カスタムIEMで自分にぴったりのイヤホンを!購入方法・価格相場も

プロの音楽家も愛用しているイヤホン「カスタムIEM」をご存知ですか?既存イヤホンの装着感に不満な方は、自分の耳に合わせた世界に1つの自分専用イヤホンが作れるカスタムIEMがおすすめです。今回はそんなカスタムIEMの魅力・購入するまでのフロー・注意点などを詳細に解説します。

2021/10/22 更新

カスタムIEMというワードを聞いたことがありますか?IEMとはカスタム・イン・イヤー・モニター(通称イヤモニ)の略称です。もともとはミュージシャンの聴覚保護や、パフォーマンス中の演奏音を正確にモニタリングするために開発されたものですが、もちろん一般人でも購入できます。

 

カスタムIEMはその名の通り自分の耳型に合わせて作るので、耳にピッタリとフィットして外れにくいのが特徴です。通常のイヤホンが落ちやすかったり、耳に合わずに疲れやすかったりして悩んでいる方にはカスタムIEMがおすすめです。

 

今回はそんなカスタムIEMについて徹底解説します。購入方法・価格相場・メリットデメリット・おすすめメーカーなど細かくご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

カスタムIEMには通常のイヤホンと異なる特徴がいくつかあります。既存のイヤホンと比較すると高価なものが多く、専用にカスタムするため時間も必要です。そのため、購入前にはメリット・デメリットをしっかり把握しておくことが大切です。

メリット

まずはカスタムIEMならではのメリットを解説します。フィット感・遮音性・デザインといった既存のイヤホンにはない魅力が満載です。それぞれについて詳細をご紹介します。

抜群のフィット感が得られる

1人1人の耳型に合わせて形を決めるので、ピッタリと耳にフィットするのが特徴です。また、既存のイヤホンの場合はイヤーピース(耳に固定するためのゴム製のパーツ)のサイズが合わないことがありますが、カスタムIEMはイヤーピース不要なため心配ありません。

 

ちょっとした衝撃であればイヤホンがずれたり外れたりする事はほとんどないので、紛失の不安なく扱える点もメリットです。

優れた遮音性で周りの音が気にならない

耳型に合わせた形状によって、耳穴とイヤモニの間にはほとんど隙間が生まれません。遮音性に優れているため、騒音が激しい野外でも周囲のノイズを気にせず使用可能です。

 

また、電車やバスといった狭い空間でも音漏れを心配することなく音楽を楽しめます。そのうえ必要以上に音量を上げなくてもいいので、使い方次第で聴力の保護にも繋がります。

オリジナルのデザインが作れる

素材や色をチョイスして、自分好みのデザインを作れるのがカスタムIEMの醍醐味です。クールなテクスチャを使ってシックな印象にしたりラメをあしらって華やかなイメージにしたりと、自分のスタイルに合わせて独自のカスタムが可能です。イラストやロゴなどを入れることで、よりオリジナル性を高める方もいるようです。

デメリット

今ご紹介したメリットの裏側と言える項目です。カスタム製品であるからこそ注意すべきポイントをご紹介します。カスタムIEMを購入する前にぜひチェックしてください。

納期がかかる

耳型を送ってからハンドメイドで作り始めるため、即購入して使用できる通常のイヤホンと比べるとどうしても使用開始までに時間がかかります。納期は早くて1か月ほど、一般的に2~3か月程度が目安です。使用したい日が決まっている方には、余裕を見て早めに注文することをおすすめします。

購入後に再調整が必要になる可能性あり

耳型に合わせて作るカスタムIEMですが、1回ではサイズがぴったり合わないこともあります。サイズが合わない原因の1つとして挙げられるのが、ハンドメイドなため製作の過程で多少の誤差が出ることです。

 

もう1つの原因としては、送った耳型と着用した時の耳の形が異なっていることが考えられます。手足がむくむのと同様に耳もむくむため、体調によって耳型が変化し装着感が変わるのです。

