
縦型洗濯機に比べて乾燥能力が高いドラム式洗濯機。ドラム式は衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」を基本としているため、洗濯後に服同士が絡まってしまう鬱陶しさがありません。また、大量の水で洗濯する縦型と違い水を使わないため、節水・節約にも繋がります。
今回紹介するのは、洗濯容量12kgのドラム式洗濯機。洗濯容量12kgというと、数ある洗濯機のなかでもかなり容量多めの部類。一日当たりの洗濯物の量(一人分)は約1.5kgと言われているので、洗濯物の厚みにもよりますが、おおよそ8人程度の洗濯物を一度に洗うことができます。
ただ、12kgの洗濯機となるとかなりサイズも大きく、設置場所ギリギリになってしまった…なんてことも。そこで今回は、洗濯機を購入する前にチェックしておくべき「サイズ」「設置場所」「搬入経路」について解説し、日立や東芝の12kgドラム式洗濯機を紹介します。
ドラム式洗濯乾燥機 TW-127X8L-T
乾燥性能や洗浄力に優れるので洗濯物を大量に出す人におすすめ
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
東芝の最新ドラム式洗濯機である、TW-127X8Lはスマホ連携機能付きで、家の外にいても洗濯や乾燥を行えます。ヒートポンプ搭載で、乾燥容量が7kgと大きく乾燥スピードも速いため、大量の洗濯物を乾燥させたい人におすすめです。温水抗菌ウルトラファインバブル洗浄Wを搭載していて、洗浄力も非常に高いです。幅が645mmもあるので設置しづらいですが、手間をかけずに洗濯物を処理したい人にはおすすめの洗濯機です。
- 乾燥方式
- ヒートポンプ式
- 乾燥容量
- 7 kg
- 洗濯時間
- 約35分
- 乾燥時間
- 約3時間20分
- 水道代
- 20円
- 電気代(乾燥時)
- 31.1円
- 騒音レベル
- 32/37/49 dB (洗濯時/脱水時/乾燥時)
- 機能
- 温水抗菌ウルトラファインバブル洗浄W、洗剤自動投入、スマホ連携、ふんわリッチ乾燥
- 開閉タイプ
- 左開き
- 本体サイズ
- 645 × 1060 × 750 mm
TW-127X7L(W) ZABOON ドラム式洗濯乾燥機
乾燥時の騒音が小さいため静音性にこだわる人におすすめ
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
TW-127X7LはTW-127X8Lの型落ち製品ですが、ほとんど価格が同じである上に、スマホ連携が付いていません。しかし、乾燥時の騒音レベルが42dBと小さく静音性が高いため、静音性の高い大型ドラム洗濯機を求めている人におすすめです。本体価格は20万円程度と高価ですが、乾燥時の電気代が20円未満と安く、ランニングコストを抑えられます。洗浄力はTW-127X8Lに比べると劣るので、洗浄力にこだわる人はTW-127X8Lを選びましょう。
- 乾燥方式
- ヒートポンプ式
- 乾燥容量
- 7 kg
- 洗濯時間
- 35分
- 乾燥時間
- 3時間20分
- 水道代
- 20円
- 電気代(乾燥時)
- 19.2円
- 騒音レベル
- 32/37/42 dB (洗濯時/脱水時/乾燥時)
- 機能
- 温水抗菌ウルトラファインバブル洗浄W、ふんわリッチ乾燥
- 開閉タイプ
- 左開き
- 本体サイズ
- 645 × 1060 × 750 mm
ドラム式洗濯乾燥機 BD-NV120EL-W
BD-NX120ELより安い値段で買えるドラム洗濯機
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
BD-NV120ELはBD-NX120ELの廉価版の製品で、価格が5万円程度安くなっているものの、スマホ連携や、自動投入等の自動化機能が省かれています。東芝のドラム式洗濯機と異なり、ヒーター式になっているため乾燥能力が低く、洗濯物を大量に乾燥した人には不向きです。価格は19万円程度で、次に紹介するBD-NX120CLとほぼ同じ位の値段であるため、機能面に対するコスパに関してはBD-NX120CLの方が優れています。
- 乾燥方式
- ヒーター式
- 乾燥容量
- 6 kg
- 洗濯時間
- 約33分
- 乾燥時間
- 約5時間
- 水道代
- 21円
- 電気代(乾燥時)
- 26.2円
- 騒音レベル
- 34/37/48 dB (洗濯時/脱水時/乾燥時)
- その他機能
- AI自動運転、風アイロン、自動おそうじ機能
- 開閉タイプ
- 左開き
- 本体サイズ
- 735 × 1060 × 620 mm
ドラム式洗濯乾燥機 BD-NX120CL S
自動化機能が充実していて最新機種よりも安く買える
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
日立のBD-NX120CLはBD-NX120ELの型落ち品で、洗剤自動投入機能こそ付いていないものの、自動化機能が搭載されていて評判が良いのが魅力的です。BD-NX120CLに搭載されている、ビッグドラムアプリは洗濯コースを提案しているため、洗濯初心者でも洗濯を行いやすいです。価格に関しては20万円程度しますが、BD-NX120ELに比べると5万円以上安く購入できるので、BD-NX120ELに手が届かない人にもおすすめです。
- 乾燥方式
- ヒーター式
- 乾燥容量
- 6 kg
- 洗濯時間
- 約33分
- 乾燥時間
- 約5時間
- 水道代
- 21円
- 電気代(乾燥時)
- 26.2円
- 騒音レベル
- 34/37/48 dB (洗濯時/脱水時/乾燥時)
- 機能
- AI自動運転、ビッグドラムアプリ、風アイロン、自動おそうじ機能
- 開閉タイプ
- 左開き
- 本体サイズ
- 735 × 1060 × 620 mm
ドラム式洗濯乾燥機 BD-NX120BL N













