【2024】レザークラフト用ミシン人気ランキング | 家庭用ミシンでの縫い方も

皮を使って工芸をするレザークラフト。しかし、手縫いではうまく縫えず疲れてしまいます。また、普段使用している家庭用ミシンでは縫える皮が限られるので、物足りなさを感じてしまうでしょう。そこでおすすめなのがレザークラフト用ミシンです。

しかし、レザークラフト用のミシンを購入しようと思ってもさまざまな種類があるので、どのミシンが使いやすいのかわからないという方も多くいます。さらに、製品ごとに対応している皮の種類や針の太さは異なるので、自分に合った製品を慎重に選びたいですよね。

そこで、今回はレザークラフト用ミシンの選び方から、おすすめのレザークラフト用のミシンまでたっぷりご紹介します。記事の最後には、家庭用ミシンで皮を縫う際のポイントや手順もご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。

皮を用いてバックや小物などを手作りするレザークラフトは、皮を選んだり型紙を作ったりと工程が多く、1から物を作り上げる楽しさを感じられる人気の趣味です。レザークラフトは手縫でもおこなえますが、手縫は縫う速度が遅く時間がかかってしまうため、バッグのような大きなものを作る際はレザークラフト用ミシンがあると便利です。

レザークラフト用ミシンはパワーも強く、スピーディーに縫い上げるだけでなく、きれいな縫い目も魅力です。レザークラフト用ミシンを使用することで、クオリティの高いものを作れます。

レザークラフトを始めるにあたって、どんな素材が縫えるのか、革の種類はどんなものがあるのか疑問ですよね。有名な素材だと牛革、馬革を縫うことができます。この2種類の革は服や小物やインテリアによく使われており、馴染み深い素材です。

他にも豚革・ヤギ革・羊皮とあります。ヤギと羊はあまり聞いたことがない素材ですが衣服に使われることが多いです。羊は薄くて柔らかい生地で動きになじみやすい特徴があり、ヤギだと丈夫でハリがあり型崩れがしにくい特徴があります。色んな革をミシンで縫うことができるので、自分のイメージに合った素材を探してください。

革縫合に条件が合えばすでに家庭にあるミシンも使うこともできます。ただし、家庭用は分厚いレザーやレザー同士が重なる部分が縫えない場合があるので、どれだけの厚みを縫うことができるか確認する必要があります。

家庭用ミシンはコンピューター・電子・電動の3種類に分けられますが、電動ミシンは厚手の生地が苦手なので、レザークラフトには不向きです。以下での解説は割愛します。

家庭用のミシンは、レザーを縫う頻度が少ない方や小物を作るだけなど、あくまでも趣味の範囲で楽しみたい方におすすめです。

レザー製品を販売している方や、本格的な製品作りを目指す方におすすめなのが職業用のミシンです。職業用は家庭用の中でもハイパワーの製品よりも強いモーターを搭載しているので、分厚い革を縫うことができます。

職業用ミシンの特徴は以下の通りです。

また、職業用なら布送りできる機種が多いのもポイントです。家庭用に比べるとサイズも音も大きいものの頻繁に使っても壊れにくいので、ミシンを使う専門の職業にしている方に向いています。

工業用ミシンは職業用ミシンよりも回転力・貫通力・縫い上がりが優れたタイプで、ほとんどが工場で使うように設計されているのでサイズ・重量も大きめです。操作音も大きいので家庭で使うには難しいですが、ハンドメイドなどで革の縫合をよくする方にはおすすめです。

工業用ミシンの中にも種類があります。ポーチやパスケースなど直線縫いがメインの作品には「平ミシン」が、筒状や袋状など特殊な縫い方で仕上げる作品には「腕ミシン」がおすすめです。平ミシンは普通のミシンと同じで扱いやすいので初心者の方に最適です。

革は厚物なので、購入するときは厚物縫いに対応しているかどうか確認する必要があります。家庭用ミシンならデニムなどに対応しているもので大丈夫です。2ｍｍ～4ｍｍ程度までの厚さまで対応している機種が多く、ゆっくりと針の刺さり具合を確認しながら縫うのがコツです。

4ｍｍ以上の厚物縫いをしたいときは、職業用ミシンか工業用ミシンを選んでください。家庭用に比べて厚い革をきちんと送るパワーと上下または総合送りの構造を備えているので、きれいに仕上がります。

革用ミシンの針は家庭用ミシンの針とは異なるので、革用ミシン針が使えるかどうか確認しておく必要があります。一般的な家庭用ミシンでは「HA針」が使われていますが、レザー縫製では「DB針」が使われます。

DB針は先が尖がっているので、レザーが縫いやすく針強度が高いのが特徴です。見分け方はHA針の場合、軸を見ると片側は平になっています。その点DB針は丸軸になっているので比べて見てみると分かりやすくなっています。

