賃貸OKのドラム式洗濯機おすすめ12選｜マンションサイズでも置けない物件は？

マンションや古い賃貸アパートなど洗濯機の設置スペースは限られていても、ドラム式洗濯機を使いたい方はたくさんいます。「ドラム式洗濯機には憧れるけれど、自宅は洗濯機設置場所が狭いから置けない物件だろう」と諦めている方は多いです。

しかし、現在販売されている最小モデルをはじめ、高さ90cm以下のマンションサイズのコンパクトなドラム式洗濯機は多数販売されています。なので入らないだろうと諦めていた方も、もしかしたら入るかもしれません。また最近発売されたものは静音モードがあり、騒音対策もできます。

そこで今回は、狭い場所にも置ける最小モデル・スリムでおすすめなドラム式洗濯機を紹介します。一人暮らしにおすすめのタイプ・パナソニックなどの人気メーカー商品も掲載します。購入前にチェックすべきポイントも解説しますのでぜひ参考にしてください。

ドラム式洗濯機と縦型洗濯機は洗浄機能も乾燥機能も違います。ドラム式洗濯機は上から下に落として洗う「たたき洗い」で、縦型洗濯機は衣類同士をこすり合わせて汚れを落とす「もみ洗い」です。縦型洗濯機の方が汚れは落ちやすいですが、洗濯物が絡まりやすかったり衣類が痛みやすかったりします。

縦型洗濯機の乾燥機能は、ヒーター式の水冷除湿タイプと同じくヒーター式の排気タイプがあります。どちらもヒーターで温風を発生させて乾燥していくのが特徴です。一方ドラム式洗濯機はヒートポンプ式が主流になっていて、ヒーター式の水冷除湿タイプより節水でき、ヒーター式の排気タイプより節電できます。

ドラム式洗濯機のメリットは縦型に比べて使う水の量が少ないので、電気代や水道代の節約になり、一人暮らしにもおすすめです。

また、乾燥機能が取り付けられているため、洗濯物を干したり洗い終わりを待ったりする必要もありません。一方、縦型に比べて洗浄力は劣ります。販売価格が高い・サイズが大きいというデメリットもあります。

ドラム式洗濯機が置けない物件とは、次のような物件です。物件を探す際には設置・使用・搬入に必要なスペースがあるかを確認しましょう。ドラム式洗濯機が普及し始めた2000年ごろ以降に建てられた物件なら、設置できる可能性が高いです。

• 防水パンが小さすぎる
• 蛇口の位置が低くて洗濯機に触れてしまう
• 洗濯機のドアの開閉スペースがない
• 搬入経路を確保できない：通り道が狭い・角やドアノブが邪魔など

マンションやアパートのような洗濯機の設置スペースが限られている場合は、洗濯機選びで1番気になるのがサイズです。しかし、そもそもコンパクトなサイズがどれくらいなのか見極めが難しいと感じる方も多いですよね。

一般的にコンパクトとされるサイズの基準は、幅60cm未満の商品で、マンションサイズと呼ばれています。幅が60cm以下のスリムなドラム式洗濯機であれば、ほとんどのマンション・アパートのドアを通過可能です。

パナソニックでは、スリムな設計のドラム式洗濯機を販売していて奥行きに困りません。その他にも、コンパクトで容量の大きいアクアのドラム式洗濯機なども人気あります。メーカーで比較してみるのもおすすめです。

洗濯機のサイズと同じくらい大切なのが洗濯機の容量です。目安として、家族の人数×1.5kg（1人あたりの1日の洗濯量）で最適な容量を計算できます。また、シーツやタオルも洗うことを考えると、算出した容量より少し大きめを選ぶのがポイントです。

また、容量を選ぶ際には家族の人数だけでなく洗濯の頻度も考慮しましょう。たとえば、1人暮らしの方でも毎日洗濯する人と、数日分の洗濯物をまとめて洗う人とでは必要な容量が異なります。家族の人数と洗濯頻度の2つを考えて最適な容量を選びましょう。

乾燥機能の充実を期待してドラム式洗濯機の購入を考えている方はたくさんいます。洗濯物を洗濯機にセットするだけで乾燥までの工程が全自動で完了するので、洗濯物を干したり取り込んだりする手間が省けて家事の時短につながります。

ドラム式洗濯機であれば、どの機種にも乾燥機能が搭載されていると思っている方もいますよね。しかし、中には洗濯機能しか搭載されていないドラム式洗濯機もあるので、乾燥機能を使いたい方は買う際にチェックしてください。

見えている部分だけでなく見えない洗濯槽の清潔さを保ちたい場合、手が届かない部分を自動で掃除する自動槽洗浄機能搭載の洗濯機がおすすめです。

すすぎの水を利用して洗浄するタイプや、きれいな水道水で自動お掃除するものなど、洗濯機によって種類はさまざまです。槽の除菌とカビ防止が簡単にでき、衣類への汚れや臭い移りを防ぎます。

洗剤・柔軟剤自動投入機能付きドラム式洗濯機には、洗濯機自体に洗剤と柔軟剤を入れるタンクが搭載されています。あらかじめ洗剤をタンクにセットしておくと、洗濯量に合わせて最適な洗剤量を自動投入します。