機能の割に値段が高いためBD-NX120CLを選んだ方が良い
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
日立のBD-NX120BLは、BD-NX120CLの型落ち製品であり、フラッグシップモデルであるにも関わらず、自動化機能が搭載されていません。そのため、洗濯するのが面倒な人にはおすすめできません。その他の基本性能に関しても、新型モデルと全く変わりません。ほとんど在庫が無いため20万円近い価格となっていて、BD-NX120CLよりも高価です。また、amazonの評判もそれほど良くないため、BD-NX120CLを選んだ方が良いです。
- 乾燥方式
- ヒーター式
- 乾燥容量
- 6 kg
- 洗濯時間
- 33分
- 乾燥時間
- 5時間
- 水道代
- 21円
- 電気代(乾燥時)
- 26.2円
- 騒音レベル
- 34/37/48 dB (洗濯時/脱水時/乾燥時)
- 機能
- 風アイロン、自動おそうじ機能
- 開閉タイプ
- 左開き
- 本体サイズ
- 735 × 1060 × 620 mm
ドラム式洗濯乾燥機 BD-NX120EL N
自動化機能が充実しているので洗濯が面倒な人におすすめ
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
日立の最新フラッグシップモデルの洗濯機である、BD-NX120ELはとにかく自動化機能が充実しているため、洗濯が面倒な人にもおすすめです。BD-NX120Eの洗濯コンシェルジュでは、洗い方を自動学習して好みの仕上がりに近づけてくれるため、洗濯物の仕上がりにこだわる人にも向いています。価格は20万円台後半と非常に高価なため、洗剤自動投入機能がいらない人は、20万円程度で購入できるBD-NX120CLがおすすめです。
- 乾燥方式
- ヒーター式
- 乾燥容量
- 6 kg
- 洗濯時間
- 約33分
- 乾燥時間
- 約5時間
- 水道代
- 21円
- 電気代(乾燥時)
- 26.2円
- 騒音レベル
- 34/37/48 dB (洗濯時/脱水時/乾燥時)
- 機能
- 洗剤自動投入、AI自動運転、洗濯コンシェルジュ、風アイロン、自動おそうじ
- 開閉タイプ
- 左開き
- 本体サイズ
- 735 × 1070 × 620 mm
BD-NV120CR ななめ型ドラム式洗濯乾燥機
右開きの洗濯機なので左利きの人におすすめ
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
日立のBD-NV120CRは、扉が右開きになっているため、左利きの人におすすめできる製品です。しかし、BD-NX120BLと同様に自動化機能が全く搭載されておらず、自動化機能以外の性能に関しても違いが無いため、洗濯の手間を減らしたい人にはおすすめできません。BD-NV120CRは生産終了品であり、28万円まで価格が吊り上がってしまっているため、20万円程度で購入できるBD-NV120ERを選んだ方が良いでしょう。
- 乾燥方式
- ヒーター式
- 乾燥容量
- 6 kg
- 洗濯時間
- 33分
- 乾燥時間
- 5時間
- 水道代
- 21円
- 電気代(乾燥時)
- 26.2円
- 騒音レベル
- 34/37/48 dB (洗濯時/脱水時/乾燥時)
- 機能
- 風アイロン、自動おそうじ機能
- 開閉タイプ
- 右開き
- 本体サイズ
- 735 × 1060 × 620 mm
一般的には、1日で1人あたり1.5kgの洗濯物が出るため、洗濯容量が12kgの場合は単純に考えると8人まで使えることになります。しかし、適切な洗濯物の量は定格容量の8割と言われていて、入れる洗濯物の量が多すぎると故障の原因となるため、6人世帯が適切な人数になります。
洗濯機の中で最も大きな洗濯容量である12kgの洗濯容量なら、薄手の毛布が4枚洗えるため、毛布を頻繁に洗濯する人にもおすすめの洗濯容量です。

