バルミューダの加湿器｜機能・お手入れ方法・販売終了したって本当？

2003年に創業した日本の家電メーカー、バルミューダ（BALMUDA）。デザインと機能が融合した家電を次々と生み出し、感動のトースター「BALMUDA The Toaster」や子ども向けデスクライト「BALMUDA The Light」などのヒット商品を作り続けています。

バルミューダは「ものより体験」というポリシーをもち、ものづくりにもストーリー性があります。「マーケティングをしない」という方針は既存の家電づくりとは一線を画し、斬新な視点をもった家電を次々生み出すきっかけとなっています。

そんなバルミューダの空気を洗う加湿器「Rain」。その画期的な機能性や実際の使用感など、気になる点をたっぷりご紹介します。

以前、バルミューダが「Rain Wi-Fiモデル（ERN-1100UA-WK）の販売を終了」と公表したことから、バルミューダの加湿器が販売・生産終了したと認識されてしまいました。しかし、実際はWi-Fiモデルの販売は終了したものの、Rainのスタンダードモデルは引き続き販売されているようです。

バルミューダの人気加湿器「Rain」はバルミューダオンラインストア、および全国の取り扱い販売店、Amazonなどで購入可能です。RainのWi-Fiモデルについては後ほど記載します。気になる方はぜひチェックしてみてください。また、現在販売されている通常のモデル「Rain」について、徹底解説します。

空気が乾燥するとウイルスが活性化するといわれ、一方で加湿過多だとカビなどが発生しやすくなります。「Rain」は乾燥した空気を取り込み、フィルターでキレイにした空気を加湿して部屋に送り出す「加湿空気清浄機」に近い機能を備えています。また、消費電力が少なくてすむのも、毎日使う家電としては嬉しいポイントです。

加湿方法には「超音波式」「加熱式」「気化式」がありますが、「Rain」の加湿方法は「気化式」。乾燥した場所にコップを置いておくと中の水が徐々に減っていくように、自然の原理を利用した加湿方法です。

気化式であれば雑菌などを放出してしまう心配がなく、消費電力も少なくてすむのがメリットです。「Rain」はバランスのいい約50％の湿度を維持し、部屋や家具を良好な状態に保つ効果が期待できます。

本体に取り込まれた空気は中の酵素プレフィルターで除菌され、キレイになります。このプレフィルターには溶菌酵素がコーティングされ、空気中のホコリを取り除くだけではなく、ウイルスや細菌も除去。30分で85％、90分で91％除去することが可能です。

酵素プレフィルターで除菌された空気は、その後水をたっぷり含んだ給水フィルターを経由します。そしてキレイな空気がお部屋を加湿してくれるのです。

バルミューダらしい洗練されたデザインが目を引く「Rain」。壺のようなフォルムで、インテリアにとけこみやすいのも魅力です。そして見た目のおしゃれさだけではなく、メンテナンス性にもこだわっているのが特徴です。

「Rain」は従来の加湿器にあるようなタンクがない「タンクレス構造」になっています。給水ボウルの容量は4.2Lですが、重いタンクを持ち運ぶ必要がないのも特徴です。

水は上から注ぐだけなので手間なく簡単。水は内部の給水ボウルにためられます。気化式のため、加熱式のようにミネラルやカルキが固まって水アカがついてしまうことも防ぎます。

従来のタンク式加湿器では、タンク内をしっかり洗うことが難しかったり、水洗いできなかったりするタイプも多々ありました。しかし、「Rain」の給水ボウルは本体からまるごと取り出すことができます。そのまま水で丸洗いすることができ、いつでも衛生的に使用することが可能です。

最新技術を搭載した「Rain」は、操作ボタンではなく本体上部にある有機ELディスプレイで基本操作をすべて行います。ディスプレイをクリックしたり、コントロールリングを回したりして風量や湿度設定といった操作が可能です。そのため、余計なボタンが本体についておらず、スタイリッシュな外観に仕上がっているのです。

有機ELディスプレイは水を給水するときは水量を表示し、給水が終わると通常表示に切り替わる仕組みです。通常時は、現在湿度・設定湿度・モード・タイマー・残水量などが分かりやすく表示されています。

Wi-Fiモデルはスマートフォンと連動させることで、スマート家電として使用することができます。ソファに座ったままタイマーをセットしたり、外出先で加湿をスタートさせて帰宅時にちょうどいい状態にしておいたりと、その場にいなくても「Rain」を操作することが可能なのです。操作はすべてバルミューダの純正アプリから行うことができ、iPhone・androidのどちらも対応しています。