また、ハイパワーミシンに最適な「HL針」もおすすめです。1つだけ注意しなければならないのがミシン針の太さ。番号があり数字が大きくなるほど太くなり厚物に適したものになります。レザー用では14～18番くらいの針を使用してください。

レザークラフトをする際は、一般的な布を縫う際よりも太さのある糸を使用します。細い糸では、ほつれてしまったり、うまく縫えなかったりしてしまうので、1.2mm程度の糸が使えるミシンを選んでください。

また、レザークラフトに使用する糸は麻やポリエステルといった種類があります。糸の種類によって太さが異なるため、糸を購入の際にしっかりとチェックをする必要があります。

ミシンの骨格であるフレームが金属製だと壊れにくいのでおすすめです。レザー縫製はミシンに大きな負担がかかるため、プラスチック製だと耐えきれずに壊れてしまう場合もあります。金属なので重量が重たくなりますが、耐久性に優れているので長く使えます。

送り方は3パターンあり「下送り」「上下送り」「総合送り」とそれぞれ特徴が違います。下送りは下の歯だけが動いて生地を送る方式で、家庭用ミシンを含む多くのミシンで採用されていますがレザークラフトには不向きです。

布を縫うには十分ですが、レザーなどはしっかりと送り切れずに縫いずれがしやすいため、家庭用ミシンを選ぶときは気をつけましょう。その点、上下送りと総合送りはしっかりと生地を送ることができるので、レザークラフトに向いています。

上下送りは職業用ミシンに、総合送りは工業用ミシンに多く採用されています。

送り歯はミシンの布を送るギザギザのパーツで、数が多いものほどしっかりと生地をとらえてまっすぐ送れます。そのため、正確に縫うことができ仕上がりもきれいです。革など厚物を縫うなら、数が多いものを選ぶ必要があります。

目安として、家庭用ミシンなら7枚の送り歯がおすすめです。5～6枚の送り歯もありますが、縫い目が不安定になるのでおすすめしません。

ちなみに、職業用ミシンは3枚の送り歯が主流となっています。職業用は家庭用に比べ送り歯の間隔が狭いため、送り歯が少なくてもしっかりと布を送ることができることができるからです。内部構造自体も違うため、よりきれいにしっかりと縫いたい方は職業用ミシンを選びましょう。

レザークラフト用ミシンはパワーが重要になってきます。小さいコンパクト設計のミシンはパワーが弱くレザーを縫えたとしても薄い革しか縫うことができません。職業用ミシンの場合幅45～50cm、重量10～14kg前後の製品を選ぶようにしましょう。大きく重量のあるミシンであれば、安定感もあり縫いやすいです。

ここからはミシンを選ぶ上で、前提知識を解説します。編集部では実際にミシンを購入した354名を対象に、アンケートを行いました。


単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入前の不安を解消できるような内容にしています。

• ミシンの購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心してミシンを選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

実は、たった3つのポイントを意識するだけでミシン選びを失敗する確率がグッと下がります。

その3つのポイントとは、

①自分にあった種類を選ぶこと

②自分に必要な機能・必要でない機能を確認すること

③サイズを作業スペース・収納場所・作りたい用途に合わせること

これだけです。「その種類がわからない！」「必要・不必要をどう決めるの？」っと思う方も多いと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 本格的に作るなら職業用ミシンか工業ミシンがおすすめ
• 家庭用ミシンなら厚物縫いに対応しているものを
• 職業用ミシンの場合、幅45〜50cm・重さ10〜14kgを目安に

これが失敗しないミシン選びの最初のステップです。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

人気の機能はわかった！けど、他の機能は全部いらないってこと？

と思う方も少なくないでしょう。

ここまでで紹介した機能以外にも、ミシンにはたくさんの機能の種類があります。ですが、搭載されてなくてもストレスがさほど発生しない可能性が高いです。「重要な機能だけ把握できれば良い」という方は、ここに来るまでに押さえた機能だけ意識すれば大きな問題は発生しません。

「とはいえ、自分に合いそうな機能が購入後見つかったら嫌だ」という方は、こちらの「口コミで分かったあってもあまり使わない機能」を参考にしつつ、＋αでミシンに欲しい機能はないか探してみましょう。

他に気にすべき項目があるのではないか

ここまでで自分にとって使いやすいミシンを選ぶことができるようになりましたが、まだ見るべきポイントがあるのではと不安の方もいるのではないでしょうか。

そこで、購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目について実施したアンケート結果を見てみましょう。

