【2024】スマホ用キャプチャーボードおすすめ10選｜PC・スマホに映す方法は？

スマホの進歩はとても早く、パソコンにも負けない性能を持った20万円近い価格のモデルも発売されています。スマホのゲームも進化しており、手軽にどこでも遊べて大人気です。

キャプチャーボード（キャプボ）を使えばスマホの画面をビデオキャプチャーでき、録画も可能となります。そのため、ゲーム実況や生配信も可能です。大画面でゲームができ、迫力や操作性も大幅にアップ。スマホ対応のキャプチャーボードを使えばゲーム機の画面をスマホに映すことができ、また録画もできるためパソコンがなくても動画が作れます。

一般的にキャプチャーボードはPCと一緒に使用しますが、AndroidとiPhoneでは製品の選び方が違うのかどうか、そもそも使い方が分からないという方も多いです。そこで、この記事ではスマホとキャプチャーボードを一緒に使うときの注意点・接続方法・おすすめの製品をまとめました。また映らない場合の対処法も紹介しているのでぜひ参考にしてください。

スマホの画面録画はキャプチャーボードを使わなくてもできます。キャプチャーボードを購入する費用がない人は標準機能を使いましょう。

Androidにはスクリーンレコード機能が搭載されています。スクリーンレコード機能の使用手順は以下の通りです。

1. クイック設定画面を表示し、編集ボタンをタップ
2. 下の方にスクリーンレコードがあり、ドラッグ&ドロップでクイック設定パネルに追加
3. クイック設定パネルからスクリーンレコードをタップし、確認画面から開始をタップ
4. 終了する時はクイック設定パネルから停止

スクリーンレコードを使うときは、2回目以降もスムーズに録画を開始できるようにクイック設定パネルに追加しておきましょう。

iPhoneでの画面収録は「設定」アプリでコントロールセンターから使用します。画面収録機能の使用手順は以下の通りです。

1. 「コントロールをカスタマイズ」から画面収録を追加
2. 収録をしたい画面でコントロールセンターを開く
3. 録画のアイコンをタップすると3秒後に画面収録が開始
4. 画面収録を終了するときは、再度コントロールセンターから録画アイコンをタップ

外部音声を取り込みたい場合は、録画のアイコンをタップします。実況動画を作りたいときには同時に音声も収録もできるので便利です。

AndroidのMiracastとiPhoneのAirPlayは、スマートTVやスピーカーなどにスマホの画面や音声をストリーミングできる機能です。この機能はパソコンには画面を出力できませんが、AirServerやReflectorなどのミラーリングソフトを使えばパソコンの画面上にスマホの画面を取り込めます。

配信ツールで取り込んだ画面を映せば、配信や動画収録が可能です。メリットは、Wi-Fiを利用しているため配線が不要でコストが安いですが、その分安定性に欠けるのがデメリットと言えます。配信や収録で、映像や音声が途切れるのはストレスになるため、キャプチャーボードを使うのがおすすめです。

スマホ画面をパソコンに映す場合の接続方法や注意点について説明します。問題が起きた時に試す方法もまとめているので参考にしてください。先に読みたい項目がある人は下の目次から直接飛んでください。

機器の接続で注意すべきは、スマホとキャプチャーボードの接続です。iPhoneはLightning端子、AndroidはMicroUSB端子で、HDMI端子に変換するケーブルが必要です。

HDMI端子に変換したらHDMIケーブルでキャプチャーボードと接続します。パソコンとキャプチャーボードを接続すれば録画や配信は開始できますが、遅延が発生するため対策が必要です。パススルー機能のあるキャプチャーボードならモニターに遅延がない映像を出力できます。

キャプチャーボードを接続しただけでは、パソコンにスマホの画面を映せません。キャプチャーソフトを使う必要があります。キャプチャーソフトは、基本的にキャプチャーボードに付属しているソフトを使うのがおすすめです。

キャプチャーソフトを起動すると、音や映像がパソコンから出力されるので、録画や配信など目的に合った機能を使いましょう。

スマホの画面をパソコンの画面に取り込むと、音声はパソコンから出力されます。この時に問題となるのが遅延です。画面はスマホを見て操作すれば遅延は感じませんが、音はパソコンからしか出ないため違和感があります。

特にリズムゲームやFPSの録画・配信ではプレイに影響が出るため、パススルー機能が搭載されたモデルを購入しましょう。パススルー機能を使ってモニターに出力すれば、音声もパソコンではなくモニターから出力されます。

ただし、パススルー機能を使ってもHDMIへの変換アダプターを使っているため、わずかな遅延は残ります。リズムゲームの配信をしたい場合は、あらかじめ練習をして慣れておきましょう。

映像や音が出ない時は、HDMIケーブルの接続に不備があるこ場合が多いです。HDMIケーブルを接続し直してください。解決しない場合はHDMIケーブルが故障していないか調べます。

HDMIケーブルに問題がない場合は、スマホをモニターやTVに接続して映像が出力できるか調べましょう。映像が映る時は、キャプチャーソフト・キャプチャーボードに問題があります。スマホとモニターを接続して映像が映らず、HDMIケーブルに問題がないなら、変換アダプターが故障している可能性が高いです。

録画ができない原因にHDCPがあります。HDCPはデジタルコンテンツを保護するためのコピーガードです。キャプチャーボードの設定や、本体のスイッチなどで解除できるモデルもありますが、保存すると法に触れる行為となりますので、取り扱いには注意が必要です。

解除自体は違法ではなく、ゲームアプリであれば問題になるのは稀です。Huluのような動画配信サービスは保存されないように保護されており、HDCPを解除しても録画やミラーリングはできません。

