パソコンのキーボードが打てない！急に入力できない・打てない文字がある原因と対処法

スマホで多くの作業をこなせる現在、もうパソコンは要らないと考える方は少なくありませんよね。一方でまとまった分量の作業を集中的にこなすには、依然としてパソコンが最適。そのためスマホ・ノートパソコンの両方を携行するビジネスマンもいらっしゃいます。

パソコンの利用中に時折直面するのが、日本語・アルファベットを問わず文字が打てない状況です。打てない文字がある・急に入力できないといった状況に陥ると、途端に作業がストップしてしまいますよね。

以上を踏まえ、本記事ではキーボードが打てない場合の原因・対処法について紹介します。ほかにもよくある症状の例についても触れますので、ぜひこの記事を参考にして不安を解消し、快適にパソコンを使いましょう。

1つ目の原因として、特定の機能が有効または無効になっている場合が考えられます。Windows10でマウスキー機能やフィルターキー機能といった機能が有効になっている場合、キーボードが正しく入力されない場合があります。フィルター機能がオンになっていると音が鳴るため、そちらも原因を見分けるポイントです。

また、IMEの日本語入力システムが無効になっていても同様の症状が起こるので気を付けましょう。こういった原因で入力できない場合は多くあるため、故障を疑う前にまず確認してください。

2つ目は、帯電やドライバーの不具合などPC本体に原因がある場合です。パソコンが帯電すると多くのトラブルの原因になりますが、その1つにキーボードが反応しなくなる症状も現れます。

また、キーボードを制御するデバイスドライバーといったソフトウェアに不具合が生じている場合も、同様に反応しなくなる可能性があります。

3つ目は、キーボードやパソコンが故障している場合です。たとえば、キーボードに誤って水をこぼしたまま放置すると故障して反応しなくなる恐れがあります。

パソコンが故障している場合も、キーボードの制御ができないため同様に反応しません。水で濡らした際はそのままにせず、なるべく早く修理に出してください。

一時的な対処法として、タッチパネルで操作できるパソコンであれば設定変更で文字入力できます。また、ノートパソコンのキーボードが故障した場合、本体に異常がなければ外付けキーボードを取り付けると文字入力が可能です。

4つ目はウイルスの感染です。パソコンがウイルスに感染するとキーボードが打てない、勝手に文字が入力されるなどの症状が現れる場合があります。ウイルス感染が疑われる場合は、セキュリティソフト・ウイルス対策ソフトでパソコンが感染していないかチェックしてください。

1つ目は＠マークが打てない場合です。キーボードが英語キーボードとして認識されているのが原因です。＠マークが打てなくなり、日本語入力の切り替えができないといった症状が現れます。この場合は、日本語キーボードに設定を戻す必要があります。

1. スタートから設定をクリック
2. 地域の言語をクリック
3. 日本語、オプションをクリック
4. 出てきたキーボードレイアウトをレイアウトを変更するで日本語キーボードに直す

2つ目はテンキーで数字が打てない場合です。入力できない場合は、テンキーが無効になっているのが原因と考えられます。NUMLOCK（ナムロック）キーを押してテンキーを有効にすると入力できます。NUMLOCKを有効にしたのに改善しない場合はマウスキー機能が有効になっている可能性があるので、下記の方法でオフにしましょう。

1. スタートボタンから設定をクリック
2. 簡単操作をクリック
3. 表示されたマウスキー機能の項目をオフにする

3つ目は一部のキーが打てない場合です。この場合も、マウスキー機能が有効になっているのが原因と考えられます。マウスキー機能をオフにしてから、正しく入力できるかを確かめましょう。

それでも解決しない場合、現象発生時に使用したアプリの問題で文字入力ができなくなっている可能性があります。ほかのアプリで入力できる場合は、そのアプリに何らかの異常が発生している場合が考えられます。再インストールして対処しましょう。

4つ目はアルファベットが入力できない場合です。Windowsには、かな入力とローマ字入力の2つの日本語入力方式があります。かな入力に設定されていると「A」を入力しても「ち」と表示されてしまいます。

右下にあるタスクバーの「A」あるいは「あ」のアイコンを右クリックしてください。表示されたメニュー「かな入力」を「無効」に設定すると対処可能です。入力方式をローマ字入力に切り替えた後は、正しく入力できるかを確認しましょう。

5つ目は、アルファベットを打ったのに数字なる場合です。それは、ナムロック（NumLock）キーがオンになっていると起き、たとえばアルファベットの「U」を押したのに数字の「4」になる現象です。

