交通系のICカードの残高確認やマイナンバーカードの読み取りに使われるICカードリーダー。公的な機関で使われることも多いICカードリーダーですが、何らかの原因で読み取れなくなり、困ったという経験はありませんか?
ICカードリーダーが読み取れなくなった場合は、自分のパソコンが対応OSかどうか確認しましょう。また、ウイルスチェックソフトが動作を阻害している場合もあるのでチェックしてください。
今回は、Windows10やMacなどのパソコンがICカードリーダーを認識しないときの対処法を詳しくご紹介します。また、Windows11での対応方法も解説。さらに、iPhone・Androidなどスマホでの代用方法も紹介するので、ICカードリーダーを認識しなくて悩んでいる方はぜひこの記事を参考にしてください。
公的機関や駅で普段何気なく使っているけれど、意外とICカードリーダーについてくわしく知らない方も多いです。ここからは、そんなICカードリーダーの仕組みや、使われ方についてくわしく説明します。
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ICカードリーダーとは、ICカード内に組み込まれている情報を読み取る機械のことです。ICカードには、ICチップという持ち主の個人データや各サービスの利用履歴などが入った集積回路が埋め込まれています。
ICカードリーダーを使うことで、そのデータを読み取ることができる仕組みです。ICカードリーダーには、公的な機関で使用されるもののほかに、自宅でも使えるコンパクトサイズのモデルがあります。
ICカードリーダーは、マイナンバーカードの読み取りや確定申告の際に多く使われます。さらに、交通系のICカードの残高確認にも使われます。電車やバスを使う方は、特に交通系のICカードの残高をチェックする機会が多いでしょう。
そんな時、毎回駅に行って残高を確認するのは面倒ですよね。しかし、自宅にICカードリーダーがあれば、いつでも好きな時に残高確認が可能です。また、情報を書き込めるタイプのものであれば、自宅でICカードにチャージもできます。
読み取りが必要なときにパソコンがICカードリーダーを認識しないと困りますよね。ここからは、ICカードリーダーを認識しないときの対処法についてくわしく紹介します。
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パソコンがICカードリーダーを認識しないときは、まず自分のパソコンが対応OSかどうかを確認しましょう。対応していないOSやパソコン機種のものに接続している場合は認識できません。パソコンの取扱説明書や設定から自分のパソコンのOSを確認してください。

「Windows11」のパソコンは、古いICカードリーダーでは非対応のため認識しません。ただし、メーカーがサポート中のICカードリーダーなら最新のソフトウェア(ドライバー)にアップデートすることで使える可能性があります。
例えば、SONYのパソリの場合、10年以上前に発売された「RC-S380」であってもアップデートすればWindows11のパソコンで使用できます。最新のソフトウェアを公式サイトで確認した上で、サポートがなければWindows11対応のICカードリーダーに買い替えましょう。
ICカードリーダーライター USB-ICCRW
Windows11対応!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
Windows11に対応したICカードリーダーです。マイナンバーカードを読み取れるため、確定申告の際に利用できます。Macにも対応していますが、対応OSは変更になることがあるため購入前に公式サイトで確認してください。

Windowsのバージョン更新によって認識できなくなることもあります。実際に「Windows 10 ver.1903」に更新した後、認識しなくなったという声がありました。
ソフトウェアを再ダウンロードしたり、最新のソフトウェアに更新したりすることで認識できる可能性があります。解決しない場合は、メーカーに直接問い合わせましょう。
パソコンに最新のドライバーソフトがインストールされていないと、認識しない場合があります。最近は繋げるだけで自動的にドライバインストールするので作業としては不要なものも多いですが、少し古いリーダーを使っている方は必ず動作確認をしてください。
Windows10の場合、ドライバーソフトがインストールされていないとカードリーダーが認識しません。ドライバーソフトがインストールできていない場合は、デバイスマネージャーの「スマート カード読み取り装置」に「Microsoft Usbccid Smartcard Reader(WUDF)」と表示されます。
すでにインストールされている場合は、ICカードリーダーの名前が英数字で表示されます。サンワサプライ製を例に取ると「CIR115 ICC」です。自分のパソコンにドライバーソフトがインストールされているかどうかはデバイスマネージャーから確認してください。
お手持ちのパソコンがMacの場合は、「システム情報」からドライバーソフトがインストールされているかを確認できます。「システム情報」から「このMacについて」、「システムレポート」と進むと「USB」とあります。
Macでカードリーダーが認識されている場合は、「USB」のところにICカードリーダーの名前が英数字で表示されます。サンワサプライ製を例に取ると「CIR115 ICC」です。そのため、パソコンがICカードリーダーを認識しないときは「システム情報」の部分をチェックしてください。
USBハブやUSB延長ケーブルを使っている場合には、それらを外して直接パソコンにICカードリーダーを接続して認識するか確認してください。PCカードタイプのUSBインターフェースを使用している場合も同様です。
直接接続しても認識しない場合は、USBポートに何らかの問題が発生している可能性があります。そのため、別のUSBポートでも認識するかを試しましょう。もし読み取らない場合は、パソコンに原因がある可能性もあります。
ウイルスチェックソフトが動作を阻害している場合は、パソコンがICカードリーダーを認識できまん。ソフトがICカードリーダーの接続を遮ってしまうことがあります。そのため、使っているパソコンのウイルスチェックソフトに異常が起きていないかを「設定」から確認しましょう。

パソコンがICカードリーダーを認識しないときは、別のパソコンでも認識できないかを確認しましょう。もし、別のパソコンでも認識できなかった場合は、ICカードリーダー自体が故障している可能性が高いです。その場合は、ICカードリーダーを買い替えましょう。

