空気清浄機のフィルターをオキシクリーンで綺麗に掃除！加湿器フィルターにはOK？

ウイルス・花粉を空気中から除去してくれる家電として人気を高めている空気清浄機。特にシャープのプラズマクラスターはダニやカビ、静電気まで抑えてくれる効果があり、注目を集めています。

しかし、お手入れは何かと面倒。フィルターにはたくさんの種類があり、まとめて洗うのには時間がかかります。そこで活躍するのがオキシクリーン。水洗いできるフィルターならオキシクリーンで簡単に汚れや黄ばみを落とせます。

今回は、そんなオキシクリーンの力や空気清浄機のお手入れ方法について解説。粉末の台所用合成洗剤を推奨しているメーカーもあるなど、注意点もお伝えしますのでご注目ください。「オキシクリーンは加湿器フィルターの掃除に使える？」といった疑問にもお答えします。

空気清浄機のお手入れをしないと、本来の性能が発揮できなかったり、かえって悪影響につながってしまう場合があります。掃除をしないと、ほこりがたまったり、カビの繁殖に繋がります。

まず、ほこりがたまると、空気清浄の機能が落ちてしまいます。花粉やPM2.5などの除去が出来なくなるので、空気清浄機の性能を発揮できなくなってしまいます。アレルギーのある方などは特に意識しておきましょう。

カビの繁殖は、外側のフィルターや内部にも発生してしまう場合があります。空気をきれいにしようと運転すると、内部のカビが空気中に放たれる、といた本末転倒な事態になってしまいます。特に小さなお子さんにとっては、ぜんそくの原因になる場合もあります。

空気清浄機が驚くほどキレイになるといわれているオキシクリーンですが、実はそれぞれに含まれている成分やサイズが異なります。

アメリカ版には「界面活性剤」が含まれるため、汚れ落ちがいいです。粉末に含まれている青い粒上のもので泡立ちがよく、強い洗浄力を持っています。また、柔軟剤も入っているので香りもいいです。

デメリットと言えば量が多すぎることです。コストコではアメリカ版が売られていますが、何と5kgもあります。ネットで購入するとしても2kg以上なので大容量ですね。

日本版オキシクリーンは、アメリカ版のように界面活性剤と柔軟剤が含まれていません。しかし、泡立ちはないものの汚れはきちんと落ちます。アメリカ版と比べると洗浄力が弱いと感じるかも知れませんが、その分環境や体にやさしいと言えます。

また、日本版の方は使いやすいサイズで的確な量で売られています。日本版は原産国が「中国」と記載されていますが、これはアメリカ本社が認定している中国工場で生産されているので、日本オリジナルパッケージになっています。

空気清浄機のお手入れに粉末のオキシクリーンが合っている理由は、過炭酸ナトリウムが主成分の酸素系漂白剤だからです。液体は洗濯用の合成洗剤で、酸素系漂白剤が含まれていないため、粉末に比べると洗浄力が弱くなります。

酸性の油やたんぱく質の汚れに効果があり消臭もしてくれます。ただし、頑固な汚れには効果が弱いです。ガスコンロ、電子レンジなどキッチンでの活用のほか、シンクやお風呂のぬめり、赤カビ対策に適しています。

水アカや湯アカ、石鹸カスなどに見られるアルカリ性の白い汚れに効果があります。炭酸カルシウムを溶かす効果がある為、汚れを落とす場所の確認が必要です。スプレー式ボトルなどを使用して拭き取り掃除をするのが一般的です。

酸素のパワーで汚れをしっかり落ちす弱アルカリ性の洗剤です。家中の汚れをきれいにすることから万能クリーナーとして知られています。ただし、色落ちするものは避けた方が無難です。

ほとんどの空気清浄機のメーカーでは、水洗いはNGのようです。使用頻度にもよりますが、約10年は交換不要な場合もあります。しかし、あまりにも汚れがひどく水洗いしてしまったケースもありますが、自己責任となってしまいます。

脱臭フィルターはメーカーによって水洗いができるものとできないものがあります。たとえばシャープは水洗いできますが、ダイキンはできません。自分の持っているメーカーの説明書を確認してから掃除をするようにしましょう。

どのメーカーにも共通している「使い捨てプレフィルター」をパネル部分に使用している人もいると思います。それでも汚れが気になる場合は水洗い可能なメーカーが多いので、水洗いをしましょう。汚れがひどい部分はブラシなどでこすり洗いするといいです。

