確定申告の季節は締め切りに向けて書類を探したり計算したりと何かと面倒です。そこで、自宅から申告できるe-Taxが使えると、時間も作業もかなり楽になります。手軽に負担を軽減できるICカードリーダーはとてもおすすめです。
ただし、ICカードリーダーには対応するマシンやOSのバージョンがあります。Windowsのみ対応している製品もあるので、普段Macを使っている場合はICカードリーダーの仕様や対応OSを確認して選びましょう。
そこで本記事では、Macユーザー向きのICカードリーダーおすすめ5選をご紹介します。ICカードリーダーの基礎知識や選ぶ際の注意点なども併せて解説するので、ぜひ最後まで御覧ください。
Mac対応のICカードリーダーは実際にどのくらい便利なのか、ICカードリーダーの基本と、Mac対応ICカードリーダーについてまとめました。
確定申告で使う以外にも、ICカードリーダーにはさまざまな使い道があります。例えば、ICカードリーダーを使うと、自宅のパソコンから「Suica」「PASMO」などの交通系ICカードの残高や履歴をチェックできます。
交通系ICカードの乗車履歴は20件まで表示されるので、データを表計算ソフトに取り込めば交通費の計算にも便利です。また、「nanaco」「WAON」など普段の買い物で使う電子マネーのカードも、残高や使用履歴をチェックすることができます。
ICカードリーダーでマイナンバーカードを読み込むことで、電子証明書を利用した電子申請ができます。そのうちの1つが確定申告のe-Taxです。マイナンバーカード対応のICカードリーダーを使えば、税務署に出向くことなく、24時間いつでも自宅から手続き・申請ができます。
さらに、e-Taxには紙での申請にないメリットもあります。医療費控除や源泉徴収票などの添付書類が省略され、申請後の還付金も早期に対応されるのでおすすめです。

2020年11月にAppleが発表したM1チップ搭載のMacを使った確定申告について、国税庁から注意喚起が出ています。ICカードリーダライタがM1チップ搭載のMacには対応していない場合があり、電子証明書を使った電子署名が正常に動作しないとのことです。
そのため、ICカードリーダーが正常に動作せず、e-Taxの申請ができない場合は、申告書を印刷して書面で提出するなどの別の対応を検討する必要があります。

Mac対応ICカードリーダーを選ぶときに必ずチェックしたいポイントをまとめました。ここからはお手元のMacのOSのバージョンへの対応や、おすすめのICカードリーダー購入時期について解説します。
【目次】

ICカードリーダーの多くはWindowsには対応しているものの、Macに対応しているものは多くありません。2020年にいくつかMac対応製品が発売しましたが、Windowsを比べるとまだまだ少ないです。
そのため、Macユーザーは選択肢が多くないことを念頭においておきましょう。また、購入する際は商品サイトやパッケージなどでICカードリーダーの対応OSを確認してから購入しましょう。
全てのICカードリーダーに言えることですが、自分が使っているOSに対応していないと使用ができません。自分のOSのバージョンを確認してから選びましょう。

2020年11月に発表されたM1チップ搭載Macや最新OSであるBig Surを搭載しているMacで確定申告の作業をしようと考えている場合、ICカードリーダーが対応しているか特に注意が必要です。
Mac対応として販売されているICカードリーダーの場合も、M1搭載MacやBigSurに対応していない場合があります。最新機でも非対応の製品があるので、購入の際は十分気をつけましょう。

2年前に発表されたOSのCatalina(OS10.15)についても、ICカードリーダーのパッケージやデバイス対応に明記されていないことがあります。
そのため、購入時は公式サイトで最新ドライバの情報を確認してください。また、販売サイトの口コミできちんと動作しているか確認できると安心です。

2021年の10月にリリースされたOSのMonterey(OS12.3.1) は、最新のOSであるがゆえに、ICカードリーダーのデバイス対応ができていない場合があります。そのため、購入時には公式サイトで対応OSの状況を確認してください。同時に、購入前には販売サイトの口コミを確認し、新しいOSで問題なく利用できるかをチェックしておくのがおすすめです。

ICカードリーダーは確定申告にあわせて需要が高まるため、毎年2月・3月になると売り切れが続出します。売れ残りや中古で手に入れた古いICカードリーダーではOSへの対応やサポートが十分ではない可能性もあります。
また、Mac対応のICカードリーダーは種類も少ないため、確実に手に入れたい場合は早めの購入がおすすめです。
ICカードリーダー ぴタッチ USB-NFC3
M1搭載Macでも読み込める!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
アイオーデータの非接触型ICカードリーダーで、M1チップ搭載Macにも対応しています。パソコンにUSB接続して使います。ランプが2つついており、カードを検出するとランプが点灯してお知らせしてくれるので安心感があります。公的個人認証サービスにも対応しています。
- 本体サイズ
- 66×98×18mm
- 重量
- 75g
- 接続
- USB
- 読み取り方法
- 非接触式
接触型ICカードリーダライタ ADR-MNICU2