ナムロックキーを解除すればすぐに解消できますので、以下の手順で行ってください。

• キーボード上部、または右上にある「Num Lock」ランプが点灯しているか確認する
• 点灯していたらオンになっているため、キーボードの右上にある「NumLk」、もしくは「Num Lock」キーを押す
• 「Num Lock」キーに「Insert」も記載されている場合は、左下にある「Fn」キーを押しながら「Num Lock」キーを押す

1つ目は、文字の途中を入力し直すと後ろの文字が消えてしまう症状です。スペースを押すと文字が消えたり、バックスペースを押すと前後の文字が消えたりする場合は、入力が「上書きモード」変更されている可能性があります。

こういった症状が出た際は、「Insert」キーを押して「挿入モード」と「上書きモード」を切り替えられます。切り替えた後は正しく文字入力ができるかをチェックしましょう。

2つ目は、アルファベットがすべて大文字で表示されてしまう症状です。この症状が出た場合、CapsLockが有効になっている可能性があります。CapsLockはアルファベットを大文字で入力するようキーボードをロックします。

CapsLockが有効の場合、無効にしないと小文字での入力ができません。「Shift」キーを押しながら、「CapsLockキー」を押すと無効にできます。

3つ目は画面右下の表示が「A」となり、アルファベット入力しかできない症状です。この場合、日本語入力（ひらがな入力）に切り替える必要があります。「半角/全角」キーを押す・「英数」キー・を押す・「Alt」キーを押しながら「Shift」キーを押すといったショートカットキー操作で切り替えが可能です。右下の表示が「あ」に切り替わったら日本語（ひらがな）を入力できます。

これらの操作でも解決しない場合は、IMEが無効になっている可能性があります。パソコンを再起動すると、IMEが有効になるケースもあるので試してみましょう。

4つ目は、打ちたい文字と違う文字が入力されてしまう症状です。「U」を打つと「な」と入力されたり「4」を打つと「う」と入力されたりする場合は、かな入力が有効になっていると考えられます。

正しく入力したい場合は、ローマ字入力に切り替えましょう。キーボードの左下にある「Alt」キーを押しながら、「カタカナ・ひらがな・ローマ字」キーを押すショートカットキー操作を行うと、入力方式を切り替えられます。

キーボードには有線タイプとワイヤレスタイプの2種類があります。それぞれのタイプで原因と対処法が異なるので、お持ちのキーボードのタイプに合わせて確認してください。

有線タイプはキーボードとパソコン本体をケーブルでつないで使用します。ケーブルの接続がしっかりとされていないと、キーボードが反応せず入力ができないといった症状が現れる可能性があります。

改善するには1度ケーブルを抜いて再びパソコンに挿し直しましょう。その後、パソコンを再起動すると接続し直せます。再接続後はキーボードがしっかり打てるようになっているかを確認してください。

ワイヤレスキーボードは電池で動くため、電池が切れそうになるとキーボードが正常に使用できなくなる可能性があります。電池の残量少なくなるとランプが点灯して知らせてくれるので、残りが少ないようであればすぐに電池を交換しましょう。

ほかにも、キーボードの動作情報を受け取るレシーバーの接続が緩くなっている可能性もあります。パソコンのポートに取り付けられているので、外れそうになっていないかを確認してください。Bluetooth接続の場合は、一度、ペアリングを解除して再度ペアリングを試してみましょう。

不衛生な環境で使用すると、キーボードにほこりや汚れが溜まってしまう場合があります。そのまま放置するとキーボードが打てなくなったり、本体が故障したりする恐れもありますので気を付けましょう。

ほこりが溜まっている場合には、エアダスターといった掃除アイテムを使ってほこりや汚れを除去してください。キーボードをきれいにすると、症状が改善する場合があります。使用後はキーボードにカバーをかけて、ほこりや汚れを防止するのもおすすめです。

フィルターキー機能が有効になっている場合も、キーボードが打てなくなります。フィルターキー機能とは誤って連続でキーを押しても反応しないようにするための機能で、オンになっていると正常に入力できません。

「設定」から「キーボード」をクリックし、表示された「早いキーボード操作または繰り返しのキーボード操作を無視して、キーボードの入力の感覚を変更する」をオフにすると正常な入力が可能になります。