加湿フィルターはどのメーカーでも共通して水洗いができます。このフィルターは、集じんや脱臭とはちがう場所に取り付けてあります。給水タンクを取り出した内側のトレーから出てきますが、水につけて使うので、使用回数が多いほどにおいがきつくなりやすいです。

メーカーごとに各フィルターが水洗いできるかどうかを確認したら、バケツなどを用意します。説明書に書いてある適量のオキシクリーンを入れお湯を注ぎます。水ではなく必ずお湯を使うようにしてください。

大きめのバケツの中に水洗いできるすべてのパーツを入れて「オキシ漬け」してみましょう。酸素の泡をたっぷりと放出してくれて、消臭効果も期待できます。おすすめは、40℃～60℃の温度です。

しばらく漬け置きした後は、浮かせた汚れが残らないようブラシや古い歯ブラシで擦り洗いし、キレイなお湯でよくすすぎましょう。お風呂場で行う場合はシャワーを使うと簡単です。

しかも、風呂場の排水溝もキレイにしてくれて一石二鳥ですね。すすぎ終わった後は、バケツもいっしょにベランダなどで乾かします。

水洗いができない空気清浄機の本体や内部面などは拭き掃除をします。この場合は、オキシクリーンを含んだものや台所用中性洗剤を水で薄めたものなどで拭くといいです。

空気清浄機のお手入れは1か月に1回が目安です。使用頻度にもよりますが、定期的に掃除をすれば、いつでもキレイな空気を保てます。次のシーズンに使用するときにも、嫌な臭いに悩まされる心配がありません。

オキシクリーンEX（アメリカ版）は、汚れ落ちのパワーに定評があります。衣類の洗濯はもちろん、これさえあれば家中のあらゆるものに使えるスーパークリーナーです。世界各国で販売されている酸素系漂白剤で消臭効果もあります。

アメリカ版の特徴は、汚れを強力に落とす「界面活性剤」が含まれていることです。漂白剤の成分とダブルのパワーで泡立ちがとてもよく、40℃～60℃のお湯でオキシ漬けすればその効果が目に見えて実感できます。

今まで空気清浄機の掃除にさまざまな洗剤を試したけれど効果を感じなかった人は、オキシクリーンEXをぜひ試してみてください。ただ、アメリカ版は大容量なのでコストコで買うと5kg、アマゾンなどのネット通販でも2kg以上になります。

日本版のオキシクリーンは、家中のあらゆるものに使える酸素系漂白剤で消臭効果もあります。ただし、アメリカ版とは異なり、汚れを落とす成分の「界面活性剤」が含まれていません。そのため、ブクブクとした泡立ちがないのが特徴です。逆を言えば、すすぎがしやすいといえます。

洗浄力はアメリカ版と比べるとやや落ちるといった声もありますが、それでも驚くほど空気清浄機のフィルターがキレイになったとの口コミが多いです。環境にやさしい漂白剤なので、あえて日本版を選ぶ人もいるようです。

また、大容量のアメリカ版とは違い使いやすい量で購入できます。原産国は中国ですが、パッケージは日本オリジナルです。

シャープでは加湿フィルターやトレイの洗浄に粉末の台所用合成洗剤の使用を推奨しています。液体は洗剤のニオイが残る可能性があるため、粉末をおすすめしているようです。指定されていないアルカリ性、酸性の洗剤を使ってしまうと変形、変色、水漏れの原因となるので気を付けてください。

実は加湿器フィルターの汚れに、オキシクリーンは効果があまりありません。加湿器のフィルターの黄ばみや白い汚れは、水道水に含まれるカルキ（塩素）が原因だからです。カルキ汚れはアルカリ性のため、同じくアルカリ性のオキシクリーンでは落とせません。

カルキ汚れに効果的なのは酸性のクエン酸なので、クエン酸洗浄をしましょう。加湿器フィルターの掃除方法については、以下の記事で解説していますので、参考にしてください。

最近の加湿器では、デザイン性や機能性などの改良により、フィルターに金属やアルミパーツが使用されているものがあります。金属やアルミパーツをオキシクリーンに漬け置きすると、コーティングを溶かし、サビや劣化の原因になります。

そのため、加湿器のフィルターやパーツをつけ置きする際は、金属やアルミ部分がないか事前に確認しておきましょう。

空気清浄機におすすめなオキシクリーンと、その特徴や使用方法、商品を紹介しました。アメリカ版と日本版、どちらのオキシクリーンも空気清浄機の掃除におすすめです。空気清浄機のお手入れで悩んでいる方は、ぜひ強力パワーのオキシクリーンを使用してみてくださいね。