【マンション・戸建て】有線LANの工事費用はどれくらい?相場・手順を解説

有線LANは無線LANよりも安定性があり、大量のデータをやりとりする際におすすめです。しかし、有線LANで接続したい場所に配線がない場合も。今回は、有線LANを配線する際の工事方法や注意点を解説します。DIYにも触れているので、マンションやアパートなど賃貸住まいの方も必見です。

2021/12/09 更新

現在、インターネットへの接続は無線LANが主流です。しかし、オンラインゲームや大量のデータやりとりなど、より高速で安定した接続を維持するためには、有線LANの方が優れています。パソコンでオンラインゲームをプレイしたり、リモートワークで仕事をしたり、有線LANは強い味方です。

 

しかし、有線LANでネット接続をできる場所は限られています。特に、2000年代より前に建てられた家は、インターネットに接続することを考えられていないので、「有線LANでネット接続できる部屋が少ない」と嘆いている方も多いはず。

 

そこで、今回は工事をして有線LANケーブルを引く方法や注意点を解説します。また、費用やDIYで配線を引ける条件にも触れているので、チェックしましょう。

有線LANを部屋に引くための方法は、以下の3つがスタンダードな方法です。

 

 

それぞれメリットとデメリットがあり、家の構造や契約しているプロバイダーなどによっても、おすすめの方法が異なります。次の記事から、それぞれのやり方や特徴を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

DIYで自分でLAN配線工事をする場合

最も簡単な方法は、DIYでLAN配線工事をする方法です。壁や天井などを傷つけない方法なので、現状復帰もしやすく、賃貸マンションにお住まいの人にもおすすめ。次の記事で、さらに詳しく解説します。

露出配線でOKなら

有線LANケーブルは、10m単位のものも販売されています。これをモジュラージャックに繋ぎ、有線LANでインターネットに接続したい部屋まで引っ張っていけば、有線LANをどこでも使うことが可能です。この方法だと、床や壁を傷つけません。

 

むしろ、マンションやアパートなどの賃貸物件で有線LAN工事を行う場合、この方法しかできないことも。ケーブルがむき出しだと、足を引っかけそうで怖い場合は、塩ビパイプを半分に切ったカバーをつけるのがおすすめ。専用のカバーも販売されています。

 

有線を引くだけなら、DIYでも十分可能です。家の見取り図を用意して、どこに通せば動線を邪魔しないかを考え、有線を引っ張りましょう。

壁の中で隠微配線したいなら

持ち家で、ある程度家の壁などに手を加えても大丈夫な場合は、壁や天井に穴をあけて、その中にケーブルを通す方法もおすすめ。特に、RC建築は壁の内部が空洞になっているので、小さな穴をあければ、ケーブルを通せます。

 

ケーブルを通すだけの工事ならば、DIYで十分です。家の見取り図に、どの部分に穴をあければ最もスムーズに通せるのか、よく考えてから工事に取りかかりましょう。1度壁に穴をあけると元に戻すのが大変なので、無理は禁物です。

 

自分では無理だと感じたら、専門の業者に依頼しましょう。日程を決め、壁の穴をあけてケーブルを通すくらいなら、工事は1日程度で済みます。

コンセントの差し込み口をLAN用に変更したい場合

コンセントの差し込み口をLAN用に変換したい場合は、DIYではできません。電気工事を行うには、「電気工事士」の資格が必要です。専門業者に依頼して、工事をしてもらいましょう。

 

Youtubeなどの動画サイトには、資格を取得した方がDIYでコンセントを替える手順をアップしていることがあります。有資格者で自分でコンセントを替える工事を行う場合は、動画などで手順や注意事項をしっかり確認しておきましょう。

ここでは、PLCアダプターの概要や使用時の注意点、デメリットを解説します。PLCアダプターを使って有線LAN環境を整えたいと考えている人は必見です。

 

PLCアダプターとは?