キャプチャーソフトの録画ボタンを押せば、簡単に録画が可能です。しかし、配信では「自分の実況する声を入れたい」そんな場合もあると思います。その場合は、マイクをパソコンに接続し、キャプチャーソフトの設定でマイク音を動画に入れ込めます。

動画を生配信したい場合は、配信ソフトが必要です。代表的なものはOBSなどです。配信ソフトは基本的に、「動画の配信開始」「終了」ができます。それ以外にも、パソコン画面にスマホ画面や音を、パソコンに接続しているマイクの音を視聴者に配信可能です。

キャプチャーボードには「外付けタイプ」「内蔵タイプ」の二種類があり、特徴が異なります。用途やデータの転送速度など、自分に合ったキャプチャーボードを選ぶために、以下を参考にしてみてください。

外付けタイプのキャプチャーボードは、初心者におすすめです。ケーブルに接続すればスムーズに使用可能で、パソコンに詳しくない方でも簡単に使えます。複数台パソコンを持っている方は、ケーブルを差し替えれば使用可能ですので、キャプチャーボードを複数個用意する必要がありません。しかし外付けタイプは、遅延（ラグ）が起きやすいのがデメリットです。

内蔵タイプのキャプチャーボードはパソコン本体に収納可能なので、狭い場所での使用におすすめです。またデータ転送速度が速いので、遅延が気になりにくいです。しかしキャプチャーボードをパソコンに取り付けなければならず、デスクトップパソコンにしか導入できません。

キャプチャーボードのエンコード方式は、「ハードウェアエンコード」と「ソフトウェアエンコード」の二種類です。動画・音声・データーの圧縮をキャプチャーボードで行うのがハードウェアエンコード、圧縮・変換をパソコンで行うのが、ソフトウェアエンコードです。2つの詳しい特徴をご紹介します。

ハードウェアエンコードはパソコンにかかる負荷が少ないので、パソコンが低スペックな方におすすめです。ただし遅延が起きる可能性があるので、ゲームや映像の遅延が勝敗や評価につながる場合は、「パススルー機能」搭載のエンコードがおすすめです。

ソフトウェアエンコードは遅延が少ないので、ゲームや映像にむいています。しかし低スペックのパソコンにソフトウェアエンコードを接続すると、負荷がかかり遅延がひどくなる恐れがあります。そのためソフトウェアエンコードを使用する場合は、CPU「Core i5 or Ryzen5以上」・メモリ「8GB以上」がおすすめです。

遅延が気になる場合は「パススルー機能」が搭載されたキャプチャーボードを選んでみてください。パススルー機能は、パソコンモニターではないモニターに画面を移して遅延を減らします。

とくにFPS・格闘ゲーム・音ゲーなど、遅延がゲームの勝敗やスコアに関わるものや、動画配信などで視聴者がいる場合は、パススルー機能が搭載されているキャプチャーボードがおすすめです。ただし、配信用とゲーム用のモニターを用意する必要があります。

キャプチャーボードは、1,000円~2万円を超える高いものまで幅広い価格でさまざまなモデルがあります。値段によって遅延に差があるものや、専用ソフトの付属の有無などに違いがあります。安いから・高いからと購入するのではなく、よく確認してから購入しましょう。

値段が安いキャプチャーボードは機能がシンプルで、映像をパソコンに映すだけの場合が多いです。しかし映像の遅延が多いので、遅延に影響が出ないゲームや作業にむいています。また専用ソフトが付いていない場合が多いので、「OBS Studio」・「Bandicam」などのソフトで代用しましょう。

値段が高いキャプチャーボードは、遅延に効果のあるパススルー機能が搭載されているものが大半です。専用ソフトが付いているので、別でソフトを用意する手間がありません。モデルによっては、値段の高い編集ソフトが付いている場合もあるので、コスパが高いモデルもあります。

ゲーム実況をしたい場合に問題となるのがパソコンの性能です。ゲーム実況ができるスペックのパソコンは、価格が高く購入を躊躇する人も多いです。しかし、スマホをパソコン代わりに使えば、据え置きゲーム機のゲーム画面を録画でき、実況のハードルが大きく下がります。

スマホを使ってプレイ動画を録画できますが、ライブ配信は非常に困難です。スマホに対応したキャプチャーボードを使用してプレイ画面を取り込んでも、それをライブ配信できるサイトは数が限られています。

スマホでゲーム画面を配信するには、スマホの画面をキャプチャーして配信する機能が必要です。難易度が高く制限が厳しいので、基本的に録画として使うようにしましょう。

ゲーム機のプレイ画面をスマホで録画するときの接続方法は以下です。

1. ゲーム機とキャプチャーボードをHDMIケーブルで接続
2. キャプチャーボードとスマホを接続

HDMI端子のないレトロゲーム機を使用する場合は、コンポジット端子を使用すれば録画できます。しかし、キャプチャーボードによってはコンポジット端子に対応していないため注意しましょう。

ゲーム機によってはHDCPによってコピーガードがかかっているものがあります。機種によっては本体設定で簡単にオフにできる場合もあり、使いたいゲーム機にHDCPがあるのか、解除できるのかをあらかじめ調べておきましょう。HDCPに注意が必要なゲーム機を表にまとめたので参考にしてください。

対策が必要なものについては、HDCPを無効にできるHDMI分配器を使うのがおすすめです。キャプチャーボードでもHDCPを回避できるものがありますが、スマホに対応しているキャプチャーボードは少ないため、分配器で対応しましょう。

スマホの画面収録は便利ですが、配信をするなら安定性の高いキャプチャーボードを使うのがおすすめです。キャプチャーボードがあれば、パソコンと据え置きゲーム機を使った配信もでき、使用用途が多いのも魅力です。多機能なキャプチャーソフトや編集ソフトも付属するので、クオリティの高いゲーム配信や実況動画作成を楽しめます。