スタンド式（自立式）のモニターアームおすすめ5選｜デュアルアームも紹介

「パソコンの高さが合わず肩がこる」と悩みを抱える方も多いですよね。そんな時におすすめなのがモニターの高さや角度を調節し、パソコン作業時の負担を減らしてくれるモニターアームです。さらに、デスクの上をすっきりさせたり、モニター下のスペースを活かせたりするなど、多くのメリットがあります。

中でもスタンド式のモニターアームは机に傷をつけずに設置でき、移動も楽にできるためおすすめです。固定するタイプのモニターアームは移動が難しいうえに、机や壁に穴を開ける必要があります。

この記事では、スタンド式のモニターアームを導入するメリットやその選び方・おすすめのスタンド式モニターアームを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

モニターアームを設置すれば、PCモニターの位置調整が楽に行えるようになります。また、上下左右の移動・角度の調整が簡単に行えるうえ、不要になった台座の分デスク上にスペースが空くメリットがあります。では、モニターアームとモニター台、どっちが使いやすいのか気になるはずです。

モニター台はモニター以外にもフィギュアや観葉植物を置けるのがメリットです。モニターアームは2,000円以上のものが多いですが、モニター台は1,000円ほどからあるので、コスパもいいです。それぞれ、どのようなデスクにしたいのかによって使いやすさは異なるため、どっちが使いやすいかは、PC周りの環境次第と言えます。

モニターアームは「VESA規格」もしくは「VESA準拠」に対応しているモニターにしか使えないので、モニターであればなんでもいいわけではありません。VESA規格には、モニターとアームを固定するためのネジ穴が4つあり、75×75mm、100×100mmなどさまざまな規格があります。

なお、機種によってはスタンドが取り付けられている製品も存在しています。モニターとモニターアームの規格が、きちんと一致しているか事前に確認しましょう。

クランプ式は机の端を挟み込んで設置するため、机を傷つけずにモニターアームを設置・固定できます。しかし机にフレームが付いている場合、フレームが邪魔となり取り付けられない点に注意が必要です。モニターアームを取り付けたい机がフレーム付きのものではないか事前に確認してください。

グロメット式はデスクに穴をあけ、ネジで止めて固定するタイプのモニターアームです。しっかりと固定できるものの、デスクに傷がついてしまう、移動が難しいデメリットがあります。また、ネジ止めによって固定するため、デスクの厚みや耐久性にも注意が必要です。

壁面固定式は壁面にネジ止めをしてモニターを設置するタイプのモニターアームです。デスクのスペースを最も広く確保できるものの、壁面に穴を開けなければならない、移動が難しいデメリットがあります。大きなモニターを取り付けたい場合におすすめです。

ラックのポール部分などに取り付けるのが、ポール固定式です。グロメット式や壁面固定式のように傷がつく心配はないものの、設置できる場所が限定されるデメリットがあります。クランプ式やグロメット式と異なり、設置のやり直しが比較的簡単なので、模様替えをよくする方におすすめです。

スタンド式は置くだけで設置が完了するモニターアームです。固定をしないためデスクに傷をつける恐れが少なく、移動も楽にできます。「それなら台座のままでもいいんじゃないの？」と思う方もいます。しかしモニターアームを使用すれば、モニターの位置・高さ・角度の調整が可能になり、快適に使用できます。

他のタイプのモニターアームは、机や壁などに一度固定すると簡単には移動できません。特に壁面に固定するタイプは、モニターアームを外すとネジ穴が開いたままになるため、レイアウトの変更は難しくなります。しかしスタンド式はそうした心配がありません。移動も簡単なので、模様替えや机上のレイアウト変更なども楽しめます。

スタンド式のモニターアームは置き型なので設置場所を選びません。固定するタイプは取り付けられない場所もありますが、スタンド式はスペースを確保できればどこにでも設置ができます。

また、スタンド式はモニターアームを机や床に置いてモニターを設置するだけなので、簡単に設置が完了します。机や壁にネジ穴を開けるのは難しそうで不安な方におすすめです。

置くだけで設置できるスタンド式なら、机に負荷がかかりません。クランプ式やグロメット式の場合、強い力で挟み込んだり穴を開けたりするため、机が薄かったり強度が足りなかったりする場合は、机が割れる可能性があります。

