【自作・DIY可】コスパ最強！安いモニターアームおすすめ11選｜VESA規格対応

パソコンは仕事や趣味に欠かせないツールですが、頻繁に使用するからこそ、快適にな環境で使用したいものです。そんな要望に応えるのが、ポールと組み合わせてディスプレイの位置を簡単に調整できるモニターアーム（ディスプレイアーム）です。

専門性の高いツールである分、価格の高いイメージのあるモニターアームですが、実はコスパに優れたお安い価格の製品も多数展開されています。しかしいざ購入するとなると、設置方法や耐荷重など、何を基準に製品を選ぶべきか迷ってしまう方も少なくありません。

今回はそんな方に役立つ、安いモニターアームの選び方や、おすすめ人気商品について解説していきます。さらには、VESAマウント規格対応・モニターアームの自作・100均アイテムによるDIY方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

モニターアームを使うと何ができるのか見ていきましょう。ここでは安いモニターアームを探す前に、モニターアームを使うために必ず確認すべき事項について解説します。

モニターアームは、先端にディスプレイを取り付けて使うパソコン周辺機器です。ディスプレイの位置を上下または左右に移動できるだけでなく、角度の調節が可能なモデルもたくさんあります。そのため、ディスプレイを作業に最適な位置と角度に調整が可能です。通常は机の天板に挟んだり、壁に取り付けたりして設置します。

モニターアームを使いたいなら、VESAマウント規格の対応を確認する必要があります。VESAマウント規格は、ディスプレイの背面に設けられるネジ穴の位置を統一した規格です。規格では75mmまたは100mm間隔で、4か所にネジ穴を付けるように決まっています。モニターアームを選ぶ前に、必ずネジ穴の間隔をチェックしましょう。

モニターアームを使うと作業効率や健康面でメリットがあります。同時に、デメリットについても把握しておきましょう。具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか解説しますので、チェックして参考にしてください。

モニターアームがあればモニターの位置を調整できるので、肩や首の凝りを軽減できます。モニターの位置が高すぎたり低すぎたりすると、肩や首に負担がかかるので注意が必要です。

また、デスク上のスペースを広く使えるようになるのもメリットです。さらに、2台以上のモニターを設置できるモデルなら、複数の画面を見ながら作業ができます。

モニターアームは机の種類や取り付け方法によっては、設置できない場合があります。たとえば、支柱に取り付けるタイプは、支柱となるものがない環境では設置ができません。また、机の天板に挟むタイプは、天板が厚すぎると設置できない可能性があります。

クランプ式はテーブルの天板などの板を挟みこんで固定するタイプです。簡単な作業で設置できますが、フレーム付きのテーブルには取り付けられないので注意しましょう。また、天板の薄い机に設置すると割れる場合があります。そのため、薄い板に取り付ける場合は、破損を防ぐために補強プレートや当て木を使用するのがおすすめです。

ポール固定式は垂直な棒に固定するタイプのモニターアームです。支柱となるものがあれば楽に設置できるため、デスクや壁に穴を開ける必要もありません。また、デスク上のスペースを一切使わないので、作業スペースを広く確保できるのもメリットです。パソコンラックやスチールシェルフなどを使っている方に適しています。

壁面固定式は壁に穴を開けてネジ留めして設置するタイプ。そのため購入する前に、穴開けできる素材かどうか、賃貸住宅の場合は穴開けが禁止されていないかなど貸主に確認が必要です。メリットは、設置場所の選択の自由度が高いためデスク上のスペースを取りません。なお一旦取り付けると気軽に設置場所を変えられないので、慎重に位置を決めましょう。

グロメット式は机の天板に穴を開け、ボルトを通して固定するモニターアームです。配線用の穴が開いていない机の場合、天板に穴を開ける必要があります。設置箇所を変更するときは新たに穴開けが必要なので、手軽に位置の変更はできません。しかし、強力に固定でき安定感があるので、重たい大型モニターを設置したい方におすすめです。

スタンド式は底面に土台が付いているタイプです。特定の位置に固定する必要がないので、設置場所を気軽に変えられます。壁や机に穴を開ける必要がないのもメリットです。しかし、デスク上に設置すると作業スペースの1部が占有されます。机が狭いために設置できない場合は、床置きで使うのもおすすめです。

水平可動式は左右方向にのみアームを動かせるタイプです。一定の高さで画面の位置や向きを調節したい方に適しています。なお、アームは縦方向には曲がりませんが、大半のモデルはネジやレバーを緩めてアーム自体の高さを変更が可能です。そしてモニターの高さを調整できるモデルを選べば、高さが合わないのを心配をする必要はありません。

垂直可動式はモニターを上下方向にのみ動かせるタイプです。パソコンを使わないときは上方に移動すれば邪魔になりません。使用するときのみモニターを下ろせばいいので、デスク上のスペースを広く確保できます。またモニターの位置を動かすのが少ない方や、価格の安いモデルが多いので低価格で探している方におすすめです。

水平垂直可動式は、モニターの位置を上下左右に調整できるタイプです。デスクの高さや設置場所の状況に関係なく、作業のしやすい環境を作れます。可動域の広さを見極めるには、可動部分となる軸がいくつあるかが重要です。水平垂直可動式モデルは2～4軸である場合が多く、軸の数が多い方が位置を細かく調節できます。

モニターアームは、取り付けられるモニターの最大重量が決まっています。大半のモデルは耐荷重以下の重さなら使えますが、設置できる重量の下限が設定されているモデルもあります。そのため小型で軽いモニターを使いたい方は注意しましょう。

