日本HP ノートパソコン HP OMEN 16

ゲーミングパソコンはゲーム以外に使えない

値段が高いので購入で後悔したくない

OMEN 16はヒューレットパッカード（HP）が手がけるゲーミングノートパソコンです。HP自体はパソコンメーカーとして実績のある企業ですが、ゲーミングつまりゲーム用と名乗っているのでヘビーユーザーでない方にとってゲーム専用にパソコンを買うのは躊躇するかもしれません。

まず、実際に購入して使用した方からの口コミを調査したところ、悪い評価として「重い」「キー配置が悪い」などの声が見受けられました。

・重量があって持ち運びにくい

・ACアダプターも大型なので、据え置きがおすすめ

OMEN 16本体の重量は2.41kgとノートパソコンでは重い部類に入り、16.1型と画面が大きめなため持ち歩きには向いていません。普段は決まった場所に置いておき、たまに移動するぐらいの使い方が向いています。

また、CPUやGPUなどの消費電力が大きいため、ACアダプターもそれに見合った高出力なものが付属しています。そのため、一般向けACアダプターより大型で重いです。バッテリーはあるもののゲームの際はすぐになくなりやすいので、ACアダプターの重量も考えると据え置き型と同じと考えていいでしょう。

・電源スイッチがキーボード上にある

・テンキーがないが、ゲームのみに使うなら不要

OMEN 16の電源スイッチは、キーボードの上側部分にほかのキーと一緒に並んでいます。両側にFキーやdeleteキーがあるので、慣れていないとつい押してしまう可能性があります。ただ、この配置はHPのノートパソコン全体に見られ、これまでHPのものを使っていた方なら気にならないでしょう。

また、OMEN 16はキーボードからテンキーがなくなりました。ただ、ゲームをする上でテンキーが絶対必要な場面は少ないので、テンキーを頻繁に使う方でなければ支障がありません。

OMEN 16の良い口コミ・評判では「価格のわりにスペックがいい」「ディスプレイの性能がいい」などといったものが見受けられました。

・グラフィックス負荷が重いゲームも快適

・高スペックはほかの作業でも役立つ

ゲーミングPCは用途の性質上、一般のパソコンでは使わないGPUを搭載し、より高性能のCPUや高画質なディスプレイを採用しているなど高スペックなのが特徴です。そのため、どうしても価格が高くなり、数十万円するものも珍しくありません。

OMEN 16は負荷が重めのゲームも可能な機種ですが、購入場所によっては15万～20万円で購入できます。一般のパソコンでも同価格で販売される機種もあるのを考えると、とてもお得です。また、高スペックだと動画編集などの処理が重い作業や複数のアプリを使う作業も快適です。

・現在のゲームは高画質が多い

・解像度が高いと細部まで表現できる

OMEN 16の口コミでは、ディスプレイの映りがいいという声が上がっています。今では映画並みの高画質を売りにするゲームが多いので、ディスプレイの映り具合はチェックすべき項目です。

OMEN 16のディスプレイは色域が広く色再現性に優れたIPS液晶を採用しています。解像度も高いので、高画質のゲームでも細部まで表現できます。また、リフレッシュレートが高く、ゲームの妨げになるちらつきや残像も抑えるのも嬉しいところです。

・一般のパソコンに近いシンプルなデザイン

・高性能パソコンとしてビジネスにも使える

ゲーミングPCというと、一目で分かるほど派手な外観というイメージを持たれがちです。しかし、最近では一般のパソコンと変わらない外観も多くなりました。OMEN 16も黒を基調とした直線的な外観で、天板のロゴもあまり主張のないデザインになっています。

また、ゲーミングPCにはお馴染みなキーボードのイルミネーションもOFFが可能です。そのため、落ち着いた雰囲気が好きな方はもちろん、ビジネス用の高性能PCとして使いたい方でも違和感なく使えます。

HP OMEN 16はHPの直販サイトのほかAmazon・楽天市場で購入できます。このうち直販サイトでは、キャンペーンなどにより価格が大幅に変わっています。2023年4月現在、価格com経由で直販サイトから購入するのがいちばんお得です。