この機能により、洗剤を計量する手間が省けます。また、スマホによる遠隔操作で洗濯をスタートさせた時にも、洗剤が自動投入されるので安心です。無駄を省きたい方には、洗剤・柔軟剤自動投入機能が搭載されたドラム式洗濯機がおすすめです。

ここではおすすめのメーカーを紹介します。ぜひお買い物の参考にしてください。

• パナソニック：泡洗浄が特徴。汚れが気になっている方は、温水泡洗浄搭載モデルがおすすめ
• シャープ：除菌・消臭効果のあるプラズマクラスター搭載モデルが人気
• 日立：洗浄力抜群のビートウォッシュ・人工知能によるAI洗濯などが注目
• 東芝：静音性を重視したい方におすすめ
• アクア：超音波洗浄で洗濯物がきれいに仕上がる
• アイリスオーヤマ：リーズナブルで高品質。シンプルなデザインも魅力

マンションやアパートなどの集合住宅に住む場合、隣人への影響も考えて騒音対策のできるものを選びましょう。

一般に、ドラム式洗濯機は縦型のものと比べて騒音が出やすい傾向にあります。しかし、最近発売されたモデルは静音モードのついているものがほとんどです。静音モードで洗濯すれば、時間帯や音がうるさいことを気にすることなく安心して使えます。

もしうるさいと感じるときは洗濯物が偏っていないか、設置に問題がないかなどを確認してみましょう。

防水パンとはプラスティックなど防水性のあるトレイのことです。洗濯機の底部に敷いておくと、万が一の水漏れ時に床を守れます。多くのマンションやアパートでは洗濯機置き場にあらかじめ設置されています。

洗濯機を購入する前に、自宅の防水パンに設置可能なサイズかを必ず確認しましょう。この時にチェックするのは本体ボディのサイズではなく、脚部のサイズです。本体サイズ幅だけを見て防水パンに入らない！と勘違いする方が多いので覚えておきましょう。

最小モデルのドラム式洗濯機の高さは63cmとコンパクトです。通常の小型ドラム式洗濯機は高さ90cm以下で、一般的サイズのドラム式洗濯機は高さ1m前後が目安です。問題なく設置可能か、あらかじめ設置場所の高さをしっかり確認しましょう。

洗剤自動投入機能が搭載されたドラム式洗濯機の場合、タンクを取り出すため洗濯機の高さ＋20cmほどの余裕が必要な商品があります。また、水栓の位置が低く設置前に対策が必要になることもあるので、高さは要チェック項目です。

見落としがちですが、実は洗濯機置き場の蛇口の高さも重要なポイントです。蛇口が高い場合は問題ありませんので、安心してください。しかし蛇口が低い場合は、洗濯機が設置スペースに入らない可能性があります。そのためあらかじめ蛇口と洗濯機の高さをそれぞれ測っておくのがおすすめです。

幅や高さだけでなく、奥行のサイズ感も購入前にチェックしておきたいポイントです。幅に余裕があっても、奥行に場所を取れないなど設置スペースによって状況はさまざまです。奥行を押さえて幅を取るタイプや、逆に幅を押さえて奥行を取るタイプの機種も販売されています。

ドラム式洗濯機は前方にドアを開閉するものなので、本体の奥行サイズだけでなくドアを開けた際の総寸法を考慮に入れましょう。ドアを開けて洗濯物を難なく出し入れするスペースがあるか、確認することをおすすめします。

防水パンや、設置場所の奥行・幅・高さなどをクリアしたなら、最後に搬入経路をチェックしましょう。設置可能なサイズ感であれば問題ないと考えがちですが、玄関のドアは通過できても廊下を曲がれなかったという失敗が起こり得ます。

また設置場所までに階段がある場合も、2人で搬入できる作業スペースがあるか確認しておくと安心です。アパートなど賃貸の場合、サイズをしっかり確認しておくことで壁などを傷付けずに済みます。また、通販で洗濯機を購入する場合は、設置サービスが付いているか確認することをおすすめします。

設置スペースを考えるとドラム式洗濯機はどうしても置けないご家庭もあるのではないでしょうか。そんな方には、幅がよりスリムな縦型洗濯機をおすすめします。

縦型洗濯機は洗濯物の投入口が洗濯機の上部にあり、ドア（蓋）の開け閉めに幅を取りません。コンパクトな縦型洗濯機が気になる方は下のリンクを参考にしてください。

マンションやアパートに住んでいると洗濯機を回そうとしたときに、時間帯を気にされる方は多いですよね。特に朝や夜だと何時だったら洗濯機を回していいのでしょうか。

不動産業界の間では7時~21時の間であれば常識の範囲内で、トラブルを避けたいのであれば8時~20時での使用がいいとされています。騒音やご近所トラブルが心配な方はぜひ参考にしてみてください。

せっかくドラム式洗濯機を購入したのに「入らなかった」という失敗は何としても避けたいですよね。洗濯機を選ぶ際には、機能面だけでなく自宅に設置可能なサイズかを確認し慎重に選ぶことが大切です。後悔しない買い物で、毎日の家事を楽にしましょう。