指定した模様を刺繍できる機能です。子どもの入園・入学グッズを手作りしたい方におすすめです。コンピュターミシンに種類が豊富な模様縫いが搭載されている傾向です。

大きな絵柄の刺繍ができたり、新たな刺繍をダウンロードできたりするミシンほど高価になりますが、簡単な刺繍機能付きの機種ならば安価なモデルも存在します。

指定した文字を刺繍できる機能です。ひらがな・カタカナ・「年」「組」などの漢字などが搭載されているミシンがあります。こちらも子どもの入園・入学グッズを手作りしたい方におすすめです。基本的にコンピュターミシンにしかない機能ですので、お探しの方はコンピューターミシン一択です。

押さえとは、ミシンの布が針と一緒に持ち上がらないように抑えるためのパーツです。基本押え・ファスナー押え ・裁ち目かがり押えなどさまざまです。基本的なものは元々付属していることも多いですが、上級者向けのものはオプションである場合があります。

また、ミシンの押さえは規格がさまざまで、各社共通ではありません。同じメーカー内でもシリーズによって使い回せないものも多く、特定の押さえが使いたいのに使えない場合もあります。どんな縫い方がしたいか具体的に用途が決まっている方は、しっかりパーツの対応もチェックしましょう。

手元を照らすライトはあって当然と思いがちですが、価格の安いミシンの中には非搭載機種もあります。そのため、マストでチェックするべきです。

照明の真下で作業する場合以外では、ライトがないと手元が暗く大変見づらいため、作業自体が遠のいてしまいます。失念しがちですが大切なチェックポイントです。

2021年に創業100周年を迎えた国内の老舗メーカーです。初心者から上級者向けのミシンまで取り扱いが豊富にあります。価格も手軽に使える安価なものから本格的で高級なものまで、機能や用途に合わせて選びやすいのが特徴です。

どのメーカーの商品にも欲しい機能があって価格帯も同じくらいという状況になった際は、ジャノメを選んでおけば問題はないでしょう。

170年以上の歴史のあるアメリカのミシンメーカーで、世界初の実用ミシンを発表したメーカーとして有名です。品質の高さとおしゃれなデザインが評判です。

世界的にファンの多いメーカーですので、気になった方は一度チェックしてみてください。

人気のモデルは、「モナミヌウ」「モニカピクシー」です。

1947年に創業された工業用ミシンの世界トップシェアメーカーです。高い技術力を活かし「BOX送り」などの工業用ミシンの技術を取り入れた家庭用ミシンの開発も行っています。

ジューキのミシンは直線縫いの美しさに定評があり、厚物縫いが得意な機種が多いのが特徴です。

職業用のミシンを買うほどではないけど、職業用に少しでも近いものをとお考えの方はジューキのミシンをチェックしてみるのがおすすめです。

1949年に創立した国内ミシンメーカーです。お手頃価格で販売しているのが特徴で、安くて使いやすいミシンが見つかります。機能は最低限でお安く済ませたいという方は、一度チェックするのがおすすめです。

また、サンリオや不二家のペコちゃんなどキャラクターとコラボしたミシンも販売しています。キャラクター商品が好きな方にもおすすめのメーカーです。

レザークラフトを初めてミシンで行う場合は、家庭用ミシンがおすすめです。家庭用ミシンにはコンピューターミシンというものがあり、ミシンを使うのが初めての方でも簡単に扱うことができます。

コンピューターミシンでは、CPUがふり幅や縫い目長さを制御してくれるので、正確な縫い模様ができるのが特徴です。また、「はじめてのミシンレザークラフト」など実用書もあるので、読みながら使うとより簡単に扱うことができます。

皮の厚みや硬さによっては家庭用ミシンで縫える場合もあります。ここでは、家庭用ミシンで皮を上手に縫うコツとポイントをご紹介します。

• 針は皮用のものを使う
• 皮の厚み・針の太さ・糸の太さを合わせる
• 押さえにメディングテープを貼る
• 押さえにシリコンを貼る

針の太さや糸の太さは皮を縫う上でとても大切なポイントです。特に、皮用の針を使用しないと針が折れてしまいます。また、皮は薄手の生地とは違い滑りにくいのが特徴です。メディングテープやシリコンを貼ることで縫いやすくなるので、ぜひお試しください。

レザークラフトをミシンで試してみたいけど、ミシンは高価なので購入するのをためらってしまう方は多いのではないでしょうか。また、使用頻度がそこまで高くはなく必要な時にだけ使いたいと思う方もいるはずです。

そんな方は中古で安く購入するのもいいですし、レンタルサービスを使ってミシンを試めしてから購入するのも1つの方法です。特に高価な職業用ミシンと工業用ミシンは、一度試してからの購入がおすすめです。中古のミシンやレンタルサービスのミシンについては、下記の記事で紹介をしているので、ぜひご覧ください。

レザークラフトでは自分が欲しいデザインの小物などを作ることができます。手縫いでおこなうのもいいですが、時間がかかり大変です。しかし、レザークラフト用のミシンを使うことで、効率よく作ることができます。中古品やレンタルを利用しながら、快適に皮革工芸を楽しみましょう。