おすすめの加湿器除菌剤5選！次亜塩素酸水での除菌方法もご紹介

乾燥する季節に活躍する加湿器ですが、加湿器の内部にカビや細菌が繁殖することがあります。気づくとタンクの壁にヌメリが生じたり、赤っぽい汚れが付着したりしていませんか？加湿器には水道水を使い、タンクなどをこまめに清掃し、水の継ぎ足しはやめましょう。

加湿器の除菌・メンテナンスはとても重要です。ですが、除菌剤の使い方を間違えると人体に害を与える場合もあります。除菌剤は決められた用量・用法で使用することが大切です。

最近は、加湿器のメンテナンス用の洗剤・除菌剤が増えています。加湿器用の除菌剤を活用して加湿器をきれいに保ちましょう。おすすめの除菌剤やメンテナンスの方法を紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

カビや細菌は湿ったところで急速に増殖します。加湿器の手入れを怠っていると、カビ・細菌が大量発生しかねません。特に危険なのは自然界に広く存在するレジオネラ属菌などの病原菌が繁殖することです。

加湿器の中でレジオネラ属菌が繁殖し、菌を含んだエアロゾルを吸い込むとレジオネラ肺炎などを発症することがあります。レジオネラ肺炎は、高齢者や新生児、基礎疾患のある人は重症化しやすいので注意しましょう。

加湿器の種類によって、放出されるミストの安全性は異なります。スチーム式は加熱された蒸気が出るタイプで、水が高熱で加熱されるので比較的安全性は高くなっています。

それに対して、超音波式の加湿器はタンクの水を細かい霧にして噴霧する仕組みなので、タンクやトレーでカビ・細菌が繁殖しているとそのまま空気中に拡散してしまいます。超音波式加湿器はこまめなメンテナンスが必要です。

加湿器にはスチーム式・気化式・超音波式などの種類があります。加湿器の種類によって掃除の頻度や掃除の仕方は異なります。なお、加湿器のタイプにかかわらずタンクの水を毎日交換する、水の交換時にタンクを振り洗いするなどの基本的な扱い方を徹底しましょう。

掃除をする場合は、クエン酸を用いた掃除を推奨している機種もあれば、クエン酸や洗剤の使用を禁止している機種もあります。加湿器の取扱説明書をよく見てメンテナンスをしましょう。

スチーム式加湿器は、電気ヒーターによって水を加熱して蒸気（スチーム）を発生させる仕組みです。加熱によって殺菌されるので、雑菌が放出されにくいのがメリットです。除菌の必要性は少ないのですが水垢掃除が必要ですので、取扱説明書を確認して掃除をしましょう。

タンクなどの水垢の掃除にクエン酸の利用が推奨されている機種もあります。ぬるま湯にクエン酸を溶かしてタンクを洗浄し、その後はすすぎ洗いでクエン酸をしっかりと洗い流します。洗浄のためにクエン酸水を入れて運転させる機種もあります。

気化式の加湿器は、スチーム式と比べるとカビ・雑菌が繁殖しやすいタイプです。水を吸ったフィルターに風を送り、水を気化させる仕組みです。タンク・トレーだけでなく、フィルターのメンテナンスも必要です。

タンク・トレー・水を気化させるフィルターは水洗いをします。水垢を掃除する場合は、クエン酸水につけ置き洗いし、その後はすすぎ洗いでクエン酸をよく洗い流します。なお、吸気口のフィルターのホコリはこまめに掃除機などで掃除しましょう。

超音波式の加湿器は、水に超音波による振動を加えて霧（ミスト）を発生させる仕組みです。水が加熱されることはないので、加湿器にカビ・細菌が繁殖していると拡散しやすくなっています。手頃な価格のものが多く手軽に利用できますが、こまめな掃除が必要です。

超音波式加湿器の場合は、クエン酸や洗剤が振動子などの部品に悪影響を与える場合がありますので、掃除する部品によっては使わないようにしましょう。クエン酸や洗剤を使ってタンクなどを洗浄した場合はすすぎ洗いをしっかりとしましょう。洗浄方法については取扱説明書でよく確認する必要があります。

加湿器の除菌剤は、タンクの中に入れるだけで雑菌の発生を抑制する働きをします。しかし、加湿器の定期的な掃除が不要になる訳ではありません。タンク・トレー・フィルターの掃除などのメンテナンスをしながら除菌剤を使うようにしましょう。

なお、加湿器の除菌剤を使用する場合は用量・用法を必ず守りましょう。除菌剤を入れすぎると加湿器からの霧が人体に害を与える可能性もあります。

加湿器の除菌については、多くの人が関心を持っているようです。100均ショップにも加湿器の除菌剤を扱っており、気軽に購入できます。ただし、100均ショップの場合はお店によって品揃えが異なるので除菌剤を置いていない場合もあります。

加湿器の掃除に使えるクエン酸や重曹は多くの100均ショップが扱っているはずなので、クエン酸などを購入するついでに加湿器の除菌剤を探してみるのもいいかもしれません。

塩酸や水酸化ナトリウム水溶液（食塩水）を電気分解して作られる次亜塩素酸水には、殺菌効果があることが確認されています。次亜塩素酸水は「最終的に食品から除かれる」という用法で野菜の洗浄などにも利用されています。次亜塩素酸水を加湿器のタンクの洗浄などに利用することは問題がないと考えられます。

次亜塩素酸水と名前がよく似たものに「次亜塩素酸ナトリウム」があります。次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤などの主原料であり、次亜塩素酸水とは全く別のものであることに注意しましょう。次亜塩素酸ナトリウムは危険性が高いものなので混同しないよう十分に注意する必要があります。

加湿器などで噴霧された次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を吸い込むと人体に害を及ぼす場合があります。それだけでなく、加湿器の故障の原因・霧が付着した機器の故障の原因になるので注意しましょう。

加湿器の掃除目的だけでなく空間の除菌・脱臭を目的として、超音波式加湿器で次亜塩素酸水を使うことがあります。加湿器に利用する場合は次亜塩素酸水の濃度などに十分注意してください。

また、加湿器の部品に悪影響を与える場合があるので「次亜塩素酸水対応の加湿器」を利用することをおすすめします。次亜塩素酸水は精密機器への悪影響・金属の腐食につながるので使う場所にも注意が必要です。なお、次亜塩素酸水は熱に弱いのでスチーム式加湿器には向いていません。

乾燥する季節に便利な加湿器ですが、内部が汚れてしまうと健康被害をもたらしてしまいます。定期的な掃除と合わせて除菌剤を上手に利用し、加湿器からのミストをきれいに保ちましょう。加湿器がきれいだとお部屋の空気が汚れず気分もスッキリするので、加湿器の掃除と除菌で快適に過ごしましょう。