しかし、2021年モデル以降はWi-Fiは非対応となっており、Wi-Fiモデルは生産終了しています。生産終了の理由は公式発表されていませんが、購入者の多くがWi-Fi対応に必要なバルミューダのアプリをインストールしていなかったことが理由と思われます。現在もAmazonやオークションサイトにRainのWi-Fiモデルが出品されていることがあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

バルミューダの加湿器「Rain」は使い方もとても簡単。上部の有機ELディスプレイをクリックすると電源がONになり、長押しするとOFFになります。

「Rain」に水を入れるときは、やかんなどを使って上から直接水を入れるため、重たいタンクを持ち運ぶ必要がありません。水は水道水を利用します。

給水時はディスプレイが水量表示に切り替わるため、「満水」と表示されるまで入れましょう。その際は、ディスプレイの外側にある送風口に水が入らないよう注意してください。

本体上部のコントロールリングを回すことで、メニューを選択できます。また、このコントロールリングで風量や湿度の調整をすることも可能です。

自動運転で部屋の湿度を一定に保ってくれるモードです。初期設定では湿度50％になっていますが、手動で設定しなおすことも可能です。

コントロールリングを回すことで、40～60％まで5％刻みの5段階で調節できます。設定湿度に近づけるため、風量は自動でコントロールされます。

部屋の湿度に関係なく、手動で風量を設定するモードです。コントロールリングを回すことで、風量を1～5段階で調整できます。初期設定は「1」になっていますが、もう少し風量がほしい場合は、マニュアルモードでお好みの強さに調整しましょう。

運転の「ON」と「OFF」を1時間ごとに設定でき、ライフスタイルに合わせた使用をするときに便利です。この24時間タイマーはオードモード・マニュアルモードどちらに対しても設定が有効であり、タイマー運転中にモードの変更をすることも可能です。

バルミューダはおしゃれなだけではなく、使いやすさにこだわった家電をつくっています。「Rain」はメンテナンスも従来の加湿器に比べて楽で、日々のストレスを軽減してくれそうです。

約2週間の使用で、フィルタークリーニングサインが表示されます。その際は本体を分解し、加湿フィルター・給水ボウルを取り出して水洗いしてください。酵素プレフィルターは水洗い不可のため、掃除機でホコリを取り除きましょう。オフシーズンなど長期間使用しない場合は、洗った後にしっかり水分を乾かしてから保管するようにしてください。

加湿フィルターは月1回程度の漬け置き洗いを推奨しています。風が臭くなってきた場合は水1Lに対し重曹約60gを加えた「重曹洗浄」、水アカやヌメリをとるなら水1Lに対しクエン酸6.5gを加えた「クエン酸洗浄」がおすすめです。

1時間程度漬け置きしたら、2～3回しっかりとすすぎ洗いをして重曹やクエン酸の成分が残らないようにしましょう。漬け置きの際は給水ボウルではなくバケツ等に入れ、熱湯は使用しないようにしてください。

加湿フィルター・酵素プレフィルターの交換目安は1年です。水道水の硬度や使用状況によって、交換時期が早くなるケースもあります。毎月洗っていたとしてもフィルターは消耗品であるため、衛生的にもきちんと交換するようにしましょう。

実際、バルミューダの加湿器を自宅で利用している方は、どのようなメリット・デメリットを感じているのでしょうか。口コミをご紹介します。

乾燥する季節に部屋を自然と潤してくれる「Rain」。現在は、通常タイプの「スタンダードモデル」のみが販売されています。Wi-Fi付きモデルは販売終了していますので入手は困難です。

コストコはバルミューダの加湿器を取り扱っています。バルミューダの加湿器レイン「ERN-1100SD-WK」がコストコで販売されているようです。AmazonなどのECサイトと比較しても価格が安いので気になる方はぜひチェックしてみてください。ただし、店舗によっては置いていない場合もあるので、事前に確認するのをおすすめします。

おしゃれでインテリア性も高く、機能性もバツグンなバルミューダの加湿器「Rain」。1人暮らしからファミリー層までどんな暮らしにもマッチします。お手入れが楽で電気代が安いのも嬉しいですね。この機会にぜひ、バルミューダの加湿器を検討してみてはいかがでしょうか。