USBメモリの使い方を解説｜パソコンからUSBに保存の仕方は？【初心者必見】

USBメモリの使い方はご存知ですか？パソコンで作業をする人なら、ほとんどの方が使用しているフラッシュメモリがUSBメモリです。しかし、正しい使い方を知らずに、誤った使い方をしている人も散見されます。

USBメモリはデータを扱う精密機器です。使い方を誤るとUSBメモリ内のデータが破損したり、最悪の場合USBメモリ自体が故障したりする可能性もあります。そこで、この記事では、初心者の方にもわかりやすいUSBの使い方、データをパソコンからUSBに保存する方法を解説します。

また、USBメモリで大事なデータを持ち運んでいるため、セキュリティ面や万が一の紛失、破損が心配な方に向けて安心な使い方も紹介します。Windows7・10・11やMacなどOSの種類によって操作方法などが異なる場合もありますが、基本的な流れは同じ部分が多いのでぜひ参考にしてください。

そもそも「USB」がなにかわからない方もいますよね。データを移したいけど、パソコンにあまり詳しくない方のために、まずはUSBメモリがどういったものなのかを解説します。

まずは基本的なUSBメモリ内のファイルを見る方法です。

1. パソコンを起動します。
2. USBメモリを挿入します。
3. デスクトップからライブラリを表示します。
4. コンピューターを選択し、リムーバブルディスクを表示します。
5. USBメモリの中身が確認できるので、使いたいファイルを選択します。

挿入する際はコネクターの上下を確認し、USBを挿し込む向きに気をつけてください。無理に挿入すると破損の原因となります。

また、USBメモリによっては挿入すると自動で認識され、上記の操作をしなくても起動する場合もあります。自動再生が表示された場合は、「フォルダーを開いてファイルを表示」を選択するだけです。手順が面倒な方や不慣れな方は、自動認識機能があるUSBメモリを選びましょう。

パソコンのデータをUSBメモリに保存する方法は、以下の手順になります。

1. コピーしたいファイルが保存されているフォルダを開きます。
2. コピーしたいファイルのアイコン上で右クリックします。
3. 「コピー」を選択します。
4. 複数選択したいときは、[Ctrl]キーを押しながら選択し、コピーをクリックします。
5. コンピューターをダブルクリックし、USBメモリを選択します。
6. 編集→貼り付けで、ファイルのコピーが完了します。

USBにデータを移す際のファイルの移動は基本的にコピー&ペーストで行えます。また、デスクトップにあるファイルなら、USBメモリのフォルダにドラッグする方法でもコピーが可能です。

先ほどとは逆に、USBメモリからパソコンにファイルを移したいときは以下の手順でおこなってください。

1. USBメモリをパソコンに接続し、USBメモリのフォルダを表示します。
2. USBメモリに保存されているデータ一覧が表示されます。コピーしたいファイルを選択し、右クリックでコピーを選択します。
3. 複数選択する場合は、Ctrlキーを押しながらファイルをクリックします。
4. ファイルをコピーしたい場所を開き、空白部分で右クリックし、貼り付けを選択します。
5. ファイルのコピーが完了します。

連続しているファイルを選択したい場合は、最初のファイルをクリックし、「Shift」キーを押しながら最後のファイルをクリックすると、すべてコピーできます。

パソコンからUSBメモリにファイルを移す方法で解説したものと同じ手順で、パソコン本体に保存したデータをコピー&ペーストしてください。もう一つの方法は以下のとおりです。

1. 保存したいファイルを右クリックします。
2. 「送る」を選択します。
3. 「USBメモリ」を選択します。
4. 保存が完了します。

ファイルがきちんと保存されたかどうかは、はじめに解説したUSBメモリ内のファイルを見る方法で確認してください。「この場所には同じ名前のファイルがすでにあります」と表示された場合は、コピーして置き換えるを選択すると上書き保存されます。コピーするが両方のファイルを保持するを選択すると、「ファイル名（2）」などに変更され両方のファイルが保存されます。

USBメモリを取り外すときはそのまま引っこ抜いてはいけません。正しい取り出し方法は以下の手順で行ってください。

【Windows7・8の場合】

1. デスクトップ画面右下の通知領域からUSBメモリのアイコンを選択します。
2. 右クリックで「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」を選択します。
3. 「USB Flash Diskの取り出し」を選択します。
4. 「ハードウェアの取り外し」の表示を確認してから、リムーバブルディスクをパソコンから取り外します。