ここではOMEN 16のスペックについて紹介します。下の表はOMEN 16の基本的なスペックです。特に注意すべき性能をあとから解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。

*1　スタンダードモデルはIntel Core i5-12500H

*2　スタンダードモデルは512GB SSD

*3　パフォーマンスプラスモデルは最大6時間

*4　パフォーマンスプラスモデルはNVIDIA G-SYNCにも対応

*5　パフォーマンスプラスモデルはNVIDIA GeForce RTX 3070 Ti、NVIDIA Max-Q

パフォーマンスおよびパフォーマンスプラスモデルに使用されているCore i7-12700Hは、ノートPC向け第12世代の中でも比較的スペックが高いと言われている「Hシリーズ」です。ゲーミングやクリエーター向けのノートPCに使われるCPUです。

また、前の第11世代と違い省電力性に優れたコアも搭載しているため、パフォーマンスの高さはもちろん省電力性も良くなっています。

GPUにはGeForce RTX 3060（パフォーマンスプラスモデルはRTX3070Ti）を採用しています。上記のCPUと組み合わせることでより高いパフォーマンスが出せ、ディスプレイの性能も十分に生かせます。

特に1秒を争うバトルロワイヤル系のゲームではフレームレートの高さが勝敗を決めることが多くなります。GeForce RTX 3060またはRTX 3070Tiなら、たとえ負荷が非常に高いゲームでも画質を調整すると高いフレームレート（fps)値を出すのでプレイする上でも有利になります。

ストレージは最新のPCIe Gen4対応のSSDで容量が1TB（スタンダードモデルは512GB）あります。速度も速く容量も大きいので、複数のゲームや音楽・映像データなど保存してもすぐに容量がなくなるのは少ないでしょう。ゲームはもちろん、仕事やプライベートのデータを保管する場合でも問題なく使えます。

性能的にも、これまでのPCでゲームをする上の問題だったロード時間を短縮する「Direct Storage」に対応できるようになりました。また、空きスロットがあるので増設も可能です。

OMEN 16はパフォーマンスモデル・パフォーマンスプラスモデルのどちらもDDR5-4800で容量が16GBです。16GBあるとゲームをしてもメモリ不足になることは少なく、ゲーム以外なら複数のアプリを起動して使えるので普段使いにも便利です。

バッテリーの駆動時間はパフォーマンスモデルが最大6時間30分、パフォーマンスプラスモデルが最大6時間です。ただし、この時間は消費電力が多い状態が続くと短くなるため、ACアダプターを持っておく方が無難です。なお、OMEN 16はCPUやGPUなどのパフォーマンスがコントロールできます。ゲームをしない場合は下げておくといいでしょう。

OMEN 16のサイズは369×248×23mmあり、一般のノートPCより大きく持ち運びには不向きなサイズです。しかし、ディスプレイ周囲の枠が狭くなっているので、ディスプレイの大きさに対する本体のサイズは抑えられています。

IPS液晶で色域が広く色再現性にも優れ、高画質のゲームはもちろん動画編集など色の表現が重要な作業にも向いています。フルHD（パフォーマンスプラスモデルならQHD）で解像度やリフレッシュレートも高く、画面のちらつきや残像が少ない滑らかな映像が特徴です。また、ブルーライトもカットして目が疲れにくく、快適なゲームプレイを楽しめます。

ここでは、HP OMEN 16と他2つのノートパソコンとの違いについて表を交えつつ詳しく解説します。

HP OMEN 16と他2つのノートパソコンのVictus by HP Laptop 16-d1000とLegion 570 Proはスペックが似ていますが、少しずつ違いがあります。一番の大きな違いは、ストレージの容量です。HP OMEN 16はストレージに比較的大容量の1TB搭載で比較対象の中では一番大きいのがポイント。

そのため、画像だけでなくゲームを保存したい方にもピッタリです。ただ、ストレージは外付けストレージ等も使用できるため、足らなくなった場合は追加も可能です。

HP OMEN 16の価格は最安値ではありません。そのため、価格重視の方には向きませんが、スペックの割にコスパがいいため、コスパがいいパソコンを探している方にはおすすめです。