パソコンがICカードリーダーを認識しない場合は、各商品の公式トラブルシューティングを確認しましょう。掲載されている手順で操作するだけなので、機械操作が苦手な方でも簡単です。ぜひ以下のリンクからチェックしてください。
ICカードを認識しない・読み取れないと、自宅で交通系のICカードの残高確認やチャージができません。ここからは、ICカードリーダーがICカードを認識しないときの対処法についてくわしく紹介します。最近ICカードリーダーの調子が悪いと感じる方はぜひ参考にしてください。
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ICカードリーダーがICカードを認識しない場合は、対応OSかどうかを確認しましょう。カードに対応しているOSのものを使用しないと認識できません。取扱説明書や設定からICカードリーダーのOSを確認してください。

ICカードリーダー側ではなく、カードが対応していない場合もあります。古いカードや中華製のカードの場合は認識できないことも。また、マイナンバーカードが認識されない場合はマイナンバーカード非対応機器でないかを確認してください。
ICカードリーダーは、ICカードを認識すると緑色のランプが点灯するものが多いです。そのため、ICカードをかざす場合は緑色のランプが点灯するか確認しましょう。もし緑色のランプが点滅したり橙色ランプが点灯していたりする場合は、カードが対応していない可能性が高いです。

ICカードリーダーがICカードを認識しないときはカードの向きを確認しましょう。ICカードはICチップの位置が決まっているので、カードの裏表や挿し込み方向が違うと認識されません。カードによっては挿し込む方向の矢印が書いてあるので、確認してください。
e-Taxを利用する場合は、認証局から提供されるプログラムのインストールが必要です。e-Taxとは、所得税や贈与税などの国税に関する手続きがインターネッとで電子的に行えるシステムのことです。
「ICカードを認識できませんでした」と表示される場合は、「公的個人認証サービスポータルサイト」からプログラムのインストールを行いましょう。また、認証局から提供されるプログラムに自分のパソコンのOSが対応しているかも確認してください。
確定申告書等作成コーナーで申告書を作成する場合、印刷して書面提出するか、e-Taxを利用する2種類の提出方法があります。その中でも、e-Taxを利用する場合は、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2つがあります。
M1チップが搭載された端末の場合、ICカードリーダーの種類によってはマイナンバーカードでの電子署名が正常に動作しないことがあります。対応しない場合は、申告書を印刷しての書面提出も検討しましょう。

ICカードリーダーが壊れてしまって使えない場合は、スマートフォンで代用できる機能があります。ここからは、ICカードリーダーが壊れているときでもお手持ちのスマートフォンでできる簡単な読み取り方法を紹介します。
交通系ICと電子マネーの一部は、Androidスマートフォンにアプリをダウンロードするだけで対応できます。1台のAndroid端末にアプリをインストールして複数人で使えるので、非常に便利なアプリです。
アプリをインストールしたAndroidスマートフォンがあれば経路データが自動を自動で読み込んでくれます。さらに、読み取ったデータを家計簿アプリに転送すると、経費登録も簡単に行えます。ICカードリーダーを持っていない方にもおすすめのアプリです。
現在、スマートフォンから確定申告が行えるe-Taxに対応している機種があります。そのため、ICカードリーダーが壊れてしまっている方や持っていない方でも安心してスマートフォンから確定申告が行えます。

マイナンバー読み取り可能スマートフォンは、基本的にNFC対応機種が多いです。自分の持っているスマートフォンが対応しているか確認しておくと、いざというときに便利です。くわしい読み取り可能スマートフォンの対応機種は、以下のリンクから確認できます。

現在可能な申請は、「給与所得(2カ所以上も可)、公的年金等、その他雑所得、一時所得」「すべての所得控除」「特定口座年間取引報告書(上場株式等の譲渡所得等、配当所得等)、上場株式等の譲渡損失額(前年繰越分)、外国税額控除」です。そのため、個人事業主の方が国税webで確定申告書類を作る作業をスマホから行うのは難しいです。
しかし、会計ソフトで書類を作成した後で提出するだけであればスマートフォンでもできるソフトが増えています。もし、スマートフォンから公的な申告を行いたい場合は、対応するソフトをインストールしましょう。

e-Taxはスマートフォンからも簡単に行えるので、非常に便利です。ここからは、スマートフォンからe-Taxを行うときの流れについてくわしく説明します。自宅にICカードリーダーがない方はぜひこの方法を参考にしてください。
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マイナンバーカードやICカードリーダーを持っていない方でも、IDとパスワードがあれば国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」から確定申告書を送信可能です。確定申告期間中なら24時間利用できるので、非常に便利です。
e-Taxに使うIDとパスワードを受け取るには、税務署で職員の方に対面で本人確認を行ってもらう必要があります。そのため、運転免許証や写真付きの本人確認書類を持って近くの税務署に行きましょう。

マイナンバーカード読取対応のAndroidスマートフォンとWindowsパソコンを用意します。両機器をBluetooth機能でペアリングすることで、スマートフォンがICカードリーダーとして使えるようになります。
この方法を使う場合は、AndroidスマートフォンとWindowsパソコンの両方に「JPKI利用者ソフト」をインストールしておく必要があります。また、Androidスマートフォンによって読み取りの位置が若干異なる場合もあるため気をつけましょう。

上記の方法以外に、iPhone・Androidスマホにアプリ「マイナポータルアプリ」をインストールしてマイナンバーカードを読み取る方法もあります。
「マイナポータルアプリ」対応しているiPhone・Androidについては、以下のリンクから確認してください。
今回は、パソコンがICカードリーダーを認識しないときの対処法について紹介しました。ICカードリーダーは、自宅で簡単に確定申告が行えたり交通系ICカードの残高を確認できたりと非常に便利です。ぜひ、ICカードリーダーをきちんと認識させて活用しましょう。
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