カスタムIEMを注文してから後悔することのないように、以下のポイントは必ず確認してください。オーダーメイドするからには確実に使用できるよう事前準備をすることが大切です。

耳の状態によってはカスタムIEMを作れない

耳に疾患がある方や耳型を取れない方はカスタムIEMを作れません。耳の形状・健康状態を確認したうえで、カスタムIEMが作れるのかを慎重に判断してください。また、18歳以下の方は耳型を取る際に保護者の同伴を求められる場合があります。

 

メーカーや耳型を取る業者によって非対応の条件提示が異なるので、ホームページなどで事前にチェックしてください。

車や自転車の運転中、歩行中の使用禁止が同意事項になっている

カスタムIEMは遮音性が極めて高く、外部の音がほぼ聞こえない状態になります。そのため、自動車・バイク・自転車の運転中や走行・歩行中の使用はたいへん危険です。そのようなシーンでの使用禁止が、カスタムIEMをオーダーする際の同意事項となっている場合がほとんどです。

 

通勤・通学時の移動中に使用を予定していた方は、せっかく購入しても使えない可能性があるので注意してください。

1点ものにつき基本的に返品・キャンセル不可

1つ1つハンドメイドで製作されるため、基本的に注文後のキャンセルや返品・交換はできません。初期不良があった場合はメーカーに送れば修理に応じてもらえます。返品・交換・修理に関してはHPや注文フォームに但し書きがされているので、必ず購入前に確認してください。

カスタムIEMは2万円台の安いものから10万以上の高級品まで幅がありますが、初めて購入する方には5万円~7万前後の価格帯が人気です。

 

機能・デザインといったこだわりたいポイントに合わせて予算を決めてください。また、カスタムIEM本体の価格とは別に耳型を採取する費用がかかるので注意してください。

欲しい機種が決まったらいよいよ注文へ進みます。ここでは基本的なWebでの注文フローをご紹介します。代金の支払いから耳型採取の方法・注意点まで順を追って説明しますので、ぜひ参考にしてください。

Webから注文し代金を払う

各メーカーのオーダーフォームから、好みのモデル・オプションを指示に従って選択します。このとき、同意事項を必ず確認したうえで注文するようにして下さい。注文後にオーダー確認のメールが届きます。

 

メールを開くと支払いページへの案内があるので、内容を確認して代金を支払います。耳型を取る「インプレッション代金」は別途補聴器店での支払いになることがほとんどです。

耳型を採取する

耳型の採取はカスタムIEMを作成するうえで最も重要なステップです。良いコンデションで耳型が取れるように、事前のケアや準備をしっかり行って挑むことをおすすめします。

耳型の採取は対応補聴器店で

耳型の採取は業者の補聴器店もしくは、カスタムIEMの耳型採取に対応している補聴器店で行えます。オーダーフォームに沿って進むとWebにインプレッション採取店舗の案内がありますので、まずはお近くの店舗を検索してください。店舗が決まったら事前予約をしたうえで、採取当日までの注意事項を確認することをおすすめします。

耳型を採取するときのポイント

耳はその日の体調によっても形状が変化します。良いコンディションで耳型を採取するためのチェックポイントをまとめました。以下の4点を守るように心がけてください。

 

  1. 耳鼻科で事前に耳の中に異常がないかを確認してもらう。
  2. 耳掃除は当日を避けて2日前までに行う。
  3. 前日は飲酒を控えてなるべく早めに就寝する。
  4. 当日はカナル型のイヤホンやカスタムIEMを使用を控える。

耳型を送る

耳型が完成したら所定の送付先に送ります。耳型を採取した店舗で対応できるところもあれば、直接持ち込みできる場合もあります。配送による破損が心配な方は自分で持ち込みするのがおすすめです。海外に送る場合は盗難・紛失といったトラブルが発生しやすくなるため、トラッキングナンバーを控えておくことが重要です。

オーダー完了!