全ての洗濯機において乾燥容量は洗濯容量よりも小さくなり、一般的には洗濯容量の定格値の半分程度となります。そのため、乾燥機能を頻繁に使う場合は、適切な人数が更に少なくなり、4人分の洗濯物にしか対応できません。
また、洗濯機能よりも稼働時間が長く、ヒーター式だと5時間程度かかり、ヒートポンプ式だと3時間程度かかります。騒音が大きく夜に乾燥させるのは難しいので、大量の洗濯物を乾燥したい人はヒートポンプ式の物を選びましょう。
ドラム式洗濯機を購入するうえで注意すべきポイントがサイズです。とくに横幅が広すぎると設置できないこともあるので注意しましょう。

「ドラム式が設置できるか否か」を判断するうえで注目すべきなのが本体幅。ドラム式洗濯の幅はスリムなもので60cm、大型だと63cm~65cm前後のモデルが一般的です。12kgの場合、本体幅が広いものが多いので、必ず自宅の設置場所に入るか確認しておきましょう。
またドラム式は、フタを手前に引く方式であるため、ドアを開けたときのスペースも気をつける必要があります。メーカーの本体サイズは幅×本体の奥行×高さで表記されることが多いですが、ドアを開いたときの奥行も調べておきましょう。

12kgのドラム式洗濯機、日立を発売している国内大手メーカーは日立と東芝のみ。日立のドラム式の方がコンパクトなため、設置場所のスペースに余裕がない人は日立の製品を選びましょう。
ドラム式の洗濯機の高さだけでなく、防水パンの高さを考慮しないと、給水栓が洗濯機に当たってしまいます。最低でも1.25m以上の高さに給水栓を新設しましょう。

搬入経路において突っかかりやすい所が、玄関前の扉となります。搬入経路の幅がギリギリでも搬入してくれる場合もありますが、搬入が見送られる可能性もあるので、搬入経路の幅に5cm以上の余裕を持たせておきましょう。
また、搬入経路の途中に障害物があると搬入作業の手間が増えるため、搬入する前に障害物を取り除きましょう。

