掃除機の静電気対策について知りたい｜吸わないときの原因・対策も

掃除機を掛けようとして手を伸ばした時に「バチッ」と激しい静電気が起こった経験はありませんか？静電気は急に発生しますし、痛みが強いので驚いてしまいますね。静電気が怖くて物に触れる度に躊躇してしまったり、イライラしてしまうのも困りものです。

また、静電気が原因で床のホコリなどを吸わない原因になるのはご存知ですか？静電気はさまざまな悪影響を及ぼしてしまうため、事前の対策が必要です。しかし、対策するにしても何から始めたらいいのか分からずに困っている方もいます。

そこで今回は、掃除機を掛けた時に発生する静電気の原因や対策、おすすめの便利グッズを紹介します。掃除機は使用頻度の高い家電なので、効果的な静電気対策方法を知っておくと便利です。本記事を読んで、静電気対策を知ってもらえたら嬉しいです。

掃除機を掛けると静電気が発生するのは「空気の乾燥」と「摩擦」が原因です。冬場は空気が乾燥するのに加え、厚着をする季節なので静電気が発生しやすい条件が揃っています。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

静電気は、湿度が高い時期には空気中の水分を伝って自然に放電されます。水には電気を通しやすい性質があるためです。しかし、空気中の水分の量が少ない乾燥した時期には、発生した静電気は空気中に逃れられません。

放電できなかった静電気は私たちの身体にどんどん蓄積されてしまい、それが静電気を発生させる原因になります。

衣類の摩擦で静電気が発生するのと同じ原理で、掃除機を掛けると絨毯とノズル部分が強く擦れ合い、静電気が起こります。また、私たちの身体に蓄積している静電気も掃除機掛けをしている際に起こる静電気の原因の1つです。

着用している服の素材が帯電しやすいアクリルやナイロンだと、静電気が起こりやすい環境になります。

1つ目は、「静電気防止スプレーや静電気除去シートを使う」方法です。静電気防止スプレーには界面活性剤が含まれています。スプレーを対象物に吹き付けると、界面活性剤の働きによって周りの水分が吸収され、電気が流れやすい状態を作れます。

またサイクロン掃除機を使用中、ダストカップに静電気が溜まって気になっている方は、静電気除去シートで予防しておくと効果的です。

静電気の発生には、空気の乾燥が関係しています。そのため、乾燥しやすい時期には部屋の湿度を50％程度に保てるよう加湿器で調節しましょう。加湿器がない場合は、洗濯物を部屋干ししたり、霧吹きでカーテンを湿らせたりして加湿する方法もあります。

また、手肌の乾燥も静電気が発生しやすい環境を作り出す原因の1つです。手が乾燥気味の方はこまめにハンドクリームを塗布して保湿を心掛けましょう。

掃除機を掛けると、どうしても床とヘッド部分の摩擦が起こります。この場合も、私たちが着用する服の素材に気をつけると、静電気の発生の予防が可能です。静電気が発生しやすい素材としては、ナイロンやアクリルなどの化学繊維が挙げられます。

反対に静電気が発生しにくい素材は、綿や麻などの天然素材です。冬の場合は重ね着をする機会が増えるので、衣類の摩擦により静電気が発生しやすくなります。重ね着の際は素材の組み合わせに注意しましょう。

掃除機を掛ける際に静電気を防ぐには、ドライシートやモップで掃除機を掛ける場所のホコリをあらかじめ取っておきましょう。帯電したホコリを掃除機で吸ってしまうと、静電気が発生する恐れがあります。マキタやダイソンなどの強力な掃除機を使用する際は、ゴム手袋を装着して防ぐのも可能です。

また、ホコリが残ったまま掃除機を掛けると静電気の影響でゴミが吸えなかったり、髪の毛が床に貼り付いたりする可能性もあります。掃除中に静電気を発生させないよう、静電気除去シートであらかじめ除電をしておくのも効果的です。

静電気が発生しにくい掃除機のおすすめは、アイリスオーヤマの静電モップ付き掃除機です。ホコリをあらかじめ取ってから掃除機を掛ける方が多いので、モップが付属されている掃除機はとても便利ですね。

また、本製品は掃除機本体にハンディモップの収納が可能です。収納場所には静電ケースが装着されており、ケースに収納するとハンディモップが帯電します。静電気を帯びたモップの使用によって、より多くのホコリを取り除けます。

ハンディモップでホコリを取ったら、スタンドの下部にある金属製の放電プレートが敷かれた吸い込み口に差し込みます。すると、今度は静電気が除去されて簡単にホコリが本体に吸い込まれる仕組みです。

掃除機がゴミを吸わなくなって「静電気のせいかも？」と困っていませんか？その原因は静電気だけではないかもしれません。紙パック交換式の掃除機なら、紙パックがいっぱいになって吸い込みが弱くなっている可能性があります。こまめに紙パックを確認し、ゴミがいっぱいなら新しい紙パックに交換しましょう。

サイクロン式の掃除機では、ゴミ捨てランプやフィルター掃除ランプが点灯していないか要チェックです。フィルターのお手入れを怠ると、目詰まりを起こして吸い込みが悪くなる恐れがあります。また、掃除機本体に異物が混入していないかの確認も必要です。

パソコンの掃除に掃除機を使うには気を付ける点が多く、掃除初心者にはおすすめできません。掃除機は静電気によるパソコン故障のリスクが大きい点や、内部パーツを傷つける恐れがあるからです。掃除機は外側のほこりを吸うだけにして、内部は吸引口に布をかぶせるなど工夫もしましょう。

掃除機を掛ける際に静電気を発生しにくくするには、室内の湿度や着用する衣類の組み合わせなどの環境に気をつける必要があります。また、このほかに便利な除電グッスを使用したり、静電モップ付き掃除機で掃除するのが効果的です。静電気に悩まされずに快適に掃除をしたいなら、静電モップ付き掃除機を選ぶのをおすすめします。