マイナンバー対応でMacにもばっちり対応
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
サンワサプライのICカードリーダーはカードを差し込む接触式のリーダーです。差し込み口が少し高くなっていて使いやすい形状になっています。Big Sur、Catalinaにも対応しています。公的個人認証サービスにも対応していて自宅からの確定申告の心強い相棒です。
- 本体サイズ
- 66×66×16mm
- 重量
- 50g
- 接続
- USB
- 読み取り方法
- 接触式
ICカードリーダー MR-ICD102BK
コンパクトで軽い!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
エレコムの接触式ICカードリーダーです。使わないときは折りたためて、収納に便利なコンパクトサイズです。WindowsにもMacにも対応していて、MacもCatalina、Big Surともに対応しています。
- 本体サイズ
- 20.6×59.1×12.8mm
- 重さ
- 11g
- 接続
- USB
- 読み取り方法
- 接触式
GOPPA 接触型ICカードリーダー



コードがしまえる
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
アイオーデータが取り扱うGOPPA社製のICリーダーです。カードを検出するとLEDが点灯して知らせます。ICカードリーダー用のドライバは不要で公的認証サービスのクライアントソフトだけインストールすれば使えます。本体にケーブルが収納できるのもポイントです。Big Surでの動作確認済みです。
- 本体サイズ
- 66.1×36.6×14.6mm
- 重量
- 19g
- 接続
- USB
- 読み取り方法
- 接触式
接触型ICカード リーダーライター ACR39-NTTCom


※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
接触型のICカードリーダーです。 ICチップのついたマイナンバーカード、住民基本台帳カード、税理士カードの読み取りができます。ICカードリーダ用ドライバのインストールをしてから使用するタイプです。重量は約57gで手のひらに収まるサイズ感です。
- 本体サイズ
- 72.2×69.0×14mm
- 重量
- 57g
- 接続
- USB
- 読み取り方法
- 接触式
Mac対応ICカードリーダーのおすすめ5選の比較表
商品画像 | |||||
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メーカー |
アイ・オー・データ
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サンワサプライ
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エレコム
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GOPPA
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NTT Communications
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商品名 |
ICカードリーダー ぴタッチ USB-NFC3
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接触型ICカードリーダライタ ADR-MNICU2
|
ICカードリーダー MR-ICD102BK
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GOPPA 接触型ICカードリーダー
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接触型ICカード リーダーライター ACR39-NTTCom
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説明 |
M1搭載Macでも読み込める!
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マイナンバー対応でMacにもばっちり対応
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コンパクトで軽い!
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コードがしまえる
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価格 | 3,519円 (税込) | 3,054円 (税込) | 2,516円 (税込) | 2,180円 (税込) | 3,980円 (税込) |
リンク | |||||
本体サイズ |
66×98×18mm
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66×66×16mm
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20.6×59.1×12.8mm
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66.1×36.6×14.6mm
|
72.2×69.0×14mm
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重量 |
75g
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50g
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19g
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57g
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接続 |
USB
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USB
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USB
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USB
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USB
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読み取り方法 |
非接触式
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接触式
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接触式
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接触式
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接触式
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スマホの中でも、iPhoneは7以降の機種であれば、マイナンバーカードでのログインが可能です。iOS 15が動作する現行モデルの場合、iPhone 6s/6s Plus/SE(第1世代)を除いた機種なら、iPhone単独で確定申告ができます。
ただし、iPhoneのみ、あるいはMacのみでの完結できる確定申告には、対象の所得や一時所得に限定されているため、全ての確定申告はできないのが現状です。申告ソフトによって異なるため、国税庁のHPにて確認してみてください。

以前は、行政手続きのオンライン化をすすめるため、確定申告のためにICカードリーダーを購入した人に対して自治体から購入補助金が出ていたケースもありました。しかし、マイナポータルの公式サイトによれば現在は、ICカードリーダライタを購入しても自治体から補助金が出ることはありません。補助金を出してオンライン化を促さなくても、確定申告を楽に行えることから、ICカードリーダーを導入する人が増えたと考えられます。
自宅からの確定申告にICカードリーダーが必要ですが、Macユーザーでも対応するICカードリーダーを手に入れれば手続きはスムーズになります。またe-Taxのメリットも受けられます。この機会に、Mac対応のICカードリーダーを見つけて、便利に手続きをしてみてください。