ここまでの手順をクリアすればオーダー作業はすべて完了です。耳型が業者に到着次第ハンドメイドでの作成が開始されます。受注完了メールと同時におおよその納期のお知らせが届くので、完成品の到着を楽しみに待ってください。

 

年末年始・GWといった長期休暇を挟む場合は、通常より納期が長くなる可能性があります。不安な方は詳細な発送スケジュールをメールや電話で問い合わせてください。

カスタムIEM初心者の方からプロのミュージシャンまで、幅広く支持されているブランドを3社ピックアップしてご紹介します。ぜひ、製品選びの参考にご覧ください。

プロも御用達のカスタムIEM入門編「Fit Ear」

Fitearは数多くの日本人アーティストが使用しているメーカーです。 ジャンルを問わないバランスの良い音質が人気で、初心者の方にも使いやすいモデルが豊富です。デザインの選択肢はやや少なめですが、 抜群のフィット感と世界トップレベルのシェルの透明度には定評があります。総合的なクオリティを重視する方におすすめです。

 

FitEarの公式サイトはこちら

お手頃価格でイヤモニデビュー「Lark Studio」

Lark StudioのカスタムIEMは繊細で臨場感のあるサウンドが特徴です。ボーカルにスポットを当てた正確なミッドレンジに加えて、厚さを感じられるベース音を得意としています。

 

比較的低価格でありながら、カスタムIEMの醍醐味でもあるデザインの選択肢も豊富に揃っています。角度によって色合いが変わるシェルオプションなど、美しい造形はLark Studioならではの魅力です。

重低音へのこだわり「EMPIRE EARS」

アメリカに拠点を置くEMPIRE EARSは、多くのミュージシャン・エンジニア・オーディオ愛好家に支持されるカスタムIEMメーカーです。

 

本体に沢山のドライバーを詰め込んだマルチドライバーイヤホンを得意としています。重低音にこだわりがあり、まるでスタジオモニターのような迫力のあるサウンドが特徴です。

せっかく自分専用に作ったカスタムIEMですから、できるだけ長く快適に愛用したいものです。そのためには日頃からのメンテナンスが欠かせません。ここでは手軽にできるメンテナンス方法をご紹介します。

こまめにカナルを掃除する

耳の一番深層部に入る「カナル」は汚れが溜まりやすい場所です。耳垢や埃で穴が詰まるとサウンドが曇ってしまうので、常に清潔に保つよう心がけてください。穴に溜まった汚れを針金や細めのブラシで掻き出すように掃除します。汚れを掻き出す際は、強くこすりすぎて内部を傷つけないように注意が必要です。

シェルはクロスで磨く

クロスにクリーニングスプレーを吹き付けて優しくシェルを磨いてください。この時、シェルに直接スプレーがかからないよう注意してください。薬剤によってアクリルシェルが割れる可能性があります。クロスでまんべんなく磨いていくと皮脂汚れが取れ、シェルの透明度がよみがえります。

持ち運ぶときはハードケースに入れて

カスタムIEMは精密機械として取り扱ってください。持ち運んだり保管したりする際は、密閉度の高いハードケース使用がおすすめです。ポケットやバッグにそのまま入れることは、衝撃を受けやすく破損や故障の原因になりかねないので避けてください。

壊れてしまった時はメーカーに問い合わせを

大切に扱っていたけれど壊れてしまった場合や、使用中に何らかの不具合を感じた際はメーカーに問い合わせてください。カスタムIEMはどのメーカーもメーカー保証が1年間付いているので、自然故障であればほとんどの場合費用をかけずに修理できます。

 

部品ごとに修理も可能なので、詳しく状況を説明したうえで適切な対応を求めてください。ただし、落としたり踏んだりといった不注意での破損や、自身のメンテナンス不備で故障した場合は保証対象外となるので要注意です。

世界に1つだけの快適なオリジナルイヤホンを使用すれば、特別感が味わえるので気分も上がります。これまで耳に合わないという理由で何度もイヤホンを買い替えている方や、自分好みのデザイン・サウンドを追求したい方にはおすすめのアイテムです。ぜひ、カスタムIEMで快適なミュージックライフ体感してください。