またモニターアームを購入する際はインチもきちんとチェックしておきたい項目です。機器に適切でないインチ数のモニターアームを使うと、不安定になったり落下したりしてしまう可能性があります。思わぬ事故を防止するためにも、適切なインチ数の製品を選びましょう。

モニターの設置数が多い方は、取り付けられるモニターの台数を必ず確認しましょう。種類が最も多いのは、1台のみ取り付け可能なモニターアームです。しかし、2本のアームを持つモデルもあるので、デュアルモニター環境を作りたい方はチェックしてください。またラインナップは少ないものの、3～4台のモニターに対応したモデルもあります。

エルゴトロンは、オフィス製品やパソコン周辺機器などを展開するアメリカのメーカーです。人間工学に基づき、健康的で快適に使える製品を数多く生み出しています。モニターアームはバリエーションが豊富で高品質なのが魅力です。リーズナブルでありながら耐久性に優れ、使い勝手のいいデザインなので長く愛用できます。

グリーンハウスは、オーディオ機器やキッチン用品など幅広い製品を展開する日本のメーカーです。モニターアームは価格の安さに最大の特徴があり、3,000円未満の激安モデルもあります。耐久性にも優れておりコスパの高さが魅力です。27インチの大画面モニターの重量を支えられるモニターアームも発売されています。

サンワサプライはキーボードやパソコンデスクなど、パソコン関連用品を幅広く手掛ける国内メーカーです。主にクランプ式のモニターアームが市場に出回っている中、ポール固定式や壁面固定式のモデルもリリースしています。また、4台のモニターを設置できるモデルもあり、豊富なラインナップを揃えているのが魅力です。

センチュリーは東京都に本社を構えるメーカーです。シングルモニターアームやアングルモニターアームなど、さまざまな種類のモニターアームを販売しています。種類豊富なため、自分好みのタイプが見つかりやすいです。

1つのモニターアームで設置可能な台数の違いは、価格の差にも影響する重要ポイントです。耐荷重や可動範囲などの条件が同じであれば、対応台数が多いモデルほど高価な傾向があります。そのため、モニターアームを低価格で手に入れたいなら、1台のみのモニターに対応したシングルディスプレイタイプがおすすめです。

モニターの重さを支える方法には、ガススプリング式またはメカニカルスプリング式の2種類があります。ガススプリング式は、内部に充填されたガスの圧力でモニターを支える方式です。メカニカルスプリング式は内蔵されたバネを利用し、物理的な力で支えます。ガススプリング式の方が比較的安く購入できる場合が多いです。

安く買えるモニターアームは魅力的ですが、その分高い製品との品質の違いが怖いと感じる方もいますよね。やはり安いモニターアームは、高いモニターアームに比べると耐荷重の面で品質が劣る製品が多い傾向があります。

そのため重量の大きいパソコンを使用してる方には、耐荷重の大きい高い値段のモニターアームがおすすめです。また製品を長く使用したい方にも、品質がより優れた高いモニターアームが適しています。コスパも大切ですが、求める品質の製品を選べるよう予算を設定しましょう。

よりお得にモニターアームを手に入れたい方には、秋葉原などの電子機器ショップが立ち並ぶ場所で製品を探すのもおすすめです。さまざまな店舗をはしごできるので、その分お買い得の製品に出会える確率も高くなります。

また、Amazon・楽天といったネットストアで購入するのもおすすめです。自宅に居ながら、豊富な種類の製品をチェックできるのはもちろん、実際に使用している方の口コミなどもチェックできます。お買い得な製品も見つかりやすいのでぜひチェックしてみてください。

モニターアームは自作も可能です。VESAマウント規格に対応していないモニターを使いたい方は、自分で作る選択肢もあります。そこで、モニターアーム作りに必要な材料や製作手順を解説するので参考にしてください。

柱やアームにはパイプを使いますが、ジョイントが付いているイレクターパイプが便利です。また、アームとモニターの連結のため、丸パイプ固定金具とL字または平面の取付金具を用意しましょう。アームに丸パイプ固定金具を固定し、ボルトで取り付け金具と連結してからモニターにネジ留めします。金具はモニター背面のネジ穴の間隔に合わせて選んでくださいね。

クランプ式モニターアームの補強プレートの自作には、土台よりやや大きな金属板とゴム板を使います。両面テープでそれぞれを接着し、ゴム板が下になるように机に置きましょう。机の下側も同様に、ゴム板が机と接する状態で補強します。

その後はクランプで挟むだけです。なお金属板を直接当てると机が傷つく・割れる可能性があるので、注意しながら作業をしてください。

モニターアームの寿命は製品によって異なり、中には10年を超えて使用できるものもあります。また、ガススプリング式の製品の場合は、寿命が近づくと内部のガスの力が弱まってきます。そのまま使い続けると作業に支障をきたしてしまう可能性もあるので、買い替えを検討しましょう。

買い替え時にモニターアームを処分する際は、粗大ごみとして出しましょう。手数料や回収方法は自治体ごとに異なるので、地域のホームページなどで確認してください。製品がまだ使える状態であれば、フリマサイトへ出品するか、リサイクルショップに買い取ってもらうのもおすすめです。

パソコン作業により身体の不調を感じたら、モニターアームの使用がおすすめです。設置方法や可動範囲などのバリエーションが多いので、モニターの使い方や環境に合わせて選びましょう。ぜひモニターアームで快適にパソコンを使ってくださいね。