
ICチップを内蔵した「ICカード」は、公共交通機関やショッピングに使用されるなど、最近ではさまざまなシーンで利用されています。マイナンバーカードもICチップを搭載したICカードの1つで、住民票の取得や確定申告など公共サービスや各種申請に用いられています。
そんなICカードを使って、自宅で申請やサービス利用をする時に必要不可欠なツールが「ICカードリーダー」です。ICカードリーダーを接続したパソコンがあれば、自宅でICカードの読み取りができるためさまざまな機能が活用できます。
この記事では、ICカードリーダーの基本となる情報を解説します。また、Amazonで購入可能なおすすめのICカードリーダーをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

ICカードは、個人情報が入ったICチップを内蔵しているカードのことをいいます。一方、ICカードリーダーとは、ICカードを読み込むための機器です。ネット接続されたパソコンで使用することで、ICチップに登録された情報を利用してさまざまな手続きができたり、カードの使用状況の確認ができます。

ICカードリーダーを使ってみたいけれど「使い方がわからないし難しそう」と思う人も多いのではないでしょうか。ここからは、ICカードリーダーの用途や使い方について解説します。

ネット上で確定申告ができる国税電子申告・納税システム「e-Tax」でマイナンバーカードを利用するには、ICカードリーダーが必要です。パソコンにICカードリーダーを接続し、電子証明書を記録したICカードを読み込ませることで自宅から確定申告ができます。
マイナンバーやICカードについての詳しい情報は以下のリンクで解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

「WAON」や「nanaco」などの電子マネーのカードも、ICチップが組み込まれているため、ICカードリーダーに読み込ませることでさまざまな機能を自宅で利用できます。例えば、ICカードの残高確認や利用履歴確認などを確認することが可能です。その他にも、クレジットカードを利用すれば自宅にいながら電子マネーのチャージもできます。
電子マネーのチャージや残高確認ができるだけでなく、ICカードリーダーがあれば自宅でのネットショッピングの決済に電子マネーの残高を利用できます。ネットショップでの買い物は、オンラインでの電子マネー決済に対応したサイトでのみ利用可能ですが、普段から電子マネーで買い物をしている人にとっては利便性がより高くなるでしょう。
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードの残高を確認したいときにも、ICカードリーダーは便利です。ICカードリーダーを使えば、交通系ICカードの残高や利用履歴がひと目でわかるので、業務上交通費精算が必要な場合も簡単に確認ができるでしょう。
ただし、交通系ICカードの場合は、対応スマホアプリを利用していればICカードリーダーがなくても残高や利用履歴確認が可能です。

ICチップ搭載のマイナンバーカードは、窓口に行くことなくさまざまな手続きが可能です。一部の自治体では、マイナンバーカードによる行政手続きのオンライン申請を促進するために、補助金制度を用意してICカードリーダーの普及を進めています。
例えば、山形県酒田市では1人1回に限り、マイナンバーカードに対応するICカードリーダー購入費用を3000円を上限として補助してくれます。自分が居住する自治体の補助制度を利用して、ICカードリーダーを導入するのも1つの方法です。

ICカードリーダーは、利用する環境や利用方法などにより複数の種類があります。場合によっては使えない機種もあるため、ICカードリーダーを選ぶ際は以下の3つのポイントをチェックしておきましょう。

ICカードリーダーは、WindowsとMac両方に対応しているものもあれば、Windowsのみ、iPhone向けのiOSのみに対応しているモデルもあります。特に、Mac対応のICカードリーダーは限られているため、MacユーザーはMacの対応可否は必ず確認しておきましょう。
Windowsを利用している場合でも、古いOSに対応していない場合もあるため、対応OSを確認することをおすすめします。

ICカードリーダーとパソコンを接続するには、USBまたはBluetoothの2種類の方法があります。USBポートが搭載されていないパソコンで利用する場合は、Bluetoothの方が便利でしょう。
ただ、Bluetoothでの無線接続は便利ですが、有線接続の方が安定した通信ができ大量のデータ送受信もしやすいというメリットがあります。USBポートを利用できるのであれば、安定した通信状況を確保できるUSB接続がおすすめです。
ICカードに搭載されたICチップの読み取り方法には、ICカードリーダーにカードを差し込む「接触型」と、ICカードリーダーに置いたりかざしたりして読み取る「非接触型」の2種類があります。
非接触型はICカードの裏表に関係なく読み取ってくれる手軽さがありますが、一般的に接触型よりも非接触型の方が価格が高いです。
ICカード リーダーライタ ACR39-NTTCom


WindowsとMac両方に対応
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
WindowsとMac両方で使用できるICカードリーダーです。マイナンバーカードはもちろん、既存の住民基本台帳カードや税理士カードなどその他のICカードの読み込みにも対応しています。接触型なのでICカードを差し込むタイプとなっており、手のひらより小さなコンパクトサイズで、手軽に使いやすいICカードリーダーです。
- メーカー
- NTTコミュニケーションズ
- 商品名
- ACR39-NTTCom
- 読み取り方法
- 接触型
- 対応OS
- Windows、Mac
- インターフェイス
- USB2.0
- サイズ
- 72.2x69x14mm
- 重量
- 約57g
接触ICカードリーダーライター CLOUD 2700 R / uTrust 2700 R