固定キー機能が有効になっていると、キーボードが打てなくなったり、打ちたい文字を打てなくなったりします。固定キー機能とは、2つ以上のキーを同時に押せない方に向けた機能です。通常「！」を入力するときは「Shift」を押しながら「1」を押しますが、固定キー機能を有効にすると「Shift」を押した後に「1」を押して入力できます。

固定キー機能は「Shift」を5回連続押すと設定画面が開くため、意図せず有効にしてしまうケースもあります。無効にしたい場合は、以下の手順で設定してください。

1. 設定→簡単操作→キーボード
2. 「キーボードショートカットで一度に1つずつキーを押す」をオフに設定

「Shift」5回連続で設定画面が開かないようにしたいなら、「固定キー機能を起動するショートカットキーを許可する」のチェックを外しておきましょう。

Macには、キーを長押ししないと入力できない「スローキー機能」があります。誤入力を防げる便利な機能ですが、通常設定で入力したい方がうっかりこの機能をオンにしてしまうと、入力できなくなったと誤解してしまいがちです。

スローキー機能の解除は、以下の手順で行ってください。

1. メニューバーの中にある「システム環境設定」を選択
2. さらに「アクセシビリティ」をクリック
3. 左側メニューの「キーボード」を選択
4. 「ハードウェア」タブ内にある「スローキーを有効にする」のチェックを外す

解消方法を試す時間や修理に出すのもできないくらい、急ぎの作業があるのに入力できなくなってしまう場合もありますよね。そんなときは、応急処置として以下の方法を行ってください。タッチキーボードを使う方法は、タッチパネル機能を搭載しているパソコンのみですので、気を付けましょう。

【マウスで入力する方法】

• 入力したい文章をスマホに入力する
• その内容をメール・クラウド保存などでパソコンに送り、マウスを使ってコピー&ペーストする

【Macのタッチキーボードを使う方法】

• メニューバーの中にある「入力メニュー」を選択
• その中にある「キーボードビューアを表示」をクリック

【Windowsのタッチキーボードを使う方法】

• スタートメニューをクリック
• キーボード設定の中にある「アクセシビリティ」 を選択
• 「スクリーン キーボード」をオンにする

キーボードが正常でも、パソコン側が帯電していると文字が打てないケースがあります。精密機器であるパソコンは、電気の影響を受けやすいため要注意。帯電による不具合が生じた場合は下記の要領で放電しましょう。

1. パソコンの電源をOFFにする
2. 電源ケーブル・LANケーブル・SDカード・USBメモリ等の接続をすべて外す
3. 取り外し可能なバッテリーの場合は取り外し、電源ボタンを20秒以上押し続ける(取り外し不可のバッテリーの場合、2分以上放置する)
4. バッテリーを取り外した場合、取り付ける
5. 電源ケーブルを接続し、電源を入れる
6. 事象が解消したかを確認する

メーカー各サイトにも放電手順が紹介されている場合があるので、確認してみてください。

キーボードは、デバイスドライバーと呼ばれるソフトウェアによって制御されています。このデバイスドライバーに不具合が生じると、キーボードが打てなくなります。この場合は、デバイスドライバーの更新が必要です。

まずは、「デバイスマネージャー」をクリックし、ドライバーの一覧を表示しましょう。次に該当のドライバーを右クリックし、表示された「ドライバーの更新」をクリックすれば更新できます。

キーボードが打てなくなる症状が出た場合、日本語入力システムに不具合が起きている可能性があります。日本語入力システムに不具合がないか確認するには、現在設定されている以外のシステムを選択しましょう。

入力システムを変更した後、パソコンを再起動します。その後、正常にキーボードが使用できた場合は、前に選択していた日本語入力システムの異常が原因と考えてください。この場合、サポートセンターに問い合わせましょう。

すべての方法を試しても解決しない場合は、キーボードが寿命を迎えている可能性があります。キーボードの寿命はおよそ5年程といわれ、寿命が近くなるとキー押しても反応しない症状が現れます。

キーボードが寿命を迎えている場合、自分では解決できません。修理に出すと改善する可能性もありますが、また故障する確率も高いです。購入後5年以上経っているのなら、買い替えを検討しましょう。

スマホのキーボードが打てない場合の主な原因・対処法は下表の通りです。参考にお役立てください。

プライベートや仕事でキーボード使う機会は多いですよね。キーボードが急に打てなくなると、パソコンでの作業も捗らないため困りますよ。キーボードに不具合が起きたら、ぜひこの記事で紹介した対処方法を試してみてください。