※Windows10・Windows11・MacなどOSによって細かな手順や文言は異なります

USBメモリ内のファイルが開いている場合は、取り外しの操作ができません。取り外す前に、開いているファイルがないか確認してください。この作業を行わないと、データが破損する原因になるため要注意です。

USBメモリ使用する際の注意点や、USBメモリを正しく使わないとどうなるのかについて解説しています。USBメモリは大切なデータを一次保存する機器ですので、正しい使い方をしましょう。

USBメモリを使ってデータを扱う際は、必ず一旦パソコンにデータを取り出してから作業してください。USBメモリの中で作業すると、USBメモリに負担がかかりすぎてしまい、故障の原因となります。

また、USBメモリを介したウイルス感染もありえます。不特定多数の人が使うパソコンを通して、USBメモリに自動でウイルスソフトがコピーされてしまう仕組みです。ウイルス対策が不十分なパソコンではUSBメモリを使用しないように気をつけましょう。

安全な取り外し作業を怠ったり、データ転送中にUSBメモリを無理やり取り外してしまったりすると、データ破損の原因になります。書き込みが終わっているように見えても内部処理が終わっていない場合もあるため、取り外し作業は解説した方法で丁寧に行いましょう。

また、USBメモリを正しく使っていても、突然壊れる可能性は十分にあります。大事なデータは必ずバックアップをとり、USB以外の他の記録媒体にも保存してください。

USBメモリは持ち運びに便利な半面、小型故に紛失のリスクがつきまといます。紛失してもデータを第三者に悪用されないよう、「暗号化対策」をおこなっておきましょう。

USBメモリに保存するデータにパスワードを付けるのが一番簡単な暗号化対策です。よりセキュリティのレベルを高めたい場合、暗号化できるUSBメモリを使用しましょう。指紋認証・パスワード認証・PIN認証などさまざまなセキュリティ付きのUSBメモリが販売されています。万が一の紛失の際も安心です。

USBメモリが壊れてしまった場合やデータを誤って消してしまった場合には、ファイル復元ソフトを使えば、自力でデータを復元できる可能性があります。操作がかんたんなソフトもあるので一度試してみましょう。

自分で復元がおこなえるか心配な場合は、専門の業者に依頼するのがおすすめです。USBメモリによってはデータ復旧サービスが付いているものもあるので、購入の際に確認しておきましょう。

フォーマットとは、パソコン用語で「初期化」の意味を指します。USBメモリをPCに接続してもうまく読み取れない・ファイルシステムを替えたいといったときにフォーマットします。

Windows10でフォーマットする場合、以下の手順で行ってください。

1. エクスプローラーを開く
2. USBフラッシュドライブを右クリックしてフォーマットを選択
3. ファイルシステムを選択しクイックフォーマットにチェックを入れて開始する

フォーマット方法はOSによって異なるため書き込み禁止設定されているとフォーマットできません。また、1度実行してしまうと復元できないため気をつけましょう。

USBは、PCだけでなくスマホにも対応した商品もあります。スマホからPCにデータを移したり、スマホの容量がいっぱいになったりしたときに一時的にデータを移すのに便利です。

Androidスマホの端子のほとんどが「USB Type-C」のため、スマホ対応USBメモリの多くがType-C端子です。ただし、スマホによって端子が異なる場合もあるため購入時に確認してください。すでにPCで使用しているUSBをスマホに接続したい場合は、専用の変換アダプタもあるので活用しましょう。

以下の記事では、Android対応のおすすめUSBメモリを紹介してますので合わせてご覧ください。

iPhoneでUSBメモリのデータを利用するには専用ケーブルを接続する必要があります。専用のUSBケーブルをiPhoneに接続し、USBメモリの外部ストレージをUSBポートに挿し込んでください。接続後に、保存した画像や動画をコピーできます。

大事なデータを持ち運ぶのに便利なUSBメモリですが、正しい使い方を知らずに使っていると、データが破損してしまったり、最悪の場合USBメモリ内のデータがすべて消えてしまったりします。困らないためにも正しい使い方を確認し、大切なデータを守りましょう。