが少し大きくなるので、事前にサイズが合うか確認しましょう。

バランスドアーマチュア型は中音から高音までの表現が得意です。微細な音の変化も聞き取れるので、モニター用イヤホンとしてよく使われており、補聴器にもバランスドアーマチュアドライバーが搭載されています。

音の聞き分けができるので音楽制作に従事している方や、管・弦楽器の演奏を聴く際におすすめです。ただし構造上、低音が出にくいデメリットがあります。また、複雑な構造のため価格も高額なものが多いです。

ダイナミックとバランスドアーマチュアを使っているのがハイブリット型です。低音から高音までバランスよく音を表現でき、パワフルで正確な音が聴けます。微細な音の変化も分かるので、普段使いからモニター用までどの場面でも使うことが可能です。

ただし、2つのドライバーユニットのいいところをあわせているので費用も高額です。本格的に音楽を楽しみたい方は検討してみましょう。中には低価格で販売しているメーカーもあります。

イヤーピースはシリコンゴム製とウレタン製の2つに分かれます。ここでは2つのイヤーピースの違いや特徴を説明しますので、ポイントを押さえて自分の耳に合うイヤピースを選ぶ参考にしてください。

シリコンゴム製は柔らかくて耳触りがいいので長時間付けても耳が疲れにくく、耐久性があり長く使えるところがメリットです。また水洗いができ、使用した後も清潔に保てます。維持費がかからないので、費用をかけず長く使いたい方におすすめです。

ただし、遮音性に欠けており音楽関係の仕事で使う際は不向きです。ウレタン製と比べて密着度は落ちますが、耳に優しいイヤーピースといえます。

ウレタン製は耳に密着するので遮音性が高く、クリアな音がしっかり聴けます。仕事や音楽・動画鑑賞に集中したい方におすすめです。ただし、密着する分耳に負担がかかるので、長時間の使用は注意が必要です。

また、水洗い不可なので使い捨てで1か月を目安に交換する必要があります。維持費はかかりますが低価格で購入できるので、メンテナンスが面倒な方におすすめです。

インピーダンスとはΩ（オーム）で表示される電気抵抗の数字のことで、1～100Ωまで機器によってさまざまあります。値が大きいほど伝わる音が小さくなり、細かいノイズがカットされるので高音質な音を楽しむことが可能です。

ただし、値が大きすぎるとアンプが必要になります。使う端末とインピーダンスの値の差が極端に違うと故障する場合があるので注意が必要です。スマホや音楽プレーヤーを含む、デジタルオーディオプレーヤー用イヤモニには16～32Ωを目安に選んでくださいね。

イヤモニは繊細な構造をしており、水に濡れるとすぐに故障します。そのため外に持ち出して使う方は防水機能が付いているものがおすすめです。これなら外出中突然の雨が降っても安心です。

また、防水性能は「IPX」に続く数字で確認でき、数字が大きいほど防水性能が上がります。イヤモニの場合IPX6以上を目安に選ぶようにしてください。

普段使いをする場合、音質だけでなく耐久性にも気を配る必要があります。たとえば、移動時にケーブルが絡まって故障したり、断線したりすることもあるので断線対策もできるリケーブル式のイヤモニがおすすめです。

また、ケーブルの素材によって音質の向上が期待できます。音の変化を楽しみたい方は、素材の違うケーブルを使ってみてくださいね。

最近はワイヤレスタイプのイヤモニが人気です。価格は高いですが動きに制限されず、高音質な音楽を聴けるところが魅力です。なかには外音取り込み機能が付いたものがあり、外でも安心して使えます。ただし、ワイヤレスタイプだと音の遅延が発生する可能性があります。

普段使いには問題ありませんが、演奏やライブ用には不向きです。次の内容ではワイヤレスタイプを紹介するのでイヤモニ選びの参考にしてくださいね。

Shure（シュア）は、80年以上の歴史を誇るアメリカの老舗音響メーカーです。Shureのイヤホンは長年培った独自の技術を駆使した品質の高さが魅力で、プロの現場でも使われているモデルもあります。

さらに、お手頃価格のエントリーモデルも充実しており、価格が安くても優れた遮音性が魅力です。また、Shureのイヤホンのサウンドは原音に忠実なため、イヤモニとして使用するのにうってつけです。

SENNHEISER（ゼンハイザー）は、1945年にドイツで創業した音響機器メーカーです。ゼンハイザーのイヤホンは、原音に忠実でクリアな音質が特徴です。また、フラットでバランスがよく、どんなジャンルの音楽でもスタンダードな音質で聴けます。

そのため、イヤモニとして使用するのはもちろん、ゲーム用として使いたい方にも適しています。脚色がない分、聴きやすく多くの方に好まれる音質のため、1つ持っておいて損はありません。価格帯もハイエンドモデルのみならず、エントリーモデルまで幅広く取り揃えているため、気軽に購入できます。

イヤモニを購入するなら寿命も気になるところです。しかし、イヤモニの寿命は使用環境やメンテナンスが大きく影響するため、明確な寿命はありません。メンテナンスを行わなかった場合の目安は、使用頻度が高い場合は半年～1年、普段使いで2～3年ほどです。

しかし、定期的に修理・メンテナンスを行うことで寿命が長くなる可能性が高くなります。お気に入りのイヤホンを長く愛用したい方は、手間に思わずメンテナンスを行いましょう。

日常でよりクリアで美しい音楽を聴きたい方、動画鑑賞をしたい方はイヤモニがおすすめです。ただ、普段使いをする場合は音質だけでなく、耐久性にも注目して選ぶ必要があります。自分に合うイヤモニを見つけて高音質な音楽を楽しみましょう。