PLCアダプターとは、無線LANの中継器と有線LANのモジュラージャックを兼ねた機器です。使用方法は簡単で、PLCアダプターをコンセントに差し込むだけで手間なく有線LANを繋ぐ場所ができます。

 

階層の違う場所であってもPLCアダプター経由でLANケーブルを繋いで有線接続ができる点がPLCアダプターの便利な特徴です。しかし、使用環境によっては本来の通信速度が出ない可能性もあるので注意が必要です。

デメリットはないの?

PLCアダプタは親機と子機で構成され、2台のアダプタをコンセントに差し込むことで、電気配線を通してアダプタ同士が繋がり、電波を飛ばせます。無線LANでは電波の届かないところでも、電気配線を通すことで電波を繋げられるのが最大のメリットです。

 

その一方で、PLCアダプターに接続すると、最低でも2つのコンセントが使えなくなります。また、ブレーカーをまたぐと通信速度が低下するデメリットも。繋ぐ部屋によっては、「通信速度が遅すぎる」と不満に思うこともあります。

肝心の速度と安定性は?

PLCアダプターを使用しても基本的に通信速度が速くなることはあまりありません。しかしながら、Wi-Fi通信は速度が速い一方で安定性に懸念がありますが、PLCアダプターを使った有線接続は通信が途切れることなく安定する強みを持っています。

 

そのため、通信速度を捨てて安定性がほしいゲームには向いているのに対し、通信速度が重視される格闘ゲームやFPSゲームといったオンライン対戦には不向きです。

業者に依頼して、有線LANを別の部屋に引っ張る工事をしてもらう際の費用や工期はどのくらいでしょうか。ここでは、工事内容や費用について解説します。

 

家庭内の有線LANの配線工事の手順は?

ネット回線に詳しい専門業者を利用した有線LANの配線工事の手順は主に次の3ステップです。

 

  1. 配線のレイアウトを決める
  2. 作業は業者の人におまかせ
  3. ルーターからLAN・LANから機器を接続する

 

各項目について、詳しく解説していきます。

配線のレイアウトを決める

有線LANの工事費用の相場は5〜10万円ですが、どの場所に有線LANケーブルを通すかによって費用も変わってきます。そのため、まずは配線のレイアウトを決定することが重要です。費用を最小限に抑えてトラブルなく自宅にLAN環境を作るためにも、自分で決めた配線レイアウトを専門業者に相談して最終決定するのがベストです。

作業は業者の人におまかせ

配線レイアウトを決定したら有線LANケーブルを通す作業はすべて専門業者の人が担当してくれるので、終わるのを待つだけで済みます。すでにモジュラージャックがついたコンセントがあれば、線を引っ張るだけなので20分~30分程度で作業は完了します。

 

ただし、自宅にモジュラージャックのついたコンセントがない場合、つけるところから工事が始まるため時間と費用が多くかかりやすいことも。トラブルにならないためにも見積もり・作業時間・費用については事前に詳しく確認をしてください。

ルーターからLAN・LANから機器を接続する

専門業者による配線工事が完了したら、有線LANケーブルを使ってルーターとデバイスを繋ぐことで有線接続ができます。しかしながら、元々が無線接続だった場合、有線接続してもパスワード入力を求められて自動接続しないことがあるため要注意です。有線接続の際に求められるSSIDやパスワードに関しては基本的にルーターに記載されているので確認を行ってください。

料金はいくら?1階から2階への相場例

1階から2階へ有線LANを通す工事の場合、部屋にモジュラージャックがついているなら、費用は1万円台~5万円までが相場です。すでに壁内部にLANケーブルを通す準備ができおり、後は配線を追加したり延長したりするだけなので、早ければ数時間で工事は終わります。

 

モジュラージャックの取り付けから始める場合は、配線を長く引っ張ってこなければなりません。そのため、屋内ではなく屋外に配線を通すことも。費用は8万円~9万円台で、時間も丸1日かかることがあります

今回は、有線LANを使えるようにするために、必要な道具や工事方法について解説しました。築年数が長い家ほど、大がかりな工事が必要になる傾向があります。2000年代以前より建てられた木造一軒家の場合は、業者に依頼するのがおすすめです。DIYする方法もあるので、まずは自宅の環境をよく調べてから進めましょう。