最新MacOSに対応
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
WindowsとMacに加えて、Linuxにも対応するICカードリーダーです。主な規格のほとんどに対応しているため、マイナンバーカードのほかさまざまなICカードの読み込みができます。
最新のMacOS「Big Sur」にも対応しているので、最新Macや最新OSにアップデート済みのMacユーザーにもおすすめの製品です。
- メーカー
- Identive
- 商品名
- CLOUD 2700 R / uTrust 2700 R
- 読み取り方法
- 接触型
- 対応OS
- Windows、Mac、Linux
- インターフェイス
- USB2.0
- サイズ
- 70x60x16mm
- 重量
- 66g
非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380
ICカードの活用の幅が拡がる非接触型ICカードリーダー
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ICカードをかざしたり載せたりするだけで読み込み可能な、Windows専用の非接触型ICカードリーダーです。マイナンバーカードはもちろん、「WAON」や「楽天Edy」などの電子マネーにも対応しており、残高確認やショッピングも可能です。また、各種交通系ICカードにも対応しているので、自宅で残高や利用履歴の確認もできます。
- メーカー
- ソニー(SONY)
- 商品名
- RC-S380
- 読み取り方法
- 非接触型
- 対応OS
- Windows
- インターフェイス
- USB
- サイズ
- 60x11x100 mm
- 重量
- 約36g
非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S390



ワイヤレス接続のiOS専用ICカードリーダー
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
iPhoneでICカードを利用したいときにおすすめの、iOS専用ICカードリーダーです。Bluetoothでワイヤレス接続できるのが大きな特長で、ICカードと同じ程度のコンパクトサイズなので手軽に持ち運びができます。iPhoneとセットで外出先などでもICカードを利用したい場合に、最適のカードリーダーでしょう。
- メーカー
- ソニー(SONY)
- 商品名
- RC-S390
- 読み取り方法
- 非接触型
- 対応OS
- iOS
- インターフェイス
- Bluetooth
- サイズ
- 約87.6x 5.5x56mm
- 重量
- 約30g
ICカードリーダー USB-NFC3
最新MacOSでも使用可能
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
最新のMacOSにも対応した、Windowsでも使用できる非接触型のICカードリーダーです。マイナンバーカードを使用した公的個人認証サービスに対応し、マイナンバーカードを本体に載せるだけで読み込みができます。ICカードを載せやすいシンプルなデザインで、ICカードの検出状況がひと目でわかるLEDランプを搭載しているので、読み取り操作もスムーズでしょう。
- メーカー
- アイ・オー・データ
- 商品名
- USB-NFC3
- 読み取り方法
- 非接触型
- 対応OS
- Windows、Mac
- インターフェイス
- USB2.0
- サイズ
- 約66x98x18mm
- 重量
- 約75g
非接触ICカードリーダー・ライター USB2-NFC2
e-Tax対応のシステム組み込み用ICカードリーダー
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
Windows専用の、システム組み込み用非接触型ICカードリーダーです。FeliCaやなどのシステムの組み込みに使用できるので、社員証などにICカードを利用したシステム組み込み時の適しています。システム組み込み用のICカードリーダーではありますが、e-Taxのほか、地方税の手続きができる「eLTAX」にも対応しているので、地方税電子公告も利用できます。
- メーカー
- アイ・オー・データ
- 商品名
- USB2-NFC2
- 読み取り方法
- 非接触型
- 対応OS
- Windows
- インターフェイス
- USB2.0
- サイズ
- 約60x100x10mm
- 重量
- 約35g
接触型ICカードリーダライタ ADR-MNICUBK
Windows10対応の接触型ICカードリーダー
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
マイナンバーカードを使用した公的個人認証サービスや行政サービスに対応した接触型のICLOUDカードリーダーです。WindowsをMac両方に対応しており、最新バージョンのWindows10でも利用可能です。USB接続で接触型なので安定した通信ができること、対応OSが幅広いので多くのパソコンで使用しやすい点がメリットでしょう。
- メーカー
- サンワサプライ
- 商品名
- ADR-MNICUBK
- 読み取り方法
- 接触型
- 対応OS
- Windows、Mac
- インターフェイス
- USB2.0
- サイズ
- 72.2x69x14.5mm
- 重量
- 65g
ICカードリーダーがあれば、手持ちのマイナンバーカードでさまざまな手続きができるほか、電子マネーや交通系ICカードの管理なども自宅で可能です。ICカードリーダーを利用して、毎日の生活をより便利にしましょう!
関連する記事

マイナンバー対応のICカードリーダー5選|確定申告にもおすすめ
2022/01/12

【最新】ICカードリーダー価格順おすすめ9選|確定申告を快適に!
2022/01/12

【徹底解説】ICカードリーダーを認識しないときの対処法|マイナンバーカードの読み取りも
2022/04/08

ソニーのICカードリーダー「PaSoRi」を徹底解説!|使い方や注意点も
2022/01/12

icカードリーダーのおすすめ6選|中古品は危険がある可能性も
2022/01/12

【2022年最新】Amazonで買うべき!おすすめUSBハブ10選|人気メーカーは?
2022/01/07

【Type-C対応】USBに変換できるSDカードリーダーおすすめ12選|100均にある?
2022/05/23

【2022年最新】iPhone対応|おすすめのSDカードリーダー12選
2022/01/07