OMEN 16のメリットについて、下の表から気になる項目を確認できます。

OMEN 16はインテルの第12世代でもハイクラスのCore i7-12700H、GPUもNVIDIAのGeForce RTX 3060（パフォーマンスプラスモデルはRTX 3070Ti）を使用し、大抵のゲームで高画質でも高いfps値を出しています。

比較的優秀なスペックながらお手頃価格で購入できるので、ゲーム以外の用途でも使用したいライトゲーマーの方にもおすすめです。

OMEN 16のディスプレイはノートパソコンでは大きめの16.1型、解像度の高いフルHD（パフォーマンスプラスモデルはQHD）なので、細部までリアルに再現された迫力ある映像が楽しめます。

また、ディスプレイが1秒間に新しい画像を表示できる回数であるリフレッシュレートが高いため、フリッカー（ちらつき）やゴースティング（残像）が抑えられます。映像美が売りのゲームや1秒を争うバトルロワイヤル系のゲームでも快適です。

OMEN 16はカラーがシャドウブラックのみ、外観も凹凸のない直線的なデザインになっています。天板のロゴも以前のモデルでは青色のグラデーションだったのがシンプルなものになり、一見では一般のノートパソコンと区別のつきにくいデザインになりました。

また、キーボードのバックライトも消せます。ゲーム専用にパソコンを購入するのには躊躇するカジュアルからミドルユーザーの方や、ビジネスやクリエイティブ作業に高性能パソコンを使いたい方におすすめです。

OMEN 16のデメリットについて、下の表から気になる項目の詳細を確認できます。

・本体の重量が2kgを超え、携帯に向かない

・ゲーミングPCの性質上、ACアダプターも大型

・普段は据え置きで使うのがおすすめ

OMEN 16は本体重量だけでも2.41kgあります。2L入りペットボトル1本分より重いので、長時間持ち歩くのには向いていません。また、ゲーミングノートPCはCPUやGPUなどに消費電力が掛かるため、一般のノートパソコンよりACアダプターの出力が大きくなっています。

OMEN 16のACアダプターのサイズは小型の方ですが、一般のと比べると大型で重くコードなども太くなっています。普段はテーブルなどに据え置いて、たまに移動する程度の使い方がおすすめです。

・ビジネス用途に使わないなら支障なし

・テンキーがない分、キー配置が広くなっている

OMEN 16のキーボードにはテンキーがありません。ただ、ゲームをプレイする際にテンキーを使う機会は少ないので、なくてもあまり支障ありません。テンキーがないことで、ほかのキーの余裕ができデスクトップPCのキー配置に近くなっています。

メモリ増設は可能です。対応するメモリは DDR5-4800のノートパソコン向け「SODIMM DDR5 PC5-38400」です。購入した際には、2つのスロットに8GBのメモリがそれぞれ取り付けられていまるので、交換のときはこのメモリを取り外します。メモリは最大32GB（16GB×2）まで増設可能です。

OMEN 16は購入した際、ストレージとして1TBまたは512GB（スタンダードモデル）のSSDを搭載しています。また、空いているM.2 スロットが1つあり、このスロットを使ってストレージを増設することが可能です。SSD固定用のネジはあらかじめ空きスロットに取り付けられています。

OMEN 16はどのモデルもOfficeソフトはあらかじめ付属していません。しかし、購入するときのオプションにより26,400円（税込・2023年4月現在）プラスでOffice Home & Business 2021を付けられます。また、Office互換ソフト（WPS Office）にすることも可能です。

Office Home & Business 2021の場合、単品で購入するより価格が安いので仕事などで使う可能性があるなら購入の際に付けておくのをおすすめします。

今回はHPのOMEN 16の評判・口コミや特徴を調査しましたがいかがだったでしょうか。OMEN 16 はゲーミングPCとしてはお手頃価格ながら高品質のスペックで、負荷が高いゲームも快適にできるのが長所です。重量があり携帯性は低いものの、高スペックを生かしてゲーム以外の用途にもおすすめです。