ついつい価格に目がいきがちなドラム式洗濯機ですが、価格・容量以外にも選ぶ際のポイントがあります。
衣類を乾燥させる方法(乾燥方式)に関しては、従来より採用されてきたヒーター式、生地が傷みにくいヒートポンプ式の2つの方法があります。ただ、今回紹介する日立は独自のヒートリサイクル方式を採用しているため、ここではヒートリサイクル式とヒートポンプ式を紹介します。
エアコンや冷蔵庫にも採用されているヒートポンプ式。空気中の熱を利用して衣類を乾燥させるため、電気を熱に変えるヒーター式よりも省エネです。65℃前後の温風で乾かすので、100℃前後のヒーター式に比べて生地が傷みにくいのもメリット。低温なので乾燥中にドアの開閉ができる点も便利です。
一応、日立の洗濯機も60℃以下で送風を行える、ヒートリサイクル方式の機能は付いていますが、乾燥能力は東芝のドラム式洗濯機に比べると劣ります。乾燥能力にこだわる人は、東芝のヒートポンプ式ドラム洗濯機を選びましょう。
日立独自のヒーター式乾燥機能「ヒートリサイクル式」。電気を熱に変えるという点ではヒーター式と同じですが、運転中に発生した熱を回収して乾燥時に再利用するため、ヒートポンプ式と変わらない電気代で使用できます。
ドラム式洗濯機を使っている方でよくある声が「お手入れの面倒さ」です。というのも、ドラム式洗濯機は乾燥フィルター・糸くずフィルターのお手入れが必要。フィルターを掃除しないと乾燥機能がしっかり発揮できません。
糸くずを溜まりにくくする自動洗浄機能や、ワンプッシュでフィルターを掃除できるお手入れしやすい機能にも注目しましょう。

洗濯機の運転音に関しては、洗濯時・脱水時・乾燥時において騒音の大きさがそれぞれ異なり、乾燥時に一番騒音が大きくなります。
洗濯容量が12kgのドラム式洗濯機では、洗濯時と脱水時は40dB未満なので騒音が気になりませんが、乾燥時は40dB台後半の製品が多いです。騒音が気になる人は、東芝のTW-127X7Lがおすすめです。
ドラム式洗濯機は、各メーカー洗浄力と乾燥機能にこだわった独自の機能を搭載しています。ここでは、日立と東芝の特徴について紹介します。
衣類を大きく舞い上げながら乾燥させる、日立のドラム式洗濯機「ビッグドラム」。時速300㎞の大風量を衣類に吹きかけ、シワを伸ばしてくれます。さらに、ドラム内の湿度をコントロールし蒸らしながら乾燥させることで、袖まで綺麗に仕上がります。
また、日立の洗濯機といえば洗浄力の高さも人気のポイント。大流量の「ナイアガラ循環シャワー」と、「押し洗い」「たたき洗い」「もみ洗い」で、頑固な汚れもしっかり落としてくれます。
東芝といえば洗浄力の高さが最大の魅力です。ナノサイズの泡が繊維の奥まで行き届き、汚れを落としやすい状態に。さらに大流量のシャワーで洗浄液を循環させながら、しっかり衣類全体に浸透させます。落ちにくい食べこぼしや泥汚れ、皮脂によるシャツの黄ばみまで落としてくれます。
また乾燥フィルターや糸くずフィルターを簡単にお手入れできるのも特長のひとつ。乾燥フィルターのゴミはレバーをワンプッシュするだけで簡単に取れますし、糸くずフィルターも手が汚れることなくお掃除できます。
洗濯容量が12Lのドラム式洗濯機では、優れた乾燥能力を持っていてシワのできにくい日立の洗濯機や、洗浄力の高い東芝の洗濯機が存在します。12kgのドラム式洗濯機を購入して、毎日の洗濯をもっと手軽で楽しいものにしましょう!
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