しかしスタンド式のモニターアームであれば、置くだけなので机が割れる心配はなく、ネジ穴を開けないため机や壁を傷つけません。

スタンド式のデメリットは、ほぼありません。挙げるとすれば、クランプ式やグロメット式ほどの力で固定しているわけではないので、倒れる可能性がある点です。モニターがアームの耐重量を超えた場合や、強い揺れなどには対応しきれない場合があるので注意してください。

その他モニターがVESAマウントに対応していないとモニターアームが取り付けられないので、お使いのモニターがVESAマウントの対応しているかも確認しておきましょう。

机に置いて使用する場合、その机がどれくらいの重さまで耐えられるのかを確認しましょう。スタンド式モニターアームは一般的なもので5kgほど、軽いものでも2～3kgの重さがあります。

机にはモニターアームの重さに加えてディスプレイや周辺機器の重さがかかります。総重量に机が耐えられるかどうか、必ずチェックしてください。

購入したいモニターアームが何kgのモニターまで支えられるのか、取り付けられる画面サイズは何インチのものまでなのかもチェックしましょう。

取り付けたモニターが重すぎた場合は、モニターアームが倒れたり壊れたりする原因になります。モニターが大きすぎる場合は、VESA規格が合わなかったりバランスが取れなかったりして設置できない場合があるので注意してください。

モニターアームには取り付けられるモニター数が1画面のみのものから、4画面のものまであります。特に2画面対応のデュアルモニターアームはラインナップも豊富で、複数の画面を使って作業したい方におすすめです。設置したいモニター数に対応しているモニターアームを選びましょう。

モニターアームはアームを動かせる範囲の違いによって水平可動式・垂直可動式・水平垂直可動式の3種類に分けられます。

水平可動式はモニターを左右に動かせるタイプで、垂直可動式は前後・上下に動かせるタイプです。そして水平垂直可動式は上下左右、斜めにも動かせます。高さだけ調整したいのか、横にも動かせるようにしたいのか、使い方をイメージしておきましょう。

モニターアームは予算2～3,000円ほどで自作できます。ただし通販などでも同程度の価格で販売しています。そのため自作はオリジナルデザインにしたい方、工作が好きな方、モニターがVESA規格に対応していない方におすすめです。

必要な工具

• 電動ドリル
• やすり
• ペン・定規

サイズ調整する場合はのこぎり・金切鋸も用意しましょう。

材料

• アルミフレーム（G-fun・イレクターパイプなど）
• ジョイント
• モニター取付け用ボード（ベニヤ板・MDFなどお好みで）もしくはVESA取付金具
• 各種ねじ（VESA規格は特殊な例を除き幅M4の長さ10mm。31インチ以上ではM6やM8のケースも）

VESA規格非対応モニターなら実際の穴の位置とサイズを見て合わせましょう。角度をつけたい場合はT字アングル（金具）も買っておくと便利です。また、底面にもボードを使いたいときは別途購入しておきましょう。

作り方

1. アルミフレームとジョイントを組み合わせて自立できるようにします。デザインはスタンド型・ボックス型・そのほか自由に作れます。
2. モニター取付け用ボードを使う場合は穴を空けます。基本はM4ドリルを使い、間隔は75mm×75mm・100mm×100mmのいずれか。ごくまれに100mm×200mmもあります。31インチ以上なら200mm×200mm～800mm×400mmです。
3. モニター取付け用ボードとアルミフレームをねじ止めします。もし角度をつけてとりつけたい場合はT字アングル（金具）を間に入れます。
4. モニターを取付け用ボードもしくはVESA取付金具に取り付けて完成。

ほとんどの場所に穴を空けられ、ネジが締まりますから特殊なスキルは不要です。グラつかない安定性を持った設計がポイントです。

3,000円～15,000円ほどの安いモニターアームでもコスパの高い製品は必見です。とくにシンプルな構造なら数千円程度のモニターアームでもしっかりしているものが多いです。

一方場所や角度を自由に設置できるフレキシブルアームは、あまりにも安すぎると次のようなデメリットがあります。

• モニターの重さに耐えられない
• すぐに壊れた
• グラグラする
• ネジ穴が雑で入らない

さまざまな通販サイトでしっかり口コミを見ればコスパがいいモニターアームを見つけられます。次の記事でおすすめのモニターアームをご紹介しています。

移動の簡易性や設置の利便性を優先するなら、モニターアームの中ではスタンド式が最もおすすめです。机や壁を傷つけず、レイアウト変更も簡単にできます。スタンド式モニターアームを導入して快適に作業しましょう。